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2020-07-09(Thu)

<令和元年改正対応>【国内旅行業務取扱管理者試験】令和元年度第3問「国内旅行実務」

書き途中


(注)略称は次のとおり
平成26年公示 : 一般貸切旅客自動車運送事業の運賃・料金の変更命令について(平成26年3月26日付 関東運輸局長公示)
バス約款 : 一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款
フェリー約款 : フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関する標準運送約款
宿泊約款 : モデル宿泊約款
航空約款 : 国内旅客運送約款(ANA)

1.貸切バスによる運送に関する以下の各設問について,それぞれ選択肢の中から答を1つ選びなさい。
(1)次の行程で貸切バスを利用するときの運賃について,各設問に該当する答を,選択肢の中からそれぞれ1つ選びなさい。
 (注1)「一般貸切旅客自動車運送事業の運賃・料金の変更命令について(平成26年3月26日付 関東運輸局長公示)」によるものとする。
 (注2)この運行に係る料金は生じないものとする。
 (注3)運賃の割引,消費税の計算は行わないものとする。

 〈行 程〉(日帰り)
 ・走行時間の合計は6時間30分
 ・実車距離の合計は165キロ
   なお,「実車距離」とは,旅客の最初の乗車から最後の降車までの間に走行する距離をいい,回送距離は含まない。
 ・回送距離の合計は191キロ

 ① この行程における時間制運賃を求めるための時間のうち,正しいものはどれか。
  ア.6時間分の時間制運賃が必要である。
  イ.7時間分の時間制運賃が必要である。
  ウ.8時間分の時間制運賃が必要である。
  エ.9時間分の時間制運賃が必要である。


正解:エ(配点:3)
解説:平成26年公示別紙2第2の2(1)①は,時間制運賃の計算を,走行時間に2時間を合算した時間に1時間あたりの運賃額を乗じた額とする旨を規定しています。ここで,平成26年公示別紙2第4(2)によれば,30分以上の端数は,1時間に切り上げる処理をしますから,本問の走行時間である6時間30分は切り上げて7時間として扱われます。そのうえで,7時間に2時間を合算することになります。したがって,本問の時間制運賃は,9時間を基準とすることになります。よって,正解はエです。

第2.運賃
1.略
2.運賃の計算方法
 運賃は,以下の計算方法により計算した額を合算する。
(1)時間制運賃
 ① 出庫前及び帰庫後の点呼・点検時間(以下「点呼点検時間」という。)として,1時間ずつ合計2時間と,走行時間(出庫から帰庫までの拘束時間をいい,回送時間を含む。以下同じ。)を合算した時間に1時間あたりの運賃額を乗じた額とする。
 ただし,走行時間が3時間未満の場合は,走行時間を3時間として計算した額とする。
 ②,③ 略
(2),(3)略
3.略
第4.端数処理
(1)略
(2)走行時間の端数については,30分未満は切り捨て,30分以上は1時間に切り上げる


 ② この行程におけるキロ制運賃を求めるための走行距離のうち,正しいものはどれか。
  ア.160キロ分のキロ制運賃が必要である。
  イ.170キロ分のキロ制運賃が必要である。
  ウ.350キロ分のキロ制運賃が必要である。
  エ.360キロ分のキロ制運賃が必要である。


正解:エ(配点:3)
解説:平成26年公示別紙2第2の2(2)は,キロ制運賃は走行距離に1キロあたりの運賃額を乗じた額としています。ここで,走行距離とは,出庫から帰庫までの距離をいい,回送距離を含むとされています。そうすると,本問では,実車距離165キロと回送距離191キロの合計356キロが走行距離となります。ここで,平成26年公示別紙2第4(1)によれば,10キロ未満の端数は10キロに切り上げる処理をしますから,本問の走行距離である356キロは切り上げて360キロとして扱われます。したがって,正解は,エです。

(2)貸切バスによる運送に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(注1)「一般貸切旅客自動車運送事業の運賃・料金の変更命令について(平成26年3月26日付 関東運輸局長公示)」によるものとする。
(注2)選択肢ア.は,出庫時点から帰庫時点までの間のこととする。
(注3)選択肢イ.は,交替運転者の配置を要する場合のこととする。

 ア.2日にわたる運送で宿泊を伴う場合は,宿泊場所到着後又は宿泊場所出発前のいずれかを点呼点検時間とする。
 イ.22時以降翌朝5時までの間に点呼点検時間,走行時間(回送時間を含む。)が含まれた場合,含まれた時間に係る1時間あたりの運賃及び交替運転者配置料金の1時間あたり料金については,それぞれ2割以内の深夜早朝運行料金を適用する。
 ウ.フェリーボートを利用した場合の航送にかかる時間(乗船してから下船するまでの時間)は,8時間を上限として計算することとする。
 エ.標準的な装備を超える特殊な設備を有する車両については,運賃の5割以内の特殊車両割増料金を適用することができる。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,平成26年公示別紙2第2の2(1)②は,宿泊場所到着後「及び」宿泊場所出発前の1時間ずつを点呼点検時間とする旨を規定しています。したがって,アは,宿泊場所到着後か宿泊場所出発前のいずれかでよいとしている点で誤りです。

第2.運賃
 1.略
 2.運賃の計算方法
 運賃は,以下の計算方法により計算した額を合算する。
  (1) 時間制運賃
   ① 略
   ② 2日以上にわたる運送で宿泊を伴う場合,宿泊場所到着後及び宿泊場所出発前の1時間ずつを点呼点検時間とする
   ③ 略
  (2),(3) 略
 3.略


イは,平成26年公示別紙2第3の2(1)の通りですから,正しいです。

第3.料金
 1.略
 2.料金の適用
  (1) 深夜早朝運行料金
  22時以降翌朝5時までの間に点呼点検時間,走行時間(回送時間を含む)が含まれた場合,含まれた時間に係る1時間あたりの運賃及び交替運転者配置料金の1時間あたり料金については,2割以内の割増料金を適用する
  (2),(3)


