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2020-03-30(Mon)

〈令和2年改正対応〉【国内旅行業務取扱管理者試験】平成29年度第2問

今回は,平成29年度第2問です。

3年分となると,標準旅行業約款の問題については,初見の問題は少なくなってきたように感じます。

そりゃあの条文数に対して毎年20問も出題されていれば,問題がかぶりまくるのは当然です。

一方で,毎年1問しか出題されない旅客営業規則とか宿泊約款とかは,まだまだ知らない問題が多そうです。

特に旅客営業規則は条文数が膨大なので,場合によっては捨て問にすべきかもしれません。

標準旅行業約款で堅く得点しておくのが無難かつ効率的でしょう。

(注)略称は次の通り
約款(募集):標準旅行業約款 募集型企画旅行契約の部
約款(受注):標準旅行業約款 受注型企画旅行契約の部
約款(補償):標準旅行業約款 特別補償規程
約款(手配):標準旅行業約款 手配旅行契約の部
約款(渡航):標準旅行業約款 渡航手続代行契約の部
約款(相談):標準旅行業約款 旅行相談契約の部
バス約款:一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款
フェリー約款:フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関する標準運送約款

1.標準旅行業約款に関する以下の各設問について,該当する答を,選択肢の中からそれぞれ1つ選びな
さい。
(1)募集型企画旅行契約の部「適用範囲」「用語の定義」「契約の申込み」に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
 ア.「国内旅行」とは,本邦内のみの旅行をいい,「海外旅行」とは,本邦外の旅行のみをいう。
 イ.旅行業者が法令に反せず,かつ,旅行者に不利にならない範囲で特約を結んだときは,それが口頭によるものであっても,その特約が約款に優先する。
 ウ.申込金は,旅行代金又は取消料若しくは違約料の一部として取り扱う。
 エ.「通信契約」とは,旅行者が電話郵便,ファクシミリ等の通信手段を用いて契約の申込みを行い,旅行業者の指定する金融機関の口座に旅行代金を振り込むことにより締結する契約をいう。


正解:ウ(配点:4)
解説:アについて,「国内旅行」の定義は約款(募集)2条2項の通りですが,同項は「海外旅行」を「国内旅行以外の旅行」と定義しています。したがって,アは,「海外旅行」の定義が誤りです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この約款で「国内旅行」とは,本邦内のみの旅行をいい,「海外旅行」とは,国内旅行以外の旅行をいいます
3~5 略


イについて,約款(募集)1条2項は,約款に優先する特約は書面によることを要求しています。したがって,イは,口頭で足りるとしている点で誤りです。

(適用範囲)
第一条 略
2 当社が法令に反せず,かつ,旅行者の不利にならない範囲で書面により特約を結んだときは,前項の規定にかかわらず,その特約が優先します。


ウは,約款(募集)5条3項の通りですから,正しいです。

(契約の申込み)
第五条 略
2 略
3 第一項の申込金は,旅行代金又は取消料若しくは違約料の一部として取り扱います
4,5 略


エについて,約款(募集)2条3項は,「通信契約」においては,契約上の債権債務をカード決済により処理することとしています。したがって,エは,旅行業者指定の禁輸機関の口座に振り込ませる方法としている点で誤りです。

(用語の定義)
第二条 略
2 略
3 この部で「通信契約」とは,当社が,当社又は当社の募集型企画旅行を当社を代理して販売する会社が提携するクレジットカード会社(以下「提携会社」といいます。)のカード会員との間で電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による申込みを受けて締結する募集型企画旅行契約であって,当社が旅行者に対して有する募集型企画旅行契約に基づく旅行代金等に係る債権又は債務を,当該債権又は債務が履行されるべき日以降に別に定める提携会社のカード会員規約に従って決済することについて,旅行者があらかじめ承諾し,かつ当該募集型企画旅行契約の旅行代金等を第十二条第二項,第十六条第一項後段,第十九条第二項に定める方法により支払うことを内容とする募集型企画旅行契約をいいます。
4,5 略


(2)募集型企画旅行契約の部「契約締結の拒否」「契約の成立時期」「確定書面」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者は,業務上の都合のみの理由をもって,契約の締結を拒否することはできない。
 b.契約は,通信契約の場合を除き,旅行者が提出した所定の申込書を旅行業者が受理した時に成立する。
 c.旅行業者は,契約書面において,確定された旅行日程,運送若しくは宿泊機関の名称を記載できない場合には,当該契約書面において利用予定の宿泊機関及び表示上重要な運送機関の名称を限定して列挙した上で,当該契約書面交付後,旅行開始日の前日(旅行開始日の前日から起算してさかのぼって7日目に当たる日以降に契約の申込みがなされた場合にあっては,旅行開始日)までの当該契約書面に定める日までに,これらの確定状況を記載した書面を交付する。
 d.確定書面を交付した場合には,旅行業者が手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,当該確定書面に記載するところに特定される。

ア.a,b  イ.c,d  ウ.a,c,d  エ.b,c,d


正解:イ(配点:4)
解説:aについて,約款(募集)7条8号は,契約締結拒否事由として「業務上の都合」を掲げています。したがって,aは,誤りです。

(契約締結の拒否)
第七条 当社は,次に掲げる場合において,募集型企画旅行契約の締結に応じないことがあります。
 一~七
 八 その他当社の業務上の都合があるとき


bについて,約款(募集)8条1項は,募集型企画旅行契約は,旅行業者が旅行者から申込金を受理した時に成立する旨を規定しています。したがって,bは,申込書を受理したときとしている点において誤りです。なお,募集型企画旅行契約の場合には,受注型企画旅行契約における団体・グループ契約での契約責任者に対する書面交付による契約締結の特則(約款(受注)23条)や,手配旅行契約における書面による特約(約款(手配)8条)に類似する特則は設けられていません。

(契約の成立時期)
第八条 受注型企画旅行契約は,当社が契約の締結を承諾し,第六条第一項の申込金を受理した時に成立するものとします。
2 通信契約は,前項の規定にかかわらず,当社が契約の締結を承諾する旨の通知が旅行者に到達した時に成立するものとします。


cは,約款(募集)10条1項の通りですから,正しいです。

(確定書面)
第十条 前条第一項の契約書面において,確定された旅行日程,運送若しくは宿泊機関の名称を記載できない場合には,当該契約書面において利用予定の宿泊機関及び旅行計画上重要な運送機関の名称を限定して列挙した上で,当該契約書面交付後,旅行開始日の前日(旅行開始日の前日から起算してさかのぼって七日目に当たる日以降に受注型企画旅行契約の申込みがなされた場合にあっては,旅行開始日)までの当該契約書面に定める日までに,これらの確定状況を記載した書面(以下「確定書面」といいます。)を交付します
2,3 略


dは,約款(募集)10条3項の通りですから,正しいです。

(確定書面)
第十条 略
2 略
3 第一項の確定書面を交付した場合には,前条第三項の規定により当社が手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,当該確定書面に記載するところに特定されます


