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2020-04-18(Sat)

〈令和2年改正対応〉【国内旅行業務取扱管理者試験】平成27年度第2問

今回は,平成27年度第2問です。

これで現時点でANTAに掲載されている過去問は,第2問については解き終わりました。

5年分解き終わって分かったことは,第2問は過去問5年分やりこめば,合格点には届くということです。

出題範囲はかなりかぶっていますので,5年分解けば条文の大体どこが狙われるのかが見えてきます。

なので,第2問の対策は過去問だけやってさっさと終わらせて,第3問に時間をまわした方がいいのでしょう。


(注)略称は次の通り
約款(募集):標準旅行業約款 募集型企画旅行契約の部
約款(受注):標準旅行業約款 受注型企画旅行契約の部
約款(補償):標準旅行業約款 特別補償規程
約款(手配):標準旅行業約款 手配旅行契約の部
約款(渡航):標準旅行業約款 渡航手続代行契約の部
約款(相談):標準旅行業約款 旅行相談契約の部
バス約款:一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款
フェリー約款:フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関する標準運送約款

1.標準旅行業約款に関する以下の各設問について,該当する答を,選択肢の中からそれぞれ1つ選びな
さい。
(1)募集型企画旅行契約の部「適用範囲」「用語の定義」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.「募集型企画旅行」とは,旅行業者が,旅行者の募集のためにあらかじめ,旅行の目的地及び日程,旅行者が提供を受けることができる運送又は宿泊のサービスの内容並びに旅行者が旅行業者に支払うべき旅行代金の額を定めた旅行に関する計画を作成し,これにより実施する旅行をいう。
 b.約款に定めのない事項については,法令又は一般に確立された慣習によるが,ここでいう法令とは,旅行業法及び内閣府・国土交通省令に限られる。
 c.「海外旅行」とは,約款に定める「国内旅行」以外の旅行をいう。
 d.旅行業者が「通信契約」により募集型企画旅行契約を締結できる旅行者は,旅行業者又は旅行業者の募集型企画旅行を旅行業者を代理して販売する会社が提携するクレジットカード会社のカード会員である。

ア.a,b,c  イ.a,b,d  ウ.a,c,d  エ.b,c,d


正解:ウ(配点:4)
解説:aは,約款(募集)2条1項の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 この約款で「募集型企画旅行」とは,当社が,旅行者の募集のためにあらかじめ,旅行の目的地及び日程,旅行者が提供を受けることができる運送又は宿泊のサービスの内容並びに旅行者が当社に支払うべき旅行代金の額を定めた旅行に関する計画を作成し,これにより実施する旅行をいいます
2~4 略


bについて,約款(募集)1条1項は,契約のうち約款に定めのない事項については,法令又は一般に確立された慣習による旨を規定しています。契約というのは,旅行業者と旅行者との間で,旅行内容や旅行代金等に関して取り決めたものですから,このような2者間のやりとりをどのように規律するかというのを,約款(募集)1条1項が規定しているということになります。そうすると,同項にいう「法令」とは,このような2者間の契約を規律するような法令を指すのであって,主に民法や商法の規定が想定されています(三浦雅生『標準旅行業約款解説〔第2版〕』(自由国民社,2018年)31頁。詳しくは下記(※1)を参照。)。問題文にあるような旅行業法等は,このような契約関係を規律する法律ではなく,旅行業者が適正に機能するために国・都道府県が旅行業者を監督することを規定した法律です。したがって,約款(募集)1条1項にいう「法令」には,旅行業法等は含まれません。よって,bは,誤りです。

(適用範囲)
第一条 当社が旅行者との間で締結する募集型企画旅行に関する契約(以下「募集型企画旅行契約」といいます。)は,この約款の定めるところによります。この約款に定めのない事項については,法令又は一般に確立された慣習によります。
2 略


cは,約款(募集)2条2項の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この約款で「国内旅行」とは,本邦内のみの旅行をいい,「海外旅行」とは,国内旅行以外の旅行をいいます
3,4 略


dについて,約款(募集)2条3項は,「通信契約」の定義に関して,旅行業者又は旅行業者を代理して販売する会社が提携するクレジットカード会社のカード会員との間で締結する契約であることを,1つの要素としています。したがって,カード会員との間で締結する契約でなければ「通信契約」にはあたらないこととなるため,結果として「通信契約」を締結できるのはカード会員のみです。よって,dは,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2 略
3 この部で「通信契約」とは,当社が,当社又は当社の募集型企画旅行を当社を代理して販売する会社が提携するクレジットカード会社(以下「提携会社」といいます。)のカード会員との間で電話,郵便,ファクシミリ,インターネットその他の通信手段による申込みを受けて締結する募集型企画旅行契約であって,当社が旅行者に対して有する募集型企画旅行契約に基づく旅行代金等に係る債権又は債務を,当該債権又は債務が履行されるべき日以降に別に定める提携会社のカード会員規約に従って決済することについて,旅行者があらかじめ承諾し,かつ当該募集型企画旅行契約の旅行代金等を第十二条第二項,第十六条第一項後段,第十九条第二項に定める方法により支払うことを内容とする募集型企画旅行契約をいいます。
4 略


以上から,a,c及びdが正しく,bが誤りですから,正解はウです。

(※1)「約款は,反復的かつ定型的に行われる取引につき,当事者の個別の意思表示に代えて,当事者の契約文書となるものである。しかし,考えうる全ての事項について定めてあるものではないから,定款に定めのない事項について問題が生じたときの解決基準を定めているものである。したがって,ここに「法令」とは,あらゆる法令を意味するものではなく,契約における意思表示を補充する規定(講学上「任意規定」と呼ばれている)を意味するもので,主として民法及び商法の規定を想定している。例えば,約款中には,旅行者の解除権行使につき,一定の期間を定めているが(第16条第1項,別表第1),その期間の計算方法については規定がない。これに関しては,民法の期間に関する規定(同法第1編第6章)が適用されることを前提にしている。同様に,約款には,旅行業者は,どれだけの時間帯に旅行者の申込や契約解除の意思表示を受付なければならないかに関する規定はないが,商法の取引時間に関する規定(同法第520条)が適用され,旅行業者が定める営業時間内に限ることが許される。」(前掲三浦31頁)

(2)募集型企画旅行契約の部「契約の申込み」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.通信契約の申込みをしようとする旅行者は,申込みをしようとする募集型企画旅行の名称,旅行開始日,会員番号その他の事項を旅行業者に通知しなければならない。
 b.申込金は,旅行代金又は取消料若しくは違約料の一部として取り扱われる。
 c.旅行者が募集型企画旅行の参加に際し,特別な配慮を必要とする旨を,契約の申込時に申し出たときは,旅行業者は可能な範囲内でこれに応じ,この申出に基づき,旅行業者が旅行者のために講じた特別な措置に要する費用は,旅行業者の負担とする。

 ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(募集)5条2項の通りですから,正しいです。

(契約の申込み)
第五条 略
2 当社に通信契約の申込みをしようとする旅行者は,前項の規定にかかわらず,申込みをしようとする募集型企画旅行の名称,旅行開始日,会員番号その他の事項(以下次条において「会員番号等」といいます。)を当社に通知しなければなりません
3~5 略


bは,約款(募集)5条3項の通りですから,正しいです。

(契約の申込み)
第五条 略
2 略
3 第一項の申込金は,旅行代金又は取消料若しくは違約料の一部として取り扱います
4,5 略


cについて,約款(募集)5条5項は,旅行者が申し出た特別な配慮について旅行業者が対応する場合の費用は,旅行者の負担とする旨を規定しています。したがって,cは,これを旅行業者の負担としている点で誤りです。

(契約の申込み)
第五条 略
2,3 略
4 募集型企画旅行の参加に際し,特別な配慮を必要とする旅行者は,契約の申込時に申し出てください。このとき,当社は可能な範囲内でこれに応じます
5 前項の申出に基づき,当社が旅行者のために講じた特別な措置に要する費用は,旅行者の負担とします