ウは,平成26年公示別紙2第2の2(1)③の通りですから,正しいです。

第2.運賃
 1.略
 2.運賃の計算方法
 運賃は,以下の計算方法により計算した額を合算する。
  (1) 時間制運賃
   ①,② 略
   ③ フェリーボートを利用した場合の航送にかかる時間(乗船してから下船するまでの時間)は8時間を上限として計算することとする
  (2),(3) 略
 3.略


エは,平成26年公示別紙2第3の2(2)①の通りですから,正しいです。

第3.料金
 1.略
 2.料金の適用
  (1) 略
  (2) 特殊車両割増料金
  次の条件を有する車両については,運賃の5割以内の割増料金を適用することができる
   ① 標準的な装備を超える特殊な設備を有する車両
   ② 略
  (3) 略


(3)「配車日時を8月30日の午前11時とし,1台あたりの運賃及び料金を100,000円で契約した貸切バス」の運送契約における違約料について,次の記述のうち,正しいものはどれか。
(注1)「一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款」によるものとする。
(注2)「運送契約の解除」及び「配車車両数の減少を伴う運送契約の内容の変更」は,契約責任者の都合によるものとする。
(注3)消費税の計算は行わないものとする。

 ア.この運送契約の貸切バスの配車車両数が1台であるとき,8月9日(配車日の21日前)に運送契約を解除したときの違約料は10,000円である。
 イ.この運送契約の貸切バスの配車車両数が1台であるとき,8月29日の午後3時に運送契約を解除したときの違約料は50,000円である。
 ウ.この運送契約による貸切バスの配車車両数が2台であるとき,8月23日(配車日の7日前)に1台の車両の減少を伴う運送契約の内容を変更したときの違約料は,減少した1台分の40,000円である。
 エ.この運送契約による貸切バスの配車車両数が3台であるとき,8月16日(配車日の14日前)に1台の車両の減少を伴う運送契約の内容を変更したときの違約料は不要である。


正解:イ(配点:4)
解説:アについて,バス約款15条1項は,配車日の14日前から違約料を申し受ける旨を規定しています。したがって,アは,配車日の21日前であるため,違約料は発生せず,誤りです。

(違約料)
第15条 当社は,契約責任者が,その都合により運送契約を解除するときは,その者から,次の区分により違約料を申し受けます。
 配車日の14日前から8日前まで……所定の運賃及び料金の20%に相当する額
 配車日の7日前から配車日時の24時間前まで……所定の運賃及び料金の30%に相当する額
 配車日時の24時間前以降……所定の運賃及び料金の50%に相当する額
2~5 略


イについて,配車日時の24時間前以降ですから,バス約款15条1項に従えば,50%の違約料が発生します。そして,1台あたりの運賃・料金100,000円の50%ですから,違約料は50,000円となります。したがって,イは,正しいです。

(違約料)
第15条 当社は,契約責任者が,その都合により運送契約を解除するときは,その者から,次の区分により違約料を申し受けます。
 配車日の14日前から8日前まで……所定の運賃及び料金の20%に相当する額
 配車日の7日前から配車日時の24時間前まで……所定の運賃及び料金の30%に相当する額
 配車日時の24時間前以降……所定の運賃及び料金の50%に相当する額
2~5 略


ウについて,バス約款15条2項によれば,複数台の配車車両のうち一部を減少させる場合には,配車車両数の20%以上の数の車両が減少した場合に,減少した配車車両につき違約料を申し受ける旨を規定しています。本問では,配車車両数は2台であり,そのうち1台を減少させた場合には,当初の配車車両数の50%が減少したことになるため,減少した1台について違約料が発生します。そして,この変更は,配車日の7日前にされているため,バス約款15条1項に基づき30%の違約料が発生しますから,運賃・料金100,000円の30%である30,000円が違約料となります。よって,ウは,誤りです。

(違約料)
第15条 当社は,契約責任者が,その都合により運送契約を解除するときは,その者から,次の区分により違約料を申し受けます。
配車日の14日前から8日前まで……所定の運賃及び料金の20%に相当する額
配車日の7日前から配車日時の24時間前まで……所定の運賃及び料金の30%に相当する額
配車日時の24時間前以降……所定の運賃及び料金の50%に相当する額
2 当社は,契約責任者が,その都合により配車車両数の20%以上の数の車両の減少を伴う運送契約の内容の変更をするときは,その者から,減少した配車車両につき,前項の例により算出した額の違約料を申し受けます
3~5 略


エについて,バス約款15条2項は,複数台の配車車両のうち一部を減少させる場合には,配車車両数の20%以上の数の車両が減少した場合に,減少した配車車両につき違約料を申し受ける旨を規定しています。本問では,配車車両数は3台であり,そのうち1台を減少させた場合には,当初の配車車両数の33%が減少したことになるため,減少した1台について違約料が発生します。そして,この変更は,配車日の14日前にされているため,バス約款15条1項に基づき20%の違約料が発生しますから,運賃・料金100,000円20%である20,000円が違約料となります。よって,エは,誤りです。

(違約料)
第15条 当社は,契約責任者が,その都合により運送契約を解除するときは,その者から,次の区分により違約料を申し受けます。
配車日の14日前から8日前まで……所定の運賃及び料金の20%に相当する額
配車日の7日前から配車日時の24時間前まで……所定の運賃及び料金の30%に相当する額
配車日時の24時間前以降……所定の運賃及び料金の50%に相当する額
2 当社は,契約責任者が,その都合により配車車両数の20%以上の数の車両の減少を伴う運送契約の内容の変更をするときは,その者から,減少した配車車両につき,前項の例により算出した額の違約料を申し受けます
3~5 略


2.フェリーによる運送に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
(注1)「海上運送法第9条第3項の規定に基づく標準運送約款(フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関する標準運送約款)」によるものとする。
(注2)年齢は乗船日現在とする。