以上から,a及びbは誤っている一方,c及びdは正しいため,正解はイです。

(3)募集型企画旅行契約の部「契約内容の変更」「旅行代金の額の変更」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者は,天災地変その他の旅行業者の関与し得ない事由が生じた場合において,旅行の安全かつ円滑な実施を図るためやむを得ないときは,旅行者にあらかじめ速やかに当該事由が関与し得ないものである理由及び当該事由との因果関係を説明して,旅行日程,旅行サービスの内容その他の契約の内容を変更することがある。ただし,緊急の場合において,やむを得ないときは,変更後に説明する。
 b.宿泊機関が宿泊サービスの提供を行っているにもかかわらず,部屋の不足が発生したことから,旅行業者が契約内容の一部を変更し,旅行の実施に要する費用が増加した場合には,旅行業者は,当該旅行業者に過失がない場合に限り,その増加した費用の範囲内において旅行代金を増額することができる。
 c.旅行業者は,運送・宿泊機関等の利用人員により旅行代金が異なる旨を契約書面に記載した場合において,契約の成立後に旅行業者の責に帰すべき事由によらず当該利用人員が変更になったときは,契約書面に記載したところにより旅行代金の額を変更することがある。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:イ(配点:4)
解説:aは,約款(募集)13条の通りですから,正しいです。

(契約内容の変更)
第十三条 当社は,天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令,当初の運行計画によらない運送サービスの提供その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合において,旅行の安全かつ円滑な実施を図るためやむを得ないときは,旅行者にあらかじめ速やかに当該事由が関与し得ないものである理由及び当該事由との因果関係を説明して,旅行日程,旅行サービスの内容その他の募集型企画旅行契約の内容(以下「契約内容」といいます。)を変更することがあります。ただし,緊急の場合において,やむを得ないときは,変更後に説明します


bについて,約款(募集)14条4項かっこ書きは,費用増加が,宿泊機関がサービスを提供しているにもかかわらず,部屋不足のために生じた場合には,旅行代金を変更することができない旨を規定しています。したがって,Bは,誤りです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 略
2,3 略
4 当社は,前条の規定に基づく契約内容の変更により旅行の実施に要する費用(当該契約内容の変更のためにその提供を受けなかった旅行サービスに対して取消料,違約料その他既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用を含みます。)の減少又は増加が生じる場合(費用の増加が,運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによる場合を除きます。)には,当該契約内容の変更の際にその範囲内において旅行代金の額を変更することがあります。
5 略


cは,約款(募集)14条5項の通りですから,正しいです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 略
2~4 略
5 当社は,運送・宿泊機関等の利用人員により旅行代金が異なる旨を契約書面に記載した場合において,募集型企画旅行契約の成立後に当社の責に帰すべき事由によらず当該利用人員が変更になったときは,契約書面に記載したところにより旅行代金の額を変更することがあります


以上から,a及びcは正しく,bは誤りですから,正解はイです。

(4)募集型企画旅行契約の部「旅行者の交替」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者と契約を締結した旅行者は,旅行業者の承諾を得て,第三者に契約上の地位を譲り渡すことができる。
 b.旅行者は,契約上の地位を第三者に譲り渡すことについて,旅行業者の承諾を求めようとするときは,旅行業者所定の用紙に所定の事項を記入の上,所定の金額の手数料とともに,旅行業者に提出しなければならない。
 c.旅行業者と契約を締結した旅行者が,契約上の地位を第三者に譲り渡すことができるのは,旅行業者の承諾を得た場合であっても,当該旅行者の三親等以内の親族に限られる。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(募集)15条1項の通りですから,正しいです。

(旅行者の交替)
第十五条 当社と募集型企画旅行契約を締結した旅行者は,当社の承諾を得て,契約上の地位を第三者に譲り渡すことができます
2,3 略


bは,約款(募集)15条2項の通りですから,正しいです。

(旅行者の交替)
第十五条 略
2 旅行者は,前項に定める当社の承諾を求めようとするときは,当社所定の用紙に所定の事項を記入の上,所定の金額の手数料とともに,当社に提出しなければなりません
3 略


cについて,約款(募集)には,契約上の地位を譲渡することができる第三者の範囲を限定する規定は置かれていません。したがって,cは,誤りです。
以上から,a及びbは正しく,cは誤りですから,正解はアです。

(5)募集型企画旅行契約の部「旅行者の解除権」に関する次の記述から,旅行者が旅行開始前に契約を解除するに当たって,取消料の支払いを要しないもののみをすべて選んでいるものはどれか(いずれも取消料の支払いを要する期間内の解除とする。)。
 a.大雪が原因で,契約書面に記載された旅行開始日が変更になったとき。
 b.旅行業者が旅行者に対し,契約書面に記載した所定の期日までに,確定書面を交付しなかったとき。
 c.旅行者の母親が死亡したとき。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:旅行者は,いつでも募集型企画旅行契約を解除することができますが,その際,取消料を支払う必要があるのが原則です(約款(募集)16条1項)。もっとも,約款(募集)16条2項各号事由に該当する場合には,例外的に,旅行者は取消料の支払いなく契約を解除することができます。したがって,本問では,各選択肢が,約款(募集)16条2項各号事由に該当するかどうかを判別していくこととなります。
 aは,契約内容の変更ですから,約款(募集)16条2項1号に該当します。もっとも,同号は,さらに,その変更が別表第二に掲げる事由に該当することを要求していますので,こちらについても検討すると,「旅行開始日」が契約書面に記載されている場合に,これを変更することは,別表第二の1号に該当します。したがって,aは,取消料の支払いが不要です。
 bは,約款(募集)16条2項4号に該当します。したがって,bは,取消料の支払いが不要です。
 cは,約款(募集)16条2項各号のいずれにも該当しません。したがって,cは,取消料の支払いが必要です。
 以上から,a及びbは取消料の支払いが不要であり,cは取消料の支払いが必要ですから,正解はアです。

(旅行者の解除権)
第十六条 旅行者は,いつでも別表第一に定める取消料を当社に支払って募集型企画旅行契約を解除することができます。通信契約を解除する場合にあっては,当社は,提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして取消料の支払いを受けます。
2 旅行者は,次に掲げる場合において,前項の規定にかかわらず,旅行開始前に取消料を支払うことなく募集型企画旅行契約を解除することができます。
 一 当社によって契約内容が変更されたとき。ただし,その変更が別表第二上欄に掲げるものその他の重要なものであるときに限ります
 二 第十四条第一項の規定に基づいて旅行代金が増額されたとき。
 三 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の事由が生じた場合において,旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となり,又は不可能となるおそれが極めて大きいとき。
 四 当社が旅行者に対し,第十条第一項の期日までに,確定書面を交付しなかったとき
 五 当社の責に帰すべき事由により,契約書面に記載した旅行日程に従った旅行の実施が不可能となったとき。
3,4 略