以上から,a及びbは正しく,cは誤りですから,正解はアです。

(3)募集型企画旅行契約の部「電話等による予約」「契約締結の拒否」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による契約の予約を受け付ける。
 イ.旅行者が,暴力団員,暴力団準構成員,暴力団関係者,暴力団関係企業又は総会屋等その他の反社会的勢力であると認められるときは,旅行業者は,契約の締結に応じないことがある。
 ウ.旅行業者が旅行者から電話等による予約を受け付け,その承諾の旨を通知した後,旅行業者が定める期間内に,当該旅行者から申込書と申込金の提出があったとき又は会員番号等の通知があったときは,契約の締結の順位は,当該予約の受付の順位による。
 エ.旅行者が旅行業者の定める期間内に申込金を提出しない場合又は会員番号等を通知しない場合は,旅行業者は,予約がなかったものとして取り扱い,違約料を申し受ける。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)6条1項の通りですから,正しいです。

(電話等による予約)
第六条 当社は,電話,郵便,ファクシミリ,インターネットその他の通信手段による募集型企画旅行契約の予約を受け付けます。この場合,予約の時点では契約は成立しておらず,旅行者は,当社が予約の承諾の旨を通知した後,当社が定める期間内に,前条第一項又は第二項の定めるところにより,当社に申込書と申込金を提出又は会員番号等を通知しなければなりません。
2,3 略


イは,約款(募集)7条5号の通りですから,正しいです。

(契約締結の拒否)
第七条 当社は,次に掲げる場合において,募集型企画旅行契約の締結に応じないことがあります。
 一~四 略
 五 旅行者が,暴力団員,暴力団準構成員,暴力団関係者,暴力団関係企業又は総会屋等その他の反社会的勢力であると認められるとき
 六~八 略


ウは,約款(募集)6条2項の通りですから,正しいです。

(電話等による予約)
第六条 略
2 前項の定めるところにより申込書と申込金の提出があったとき又は会員番号等の通知があったときは,募集型企画旅行契約の締結の順位は,当該予約の受付の順位によることとなります
3 略


エについて,約款(募集)6条3項は,期間内に申込金を提出せず又は会員番号等を通知しない場合は,旅行業者は,予約がなかったものとして取り扱う旨を規定していますが,この場合に違約料を申し受ける旨は規定されていません。したがって,エは,誤りです。

(電話等による予約)
第六条 略
2 略
3 旅行者が第一項の期間内に申込金を提出しない場合又は会員番号等を通知しない場合は,当社は,予約がなかったものとして取り扱います


(4)募集型企画旅行契約の部「契約の成立時期」「契約書面の交付」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.契約は,通信契約である場合を除き,旅行業者が契約の締結を承諾し,当該旅行業者が別に定める金額の申込金を受理した時に成立する。
 イ.通信契約は,旅行業者が契約の締結を承諾する旨の通知を発した時に成立するが,当該契約において電子承諾通知を発する場合は,当該通知が旅行者に到達した時に成立する。
 ウ.旅行業者は,旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び旅行業者の責任に関する事項を記載した契約書面を契約の成立前に旅行者に交付しなければならない。
 エ.旅行業者が契約により手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,契約書面に記載するところによる。


正解:ウ(配点:4) ※令和2年改正によりイも誤りとなりました。
解説:アは,約款(募集)8条1項の通りですから,正しいです。

(契約の成立時期)
第八条 募集型企画旅行契約は,当社が契約の締結を承諾し,第五条第一項の申込金を受理した時に成立するものとします
2 略


イについて,令和2年に約款(募集)の改正があり,誤りの選択肢となりました。令和2年改正前の約款(募集)8条2項は,通信契約の場合には,旅行業者が承諾通知を発した時点で契約が成立するのが原則(発信主義)であり,電子承諾通知を用いる場合には,旅行者に承諾通知が到達したときに契約が成立するとの例外を置いていました。しかし,令和2年改正後の約款(募集)8条2項は,電子承諾通知の例外を削除し,通信契約の規律を一本化するとともに,契約の成立時期を承諾通知が旅行者に到達したときに変更しました(到達主義)。したがって,イは,試験実施当時の約款(募集)によれば正しいですが,令和2年改正後は誤りとなります。なお,法改正の詳細については,こちらをご覧ください。

◆◇◆令和2年改正前条文◆◇◆
(契約の成立時期)
第八条 略
2 通信契約は,前項の規定にかかわらず,当社が契約の締結を承諾する旨の通知を発した時に成立するものとします。ただし,当該契約において電子承諾通知を発する場合は,当該通知が旅行者に到達した時に成立するものとします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
◆◇◆令和2年改正後条文◆◇◆
(契約の成立時期)
第八条 略
2 通信契約は,前項の規定にかかわらず,当社が契約の締結を承諾する旨の通知が旅行者に到達した時に成立するものとします。


ウについて,約款(募集)9条1項は,契約書面の交付は,契約成立後速やかに行う旨を規定しています。そもそも,契約が成立しなければ,契約内容を確定することができず,契約内容を表示するための契約書面を作成し交付することはできません。したがって,ウは,誤りです。

(契約書面の交付)
第九条 当社は,前条の定める契約の成立後速やかに,旅行者に,旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び当社の責任に関する事項を記載した書面(以下「契約書面」といいます。)を交付します。
2 略


エは,約款(募集)9条2項の通りですから,正しいです。

(契約書面の交付)
第九条 略
2 当社が募集型企画旅行契約により手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,前項の契約書面に記載するところによります


(5)募集型企画旅行契約の部「確定書面」「情報通信の技術を利用する方法」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,契約書面において,確定された旅行日程,運送若しくは宿泊機関の名称を記載できない場合には,当該契約書面において利用予定の宿泊機関及び表示上重要な運送機関の名称を限定して列挙した上で,当該契約書面交付後,旅行開始日の前日(旅行開始日の前日から起算してさかのぼって7日目に当たる日以降に契約の申込みがなされた場合にあっては,旅行開始日)までの当該契約書面に定める日までに,これらの確定状況を記載した書面を交付する。
 イ.確定書面の交付前に,手配状況の確認を希望する旅行者から問い合わせがあったときは,旅行業者は,迅速かつ適切にこれに回答する。
 ウ.旅行業者が旅行者に確定書面を交付した場合には,旅行業者が契約により手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,当該確定書面に記載するところに特定される。
 エ.旅行業者は,あらかじめ旅行者の承諾を得て,契約書面又は確定書面の交付に代えて,情報通信の技術を利用する方法により当該書面に記載すべき事項を提供したときは,旅行者の使用する通信機器に備えられたファイルに記載事項が記録されたことの確認は要しない。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)10条1項の通りですから,正しいです。

(確定書面)
第十条 前条第一項の契約書面において,確定された旅行日程,運送若しくは宿泊機関の名称を記載できない場合には,当該契約書面において利用予定の宿泊機関及び表示上重要な運送機関の名称を限定して列挙した上で,当該契約書面交付後,旅行開始日の前日(旅行開始日の前日から起算してさかのぼって七日目に当たる日以降に募集型企画旅行契約の申込みがなされた場合にあっては,旅行開始日)までの当該契約書面に定める日までに,これらの確定状況を記載した書面(以下「確定書面」といいます。)を交付します
2,3 略


イは,約款(募集)10条2項の通りですから,正しいです。

(確定書面)
第十条 略
2 前項の場合において,手配状況の確認を希望する旅行者から問い合わせがあったときは,確定書面の交付前であっても,当社は迅速かつ適切にこれに回答します
3 略


ウは,約款(募集)10条3項の通りですから,正しいです。

(確定書面)
第十条 略
2 略
3 第一項の確定書面を交付した場合には,前条第二項の規定により当社が手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,当該確定書面に記載するところに特定されます


エについて,約款(募集)11条1項は,情報通信技術を利用した場合には,旅行業者は,旅行者の使用する通信機器に備えられたファイルに記載事項が記録されたことを確認する旨を規定しています。したがって,エは,誤りです。

(情報通信の技術を利用する方法)
第十一条 当社は,あらかじめ旅行者の承諾を得て,募集型企画旅行契約を締結しようとするときに旅行者に交付する旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び当社の責任に関する事項を記載した書面,契約書面又は確定書面の交付に代えて,情報通信の技術を利用する方法により当該書面に記載すべき事項(以下この条において「記載事項」といいます。)を提供したときは,旅行者の使用する通信機器に備えられたファイルに記載事項が記録されたことを確認します
2 略