 ア.2等船室の大人旅客運賃が500円,1等船室の大人旅客運賃が1,000円,自動車航送運賃が5,000円のフェリーに,自動車1台及び当該自動車の運転者1人が1等船室に乗船する場合,この乗船に係る運賃の合計額は5,500円である。
 イ.自動二輪車を運送する運賃には,運送申込人を運送する旅客運賃が含まれる。
 ウ.旅客は,約款で別に定めるものを除き,手回り品を2個に限り,船室に持ち込むことができる。ただし,手回り品の大きさ,乗船する船舶の輸送力等を勘案し,フェリー会社が支障がないと認めたときは,2個を超えて持ち込むことができる。
 エ.大人1人,4歳の小児1人の計2人が,それぞれ1人で指定制の座席を使用して乗船する場合,大人1人分と小児1人分の旅客運賃及び料金が必要である。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,フェリー約款旅客運送の部8条3項により,5,000円+(1,000円-500円)=5,500円となるため,正しいです。

(運賃及び料金の収受)
第8条 略
2 略
3 自動車航送を行う場合であつて,当該自動車の運転者が2等船室以外の船室に乗船しようとするときは,当社は,当該船室に対応する運賃及び料金の額と2等運賃の額との差額を申し受け,これと引き換えに補充乗船券を発行します。


イについて,フェリー約款自動車航送の部8条2項には,運賃には,自動車の運転者1名の運賃が含まれている旨が規定されていますが,同2条1項によれば,ここにいう「自動車」には,二輪は含まれていません。したがって,イは,誤りです。

(定義)
第2条 この運送約款で「自動車」とは,道路運送車両法(昭和26年法律第185号)第2条第2項に規定する自動車であつて,二輪のもの以外のものをいいます
2,3 略
(運賃の額等)
第8条 略
2 運賃には,自動車の運転者1名が2等船室に乗船する場合の当該運転者の運送の運賃が含まれています。


ウは,フェリー約款旅客運送の部4条1項の通りですから,正しいです。

(手回り品の持込み等)
第4条 旅客は,手回り品(第2条第4項第2号及び第3号に掲げるものを除く。以下この項において同じ。)を2個に限り,船室に持ち込むことができます。ただし,手回り品の大きさ,乗船する船舶の輸送力等を勘案し,当社が支障がないと認めたときは,2個を超えて持ち込むことができます
2,3 略


エは,フェリー約款旅客運送の部6条3項ただし書の通りですから,正しいです。

(運賃及び料金の額等)
第6条 略
2 略
3 次の各号のいずれかに該当する小児の運賃及び料金は,無料とします。ただし,指定制の座席又は寝台を1人で使用する場合の運賃及び料金については,この限りではありません
(1) 略
(2) 大人に同伴されて乗船する1歳以上の小学校に就学していない小児(団体として乗船する者及び大人1人につき1人を超えて同伴されて乗船する者を除く。)
4,5 略


3.宿泊に関する次の記述のうち,資料に基づき,誤っているものを1つ選びなさい。
(注1)モデル宿泊約款によるものとする。
(注2)消費税等諸税の計算は行わないものとする。
(注3)選択肢ア.ウ.は,サービス料の計算を行わないものとする。
(注4)選択肢イ.は,宿泊契約が成立したとき,宿泊施設が指定期日までの申込金の支払いを宿泊客に求めるものとする。
(注5)選択肢ウ.は,宿泊施設が客室の延長使用に応じたものとする。
(注6)選択肢エ.は,宿泊客に違約金の支払義務がある宿泊契約とする。

〈資料〉
 この設問における宿泊施設は,以下のとおりに定めている。
 ・旅館の場合
  基本宿泊料:大人1人あたり1泊2食付10,000円
 ・ホテルの場合
  基本宿泊料:1室あたり10,000円
  サービス料:10%
  チェックアウト:午前10時

 ア.この旅館で5歳の幼児が,子供用食事と寝具の提供を受けたときの子供料金は,5,000円である。
 イ.この旅館に大人1人が4泊するとき,この旅館は申込金を30,000円とすることができる。
 ウ.このホテルの客室を午後5時まで延長して使用したときの時間外追加料金は10,000円である。
 エ.このホテルの違約金は,基本宿泊料とサービス料を合算した11,000円に対して計算する。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,宿泊約款別表第1備考2の通りですから,正しいです。

モデル宿泊約款別表第1

イは,宿泊約款3条2項の通りですから,正しいです。

(宿泊契約の成立等)
第3条 略
2 前項の規定により宿泊契約が成立したときは,宿泊期間(3日を超えるときは3日間の基本宿泊料を限度として当ホテル(館)が定める申込金を,当ホテル(館)が指定する日までに,お支払いいただきます。
3,4 略


ウは,宿泊約款9条2項3号の通りですから,正しいです。

(客室の使用時間)
第9条 略
2 当ホテル(館)は,前項の規定にかかわらず,同項に定める時間外の客室の便用に応じることがあります。この場合には次に掲げる追加料金を申し受けます。
 (1),(2) 略
 (3) 超過6時間以上は,室料金の全額


4.旅客鉄道会社(JR)に関する以下の各設問について,それぞれ選択肢の中から答を1つ選びなさい。
(1)乗継割引に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
 (注1)乗車に必要な乗車券類は,いずれも最初の列車の乗車前に全て同時に購入するものとする。
 (注2)それぞれの列車の乗車区間内において途中下車はしないものとする。
 (注3)選択肢エ.の金額は,記載の座席を利用する場合における大人の所定料金の合計額である。

令和元年3-4-⑴


正解:ア(配点:4)
解説:アは,旅客営業規則57条の2第1号ロの通りですから,正しいです。
 イについて,旅客営業規則57条の2第1号イによれば,山陽新幹線の乗継割引が適用される乗継駅は新神戸から新下関の間です。したがって,乗継駅が博多駅の場合でも乗継割引が適用されるとするイは誤りです。
 ウについて,旅客営業規則57条の2によれば,乗継割引が適用されるのは「急行列車相互間に乗継ぎをする場合」であるところ,「急行列車」とは「特別急行列車及び普通急行列車」をいいますから(旅客営業規則3条4号),快速は「急行列車」に含まれません。したがって,ウは,誤りです。
 エについて,乗継割引は,サンライズ瀬戸を利用する場合を除いて,新幹線とその他の各線区の急行列車とを乗り継ぐ場合にのみ適用があります。したがって,在来線の急行列車同士の乗継ぎには,乗継割引は適用されないため,エは誤りです。