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(6)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の解除権等−旅行開始前の解除」に関する次の記述のうち,旅行業者が契約を解除できないものはどれか(いずれの場合も契約解除に係る旅行者への理由説明を行うものとする。)。
 ア.旅行者が旅行業者があらかじめ明示した参加旅行者の条件を満たしていないことが判明したとき。
 イ.旅行者が,契約内容に関し合理的な範囲を超える負担を求めたとき。
 ウ.日帰りの国内旅行において,旅行開始日の前日に,参加する旅行者の一部が契約を解除したため,旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員を下回ったとき。
 エ.通信契約を締結した場合であって,旅行者の有するクレジットカードが無効になり,旅行代金等に係る債務の一部又は全部をカード会員規約に従って決済できなくなったとき。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)17条1項1号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一 旅行者が当社があらかじめ明示した性別,年齢,資格,技能その他の参加旅行者の条件を満たしていないことが判明したとき
 二~九 略
2,3 略


イは,約款(募集)17条1項4号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一~三 略
 四 旅行者が,契約内容に関し合理的な範囲を超える負担を求めたとき
 五~九 略
2,3 略


ウについて,約款(募集)17条1項5号は,旅行者数が最少催行人員に達しなかったときを解除事由として掲げています。もっとも,同条3項は,同条1項5号に基づいて解除をする場合には,国内の日帰り旅行にあっては,旅行開始日の前日から3日目にあたる日より前に旅行中止の通知をしなければならないとしています。そして,この通知は,同条1項5号に基づく解除をするための要件と考えられています(※1)。したがって,旅行開始日の前日から3日目を過ぎたあとに最少催行人員を下回った場合であっても,上記の通知をすることができない以上,解除をすることもできません。よって,ウは,旅行開始日の前日に最少催行人員を下回っていますから,解除をすることができず,誤りです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一~四 略
 五 旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったとき
 六~九 略
2 略
3 当社は,第一項第五号に掲げる事由により募集型企画旅行契約を解除しようとするときは,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって,国内旅行にあっては十三日目(日帰り旅行については,三日目に当たる日より前に,海外旅行にあっては二十三日目(別表第一に規定するピーク時に旅行を開始するものについては三十三日目)に当たる日より前に,旅行を中止する旨を旅行者に通知します


エは,約款(募集)17条1項8号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一~七 略
 八 通信契約を締結した場合であって,旅行者の有するクレジットカードが無効になる等,旅行者が旅行代金等に係る債務の一部又は全部を提携会社のカード会員規約に従って決済できなくなったとき
 九 略
2,3 略


(※1)「本号[注:約款(募集)17条1項5号]を理由とする解除がなされるか否かは,一に旅行業者の集客能力にかかっているもので,すでに契約を結んでいる旅行者としては旅行が実施されるのか判らないという極めて不安定な地位に立たされることになる。そこで,本号による解除をするためには,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって,国内旅行にあっては13日目(日帰り旅行については3日目)に当たる日より前に,海外旅行にあっては23日目(別表第1に規定するピーク時に旅行を開始するものについては33日目)に当たる日より前に,旅行を中止する旨を旅行者に通知しなければならないという期限を設けた(本条第3項)。」三浦雅生『標準旅行業約款解説〔第2版〕』(2018年,自由国民社)118頁

(7)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の解除権−旅行開始後の解除」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者が旅行開始後に契約を解除したときは,旅行業者と旅行者との間の契約関係は,将来に向かってのみ消滅し,旅行者が既に提供を受けた旅行サービスに関する旅行業者の債務については,有効な弁済がなされたものとする。
 b.旅行者が旅行を安全かつ円滑に実施するための添乗員その他の者による旅行業者の指示への違背,これらの者又は同行する他の旅行者に対する暴行又は脅迫等により団体行動の規律を乱し,当該旅行の安全かつ円滑な実施を妨げるときは,旅行業者は,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,契約の一部を解除することがある。
 c.旅行業者は,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止が生じた場合であって,旅行の継続が不可能となったときは,旅行者の承諾を得なければ,契約の一部を解除することができない。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(募集)18条2項の通りですから,正しいです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 略
2 当社が前項の規定に基づいて募集型企画旅行契約を解除したときは,当社と旅行者との間の契約関係は,将来に向かってのみ消滅します。この場合において,旅行者が既に提供を受けた旅行サービスに関する当社の債務については,有効な弁済がなされたものとします
3 略


bは,約款(募集)18条1項2号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 当社は,次に掲げる場合において,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,募集型企画旅行契約の一部を解除することがあります。
 一 略
 二 旅行者が旅行を安全かつ円滑に実施するための添乗員その他の者による当社の指示への違背,これらの者又は同行する他の旅行者に対する暴行又は脅迫等により団体行動の規律を乱し,当該旅行の安全かつ円滑な実施を妨げるとき
 三,四 略
2,3 略


cについて,約款(募集)18条1項4号は,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止を解除事由として掲げていますから,旅行開始後であっても,旅行者の承諾なく,契約を解除することができます。したがって,cは,誤りです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 当社は,次に掲げる場合において,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,募集型企画旅行契約の一部を解除することがあります。
 一~三
 四 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合であって,旅行の継続が不可能となったとき
2,3 略


以上から,a及びbは正しく,cは誤りですから,アが正解です。

(8)募集型企画旅行契約の部「旅行代金の払戻し」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか(いずれも通信契約でないものとする。)。
 a.旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったことから,旅行業者が旅行開始前に契約を解除したときは,旅行業者は,当該解除の翌日から起算して7日以内に旅行者に対し払い戻すべき金額を払い戻す。
 b.旅行開始後に,台風の影響で旅行の継続が不可能となり,契約書面に記載のあった旅行終了日を前日に繰り上げる旅行日程の変更が生じたことから,旅行業者が契約の一部を解除した場合において,払い戻すべき金額が生じたときは,旅行業者は,契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して30日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻す。
 c.旅行開始前に,旅行業者の責に帰すべき事由により契約書面に記載した旅行日程に従った旅行の実施が不可能となったことから,旅行者が契約を解除した場合において,旅行業者が既に収受している旅行代金を所定の期日までに払い戻したときは,旅行者は,旅行業者に対する損害賠償請求権を行使することはできない。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(募集)19条1項,17条1項5号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一~四 略
 五 旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったとき
 六~九 略
2,3 略
(旅行代金の払戻し)
第十九条 当社は,第十四条第三項から第五項までの規定により旅行代金が減額された場合又は前三条の規定により募集型企画旅行契約が解除された場合において,旅行者に対し払い戻すべき金額が生じたときは,旅行開始前の解除による払戻しにあっては解除の翌日から起算して七日以内に,減額又は旅行開始後の解除による払戻しにあっては契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻します。
2,3 略


bは,約款(募集)19条1項,18条1項4号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 当社は,次に掲げる場合において,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,募集型企画旅行契約の一部を解除することがあります。
 一~三 略
 四 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合であって,旅行の継続が不可能となったとき
2,3 略
(旅行代金の払戻し)
第十九条 当社は,第十四条第三項から第五項までの規定により旅行代金が減額された場合又は前三条の規定により募集型企画旅行契約が解除された場合において,旅行者に対し払い戻すべき金額が生じたときは,旅行開始前の解除による払戻しにあっては解除の翌日から起算して七日以内に,減額又は旅行開始後の解除による払戻しにあっては契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻します
2,3 略


cについて,約款(募集)19条3項は,旅行代金の払戻しに関する規定は,損害賠償請求権の行使を妨げるものではない旨を規定しています。したがって,cは,誤りです。

(旅行代金の払戻し)
第十九条 略
2 略
3 前二項の規定は第二十七条又は第三十条第一項に規定するところにより旅行者又は当社が損害賠償請求権を行使することを妨げるものではありません