(6)募集型企画旅行契約の部「旅行代金」「旅行代金の額の変更」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者は,運送・宿泊機関等の利用人員により旅行代金が異なる旨を契約書面に記載した場合において,契約の成立後に旅行業者の責に帰すべき事由によらず当該利用人員が変更になったときは,契約書面に記載したところにより旅行代金の額を変更することがある。
 b.通信契約を締結したときは,旅行業者は,提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして契約書面に記載する金額の旅行代金の支払いを受ける。
 c.旅行業者は,約款の定めるところにより旅行代金を増額するときは,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって13日目に当たる日より前に旅行者にその旨を通知しなければならない。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(募集)14条5項の通りですから,正しいです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 略
2~4 略
5 当社は,運送・宿泊機関等の利用人員により旅行代金が異なる旨を契約書面に記載した場合において,募集型企画旅行契約の成立後に当社の責に帰すべき事由によらず当該利用人員が変更になったときは,契約書面に記載したところにより旅行代金の額を変更することがあります


bは,約款(募集)12条2項の通りですから,正しいです。

(旅行代金)
第十二条 略
2 通信契約を締結したときは,当社は,提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして契約書面に記載する金額の旅行代金の支払いを受けます。また,カード利用日は旅行契約成立日とします。


cについて,約款(募集)14条2項は,旅行代金増額の通知は,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって15日目に当たる日より前にする旨を規定しています。したがって,cは,これを13日としている点で誤りです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 略
2 当社は,前項の定めるところにより旅行代金を増額するときは,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって十五日目に当たる日より前に旅行者にその旨を通知します。
3~5 略


以上から,a及びbは正しく,cは誤りですから,正解はアです。

(7)募集型企画旅行契約の部「旅行者の交替」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者と契約を締結した旅行者は,当該旅行業者の承諾を得て,契約上の地位を第三者に譲り渡すことができる。
 b.旅行者は,契約上の地位を第三者に譲り渡す場合においては,旅行業者所定の用紙に所定の事項を記入の上,所定の金額の手数料とともに,旅行業者に提出しなければならない。
 c.契約上の地位の譲渡は,旅行業者の承諾があった時に効力を生じる。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:エ(配点:4)
解説:aは,約款(募集)15条1項の通りですから,正しいです。

(旅行者の交替)
第十五条 当社と募集型企画旅行契約を締結した旅行者は,当社の承諾を得て,契約上の地位を第三者に譲り渡すことができます
2,3 略


bは,約款(募集)15条2項の通りですから,正しいです。

(旅行者の交替)
第十五条 略
2 旅行者は,前項に定める当社の承諾を求めようとするときは,当社所定の用紙に所定の事項を記入の上,所定の金額の手数料とともに,当社に提出しなければなりません
3 略


cは,約款(募集)15条3項の通りですから,正しいです。

(旅行者の交替)
第十五条 略
2 略
3 第一項の契約上の地位の譲渡は,当社の承諾があった時に効力を生ずるものとし,以後,旅行契約上の地位を譲り受けた第三者は,旅行者の当該募集型企画旅行契約に関する一切の権利及び義務を承継するものとします。


以上から,aないしcのいずれも正しいので,正解はエです。

(8)募集型企画旅行契約の部「旅行者の解除権」に関する次の記述から,旅行者が旅行開始前に契約を解除するに当たって,取消料の支払いを要しないもののみをすべて選んでいるものはどれか(いずれも取消料の支払いを要する期間内の解除とする。)。
 a.旅行目的地において大型台風による洪水が発生し,旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となったとき。
 b.旅行者から,当該旅行者の父親の死亡を理由として,契約の解除の申し出があったとき。
 c.旅行者が足を骨折して入院したため,旅行に参加できなくなったとき。
 d.旅行を実施するに当たり利用する運送機関の適用運賃・料金が,著しい経済情勢の変化等により,旅行の募集の際に明示した時点において有効なものとして公示されている適用運賃・料金に比べて,通常想定される程度を大幅に超えて増額された場合において,その増額された金額の範囲内で旅行代金の額が増額されたとき。

ア.a,b  イ.a,d  ウ.b,c  エ.c,d


正解:イ(配点:4)
解説:約款(募集)16条1項は,旅行者はいつでも契約を解除することができる旨を規定していますが,その場合には原則として取消料の支払いが必要であるとしています。もっとも,同条2項は,同項各号に該当する事由がある場合には,例外的に取消料の支払いは不要である旨を規定しています。したがって,取消料の支払いの要否は,約款(募集)16条2項各号に該当するか否かによって決まります。
 aについて,大型台風による洪水が発生しているため,約款(募集)16条2項3号の「天災地変」にあたります。そして,これによって,旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となっています。したがって,aは,約款(募集)16条2項3号に該当するため,取消料の支払いは不要です。
 bについて,父親の死亡は,約款(募集)16条2項のいずれにも該当しないため,取消料の支払いが必要です。
 cについて,旅行者自身の怪我は,約款(募集)16条2項のいずれにも該当しないため,取消料の支払いが必要です。
 dについて,著しい経済情勢の変化等による適用運賃・料金の変更に伴い,旅行代金の額が増額されたことは,約款(募集)16条2項2号に該当するため,取消料の支払いが不要です。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 募集型企画旅行を実施するに当たり利用する運送機関について適用を受ける運賃・料金(以下この条において「適用運賃・料金」といいます。)が,著しい経済情勢の変化等により,募集型企画旅行の募集の際に明示した時点において有効なものとして公示されている適用運賃・料金に比べて,通常想定される程度を大幅に超えて増額又は減額される場合においては,当社は,その増額又は減額される金額の範囲内で旅行代金の額を増加し,又は減少することができます
2~5 略
(旅行者の解除権)
第十六条 旅行者は,いつでも別表第一に定める取消料を当社に支払って募集型企画旅行契約を解除することができます。通信契約を解除する場合にあっては,当社は,提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして取消料の支払いを受けます。
2 旅行者は,次に掲げる場合において,前項の規定にかかわらず,旅行開始前に取消料を支払うことなく募集型企画旅行契約を解除することができます。
 一 当社によって契約内容が変更されたとき。ただし,その変更が別表第二上欄に掲げるものその他の重要なものであるときに限ります。
 二 第十四条第一項の規定に基づいて旅行代金が増額されたとき
 三 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の事由が生じた場合において,旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となり,又は不可能となるおそれが極めて大きいとき。
 四 当社が旅行者に対し,第十条第一項の期日までに,確定書面を交付しなかったとき。
 五 当社の責に帰すべき事由により,契約書面に記載した旅行日程に従った旅行の実施が不可能となったとき。
3,4 略


以上から,a及びdは取消料の支払いが不要であり,b及びcは取消料の支払いが必要ですから,正解はイです。

(9)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の解除権等−旅行開始前の解除」「旅行業者の解除権−旅行開始後の解除」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか(いずれの場合も解除に係る旅行者への理由説明は行うものとする。)。
 ア.旅行業者は,旅行者が契約書面に記載する期日までに旅行代金を支払わないときは,当該期日において旅行者が契約を解除したものとする。
 イ.旅行業者は,旅行開始後において,官公署の命令により,旅行の継続が不可能となったときは,契約の一部を解除することがある。
 ウ.旅行業者は,旅行開始後において,旅行者が旅行を安全かつ円滑に実施するための添乗員の指示への違背により団体行動の規律を乱し,当該旅行の安全かつ円滑な実施を妨げるときは,契約の一部を解除することがある。
 エ.旅行業者は,旅行開始後において,旅行者が必要な介助者の不在により,旅行の継続に耐えられないときは,契約の一部を解除することがある。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,約款(募集)17条2項は,旅行者の代金不払による解除は,払込期日の翌日において解除したものとする旨を規定しています。したがって,アは,これを払込期日当日としている点で誤りです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 略
2 旅行者が第十二条第一項の契約書面に記載する期日までに旅行代金を支払わないときは,当該期日の翌日において旅行者が募集型企画旅行契約を解除したものとします。この場合において,旅行者は,当社に対し,前条第一項に定める取消料に相当する額の違約料を支払わなければなりません。
3 略