(乗継急行券の発売)
第57条の2 旅客が,急行列車相互間に乗継ぎをする場合で,次の各号に該当するとき(以下「乗継条件」という。)は,第1号に規定する○印の1個の急行列車に対して割引の急行券を発売する。ただし,設備定員が複数の寝台個室及び別に定める特別急行列車の個室に乗車する場合に発売する特別急行券については,割引の取扱いをしない。
 (1)次に掲げる急行列車相互間について,それぞれに定める乗継駅において直接乗継ぎをする場合(同一の急行列車を先乗列車及び後乗列車として直接乗継ぎをする場合を含む。)

旅客営業規則57条の2第1号
 (2),(3) 略

(2)新幹線回数券に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.回数券に記載された区間であれば,どちらの方向からであっても乗車することができるが,いったん使用を開始した後,当該券片を使用して逆方向に乗車することはできない。
 イ.有効な回数券であっても利用できない期間がある。
 ウ.使用開始後,旅客の都合により不要となった一部の未使用券片は,有効期間内であれば所定の払いもどし手数料を支払うことにより,当該未使用券片の枚数分に相当する額が払いもどしされる。
 エ.途中下車した場合は,乗車しなかった区間は無効となり,当該券片を使用して再度乗車することはできない。


正解:ウ(配点:4)
解説:新幹線回数券は「お得なきっぷ」に属するきっぷであり,これに適用されるルールの順位は,①きっぷ毎に決められたルール,②「お得なきっぷ」のルール,③旅客営業規則等の共通ルールとなります。
 アは,新幹線回数券の利用条件の通りですから,正しいです。
 イについては,新幹線回数券の利用条件によれば,4月27日~5月6日,8月10日~同月19日,12月28日~翌年1月6日は利用不可となるため,正しいです。
 ウについて,新幹線回数券の「払い戻し」規定によれば,全券片未使用で有効期間内に限り,発売箇所で払い戻すこととされています。したがって,ウは,一部使用済みの未使用券片でも払戻しができるとしている点で誤りです。
 エは,新幹線回数券の利用条件の通りですから,正しいです。

【利用条件】
● ご利用期間:通年
 ※ ただし,4月27日~5月6日,8月10日~19日,12月28日~翌年1月6日はご利用になれません
● 発売期間:通年
 ※ 当日有効開始分のみ発売します。
● 有効期間:3箇月
 ※ ただし,上記のご利用になれない期間にかかる場合は,ご利用になれない期間にかかった日数分有効期間を延長します。
● 新幹線「のぞみ」「みずほ」「ひかり」「さくら」「こだま」号の普通車自由席にご乗車になれます。
● 回数券6枚と表紙券1枚で1セットのきっぷで,回数券1枚ずつご使用になれます。
● 途中下車はできません。途中駅で下車された場合は,お乗りにならなかった区間は無効となり,再度ご乗車になることができません
● 乗車変更のお取扱いはいたしません。きっぷの区間外に乗り越しの場合は,その乗車区間に必要な運賃・料金を別途お支払いいただきます。
● ご乗車後,車内において空席があり,運輸上支障がないと認められる場合は,自由席と指定席との差額をお支払いいただき,普通車指定席への変更ができます。
● 他の割引との併用はできません。
● 乗継割引の適用はいたしません。
● 1枚のきっぷでこども2名のご利用ができます。
● 設定区間のどちらの方向からでもご利用になれます。ただし,使用開始時をもって乗車方向が確定いたします
【払い戻し】
● 下表により,全券片未使用(表紙券を含む)で有効期間内に限り,発売箇所で払い戻しいたします。

新幹線回数券払戻し

(3)次の経路による行程で大人1人が乗車するとき,新幹線の特急料金の額について,資料に基づき,正しいものを選びなさい。
 (注1)11月11日の名古屋駅では,新幹線の改札口を出ないで「のぞみ」に乗り継ぐものとする。
 (注2)この行程の乗車に必要な乗車券及びこれらの新幹線の乗車に必要な特急券は,最初の新幹線の乗車前に全て同時に購入するものとする。

令和元年3-4-⑶

 ア.3,000円-520円=2,480円……①
   5,030円-200円=4,830円……②
   2,250円-520円=1,730円……③
   ①+②+③=9,040円
 イ.5,060円+(5,030円-4,610円)-200円=5,280円……①
   2,250円-520円=1,730円……②
   ①+②=7,010円
 ウ.5,060円-200円=4,860円……①
   2,250円-520円-200円=1,530円……②
   ①+②=6,390円
 エ.5,390円+(5,030円-4,610円)-200円=5,610円