以上から,a及びbは正しく,cは誤りですから,アが正解です。

(9)募集型企画旅行契約の部「団体・グループ契約」「契約責任者」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.同じ行程を同時に旅行する複数の旅行者は,その責任ある代表者を定めて,旅行業者に契約を申し込むことができる。
 b.旅行業者は,特約を結んだ場合を除き,契約責任者はその団体・グループを構成する旅行者の契約の締結に関する一切の代理権を有しているものとみなし,当該団体・グループに係る旅行業務に関する取引は,当該契約責任者との間で行う。
 c.旅行業者は,契約責任者が団体・グループに同行しない場合,旅行開始後においては,あらかじめ契約責任者が選任したその団体・グループを構成する旅行者を契約責任者とみなす。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:エ(配点:4)
解説:aについて,約款(募集)21条は,同じ行程を同時に旅行する複数の旅行者が契約責任者を定めることを前提とした規定を置いています。したがって,aは,正しいです。

(団体・グループ契約)
第二十一条 当社は,同じ行程を同時に旅行する複数の旅行者がその責任ある代表者(以下「契約責任者」といいます。)を定めて申し込んだ募集型企画旅行契約の締結については,本章の規定を適用します。


bは,約款(募集)22条1項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 当社は,特約を結んだ場合を除き,契約責任者はその団体・グループを構成する旅行者(以下「構成者」といいます。)の募集型企画旅行契約の締結に関する一切の代理権を有しているものとみなし,当該団体・グループに係る旅行業務に関する取引は,当該契約責任者との間で行います
2~4 略


cは,約款(募集)22条4項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2,3 略
4 当社は,契約責任者が団体・グループに同行しない場合,旅行開始後においては,あらかじめ契約責任者が選任した構成者を契約責任者とみなします


以上から,aないしcのいずれも正しいですから,エが正解です。

(10)募集型企画旅行契約の部「旅程管理」「添乗員等の業務」「保護措置」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,旅程管理の措置を講じたにもかかわらず,契約の内容を変更せざるを得ない場合であって,旅行日程を変更するときは,変更後の旅行日程が当初の旅行日程の趣旨にかなうものとなるよう努め,契約内容の変更を最小限にとどめるよう努力しなければならない。
 イ.旅行業者は,旅行の内容により添乗員その他の者を同行させて旅程管理業務その他当該旅行に付随して旅行業者が必要と認める業務の全部又は一部を行わせることがある。
 ウ.添乗員その他の者が旅程管理業務その他旅行に付随して旅行業者が必要と認める業務に従事する時間帯は,原則として7時から22時までである。
 エ.旅行業者は,旅行中の旅行者が,疾病,傷害等により保護を要する状態にあると認めたときは,必要な措置を講ずることがある。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)23条2号の通りですから,正しいです。

(旅程管理)
第二十三条 当社は,旅行者の安全かつ円滑な旅行の実施を確保することに努力し,旅行者に対し次に掲げる業務を行います。ただし,当社が旅行者とこれと異なる特約を結んだ場合には,この限りではありません。
 一 旅行者が旅行中旅行サービスを受けることができないおそれがあると認められるときは,募集型企画旅行契約に従った旅行サービスの提供を確実に受けられるために必要な措置を講ずること。
 二 前号の措置を講じたにもかかわらず,契約内容を変更せざるを得ないときは,代替サービスの手配を行うこと。この際,旅行日程を変更するときは,変更後の旅行日程が当初の旅行日程の趣旨にかなうものとなるよう努めること,また,旅行サービスの内容を変更するときは,変更後の旅行サービスが当初の旅行サービスと同様のものとなるよう努めること等,契約内容の変更を最小限にとどめるよう努力すること


イは,約款(募集)25条1項の通りですから,正しいです。

(添乗員等の業務)
第二十五条 当社は,旅行の内容により添乗員その他の者を同行させて第二十三条各号に掲げる業務その他当該募集型企画旅行に付随して当社が必要と認める業務の全部又は一部を行わせることがあります
2 略


ウについて,約款(募集)25条2項は,添乗員等の就業時間を原則8時から20時までとしています。したがって,ウは,誤りです。

(添乗員等の業務)
第二十五条 略
2 前項の添乗員その他の者が同項の業務に従事する時間帯は,原則として八時から二十時までとします


エは,約款(募集)26条の通りですから,正しいです。

(保護措置)
第二十六条 当社は,旅行中の旅行者が,疾病,傷害等により保護を要する状態にあると認めたときは,必要な措置を講ずることがあります。この場合において,これが当社の責に帰すべき事由によるものでないときは,当該措置に要した費用は旅行者の負担とし,旅行者は当該費用を当社が指定する期日までに当社の指定する方法で支払わなければなりません。


(11)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の責任」に関する次の記述から,誤っているもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者は,契約の履行に当たって,旅行業者が過失により旅行者に損害を与えたときは,損害発生の翌日から起算して2年以内に旅行者から旅行業者に対して通知があったときに限り,その損害を賠償する責に任じる。
 b.旅行業者は,契約の履行に当たって,手配代行者が過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じない。
 c.旅行業者は,契約の履行に当たって,旅行業者が過失により旅行者の手荷物に損害を与えたときは,国内旅行にあっては損害発生の翌日から起算して21日以内に旅行者から旅行業者に対して通知があったときに限り,その損害を賠償する責に任じる。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ウ(配点:4)
解説:aは,約款(募集)27条1項の通りですから,正しいです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります
2,3 略


bについて,約款(募集)27条1項は,手配代行者の過失によって旅行者に損害が生じた場合であっても,旅行業者が損害を賠償する責任を負う旨を規定しています。したがって,bは,誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
2,3 略


cについて,約款(募集)27条3項は,手荷物について生じた損害は,国内旅行の場合は,損害発生日の翌日から14日以内に通知があったときに限り賠償する旨を規定しています。したがって,cは,誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 略
2 略
3 当社は,手荷物について生じた第一項の損害については,同項の規定にかかわらず,損害発生の翌日から起算して,国内旅行にあっては十四日以内に,海外旅行にあっては二十一日以内に当社に対して通知があったときに限り,旅行者一名につき十五万円を限度(当社に故意又は重大な過失がある場合を除きます。)として賠償します。