イは,約款(募集)18条1項4号に,ウは,同項2号に,エは,同項1号にそれぞれ該当するため,正しいです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 当社は,次に掲げる場合において,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,募集型企画旅行契約の一部を解除することがあります。
 一 旅行者が病気,必要な介助者の不在その他の事由により旅行の継続に耐えられないとき
 二 旅行者が旅行を安全かつ円滑に実施するための添乗員その他の者による当社の指示への違背,これらの者又は同行する他の旅行者に対する暴行又は脅迫等により団体行動の規律を乱し,当該旅行の安全かつ円滑な実施を妨げるとき
 三 旅行者が第七条第五号から第七号までのいずれかに該当することが判明したとき。
 四 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合であって,旅行の継続が不可能となったとき
2,3 略


(10)募集型企画旅行契約の部「団体・グループ契約」「契約責任者」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,特約を結んだ場合を除き,契約責任者はその団体・グループを構成する旅行者(本問において,以下「構成者」という。)の契約の締結に関する一切の代理権を有しているものとみなす。
 イ.契約責任者は,旅行業者が定める日までに,構成者の名簿を旅行業者に提出しなければならない。
 ウ.旅行業者は,契約責任者が構成者に対して現に負い,又は将来負うことが予測される債務又は義務については,その責任の一部を負う。
 エ.旅行業者は,契約責任者が団体・グループに同行しない場合,旅行開始後においては,あらかじめ契約責任者が選任した構成者を契約責任者とみなす。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)22条1項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 当社は,特約を結んだ場合を除き,契約責任者はその団体・グループを構成する旅行者(以下「構成者」といいます。)の募集型企画旅行契約の締結に関する一切の代理権を有しているものとみなし,当該団体・グループに係る旅行業務に関する取引は,当該契約責任者との間で行います。
2~4 略


イは,約款(募集)22条2項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2 契約責任者は,当社が定める日までに,構成者の名簿を当社に提出しなければなりません
3,4 略


ウについて,約款(募集)22条3項は,旅行業者は,契約責任者が構成者に対して負う債務・義務について何ら責任を負わない旨を規定しています。したがって,ウは,誤りです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2 略
3 当社は,契約責任者が構成者に対して現に負い,又は将来負うことが予測される債務又は義務については,何らの責任を負うものではありません
4 略


エは,約款(募集)22条4項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2,3 略
4 当社は,契約責任者が団体・グループに同行しない場合,旅行開始後においては,あらかじめ契約責任者が選任した構成者を契約責任者とみなします


(11)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の責任」に関する次の記述から,誤っているもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者が故意又は過失により旅行者に損害を与えた場合で,旅行業者が損害賠償責任を負うのは,損害発生の翌日から起算して1年以内に旅行者から旅行業者に対して通知があったときに限られる。
 b.手配代行者の過失により旅行者の手荷物に損害を与えたときは,当該手配代行者がその損害を賠償する責に任じ,旅行業者はその責に任じない。
 c.旅行業者の過失で旅行者の手荷物について生じた損害については,損害発生の翌日から起算して,国内旅行にあっては14日以内に,旅行者から旅行業者に対して通知があったときに限り,旅行業者は,旅行者1名につき15万円を限度(旅行業者に故意又は重大な過失がある場合を除く。)として賠償する。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aについて,約款(募集)27条1項は,旅行業者の損害賠償責任を完成させるための通知は,損害発生の翌日から2年以内にするものとしています。したがって,aは,これを1年以内としている点で誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります
2,3 略


bについて,約款(募集)27条1項は,手配代行者の過失により旅行者に損害が生じた場合であっても,旅行業者が損害賠償責任を負う旨を規定しています。したがって,bは,誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
2,3 略


cは,約款(募集)27条3項の通りですから,正しいです。

(当社の責任)
第二十七条 略
2 略
3 当社は,手荷物について生じた第一項の損害については,同項の規定にかかわらず,損害発生の翌日から起算して,国内旅行にあっては十四日以内に,海外旅行にあっては二十一日以内に当社に対して通知があったときに限り,旅行者一名につき十五万円を限度(当社に故意又は重大な過失がある場合を除きます。)として賠償します


以上から,a及びbは誤りであり,cは正しいですから,正解はアです。

(12)受注型企画旅行契約の部に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者は,旅行者に対し企画書面を交付することにより,契約書面の交付に代えることができる。
 b.旅行業者は,契約の申込みをしようとする旅行者からの依頼があったときは,旅行業者の業務上の都合があるときを除き,当該依頼の内容に沿って作成した旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件に関する企画の内容を記載した企画書面を交付する。
 c.旅行業者は,企画書面において,旅行代金の内訳として企画料金の金額を明示することがある。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ウ(配点:4)
解説:aについて,「企画書面」は,旅行者が契約の申込みをする前段階で作成される書面で,旅行業者がどのような計画を立てるのかを示すものです(約款(受注)5条1項)(※2)。一方で,「契約書面」は,契約成立後速やかに交付される書面で,旅行業者と旅行者と間で締結された契約内容を示すものです(約款(受注)9条1項)。したがって,企画書面と契約書面とでは,その書面の目的・性質が異なりますから,企画書面の交付をもって契約書面の交付に代えることはできません。このことは,約款(受注)9条2項が,企画書面とは別に契約書面を交付することを前提とした規定を置いていることからも分かります。よって,aは,誤りです。

(企画書面の交付)
第五条 当社は,当社に受注型企画旅行契約の申込みをしようとする旅行者からの依頼があったときは,当社の業務上の都合があるときを除き,当該依頼の内容に沿って作成した旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件に関する企画の内容を記載した書面(以下「企画書面」といいます。)を交付します。
2 略
(契約書面の交付)
第九条 当社は,前条の定める契約の成立後速やかに,旅行者に,旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び当社の責任に関する事項を記載した書面(以下「契約書面」といいます。)を交付します。
2 当社は,第五条第一項の企画書面において企画料金の金額を明示した場合は,当該金額を前項の契約書面において明示します。
3 略


bは,約款(受注)5条1項の通りですから,正しいです。

(企画書面の交付)
第五条 当社は,当社に受注型企画旅行契約の申込みをしようとする旅行者からの依頼があったときは,当社の業務上の都合があるときを除き,当該依頼の内容に沿って作成した旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件に関する企画の内容を記載した書面(以下「企画書面」といいます。)を交付します
2 略


cは,約款(受注)9条2項の通りですから,正しいです。

(企画書面の交付)
第五条 略
2 当社は,前項の企画書面において,旅行代金の内訳として企画に関する取扱料金(以下「企画料金」といいます。)の金額を明示することがあります


(※2)「旅行業者に旅行の企画を依頼する旅行者の立場からすれば,実際にどのような企画を立ててくれるのか全く判らずに,旅行契約を先ず結ぶというのは,いささか不安な話である。旅行に限らず,一般にコンサルタント契約もほとんど経験をしたことのない国民性から言っても無理な相談であろう。恐らく,旅行業者の立場に立っても,旅行者に企画内容を示して相談にのってあげて,旅行を受注するという営業形態が通常であると思われる。そこで,こうした旅行実務に合わせて,先ずは,旅行者の希望にしたがった企画書面を作成し,旅行者に交付して検討してもらい,旅行者が満足を得た段階で,始めて旅行契約締結ということにしたものである。つまり,旅行業者は,企画書面の良否で競争するということにしたものである。」前掲三浦192頁

以上から,aは誤りであり,b及びcは正しいですから,正解はウです。

(13)受注型企画旅行契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,旅行中の旅行者が,疾病,傷害等により保護を要する状態にあると認めたときは,必要な措置を講ずることがある。この場合において,これが旅行業者の責に帰すべき事由によるものでないときは,当該措置に要した費用は旅行者の負担とする。
 イ.旅行業者は,通信契約である場合を除き,団体・グループ契約において契約責任者と契約を締結する場合において,申込金の支払いを受けることなく契約を締結する旨を記載した書面を交付することにより契約を成立させることがある。
 ウ.旅行業者は,旅程を管理する義務を負わない。
 エ.旅行者は,旅行業者に対し,旅行日程,旅行サービスの内容その他の契約の内容を変更するよう求めることができる。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(受注)27条の通りですから,正しいです。

(保護措置)
第二十七条 当社は,旅行中の旅行者が,疾病,傷害等により保護を要する状態にあると認めたときは,必要な措置を講ずることがあります。この場合において,これが当社の責に帰すべき事由によるものでないときは,当該措置に要した費用は旅行者の負担とし,旅行者は当該費用を当社が指定する期日までに当社の指定する方法で支払わなければなりません。