正解:イ(配点:4)
解説:料金計算のルールとして,①ラッチ外乗継となる場合には,通しの料金計算は行わず,各区間ごとに別個の料金計算を行うことになります。一方で,②ラッチ内乗継となる場合には,料金計算を乗継駅で分断せず,全区間通しの料金計算を行います。そして,③特急料金の異なる列車間でラッチ内乗継を行う場合,全区間について低い額の方の特急料金に,高い額の方の特急料金が必要となる区間についてその区間の高い額の方の特急料金と低い額の方の特急料金の差額を加えた額が,特急料金の総額となります。また,④自由席利用列車と指定席利用列車とをラッチ内乗継する場合には,全区間の普通車指定席の特急料金が必要となります。
 本問では,①岡山駅でホテル宿泊のためラッチ外へ出ているため,浜松-岡山と岡山-新尾道は別個に料金計算を行います。そうすると,岡山-新尾道については,乗継がないため,「こだま」単体の岡山-新尾道の料金を算出することになるため,資料の表から2250円であることがわかります。もっとも,資料の表に記載の料金は,「普通車指定席」を利用した場合の料金であるところ,本問では「こだま」の「普通車自由席」を利用しているため,指定席券分の額520円を引く必要があります。したがって,岡山-新尾道間の特急料金は,2250-520=1730円となります。
 次に,浜松-岡山については,名古屋でラッチ内乗換を行っているため,上記②のルールが適用され,浜松-岡山について通しで料金計算を行います。ここで,浜松-名古屋については普通車自由席を利用していますが,上記④のルールから,浜松-岡山の全区間について普通車指定席の特急料金が必要となります。そして,東海道・山陽新幹線では,「のぞみ」の特急料金と「ひかり」・「こだま」の特急料金が異なり,「のぞみ」の方が料金が高くなっています。そこで,上記③のルールにより,浜松-岡山の全区間について,低い額の方の特急料金である「ひかり」・「こだま」の特急料金を適用して,5060円が必要となります。そのうえで,名古屋-岡山については,高い額の方の特急料金である「のぞみ」を利用しているため,名古屋-岡山の「のぞみ」の料金5030円と「ひかり」・「こだま」の料金4610円との差額420円を上記5060円に加算することになります。
 最後に,資料の表は通常期の指定席特急料金が記載されているところ,本問は閑散期ですので,200円引きとなります。したがって,5060円と420円を加算した額から200円を引いた額5280円が浜松-岡山の特急料金となります。
 以上から,浜松-岡山の5280円と岡山-新尾道の1730円の合計である7010円が総額の特急料金となります。

(4)旅客の都合により,次の2枚のJR券を3月16日に払いもどす場合について,払いもどし手数料に関する記述として,正しいものを選びなさい。
(注)このJR券の払いもどしは,JRの駅で払いもどしが可能な時間内に行うものとする。

令和元年3-4-⑷

 ア.JR券Aは220円の払いもどし手数料,JR券Bは1,490円に対して3割に相当する額の払いもどし手数料が必要である。
 イ.JR券Aは220円の払いもどし手数料,JR券Bは330円の払いもどし手数料が必要である。
 ウ.JR券Aの払いもどし手数料は不要,JR券Bは1,490円に対して3割に相当する額の払いもどし手数料が必要である。
 エ.JR券Aの払いもどし手数料は不要,JR券Bは330円の払いもどし手数料が必要である。


正解:ア(配点:4)
解説:JR券Aは「普通乗車券」,JR券Bは「指定席特急券」です。普通乗車券については,旅客営業規則271条1項により,未使用の場合には1枚につき220円の手数料で払戻しを行うことができます。一方で,指定席特急券については,旅客営業規則273条1項1号により,出発日の2日前までに請求した場合には340円の手数料で,出発日の前日から出発時刻までに請求した場合には券面額の30%の手数料で払戻しを行うことができます。したがって,本問では,JR券Aについては一律に220円の手数料,JR券Bについては出発日の前日であることから券面額1490円の30%の手数料がそれぞれ必要となります。よって,正解は,アです。

(旅行開始前の旅客運賃の払いもどし)
第271条 旅客は,旅行開始前に,普通乗車券が不要となった場合は,その乗車券の券片が入鋏前で,かつ,有効期間内(前売の乗車券については,有効期間の開始日前を含む。)であるときに限って,これを駅に差し出して既に支払った旅客運賃の払いもどしを請求することができる。この場合,旅客は,手数料として,乗車券1枚につき220円を支払うものとする
2~4 略
(指定券に対する料金の払いもどし)
第273条 旅客は,指定券(未指定特急券及び団体旅客又は貸切旅客に発売した指定券を除く。)が不要となった場合は,その指定を受けた列車(2個以上の列車について指定を受けている場合は,先に乗車することが予定されていた列車)がその乗車駅を出発する時刻までにこれを駅に差し出したときに限って,次の各号に定める額(10円未満のは数は切り捨てる。)を手数料として支払い,当該指定券に対する急行料金,特別車両料金,寝台料金,コンパートメント料金又は座席指定料金の払いもどしを請求することができる。この場合,変更前の指定券に表示された列車の出発する日の前日又は当日に乗車券類変更の取扱いをしたものにあっては,変更前の指定券について,変更の取扱いをした時刻を払いもどしの請求をした時刻とみなして手数料を支払うものとする。
 (1)立席特急券又は特定特急券(乗車日及び乗車列車を指定して発売したものに限る。以下この条において同じ。)以外の指定券(新幹線と新幹線以外の線区を直通して運転する特別急行列車に乗車する旅客に対して1枚で発売した特別急行券であって,全区間又は一部区間について乗車列車を指定しているものを含む。)
  イ 出発する日の2日前までに請求した場合は,340円(第57条第1項第1号イの(イ)ただし書及び第58条第1項第1号イただし書の規定により設備定員と同一の人員に対して1葉で発売した指定券にあっては,1葉につき340円)。
  ロ 出発する時刻までに請求した場合は,すでに支払った当該料金の3割に相当する額(第57条第1項第1号イの(イ)ただし書及び第58条第1項第1号イただし書の規定により設備定員と同一の人員に対して1葉で発売した指定券にあっては,料金合計額(特別車両の個室にあっては特別車両料金合計額)の3割に相当する額とし,新幹線と新幹線以外の線区を直通して運転する特別急行列車に対して1枚で発売した特別急行券にあっては,新幹線区間に対する特別急行料金と在来線区間に対する特別急行料金とを合算した額の3割に相当する額とする。)。ただし,340円に満たない場合は,340円とする。
 (2)略
3~8 略


令和元年10月1日の消費増税に伴い,指定席券類(指定席券,指定席特急券,指定席グリーン券,寝台券)の出発日の2日前までの払戻手数料及び出発日前日から出発時刻までの払戻手数料の最低額が,330円から340円に変更されています。詳細は,こちら(JR東日本「2019年10月1日、消費税率引上げに伴う運賃・料金改定について」)をご確認ください。