(12)受注型企画旅行契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者が契約により手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,確定書面の交付を要しないときは,契約書面に記載するところによる。
 イ.旅行業者は,企画書面において旅行代金の内訳として企画料金の金額を明示した場合は,当該金額を契約書面において明示する。この場合,旅行業者は,宿泊を伴う国内旅行では,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって20日目に当たる日より前に旅行者が自己の都合で契約を解除したときは,企画料金に相当する金額を取消料として収受することができる。
 ウ.契約責任者は,旅行業者が定める日までに,その団体・グループを構成する旅行者の名簿を旅行業者に提出しなければならない。
 エ.旅行業者は,契約責任者がその団体・グループを構成する旅行者に対して現に負い,又は将来負うことが予測される債務又は義務についても責任を負う。


正解:エ(配点:4)
解説:アについて,約款(受注)9条3項は,旅行業者が旅程管理義務を負う範囲は,契約書面に記載するところによる旨を規定しています。一方,約款(受注)10条3項は,確定書面を交付した場合は,上記の範囲は,確定書面に記載するところに特定される胸を規定しています。これらの規定からすると,契約書面が交付され,確定書面が交付されていない場合においては,約款(受注)9条3項の規定に従い,契約書面記載の範囲で旅程管理義務を負うことになります。したがって,アは,正しいです。

(契約書面の交付)
第九条 略
2 略
3 当社が受注型企画旅行契約により手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,第一項の契約書面に記載するところによります
(確定書面)
第十条 略
2 略
3 第一項の確定書面を交付した場合には,前条第三項の規定により当社が手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,当該確定書面に記載するところに特定されます


イについて,前段は,約款(受注)9条2項の通りですから,正しいです。また,後段は,約款(受注)16条1項,別表第一の1号(1)イの通りですから,正しいです。

(契約書面の交付)
第九条 略
2 当社は,第五条第一項の企画書面において企画料金の金額を明示した場合は,当該金額を前項の契約書面において明示します
3 略
(旅行者の解除権)
第十六条 旅行者は,いつでも別表第一に定める取消料を当社に支払って受注型企画旅行契約を解除することができます。通信契約を解除する場合にあっては,当社は,提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして取消料の支払いを受けます。
2~4 略

無題19

ウは,約款(受注)22条2項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2 契約責任者は,当社が定める日までに,構成者の名簿を当社に提出しなければなりません
3,4 略


エについて,約款(受注)22条3項は,旅行業者は,契約責任者の負うべき債務又は義務については何ら責任を負わない旨を規定しています。したがって,エは,誤りです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2 略
3 当社は,契約責任者が構成者に対して現に負い,又は将来負うことが予測される債務又は義務については,何らの責任を負うものではありません
4 略


(13)受注型企画旅行契約の部に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
 ア.旅行業者は,旅行者に対し企画書面を交付することにより,契約書面の交付に代えることができる。
 イ.旅行業者は,契約責任者と契約を締結する場合において,申込金の支払いを受けることなく契約の締結を承諾することがある。この場合には,契約は,旅行業者が契約の締結を承諾した時に成立するものとし,契約責任者に対し契約書面の交付を要しない。
 ウ.旅行者は,契約が締結された後は,旅行業者に対し,旅行日程,旅行サービスの内容その他の契約の内容を変更するよう求めることができない。
 エ.旅行を実施するに当たり利用する運送機関について適用を受ける運賃・料金が,著しい経済情勢の変化等により,当該旅行の企画書面の交付の際に明示した時点において有効なものとして公示されている適用運賃・料金に比べて,通常想定される程度を大幅に超えて増額される場合においては,旅行業者は,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって15日目に当たる日より前に旅行者にその旨を通知し,その増額される金額の範囲内で旅行代金の額を増加することができる。


正解:エ(配点:4)
解説:アについて,約款(受注)にはそのような規定は置かれていません。したがって,アは,誤りです。
 イについて,約款(受注)23条2項は,契約責任者と契約を締結する場合において,申込金の支払を受けないで契約締結の承諾をするときには,その旨を記載した書面を交付するものとする旨を規定しています。したがって,イは,誤りです。

(契約成立の特則)
第二十三条 略
2 前項の規定に基づき申込金の支払いを受けることなく受注型企画旅行契約を締結する場合には,当社は,契約責任者にその旨を記載した書面を交付するものとし,受注型企画旅行契約は,当社が当該書面を交付した時に成立するものとします。


 ウについて,約款(受注)13条1項は,旅行者は契約内容の変更を求めることができる旨を規定しています。そもそも,受注型企画旅行契約は,旅行者の需要に応じて旅行業者が旅行計画等を行う契約ですから,その契約内容を旅行者の需要の変動に応じて変更させることは,旅行業者が対応し得る限り,当然に認められます。したがって,ウは,誤りです。

(契約内容の変更)
第十三条 旅行者は,当社に対し,旅行日程,旅行サービスの内容その他の受注型企画旅行契約の内容(以下「契約内容」といいます。)を変更するよう求めることができます。この場合において,当社は,可能な限り旅行者の求めに応じます。
2 略


 エは,約款(受注)14条1項,2項の通りですから,正しいです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 受注型企画旅行を実施するに当たり利用する運送機関について適用を受ける運賃・料金(以下この条において「適用運賃・料金」といいます。)が,著しい経済情勢の変化等により,受注型企画旅行の企画書面の交付の際に明示した時点において有効なものとして公示されている適用運賃・料金に比べて,通常想定される程度を大幅に超えて増額又は減額される場合においては,当社は,その増額又は減額される金額の範囲内で旅行代金の額を増加し,又は減少することができます。
2 当社は,前項の定めるところにより旅行代金を増額するときは,旅行開始日の前日から起算して さかのぼって十五日目に当たる日より前に旅行者にその旨を通知します
3~5 略


(14)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述のうち,正しいものはどれか(選択肢ア.イ.の変更補償金の額は,約款に定める支払いが必要な最低額を上回っているものとする。)。
 ア.旅行業者又は手配代行者の明らかな過失により契約書面に記載した契約内容の重要な変更が生じた場合において,旅行業者は,旅行代金に約款に記載された率を乗じた額以上の変更補償金を旅行者に支払う。
 イ.旅行業者は,旅行者からの契約内容に重要な変更があった旨の申出及び変更補償金の請求があった場合に限り,これを支払う。
 ウ.旅行業者が支払うべき変更補償金の額は,旅行者1名に対して1企画旅行につき旅行代金に10%を乗じた額をもって限度とする。
 エ.変更補償金を支払った後に,当該変更について旅行業者に責任が発生することが明らかになった場合には,旅行者は当該変更に係る変更補償金を旅行業者に返還しなければならない。この場合,旅行業者は,支払うべき損害賠償金の額と旅行者が返還すべき変更補償金の額とを相殺した残額を支払う。


正解:エ(配点:4)
解説:アについて,約款(募集)29条1項ただし書は,約款(募集)27条1項の規定に基づく責任,すなわち,旅行業者又は手配代行者の故意・過失により旅行者に損害を生じさせたときの賠償責任が発生することが明らかである場合には,旅程保証は行わない旨を規定しています。したがって,アは,誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
2,3 略
(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません
 一,二 略
2,3 略