イは,約款(受注)23条1項,2項の通りですから,正しいです。

(契約成立の特則)
第二十三条 当社は,契約責任者と受注型企画旅行契約を締結する場合において,第六条第一項の規定にかかわらず,申込金の支払いを受けることなく受注型企画旅行契約の締結を承諾することがあります
2 前項の規定に基づき申込金の支払いを受けることなく受注型企画旅行契約を締結する場合には,当社は,契約責任者にその旨を記載した書面を交付するものとし,受注型企画旅行契約は,当社が当該書面を交付した時に成立するものとします。


ウについて,旅行業者は,約款(受注)24条の規定に基づいて旅程管理義務を負います。したがって,ウは,誤りです。

(旅程管理)
第二十四条 当社は,旅行者の安全かつ円滑な旅行の実施を確保することに努力し,旅行者に対し次に掲げる業務を行います。ただし,当社が旅行者とこれと異なる特約を結んだ場合には,この限りではありません。
 一 旅行者が旅行中旅行サービスを受けることができないおそれがあると認められるときは,受注型企画旅行契約に従った旅行サービスの提供を確実に受けられるために必要な措置を講ずること。
 二 前号の措置を講じたにもかかわらず,契約内容を変更せざるを得ないときは,代替サービスの手配を行うこと。この際,旅行日程を変更するときは,変更後の旅行日程が当初の旅行日程の趣旨にかなうものとなるよう努めること,また,旅行サービスの内容を変更するときは,変更後の旅行サービスが当初の旅行サービスと同様のものとなるよう努めること等,契約内容の変更を最小限にとどめるよう努力すること。


エは,約款(受注)13条1項の通りですから,正しいです。

(契約内容の変更)
第十三条 旅行者は,当社に対し,旅行日程,旅行サービスの内容その他の受注型企画旅行契約の内容(以下「契約内容」といいます。)を変更するよう求めることができます。この場合において,当社は,可能な限り旅行者の求めに応じます。
2 略


(14)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,約款に定める契約内容の重要な変更が生じた場合において,変更補償金を支払うこととなったときは,旅行終了日の翌日から起算して30日以内に当該変更補償金を旅行者に支払う。
 イ.旅行業者は,支払うべき変更補償金の額が,旅行者1名に対して1企画旅行につき1,000円であるときは支払わない。
 ウ.旅行業者が旅行者に変更補償金を支払った後に,当該変更が旅行業者又は手配代行者の過失によるものであることが明らかになった場合には,旅行者は,当該変更に係る変更補償金を旅行業者に返還しなければならない。
 エ.旅行業者が支払うべき変更補償金の額は,旅行者1名に対して1企画旅行につき旅行代金に15%以上の旅行業者が定める率を乗じた額をもって限度とする。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)29条1項柱書の通りですから,正しいです。なお,約款(受注)30条1項柱書も同旨です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一,ニ 略
2,3 略


イについて,約款(募集)29条2項は,変更補償金の額が1000円未満であるときは,旅行業者は,変更補償金を支払わない旨を規定していますから,変更補償金の額が1000円ちょうどの場合には支払義務が生じます。したがって,イは,誤りです。なお,約款(受注)30条2項も同旨です。

(旅程保証)
第二十九条 略
2 当社が支払うべき変更補償金の額は,旅行者一名に対して一募集型企画旅行につき旅行代金に十五%以上の当社が定める率を乗じた額をもって限度とします。また,旅行者一名に対して一募集型企画旅行につき支払うべき変更補償金の額が千円未満であるときは,当社は,変更補償金を支払いません
3 略


ウは,約款(募集)29条3項の通りですから,正しいです。なお,約款(受注)30条3項も同旨です。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
2,3 略
(旅程保証)
第二十九条 略
2 略
3 当社が第一項の規定に基づき変更補償金を支払った後に,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかになった場合には,旅行者は当該変更に係る変更補償金を当社に返還しなければなりません。この場合,当社は,同項の規定に基づき当社が支払うべき損害賠償金の額と旅行者が返還すべき変更補償金の額とを相殺した残額を支払います。


エは,約款(募集)29条2項の通りですから,正しいです。なお,約款(受注)30条2項も同旨です。

(旅程保証)
第二十九条 略
2 当社が支払うべき変更補償金の額は,旅行者一名に対して一募集型企画旅行につき旅行代金に十五%以上の当社が定める率を乗じた額をもって限度とします。また,旅行者一名に対して一募集型企画旅行につき支払うべき変更補償金の額が千円未満であるときは,当社は,変更補償金を支払いません。
3 略


(15)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述から,変更補償金の支払いを要するもののみをすべて選んでいるものはどれか(いずれも変更補償金の額は,約款に定める支払いが必要な最低額を上回っているものとする。)。
 a.確定書面には,旅行開始日の利用航空会社として「A航空会社のエコノミークラス」と記載されていたが,A航空会社の過剰予約受付のため利用できなくなり,翌日早朝発のB航空会社のビジネスクラスに変更になったとき(契約書面にB航空会社も利用予定の航空会社として記載があるものとする。)。
 b.契約書面に「東京スカイツリー天望デッキから隅田川花火大会見学」と記載されていたが,ゲリラ豪雨により花火大会が中止となり,天望デッキへの入場だけに変更になったとき。
 c.確定書面に「Aホテルの海の見えるスタンダードツインルームに宿泊」と記載されていたが,Aホテルの過剰予約受付のため,Aホテルの海の見えないスイートルームに変更になったとき。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:イ(配点:4) ※改正により正解なし
解説:aは,約款(募集)別表第2の4号に該当するようにも思われますが,改正により明記された約款(募集)別表第2の注4には,等級・設備がより高いものへの変更を伴う場合には同号は適用しない旨を規定しています。aは,エコノミークラスからビジネスクラスへの等級・設備のアップグレードを伴っていますから,約款(募集)別表第2の4号の適用はなく,変更補償金の支払いは不要です(注3)
 bについて,花火大会のようなイベントの中止は,約款(募集)別表第2のいずれにも該当しません。また,東京スカイツリー展望デッキへの入場自体はできているので,約款(募集)別表第2の2号には該当しません。したがって,bは,変更補償金の支払いが不要です。
 cは,約款(募集)別表第2の8号に該当します。そして,過剰受付によって指定便が利用できなくなった場合であっても,旅程保証除外事由には該当しません(約款(募集)29条1項柱書かっこ書き)。したがって,cは,変更補償金の支払いが必要です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一,ニ 略
2,3 略

別表第二 変更補償金

以上から,a及びbは変更補償金の支払いが不要であり,cは必要ですから,正解はありません。

(注3)「改正により,A航空エコノミークラス利用からB航空ビジネスクラス利用への変更等,等級又は設備がより高いものへの変更を伴う場合には補償を要しないこととなった(別表第2の注4)。」前掲三浦174頁

(16)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「特別補償規程」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行参加中の事故によって,旅行者の身体に被った傷害を担保する保険契約がある場合は,旅行業者は,旅行業者が支払うべき補償金の額を減額することがある。
 イ.旅行参加中の旅行者の闘争行為によって,当該旅行に参加している他の旅行者が傷害を被り7日間の通院をした場合,旅行業者は,当該傷害を被った他の旅行者に通院見舞金を支払う。
 ウ.添乗員,旅行業者の使用人または代理人による受付が行われない場合において,旅行者がサービスの提供を受ける最初の運送・宿泊機関等が航空機であるときは,乗客のみが入場できる飛行場構内における手荷物の検査等の完了時から「企画旅行参加中」となる。
 エ.単なる外観の損傷であって補償対象品の機能に支障をきたさない損害については,旅行業者は,携帯品損害補償金を支払わない。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,保険によって損害がカバーされる場合に補償金等を減額することができる旨を定めた規定は,携帯品損害補償にはありますが(約款(補償)22条),それ以外の補償についてはありません。したがって,アは,誤りです。

(保険契約がある場合)
第二十二条 第十六条の損害に対して保険金を支払うべき保険契約がある場合は,当社は,当社が支払うべき損害補償金の額を減額することがあります。


イについて,旅行者の闘争行為による傷害に対しては補償金等は支払われませんが(約款(補償)3条3号本文),その闘争行為を行った旅行者以外の旅行者に傷害が生じた場合には,補償金等が支払われます(同号ただし書)。したがって,イは,正しいです。