(5)次の経路による行程で乗車する旅客に関する記述について,資料に基づき,誤っているものを選びなさい。
(注1)この行程の乗車に必要な乗車券は,最初の乗車日に,乗車する新幹線の特急券と一括して購入するものとする。
(注2)途中下車はしないものとする。
(注3)選択肢エ.の払いもどしは,JRの駅で払いもどしが可能な営業時間内に行うものとする。

令和元年3-4-⑸

 ア.大人1人が,この区間を往路6月1日,復路6月11日として,乗車券を購入する場合,運賃の合計額は19,220円となる。
 イ.JRから指定を受けた大学の学生1人が,この区間を往路6月1日,復路6月5日として,大学が発行する「学校学生生徒旅客運賃割引証」をJR窓口に提示して乗車券を購入する場合,運賃の合計額は13,820円となる。
 ウ.小児1人が,この区間を往路6月1日,復路6月3日として乗車券を購入する場合,運賃の合計額は9,600円となる。
 エ.この区間の往路の片道普通乗車券を所持する旅客が,旅客の都合により当初の予定を変更し,富山駅で旅行を中止した場合,その当日に当該乗車券の未使用区間の運賃について,払いもどしの請求をしても,払いもどしされる額はない。


正解:ウ(配点:4)
解説:アについて,郡山-金沢の営業キロは616.6キロであり,同距離に対する大人片道普通運賃は9610円ですから,これを往復する場合には,その2倍の19220円が必要となります。なお,片道営業キロが601キロ以上であることから,往復割引の適用があるようにも思えますが,旅客営業規則154条1項1号イ,ロによれば,片道営業キロ616.6キロに対する往復乗車券の有効期間は10日間であり,往路の6月1日に使用を開始した場合には,6月10日までに復路を使用しなければなりません。したがって,復路を6月11日とする本問は,往復乗車券を発券することができず,往復割引の適用がないため,単純に片道営業キロに対する運賃を2倍することになります。よって,アは,正しいです。

(有効期間)
第154条 乗車券の有効期間は,別に定める場合の外,次の各号による。
 (1)普通乗車券
  イ 片道乗車券
    営業キロが100キロメートルまでのときは1日,100キロメートルを超え200キロメートルまでのときは2日とし,200キロメートルを超えるものは,200キロメートルまでを増すごとに,200キロメートルに対する有効期間に1日を加えたものとする。ただし,第156条第2号に規定する大都市近郊区間内各駅相互発着の乗車券の有効期間は,1日とする。
  ロ 往復乗車券
    片道乗車券の有効期間の2倍とする。ただし,第26条第2号ただし書に規定する場合は,往路及び復路の区間ごとに片道乗車券の計算方法によって計算した有効期間を合計した期間とする。
  ハ 略
 (2)~(5)略
2,3 略


イについて,アと異なり,復路が6月5日の場合には,往復割引の適用があります。そこで,イでは,往復割引と学割の2つが適用されるように思われます。ここで,旅客営業規則76条1項によると,同一の乗車券類について,2つ以上の割引を重複して適用することは原則として認めない旨を規定しています。もっとも,同条2項は,往復割引と学割の重複適用に限っては,これを認める旨を規定しています。したがって,イでも,両者の適用を行います。このときの計算方法は,同条2項によれば,①まず往復割引を適用し(1割引き),②往復割引を適用した運賃について学割を適用する(1割引きした額を2割引き)ことになっています(つまり3割引きを一気に行うわけではありません。)。そうすると,①9610×0.9=8649円となり,10円未満は切り捨て,8640円とします。次に②8640×0.8=6912円となり,同様に10円未満は切り捨て,6910円とします。これが片道分の割引後の運賃になりますから,往復分はこれを2倍して,13820円となります。したがって,イは,正しいです。

(割引の旅客運賃・料金)
第74条の2 割引の旅客運賃・料金は,別に定める場合を除き,大人の無割引の旅客運賃・料金又は小児の無割引の旅客運賃・料金から割引額を差し引いて,は数整理した額とする
2 往復乗車又は連続乗車する場合の割引の普通旅客運賃は,第90条の規定に準じ,各区間ごとに割引額を差し引いては数整理した額(割引の適用がない区間については,無割引の片道普通旅客運賃)を合計した額とする
3~7 略
(旅客運賃・料金割引の重複適用の禁止)
第76条 旅客は,旅客運賃・料金について2以上の割引条件に該当する場合であっても,同一の乗車券類について,重複して旅客運賃・料金の割引を請求することができない。
2 前項の規定にかかわらず,学生割引普通乗車券を購入する旅客は,第94条に規定する往復割引の普通旅客運賃に対して,第92条に規定する学生割引の適用を請求することができる


ウについても,復路が使用開始日の10日以内であるため,往復割引が適用されます。そこで,往復割引を適用する運賃の額ですが,旅客営業規則74条1項によると,小児運賃は大人運賃の半額(10円未満は切捨て)となりますから,片道運賃は,9610×0.5=4805円となり,10円未満は切り捨てて4800円となります。したがって,往復割引後の片道運賃は,4800×0.9=4320円となります。したがって,往復の運賃は,8640円となります。なお,小児運賃の半額適用と往復割引の適用が,旅客営業規則76条1項の重複適用の禁止にあたるようにも思われますが,小児運賃の半額は同項にいう「割引条件」ではなく,運賃そのものですから,同項の問題は生じません(小児運賃に割引が適用されることは,旅客営業規則74条の2第1項の規定ぶりからも明らかです。)。よって,ウは,誤りです。