 イについて,約款(募集)は,旅行業者が旅程保証を行うについて,旅行者による申出や請求の有無を要件としていません。したがって,イは,誤りです。
 ウについて,約款(募集)29条2項は,変更補償金の上限額を,旅行代金に15%以上の旅行業者が定める率を乗じた額とする旨を規定しています。したがって,ウは,これを10%としている点で誤りです。

(旅程保証)
第二十九条 略
2 当社が支払うべき変更補償金の額は,旅行者一名に対して一募集型企画旅行につき旅行代金に十五%以上の当社が定める率を乗じた額をもって限度とします。また,旅行者一名に対して一募集型企画旅行につき支払うべき変更補償金の額が千円未満であるときは,当社は,変更補償金を支払いません。
3 略


 エは,約款(募集)29条3項の通りですから,正しいです。

(旅程保証)
第二十九条 略
2 略
3 当社が第一項の規定に基づき変更補償金を支払った後に、当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかになった場合には、旅行者は当該変更に係る変更補償金を当社に返還しなければなりません。この場合、当社は、同項の規定に基づき当社が支払うべき損害賠償金の額と旅行者が返還すべき変更補償金の額とを相殺した残額を支払います


(15)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述のうち,変更補償金の支払いを要するものはどれか(いずれも変更補償金の額は,約款に定める支払いが必要な最低額を上回っているものとする。)。
 ア.確定書面では「A旅館」に宿泊と記載していたが,A旅館が自然災害の発生で休業になったため,契約書面で利用予定として記載した「B旅館」に変更となったとき。
 イ.確定書面では「Aホテル」に宿泊と記載していたが,Aホテルの過剰予約受付により,Aホテルより上位クラスの「Bホテル」に変更となったとき。
 ウ.確定書面では「羽田空港に帰着し解散」と記載していたが,強風のため羽田空港に航空機が着陸できず,「成田空港に帰着し解散」に変更となったとき。
 エ.目的地に向かう列車の大幅な遅延により,契約書面に記載した観光施設に入場できなかったとき。


正解:イ(配点:4)
解説:アについて,約款(募集)29条1項1号イ及びホは,天災地変又は宿泊機関のサービスの中止によって契約内容の変更が生じた場合には,変更補償金を支払わない旨を規定しています。したがって,アは,自然災害による宿泊機関のサービスの提供の中止による変更ですから,約款(募集)29条1項1号イに該当するため,変更補償金の支払いは不要です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一 次に掲げる事由による変更
  イ 天災地変
  ロ~ニ 略
  ホ 運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止
  ヘ,ト 略
 二 略
2,3 略


イについて,約款(募集)29条は,宿泊機関がサービスの提供を中止したことにより契約内容に変更が生じた場合であっても,宿泊機関のサービスの提供の中止が,設備不足のために発生した場合には,変更補償金の支払いが必要である旨を規定しています。したがって,イは,変更補償金の支払いが必要です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一,二 略
2,3 略


ウは,一見すると,別表第二の5号に該当するため,変更補償金の支払いが必要のように思われますが,同号は,「異なる便への変更」としていますので,もともと予定していた便に乗船の上,目的地だけが変更となった場合は同号には含まれないと思われます。したがって,ウは,誤りです。

別表第二 変更補償金

エについて,約款(募集)29条1項1号ヘは,「当初の運航計画によらない運送サービスの提供」によって契約内容に変更が生じた場合には,変更補償金の支払いが不要である旨を規定しており,ここには,列車の遅延も含まれます。したがって,エは,変更補償金の支払いが不要です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一 次に掲げる事由による変更
  イ~ホ 略
  ヘ 当初の運行計画によらない運送サービスの提供
 二 略
2,3 略


(16)募集型企画旅行契約の部「特別補償」「特別補償規程」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,その責任が生ずるか否かを問わず,特別補償規程で定めるところにより,旅行者が旅行参加中にその生命,身体又は手荷物の上に被った一定の損害について,あらかじめ定める額の補償金及び見舞金を支払う。
 イ.添乗員が空港で旅行の解散を告げた後,当該旅行に参加していた旅行者が空港ビル内の階段で足を踏み外し,傷害を被り入院した場合,旅行業者は,特別補償規程による入院見舞金を支払わない。
 ウ.旅行者が離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ旅行業者に届け出ることなく離脱し,その離脱中に傷害を被り入院した場合,旅行業者は,特別補償規程による入院見舞金を支払う。
 エ.旅行業者の募集型企画旅行参加中の旅行者を対象として,別途の旅行代金を収受して当該旅行業者が実施する募集型企画旅行については,主たる募集型企画旅行契約の内容の一部として取り扱う。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)28条1項の通りですから,正しいです。

(特別補償)
第二十八条 当社は,前条第一項の規定に基づく当社の責任が生ずるか否かを問わず,別紙特別補償規程で定めるところにより,旅行者が募集型企画旅行参加中にその生命,身体又は手荷物の上に被った一定の損害について,あらかじめ定める額の補償金及び見舞金を支払います
2~4 略


イは,約款(補償)2条2項,4項1号の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この規程において「企画旅行参加中」とは,旅行者が企画旅行に参加する目的をもって当社があらかじめ手配した乗車券類等によって提供される当該企画旅行日程に定める最初の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを開始した時から最後の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを完了した時までの期間をいいます。ただし,旅行者があらかじめ定められた企画旅行の行程から離脱する場合において,離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ていたときは,離脱の時から復帰の予定の時までの間は「企画旅行参加中」とし,また,旅行者が離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ることなく離脱したとき又は復帰の予定なく離脱したときは,その離脱の時から復帰の時までの間又はその離脱した時から後は「企画旅行参加中」とはいたしません。また,当該企画旅行日程に,旅行者が当社の手配に係る運送・宿泊機関等のサービスの提供を一切受けない日(旅行地の標準時によります。)が定められている場合において,その旨及び当該日に生じた事故によって旅行者が被った損害に対しこの規程による補償金及び見舞金の支払いが行われない旨を契約書面に明示したときは,当該日は「企画旅行参加中」とはいたしません。
3 略
4 第二項の「サービスの提供を受けることを完了した時」とは,次の各号のいずれかの時をいいます。
一 添乗員,当社の使用人又は代理人が解散を告げる場合は,その告げた時
二 略


ウについて,約款(補償)2条2項は,旅行者が離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ旅行業者に届け出ずに企画旅行の行程から離脱した場合は,特別保証の対象外としています。したがって,ウは,誤りです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この規程において「企画旅行参加中」とは,旅行者が企画旅行に参加する目的をもって当社があらかじめ手配した乗車券類等によって提供される当該企画旅行日程に定める最初の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを開始した時から最後の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを完了した時までの期間をいいます。ただし,旅行者があらかじめ定められた企画旅行の行程から離脱する場合において,離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ていたときは,離脱の時から復帰の予定の時までの間は「企画旅行参加中」とし,また,旅行者が離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ることなく離脱したとき又は復帰の予定なく離脱したときは,その離脱の時から復帰の時までの間又はその離脱した時から後は「企画旅行参加中」とはいたしません。また,当該企画旅行日程に,旅行者が当社の手配に係る運送・宿泊機関等のサービスの提供を一切受けない日(旅行地の標準時によります。)が定められている場合において,その旨及び当該日に生じた事故によって旅行者が被った損害に対しこの規程による補償金及び見舞金の支払いが行われない旨を契約書面に明示したときは,当該日は「企画旅行参加中」とはいたしません。
3,4 略