(補償金等を支払わない場合-その一)
第三条 当社は,次の各号に掲げる事由によって生じた傷害に対しては補償金等を支払いません。
 一,ニ
 三 旅行者の自殺行為,犯罪行為又は闘争行為。ただし,当該旅行者以外の者が被った傷害については,この限りではありません
 四~十二 略
2 略


ウは,約款(補償)2条2項,3項2号イの通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この規程において「企画旅行参加中」とは,旅行者が企画旅行に参加する目的をもって当社があらかじめ手配した乗車券類等によって提供される当該企画旅行日程に定める最初の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを開始した時から最後の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを完了した時までの期間をいいます。ただし,旅行者があらかじめ定められた企画旅行の行程から離脱する場合において,離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ていたときは,離脱の時から復帰の予定の時までの間は「企画旅行参加中」とし,また,旅行者が離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ることなく離脱したとき又は復帰の予定なく離脱したときは,その離脱の時から復帰の時までの間又はその離脱した時から後は「企画旅行参加中」とはいたしません。また,当該企画旅行日程に,旅行者が当社の手配に係る運送・宿泊機関等のサービスの提供を一切受けない日(旅行地の標準時によります。)が定められている場合において,その旨及び当該日に生じた事故によって旅行者が被った損害に対しこの規程による補償金及び見舞金の支払いが行われない旨を契約書面に明示したときは,当該日は「企画旅行参加中」とはいたしません。
3 前項の「サービスの提供を受けることを開始した時」とは,次の各号のいずれかの時をいいます。
 一 添乗員,当社の使用人又は代理人が受付を行う場合は,その受付完了時
 二 前号の受付が行われない場合において,最初の運送・宿泊機関等が,
  イ 航空機であるときは,乗客のみが入場できる飛行場構内における手荷物の検査等の完了時
  ロ~ヘ 略


エは,約款(補償)17条1項9号の通りですから,正しいです。

(損害補償金を支払わない場合-その一)
第十七条 当社は,次の各号に掲げる事由によって生じた損害に対しては,損害補償金を支払いません。
 一~八 略
 九 単なる外観の損傷であって補償対象品の機能に支障をきたさない損害
 十~十二 略
2 略


(17)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「特別補償規程」の「携帯品損害補償」に関する次の記述のうち,携帯品損害補償金の支払いの対象となるものはどれか。
 ア.旅行者が洗面台で誤って流してしまったコンタクトレンズ
 イ.旅行者がホテルに置き忘れたスマートフォン
 ウ.旅行者が盗難にあった航空券
 エ.スーツケースに入れていた液体化粧品が流出したため,機能に支障をきたしたデジタルカメラ


正解:エ(配点:4)
解説:アについて,コンタクトレンズは,約款(補償)18条2項6号により,補償対象品から除外されています。したがって,アは,携帯品損害補償金の支払の対象とはなりません。

(補償対象品及びその範囲)
第十八条 略
2 前項の規定にかかわらず,次の各号に掲げるものは,補償対象品に含まれません。
 一~五 略
 六 義歯,義肢,コンタクトレンズその他これらに類するもの
 七,八 略


イについて,置き忘れは,約款(補償)17条1項11号により,損害補償金の支払対象外とされています。したがって,イは,携帯品損害補償金の支払の対象となりません。

(損害補償金を支払わない場合-その一)
第十七条 当社は,次の各号に掲げる事由によって生じた損害に対しては,損害補償金を支払いません。
 一~十 略
 十一 補償対象品の置き忘れ又は紛失
 十二 略
2 略


ウについて,航空券は,約款(補償)18条2項2号により,補償対象品から除外されています。したがって,ウは,携帯品損害補償金の支払の対象となりません。

(補償対象品及びその範囲)
第十八条 略
2 前項の規定にかかわらず,次の各号に掲げるものは,補償対象品に含まれません。
 一 略
 二 クレジットカード,クーポン券,航空券,パスポートその他これらに準ずるもの
 三~八 略


エについて,液体化粧品の流出は,約款(補償)17条1項10号本文により,損害補償金の支払対象外とされていますが,その結果として「他の補償対象品」であるデジタルカメラに損害が生じている場合には,同号ただし書により,損害補償金の支払対象となります。したがって,エは,携帯品損害補償金の支払の対象となります。

(損害補償金を支払わない場合-その一)
第十七条 当社は,次の各号に掲げる事由によって生じた損害に対しては,損害補償金を支払いません。
 一~九 略
 十 補償対象品である液体の流出。ただし,その結果として他の補償対象品に生じた損害については,この限りではありません
 十一,十二 略
2 略


(18)手配旅行契約の部に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
 ア.「手配旅行契約」とは,旅行業者が旅行者の委託により,旅行者のために代理,媒介又は取次をすること等により旅行者が運送・宿泊機関等の提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供を受けることができるように,手配し,旅程を管理することを引き受ける契約をいう。
 イ.「旅行代金」とは,旅行業者が旅行サービスを手配するために,運賃,宿泊料その他の運送・宿泊機関等に対して支払う費用及び旅行業者所定の旅行業務取扱料金(変更手続料金及び取消手続料金を除く。)をいう。
 ウ.旅行業者は,いかなる場合も口頭による申込みを受け付けることはない。
 エ.旅行業者は,契約の履行に当たって,本邦内の手配の一部を手配代行者に代行させることはできず,すべての手配を旅行業者自らが行う必要がある。


正解:イ(配点:4)
解説:アについて,手配旅行契約では,旅行業者は旅程管理まで引き受けるものではありません。したがって,アは,誤りです(約款(手配)2条1項参照)。

(用語の定義)
第二条 この約款で「手配旅行契約」とは,当社が旅行者の委託により,旅行者のために代理,媒介又は取次をすること等により旅行者が運送・宿泊機関等の提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービス(以下「旅行サービス」といいます。)の提供を受けることができるように,手配することを引き受ける契約をいいます。
2~5 略


イは,約款(手配)2条3項の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2 略
3 この約款で「旅行代金」とは,当社が旅行サービスを手配するために,運賃,宿泊料その他の運送・宿泊機関等に対して支払う費用及び当社所定の旅行業務取扱料金(変更手続料金及び取消手続料金を除きます。)をいいます
4,5 略


ウについて,約款(手配)9条1項は,運送サービス又は宿泊サービスの手配のみを目的とする手配旅行契約であって,旅行代金と引換えに当該旅行サービスの提供を受ける権利を表示した書面を交付するものについては,口頭による申込みを受け付けるとの特則を置いています。したがって,ウは,誤りです。

(乗車券及び宿泊券等の特則)
第九条 当社は,第五条第一項及び前条第一項の規定にかかわらず,運送サービス又は宿泊サービスの手配のみを目的とする手配旅行契約であって旅行代金と引換えに当該旅行サービスの提供を受ける権利を表示した書面を交付するものについては,口頭による申込みを受け付けることがあります
2 略


エについて,約款(手配)4条は,旅行業者は,手配の全部又は一部を手配代行者に代行させることができる旨を規定しています。したがって,エは,誤りです。

(手配代行者)
第四条 当社は,手配旅行契約の履行に当たって,手配の全部又は一部を本邦内又は本邦外の他の旅行業者,手配を業として行う者その他の補助者に代行させることがあります


(19) 手配旅行契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者が善良な管理者の注意をもって旅行サービスの手配をしたときは,契約に基づく旅行業者の債務の履行は終了する。
 イ.旅行業者は,旅行開始前において,運送・宿泊機関等の運賃・料金の改訂,為替相場の変動その他の事由により旅行代金の変動を生じた場合は,当該旅行代金を変更することがある。この場合において,旅行代金の増加は旅行者に,減少は旅行業者に帰属する。
 ウ.旅行者の責に帰すべき事由により契約が解除されたときは,旅行者は,いまだ提供を受けていない旅行サービスに係る取消料,違約料その他の運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用を負担するほか,旅行業者に対し,旅行業者所定の取消手続料金及び旅行業者が得るはずであった取扱料金を支払わなければならない。
 エ.旅行業者は,書面による特約をもって,申込金の支払いを受けることなく,契約の締結の承諾のみにより契約を成立させることがある。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,約款(手配)3条の通りですから,正しいです。