(小児の旅客運賃・料金)
第74条 小児の片道普通旅客運賃,定期旅客運賃,急行料金又は座席指定料金は,次条に規定する場合を除いて,大人の片道普通旅客運賃,定期旅客運賃,急行料金又は座席指定料金をそれぞれ折半し,10円未満のは数を切り捨てて10円単位とした額(以下この方法を「は数整理」という。)とする。
2,3 略
(旅客運賃・料金割引の重複適用の禁止)
第76条 旅客は,旅客運賃・料金について2以上の割引条件に該当する場合であっても,同一の乗車券類について,重複して旅客運賃・料金の割引を請求することができない。
2 略


エについて,旅客営業規則274条1項によると,旅行開始後の旅客運賃の払戻しは,乗車しない区間の営業キロが100キロを超える時に限り行うことができる旨を規定しています。したがって,エは,乗車しない区間の営業キロが58.6キロしか残っていないため,同項の要件を満たさず,払戻しを請求することができませんから,正しいです。

(旅行開始後又は使用開始後の旅客運賃の払いもどし)
第274条 旅客は,普通乗車券を使用して旅行を開始した後,旅行を中止した場合は,その乗車券が,有効期間内であって,かつ,その乗車しない区間の営業キロが,100キロメートルを超えるとき(乗車変更の取扱いをしたため100キロメートルを超える場合を除く。)に限って,これをその旅行を中止した駅に差し出し,既に支払った旅客運賃から既に乗車した区間の普通旅客運賃(当該乗車券が往復割引普通乗車券以外の割引乗車券で,旅行を中止しても既に乗車した区間だけでその割引条件を満たすときは,割引普通旅客運賃)を差し引いた残額の払いもどしを請求することができる。この場合,旅客は,手数料として,乗車券1枚につき220円を支払うものとする。
2,3 略


5.航空による運送に関する以下の各設問について,それぞれ選択肢の中から答を1つ選びなさい。
(1)全日本空輸の国内線において,ANA FLEX運賃及び小児運賃を適用し,大人2人,満12歳の小学生1人,満5歳の小児1人,座席を使用しない満2歳の幼児1人の計5人の家族が航空機を利用するとき,必要となるANA FLEX運賃と小児運賃の組合せのうち,正しいものはどれか。
(注)年齢は搭乗日現在とする。

 ア.ANA FLEX運賃2人分と小児運賃2人分が必要である。
 イ.ANA FLEX運賃3人分と小児運賃1人分が必要である。
 ウ.ANA FLEX運賃2人分と小児運賃3人分が必要である。
 エ.ANA FLEX運賃3人分と小児運賃2人分が必要である。


正解:イ(配点:4)
解説:国内線の運賃は,大人(満12歳以上),小児(満3歳から満12歳未満),幼児(満生後8日~満3歳未満)に区分されます。大人には大人運賃,小児には大人運賃の50%相当額の小児運賃,幼児は大人に同伴され座席を使用しない場合には同伴者1人につき1人が無料の扱いになります。
 本問では,大人2人については,大人運賃が各々適用されます。満12歳の小学生1人については,小児ではなく大人として扱われますので,大人運賃が適用されます。満5歳の小児については,小児運賃が適用されます。満2歳の幼児については,座席を利用しないこととされているため,無償となります。したがって,大人3人分についてはANA FLEX運賃が必要となり,小児1人分については小児運賃が必要となります。よって,正解は,イです。

※全日空は普通運賃の設定がなく,ANA FLEXとなります。ANA FLEXとは,空席予測数に連動して,タイプA~Dで運賃額が変動する運賃で,搭乗日によって運賃が異なります。詳しくはこちら(ANA「ANA FLEX」)をご確認ください。

(2)全日本空輸による国内航空運送に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 (注1)本設問における座席予約の変更・取り消し,航空券の払い戻しは,旅客の都合によるものとし,それらの申出は,航空会社の事業所の営業時間内に行うものとする。
 (注2)航空券の払い戻しは,当該航空券の払戻期間内に行うものとする。

 ア.払戻手数料は,別段の定めのある場合を除き,大人・小児に関係なく,航空券1枚(1区間)につき430円である。
 イ.予約変更ができない運賃における航空券の取消手数料は,運賃の種類ごとに定めている。
 ウ.予約変更ができる運賃における航空券の購入期限は,座席予約日に関係なく予約便出発時刻の20分前までである。
 エ.予約変更ができる運賃の航空券であっても,予約便の出発前までに変更・取り消しを行わなかった場合は,当該航空券を使用して他の便に振り替えることはできない。


正解:ウ(配点:4)
解説:アについて,令和元年10月1日の消費増税に伴い,航空券の払戻手数料が1枚(1区間)につき440円となりました(航空約款22条1項)。したがって,アは,改正前であれば正しいです。

(旅客の都合による払戻と払戻手数料及び取消手数料)
第22条 航空券又は航空引換証を旅客の都合により払い戻す場合には,旅行区間の全部について払い戻すときには収受運賃及び料金全額を,一部について払い戻すときは収受運賃及び料金より搭乗区間運賃及び料金を差し引いた差額を払い戻します。なお,この場合,会社規則に別段の定めのある場合を除き,航空券又は航空引換証の1旅行区間につき440円の払戻手数料を申し受けます
2,3 略


イは,航空約款22条2項の通りですから,正しいです。

(旅客の都合による払戻と払戻手数料及び取消手数料)
第22条 略
2 前項の定めに従い座席の予約がなされている航空券又は航空引換証を払い戻す場合には,旅客運賃及び料金の種類ごとに会社が別に定める運賃料金表により取消手数料を申し受けます
3 略


ウについて,航空券の購入期限は,搭乗日の3日前以前であれば予約日を含めて3日以内であり,搭乗日の2日前以降では搭乗便出発時刻の20分前までとなっています。したがって,ウは,座席予約日に関係なく出発20分前までとしている点で誤りです。詳しくは,こちら(ANA「航空券・ANAeチケットについて」)をご確認ください。

エは,予約の変更・取消しは,当該便の出発前までに行う必要があり,出発後にあっては他便への振替えはできず,払戻手続ができるのみとなります。詳細は,こちら(ANA「変更・払い戻し(国内線)」)をご確認ください。