エは,約款(募集)28条4項の通りですから,正しいです。

(特別補償)
第二十八条 略
2,3 略
4 当社の募集型企画旅行参加中の旅行者を対象として,別途の旅行代金を収受して当社が実施する募集型企画旅行については,主たる募集型企画旅行契約の内容の一部として取り扱います


(17)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「特別補償規程」に関する次の記述から,旅行業者が入院見舞金又は通院見舞金の支払いを要するもののみをすべて選んでいるものはどれか(いずれも旅行者が国内企画旅行参加中に被った傷害とし,また,旅行業者が入院見舞金又は通院見舞金の支払いを要する場合において,それ以外に支払うべき補償金等はないものとする。)。
 a.自由行動日に乗車した路線バスの事故で負った怪我による7日間の通院
 b.法令で指定する立入禁止区域であることを知りながら無断で立ち入り,落石事故で負った怪我による6日間の入院
 c.旅館の夕食で出された天然ふぐ料理のふぐ毒を原因とする食物中毒による3日間の入院
 d.公道において,レンタルの自転車でサイクリング中に,ハンドル操作を誤り転倒して負った怪我による3日間の通院

ア.a,d  イ.b,c  ウ.a,c,d  エ.a,b,c,d


正解:ウ(配点:4)
解説:a及びdは旅行者が通院しているため通院見舞金の支払が,b及びcは旅行者が入院しているため入院見舞金の支払が,それぞれ必要になりそうです。もっとも,約款(補償)3条以下に規定する補償金を支払わない場合のいずれかに該当する場合には,旅行業者は当該旅行者に対して特別補償を行う必要がありません。その上で各選択肢をみると,bは「法令で指定する立入禁止区域」に「立ち入」っていますから,約款(補償)3条1項5号にいう「法令に違反する行為」にあたります。また,この旅行者は法令によって立入禁止区域に指定されていることを「知りながら」立ち入っているため,故意性も認定することができます。したがって,bは,入院見舞金の支払は不要となります。その他の選択肢は,補償金を支払わない場合として掲げられたいずれの事由にも該当しないため,通院見舞金又は入院見舞金の支払いが必要です。以上から,正解はウになります。

(補償金等を支払わない場合-その一)
第三条 当社は,次の各号に掲げる事由によって生じた傷害に対しては補償金等を支払いません。
一~四 略
五 旅行者が故意に法令に違反する行為を行い,又は法令に違反するサービスの提供を受けている間に生じた事故。ただし,当該旅行者以外の者が被った損害については,この限りではありません。
六~十二 略
2 略


(18)手配旅行契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.「手配旅行契約」とは,旅行業者が旅行者の委託により,旅行者のために代理,媒介又は取次をすること等により旅行者が運送・宿泊機関等の提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供を受けることができるように,手配することを引き受ける契約をいう。
 イ.旅行業者が旅行者から依頼のあった宿泊機関の手配を善良な管理者の注意をもって行ったときは,満員のため当該宿泊機関との間で宿泊サービスの提供をする契約を締結できなかった場合であっても,旅行者は,旅行業者に対し,所定の旅行業務取扱料金を支払わなければならない。
 ウ.旅行業者は,契約の履行に当たって,手配の全部又は一部を他の旅行業者,手配を業として行う者その他の補助者に代行させることができない。
 エ.旅行業者は,運送サービス又は宿泊サービスの手配のみを目的とする契約であって旅行代金と引換えに当該旅行サービスの提供を受ける権利を表示した書面を交付するものについては,口頭による申込みを受け付けることがある。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(手配)2条1項の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 この約款で「手配旅行契約」とは,当社が旅行者の委託により,旅行者のために代理,媒介又は取次をすること等により旅行者が運送・宿泊機関等の提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービス(以下「旅行サービス」といいます。)の提供を受けることができるように,手配することを引き受ける契約をいいます
2~6 略


イは,約款(手配)3条の通りですから,正しいです。

(手配債務の終了)
第三条 当社が善良な管理者の注意をもって旅行サービスの手配をしたときは,手配旅行契約に基づく当社の債務の履行は終了します。したがって,満員,休業,条件不適当等の事由により,運送・宿泊機関等との間で旅行サービスの提供をする契約を締結できなかった場合であっても,当社がその義務を果たしたときは,旅行者は,当社に対し,当社所定の旅行業務取扱料金(以下「取扱料金」といいます。)を支払わなければなりません。通信契約を締結した場合においては,カード利用日は,当社が運送・宿泊機関等との間で旅行サービスの提供をする契約を締結できなかった旨,旅行者に通知した日とします。


ウについて,約款(手配)4条は,旅行業者は手配代行者を選任できる旨を規定しています。したがって,ウは,誤りです。

(手配代行者)
第四条 当社は,手配旅行契約の履行に当たって,手配の全部又は一部を本邦内又は本邦外の他の旅行業者,手配を業として行う者その他の補助者に代行させることがあります


エは,約款(手配)9条1項の通りですから,正しいです。

(乗車券及び宿泊券等の特則)
第九条 当社は,第五条第一項及び前条第一項の規定にかかわらず,運送サービス又は宿泊サービスの手配のみを目的とする手配旅行契約であって旅行代金と引換えに当該旅行サービスの提供を受ける権利を表示した書面を交付するものについては,口頭による申込みを受け付けることがあります
2 略


(19)旅行開始後,旅行者の都合により手配旅行契約を解除した場合において,旅行業者が旅行者に払い戻すべき金額として,正しいものはどれか(旅行代金は全額収受済とする。)。
●旅行サービスに係る運送・宿泊機関等に支払う費用の総額  100,000円
●旅行業務取扱料金(変更手続料金及び取消手続料金を除く。)  3,000円
●取消手続料金  1,000円
●旅行者が既に提供を受けた旅行サービスの対価  40,000円
●旅行者がいまだ提供を受けていない旅行サービスに係る運送・宿泊機関等に支払う取消料・違約料  10,000円