(手配債務の終了)
第三条 当社が善良な管理者の注意をもって旅行サービスの手配をしたときは,手配旅行契約に基づく当社の債務の履行は終了します。したがって,満員,休業,条件不適当等の事由により,運送・宿泊機関等との間で旅行サービスの提供をする契約を締結できなかった場合であっても,当社がその義務を果たしたときは,旅行者は,当社に対し,当社所定の旅行業務取扱料金(以下「取扱料金」といいます。)を支払わなければなりません。通信契約を締結した場合においては,カード利用日は,当社が運送・宿泊機関等との間で旅行サービスの提供をする契約を締結できなかった旨,旅行者に通知した日とします。


イについて,約款(手配)16条4項は,旅行代金の変動が生じた場合,旅行代金の増加又は減少は,どちらも旅行者に帰属する旨を規定しています。したがって,イは,誤りです。

(旅行代金)
第十六条 略
2 略
3 当社は,旅行開始前において,運送・宿泊機関等の運賃・料金の改訂,為替相場の変動その他の事由により旅行代金の変動を生じた場合は,当該旅行代金を変更することがあります。
4 前項の場合において,旅行代金の増加又は減少は,旅行者に帰属するものとします
5 略


ウは,約款(手配)14条2項の通りですから,正しいです。

(旅行者の責に帰すべき事由による解除)
第十四条 当社は,次に掲げる場合において,手配旅行契約を解除することがあります。
 一~三 略
2 前項の規定に基づいて手配旅行契約が解除されたときは,旅行者は,いまだ提供を受けていない旅行サービスに係る取消料,違約料その他の運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用を負担するほか,当社に対し,当社所定の取消手続料金及び当社が得るはずであった取扱料金を支払わなければなりません


エは,約款(手配)8条1項の通りですから,正しいです。

(契約成立の特則)
第八条 当社は,第五条第一項の規定にかかわらず,書面による特約をもって,申込金の支払いを受けることなく,契約の締結の承諾のみにより手配旅行契約を成立させることがあります
2 略


(20)旅行相談契約の部に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
 ア.旅行業者は,業務上の都合を理由に,契約の締結を拒否することはできない。
 イ.旅行業者は,申込書の提出を受けることなく電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による契約の申込みを受け付けることがある。この場合において,契約は,旅行業者が契約の締結を承諾した時に成立する。
 ウ.旅行業者は,契約の履行に当たって,旅行業者が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害発生の翌日から起算して3月以内に当該旅行業者に対して通知があったときに限り,その損害を賠償する責に任ずる。
 エ.旅行業者が相談に対する旅行業務取扱料金を収受することを約して,旅行者の委託により,旅行者が旅行の計画を作成するために必要な助言を行う業務を引き受けるだけでは旅行相談契約とはならない。


正解:イ(配点:4)
解説:アについて,約款(相談)3条4項5号は,業務上の都合を理由に契約締結を拒否することができる旨を規定しています。したがって,アは,誤りです。

(契約の成立)
第三条 略
2,3 略
4 当社は,次に掲げる場合において,旅行相談契約の締結に応じないことがあります
 一~四 略
 五 その他当社の業務上の都合があるとき


イは,約款(相談)3条3項の通りですから,正しいです。

(契約の成立)
第三条 略
2 略
3 当社は,前二項の規定にかかわらず,申込書の提出を受けることなく電話,郵便,ファクシミリ,インターネットその他の通信手段による旅行相談契約の申込みを受け付けることがあります。この場合において,旅行相談契約は,当社が契約の締結を承諾した時に成立するものとします
4 略


ウについて,約款(相談)6条1項は,旅行業者の損害賠償責任を完成させるための通知の期限を,損害発生の翌日から起算して6月いないとしています。したがって,ウは,これを3月以内としている点で誤りです。

(当社の責任)
第六条 当社は,旅行相談契約の履行に当たって,当社が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して六月以内に当社に対して通知があったときに限ります
2 略


エについて,約款(相談)2条1号は,旅行業者が,旅行者が旅行の計画を作成するために必要な助言をすることを引き受けた場合でも旅行相談契約になる旨を規定しています。したがって,エは,誤りです。

(旅行相談契約の定義)
第二条 この約款で「旅行相談契約」とは,当社が相談に対する旅行業務取扱料金(以下「相談料金」といいます。)を収受することを約して,旅行者の委託により,次に掲げる業務を行うことを引き受ける契約をいいます。
 一 旅行者が旅行の計画を作成するために必要な助言
 二~五 略


2.一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさ
い。
 ア.バス会社は,契約責任者若しくは旅客が乗車券を紛失した場合,契約責任者の請求により,配車の日の前日において乗車券の再発行に応じる。
 イ.バス会社は,天災その他の事由により輸送の安全の確保に支障が生ずるおそれがあるときには,運行行程の変更,一時待機,運行の中止その他の措置を講ずることがある。
 ウ.バス会社は,旅行業者が手配旅行の実施のため,バス会社に旅客の運送を申し込む場合には,当該旅行業者を契約責任者として運送契約を結ぶ。
 エ.バス会社は,常時取引きのある者との間で運賃及び料金の支払時期について特別の定めをすることがある。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,バス約款9条の通りですから,正しいです。

(乗車券の再発行)
第九条 当社は,乗車券を契約責任者若しくは旅客が紛失した場合又は契約責任者に交付した乗車券が災害その他の事故により滅失した場合には,契約責任者の請求により,配車の日の前日において乗車券の再発行に応じます。この場合においては,乗車券の券面に紛失又は滅失による再発行である旨を明示します。


イは,バス約款18条の通りですから,正しいです。

(異常気象時等における措置)
第十八条 当社は,天災その他の事由により輸送の安全の確保に支障が生ずるおそれがあるときには,運行行程の変更,一時待機,運行の中止その他の措置を講ずることがあります


ウについて,バス約款25条は,旅行業者が「企画旅行」の実施のために旅客運送を申し込む場合には,旅行業者を契約責任者とする旨を規定しています。したがって,ウは,これを「手配旅行」にも妥当させている点で誤りです。

(企画旅行の場合の取扱い)
第二十五条 当社は,旅行業者が企画旅行の実施のため,当社に旅客の運送を申し込む場合には,当該旅行業者を契約責任者として運送契約を結びます。


エは,バス約款13条2項4号の通りですから,正しいです。

(運賃及び料金の支払時期)
第十三条 略
2 前項の規定にかかわらず,当社は,次の各号に掲げる者との間で運賃及び料金の支払時期について特別の定めをすることがあります
 一~三 略
 四 当社と常時取引のある者


3.海上運送法第9条第3項の規定に基づく標準運送約款(フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関する標準運送約款)に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものを1つ選びなさい。
 a.フェリー会社が連絡運輸に係る運送を引き受ける場合は,フェリー会社は,全運送区間の運送に対する運賃および料金その他の費用を収受し,これと引き換えに全運送区間の運送に対する連絡乗車船券を発行する。
 b.運賃及び料金が変更された場合において,その変更前にフェリー会社が発行した乗船券は,その通用期間内に限り,有効とする。
 c.乗船券は,券面記載の乗船区間,通用期間,指定便(乗船年月日及び便名又は発航時刻が指定されている船便),等級および船室に限り,使用することができる。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:エ(配点:4)
解説:aは,フェリー約款22条2項の通りですから,正しいです。

(連絡運輸)
第二十二条 略
2 当社が連絡運輸に係る運送を引き受ける場合は,当社は,全運送区間の運送に対する運賃及び料金その他の費用を収受し,これと引き換えに全運送区間の運送に対する連絡乗車船券を発行します
3 略


bは,フェリー約款10条の通りですから,正しいです。

(運賃及び料金の変更の場合の取扱い)
第十条 運賃及び料金が変更された場合において,その変更前に当社が発行した乗船券は,その通用期間内に限り,有効とします


cは,フェリー約款9条1項の通りですから,正しいです。

(乗船券の効力)
第九条 乗船券は,券面記載の乗船区間,通用期間,指定便乗船年月日及び便名又は発航時刻が指定されている船便をいう。以下同じ。),等級及び船室に限り,使用することができます
2,3 略