6.以下の各設問について,該当する答を,選択肢の中からそれぞれ1つ選びなさい。
(1)火口湖である御釜や冬季に見られる樹氷で知られ,山麓にある温泉やスキー場で人気がある山形県と宮城県にまたがる山(連峰)は,次のうちどれか。

 ア.蔵王山 イ.白根山 ウ.八甲田山 エ.八ヶ岳


正解:ア(配点:2)
解説:火口湖である「御釜」(「おかま」と読みます。)があることで知られるのは蔵王山です。御釜の紹介動画は下の動画リンクを参照してください。
 イの白根山は,群馬県の草津にある山で,山頂には同じく火口湖である「湯釜」(リンク先参照)があります。
 ウの八甲田山(リンク先参照)は,青森県青森市にある山で,北八甲田と南八甲田であわせて16の山々から成っています。
 エの八ヶ岳(リンク先参照)は,山梨県と長野県にまたがる山で,赤岳を最高峰とします。
 アからエのいずれの山も日本百名山に数えられています。



(2)美しいリアス海岸の風景で知られる福江島や中通島などの島々から成り,禁教時代に信仰を密かに継続した”潜伏キリシタン”の伝統を物語る集落や教会が世界文化遺産にも登録されている諸島・列島は,次のうちどれか。

 ア.天草諸島  イ.五島列島  ウ.トカラ列島  エ.八重山列島


正解:イ(配点:2)
解説:福江島や中通島などの島々から成るのはイの五島列島で,長崎県にある島々です。「潜伏キリシタン」とは,キリスト教の信仰が禁じられていた時期(17世紀初頭から19世紀後半)の日本において,表向きは仏教徒などを装い,密かにキリスト教の信仰を続けていた人々のことをいいます。キリシタン文化に関する詳細は,こちら(五島市「世界遺産の島五島」)をご確認ください。
 アの天草諸島(リンク先参照)は,熊本県と鹿児島県にまたがる島々で,同様にキリスト教文化が持ち込まれており,「津崎教会」は潜伏キリシタンの世界遺産に含まれています。
 ウのトカラ列島(リンク先参照)は,鹿児島県の十島村にある島々を指します。
 エの八重山列島は,沖縄県の島々で,石垣島,西表島などが含まれます。

(3)梓川に架かる河童橋から望む穂高連峰や大正池などで知られ,中部山岳国立公園の一部として国の文化財(特別名勝・特別天然記念物)にも指定されている景勝地は,次のうちどれか。

 ア.秋吉台  イ.上高地  ウ.霧降高原  エ.志賀高原


正解:イ(配点:2)
解説:梓川は,長野県松本市を流れる信濃川水系の犀川(「さいがわ」と読みます。)の上流域の別称です。そこに架かる「河童橋」(リンク先参照)は,芥川龍之介の小説『河童』の中でも描写されています。穂高連峰とともに上高地のシンボルとなっています。
 アの秋吉台(リンク先参照)は,日本最大級のカルスト台地で,山口県にある特別天然記念物です。
 ウの霧降高原(リンク先参照)は,栃木県の日光にある高原地帯で,6~7月頃に約26万株のニッコウスゲが一面に咲き誇ります。
 エの志賀高原(リンク先参照)は,長野県にある高原で,黒姫伝説の舞台である大沼池などを抱えています。

(4)縁結びや神話の舞台としても知られ,主祭神として大国主大神を祀り,”平成の大遷宮”が2008年から2019年にかけて行われた神社は,次のうちどれか。

 ア.熱田神宮  イ.伊勢神宮  ウ.出雲大社  エ.日吉大社


正解:ウ(配点:2)
解説:神話の舞台とされているのは出雲の国で,それは「神々をおまつりする古い神社が,今日も至る処に鎮座しているから」だと説明されています(出雲大社HP)。出雲大社は,今では広く縁結びの神として慕われています。
 アの熱田神宮(リンク先参照)は,愛知県にある神社で,三種の神器の一つ「草薙神剣」が鎮座されています。
 イの伊勢神宮(リンク先参照)は,三重県の伊勢にある神社で,国民の大御祖神である天照大御神を祀る内宮と,産業の守り神である豊受大御神を祀る外宮を始め,125の宮社から成っています。
 エの日吉大社(リンク先参照)は,滋賀県の比叡山のふもとにある神社で,平安京の魔除,災難除を祈る社としての役割を果たしていました。

(5)能登半島国定公園内にあり,万葉集にも情景が詠まれ,富山湾越しに立山連峰を望むことができる海岸は,次のうちどれか。
 ア.雨晴海岸  イ.五浦海岸  ウ.浦富海岸  エ.碁石海岸


正解:ア(配点:4)
解説:能登半島国定公園は,石川県だけでなく富山県にまでまたがっています。雨晴海岸(リンク先参照)は,富山県高岡市の北部に位置し,立山連峰を望むことができる景勝地として人気が高い場所です。
 イの五浦海岸(「いずらかいがん」と読みます。)は茨城県にある海岸で,太平洋の荒波に侵食されできた入り江が連なり,「関東の松島」の異名を持つ景勝地として有名です。
 ウの浦富海岸(「うらどめかいがん」と読みます。)は,鳥取県にある海岸で,菜種五島,千貫松島などの特徴的な景観を楽しむことができます。
 エの碁石海岸(リンク先参照)は,岩手県大船渡市にある海岸で,穴通磯や乱曝谷などの景勝があり,天候が良ければ宮城県の金華山を望むことができます。


●国内旅行業務取扱管理者試験解説集●
第1問……旅行業法及びこれに基づく命令
第2問……旅行業約款,運送約款及び宿泊約款
第3問……国内旅行実務
・ 令和元年度  第1問第2問第3問
・ 平成30年度 第1問第2問第3問
・ 平成29年度 第1問第2問第3問
・ 平成28年度 第1問第2問第3問
・ 平成27年度 第1問第2問第3問
・ 平成26年度 第1問第2問第3問
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