以上から,aないしcのいずれも正しいですから,正解はエです。

4.国内旅客運送約款(日本航空・全日本空輸)に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.航空会社が航空券を発行する日において有効な運送約款及びこれに基づいて定められた規定が,旅客の運送に適用される。
 イ.旅客に同伴される飼い馴らされた小犬,猫,小鳥等の愛玩動物について,航空会社は,受託手荷物として運送を引き受ける。
 ウ.航空会社は,別段の定めのある場合を除き,普通席の運賃を支払った旅客の受託手荷物が20キログラムを超える場合には,航空会社が別に定める超過手荷物料金を申し受ける。
 エ.手荷物及び旅客が装着する物品の価額の合計が15万円を超える場合には,旅客はその価額を申告することができる。この場合には,航空会社は,従価料金として,申告価額の15万円を超える部分について1万円毎に10円を申し受ける。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,国内旅客運送約款2条2項は,約款及びこれに基づく規定は,搭乗日に有効なものが適用される旨を規定しています。したがって,アは,これを航空券の発行日としている点で誤りです。

(約款の適用)
第二条 略
2 旅客が航空機に搭乗する日において有効な運送約款及びこれに基づいて定められた規定は,当該旅客の運送に適用されるものとします。
3 略


イは,国内旅客運送約款38条1項の通りですから,正しいです。

(愛玩動物)
第三十八条 旅客に同伴される愛玩動物について,会社は,受託手荷物として運送を引き受けます。ここでいう愛玩動物とは,飼い馴らされた小犬,猫,小鳥等をいいます。
2 略


ウは,国内旅客運送約款37条1項2号,3項の通りですから,正しいです。

(無料手荷物許容量)
第三十七条 各旅客の無料手荷物許容量は,会社規則に別段の定めのある場合を除き,次のとおりとします。
 一 略
 二 普通席の運賃を支払った旅客の無料受託手荷物許容量は二十キログラムとします
 三 略
2 略
3 無料受託手荷物許容量を超過した重量の受託手荷物に対しては,会社が別に定める超過手荷物料金を申し受けます
4,5 略


エは,国内旅客運送約款40条の通りですから,正しいです。

(従価料金)
第四十条 手荷物及び旅客が装着する物品の価額の合計が十五万円を超える場合には,旅客はその価額を申告することができます。この場合には,会社は,従価料金として,申告価額の十五万円を超える部分について一万円毎に十円を申し受けます


5.旅客鉄道会社(JR)の旅客営業規則に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.急行券を所持する旅客は,列車が遅延した場合において,新幹線においては着駅到着時刻に1時間以上,他の急行列車においては着駅到着時刻に2時間以上遅延して到着したときは,急行券の全額の払いもどしの請求をすることができる。
 イ.普通乗車券又は普通急行券は,同時に使用する指定券を発売する日又は呈示した日から発売する。
 ウ.団体乗車券の発売対象となる「訪日観光団体」とは,一団となった旅客の全員が,利用施設・発着駅及び経路を同じくし,その全行程を同一の人員で旅行する訪日観光客8人以上又はこれと同行する旅行業者(ガイドを含む。)とによって構成された団体で,責任のある代表者が引率するものをいい,かつ,旅客営業規則に定める者が発行した訪日観光団体であることの証明書を所持するものに限られる。
 エ.「乗車券類」とは,乗車券,急行券,特別車両券,寝台券,コンパートメント券及び座席指定券をいう。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,旅客営業規則289条2項3号は,遅延時の急行券の払戻しの要件を,新幹線とそれ以外の急行列車とで区別していません。したがって,アは,誤りです。

(急行列車の運行不能・遅延等の場合の取扱方)
第二百八十九条 略
2 急行券を所持する旅客は,第二百八十二条の規定によるほか,第一号から第三号までの一に該当するときは,その急行料金の全額の,第四号に該当するときはその急行料金の半額(十円未満のは数を切り上げて十円単位とした額)の払いもどしを請求することができる。この場合,第五十七条第二項,第六項及び第八項の規定を適用して発売した急行券については,当該急行券のうちの一個列車が該当する場合であっても,全区間に対して払いもどしの請求をすることができる。
 一,二 略
 三 急行列車の遅延により、着駅到着時刻に二時間以上遅延して到着したとき
 四 略
3 略


イは,旅客営業規則21条2項1号の通りですから,正しいです。

(乗車券類の発売日)
第二十一条 略
2 前項の規定によるほか,次の各号に掲げる乗車券類は,当該各号に定めるところにより発売する。
 一 普通乗車券又は普通急行券は,同時に使用する指定券を発売する日又は呈示した日から発売する
 二 略
3~5 略


ウは,旅客営業規則43条1項2号の通りですから,正しいです。

(団体乗車券の発売)
第四十三条 一団となった旅客の全員が,利用施設・発着駅及び経路を同じくし,その全行程を同一の人員で旅行する場合であって,次の各号の一に該当し,かつ,当社が団体として運送の引受をしたものに対しては,団体乗車券を発売する。ただし,第一号に該当する団体であっても,特別車両に乗車する場合又はA寝台を利用する場合は,普通団体として取り扱う。
 一 略
 二 訪日観光団体
   訪日観光客八人以上又はこれと同行する旅行業者(ガイドを含む。)とによって構成された団体で,責任のある代表者が引率するもの。ただし,訪日観光客は,日本国在外外交官・入国審査官・一般社団法人日本旅行業協会会長又は一般社団法人全国旅行業協会会長において発行した訪日観光団体であることの証明書を所持するものに限る
 三 略
2,3 略


エは,旅客営業規則3条8号の通りですから,正しいです。

(用語の意義)
第三条 この規則におけるおもな用語の意義は,次のとおりとする。
 一~七 略
 八 「乗車券類」とは,乗車券,急行券,特別車両券,寝台券,コンパートメント券及び座席指定券をいう
 九~十 略


6.モデル宿泊約款に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.ホテル(旅館)は,宿泊客の手荷物が,宿泊に先立ってホテル(旅館)に到着した場合は,その到着前にホテル(旅館)が了解したときに限って責任をもって保管する。
 イ.ホテル(旅館)が宿泊契約の申し込みを承諾するに当たり,申込金の支払いを求めなかった場合及び申込金の支払期日を指定しなかった場合は,宿泊客が申込金の支払いを要しないこととする特約に応じたものとして取り扱う。
 ウ.ホテル(旅館)は,宿泊客に客室を提供し,使用が可能になったのち,宿泊客が任意に宿泊しなかった場合においても,宿泊料金を申し受ける。
 エ.宿泊客がホテル(旅館)の駐車場を利用する場合において,当該ホテル(旅館)が車両のキーを預かっているときに限り,ホテル(旅館)は車両の管理責任を負う。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,モデル宿泊約款16条1項の通りですから,正しいです。

(宿泊客の手荷物又は携帯品の保管)
第十六条  宿泊客の手荷物が,宿泊に先立って当ホテル(館)に到着した場合は,その到着前に当ホテル(館)が了解したときに限って責任をもって保管し,宿泊客がフロントにおいてチェックインする際お渡しします。
2,3 略


イは,モデル宿泊約款4条2項の通りですから,正しいです。

(申込金の支払いを要しないこととする特約)
第四条 前条第二項の規定にかかわらず,当ホテル(館)は,契約の成立後同項の申込金の支払いを要しないこととする特約に応じることがあります。
2  宿泊契約の申し込みを承諾するに当たり,当ホテル(館)が前条第二項の申込金の支払いを求めなかった場合及び当該申込金の支払期日を指定しなかった場合は,前項の特約に応じたものとして取り扱います


ウは,モデル宿泊約款12条3項の通りですから,正しいです。

(料金の支払い)
第十二条 略
2 略
3 当ホテル(館)が宿泊客に客室を提供し,使用が可能になったのち,宿泊客が任意に宿泊しなかった場合においても,宿泊料金は申し受けます


エについて,モデル宿泊約款17条は,車両のキーの寄託の如何にかかわらず,車両の管理責任まで負わない旨を規定しています。したがって,エは,誤りです。

(駐車の責任)
第十七条  宿泊客が当ホテル(館)の駐車場をご利用になる場合,車両のキーの寄託の如何にかかわらず,当ホテル(館)は場所をお貸しするものであって,車両の管理責任まで負うものではありません。ただし,駐車場の管理に当たり,当ホテル(館)の故意又は過失によって損害を与えたときは,その賠償の責めに任じます。

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