ア.46,000円  イ.49,000円  ウ.60,000円  エ.63,000円


正解:イ(配点:4)
解説:旅行者が,旅行者の都合により手配旅行契約を解除した場合について,約款(手配)13条2項は,「既に旅行者が提供を受けた旅行サービスの対価として,又はいまだ提供を受けていない旅行サービスに係る取消料,違約料その他の運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払う費用」,旅行業者「所定の取消手続料金」及び旅行業者「が得るはずであった取扱料金」の3点を支払う必要があります。したがって,旅行者が旅行業者に支払った旅行代金から,上記3点を差し引いた残額が,旅行者に返還されることになります。
 そこでまず,本問で旅行業者が収受した旅行代金がいくらかについて検討する必要があります。「旅行代金」とは,約款(手配)2条3項によれば,「運送・宿泊機関等に対して支払う費用」と旅行業者「所定の旅行業務取扱料金(変更手数料及び取消手続料金を除きます。)」の2点を合わせたものになります。そうすると,本問では,「●旅行サービスに係る運送・宿泊機関等に支払う費用の総額」である10万円と「●旅行業務取扱料金(変更手数料及び取消手続料金を除く。)」である3000円を合わせた10万3000円が旅行代金になります。
 その上で,上記の約款(手配)13条2項に従い,「既に旅行者が提供を受けた旅行サービスの対価として……運送・宿泊機関等に対して……支払う費用」として「●旅行者が既に提供を受けた旅行サービスの対価」である4万円,「いまだ提供を受けていない旅行サービスに係る取消料,違約料その他の運送・宿泊機関等に対して……支払う費用」として「●旅行者がいまだ提供を受けていない旅行サービスに係る運送・宿泊機関等に支払う取消料・違約料」である1万円,「所定の取消手続料金」として「●取消手続料金」である1000円,旅行業者「が得るはずであった取扱料金」として「●旅行業務取扱料金(変更手続料金及び取消手続料金を除く。)」である3000円を合わせた5万4000円を,上記の旅行代金10万3000円から差し引くことになります。
 したがって,残額である4万9000円が旅行者に返還される金額となりますから,正解はイです。

(用語の定義)
第二条 略
2 略
3 この約款で「旅行代金」とは,当社が旅行サービスを手配するために,運賃,宿泊料その他の運送・宿泊機関等に対して支払う費用及び当社所定の旅行業務取扱料金(変更手続料金及び取消手続料金を除きます。)をいいます。
4~6 略
(旅行者による任意解除)
第十三条 旅行者は,いつでも手配旅行契約の全部又は一部を解除することができます。
2 前項の規定に基づいて手配旅行契約が解除されたときは,旅行者は,既に旅行者が提供を受けた旅行サービスの対価として,又はいまだ提供を受けていない旅行サービスに係る取消料,違約料その他の運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払う費用を負担するほか,当社に対し,当社所定の取消手続料金及び当社が得るはずであった取扱料金を支払わなければなりません。


(20)旅行相談契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,申込書の提出を受けることなく電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による契約の申込みを受け付けることがある。この場合において,契約は,旅行業者が契約の締結を承諾した時に成立するものとする。
 イ.旅行業者が旅行者の委託により,相談料金を収受することを約して,旅行地及び運送・宿泊機関等に関する情報提供のみを行う業務は,旅行相談契約には該当しない。
 ウ.旅行業者は,旅行者の相談内容が公序良俗に反し,若しくは旅行地において施行されている法令に違反するおそれがあるものであるときは,契約の締結に応じないことがある。
 エ.旅行業者が作成した旅行の計画に記載した運送・宿泊機関等について,満員等の事由により,運送・宿泊機関等との間で当該機関が提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供を受ける契約を旅行者が締結できなかったとしても,旅行業者はその責任を負わない。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,約款(相談)3条3項の通りですから,正しいです。

(契約の成立)
第三条 略
2 略
3 当社は,前二項の規定にかかわらず,申込書の提出を受けることなく電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による旅行相談契約の申込みを受け付けることがあります。この場合において,旅行相談契約は,当社が契約の締結を承諾した時に成立するものとします
4 略


イについて,約款(相談)2条4号は,「旅行地及び運送・宿泊機関等に関する情報提供」を引き受けることも「旅行相談契約」に含まれる旨を規定しています。したがって,イは,誤りです。

(旅行相談契約の定義)
第二条 この約款で「旅行相談契約」とは,当社が相談に対する旅行業務取扱料金(以下「相談料金」といいます。)を収受することを約して,旅行者の委託により,次に掲げる業務を行うことを引き受ける契約をいいます。
 一~三 略
 四 旅行地及び運送・宿泊機関等に関する情報提供
 五 略


ウは,約款(相談)3条4項1号の通りですから,正しいです。

(契約の成立)
第三条 略
2,3 略
4 当社は,次に掲げる場合において,旅行相談契約の締結に応じないことがあります。
 一 旅行者の相談内容が公序良俗に反し,若しくは旅行地において施行されている法令に違反するおそれがあるものであるとき
 二~五 略


エは,約款(相談)6条2項の通りですから,正しいです。

(当社の責任)
第六条 略
2 当社は,当社が作成した旅行の計画に記載した運送・宿泊機関等について,実際に手配が可能であることを保証するものではありません。したがって,満員等の事由により,運送・宿泊機関等との間で当該機関が提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供をする契約を締結できなかったとしても,当社はその責任を負うものではありません


2.一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.バス会社は,運送契約の成立後において,契約責任者が運送申込書に記載した事項を当初と著しく相違して変更しようとする場合は,その変更を承諾しないことがある。
 イ.バス会社は,自動車の故障その他バス会社の責に帰すべき事由により,運行を中止したときであって,バス会社の負担において前途の運送の継続又はこれに代わる相当の手段を提供した場合において,旅客がこれを利用したときには,運賃及び料金の払戻しをしない。
 ウ.バス会社は,旅行業者から旅客の運送の申込みがあった場合には,当該旅行業者と旅客又は契約責任者の関係を,企画旅行,手配旅行の区分により明確にするように求める。
 エ.バス会社は,車両の故障その他緊急やむを得ない事由により,契約された運送を行い得ない場合は,契約責任者に速やかに当該事由を説明すれば,運送契約の内容を変更することができる。


正解:エ(配点4)
解説:アは,バス約款7条2項の通りですから,正しいです。

(運送契約の内容の変更等)
第七条 運送契約の成立後において,契約責任者が第5条第1項各号に掲げる事項を変更しようとするときは,あらかじめ書面により当社の承諾を求めなければなりません。ただし,緊急の場合及び当社の認める場合は,書面の提出を要しません。
2 当社は,前項の場合において,変更しようとする事項が当初と著しく相違する場合その他運行上の支障がある場合には,その変更を承諾しないことがあります
3~5 略


イは,バス約款19条3項の通りですから,正しいです。

(運賃及び料金の精算)
第十九条 略
2 当社は,自動車の故障その他当社の責に帰すべき事由により,当社の自動車の運行を中止したときは,次の区分により,運賃及び料金の払戻しをします。
 一,二 略
3 前項の場合において,当社がその負担において前途の運送の継続又はこれに代わる相当の手段を提供した場合において,旅客がこれを利用したときには,前項の規定は適用しません


ウは,バス約款24条の通りですから,正しいです。

(旅行業者との関係の明示)
第二十四条 当社は,旅行業者から旅客の運送の申込みがあった場合には,当該旅行業者と旅客又は契約責任者の関係を次の区分により明確にするように求めます
 一 企画旅行
 二 手配旅行


エについて,バス約款7条3項は,緊急やむを得ない事由により契約された運送を行い得ない場合に契約内容を変更するときは,契約責任者の承諾が必要である旨を規定しています。したがって,エは,これを契約責任者に対する説明だけで足りるとしている点で誤りです。

(運送契約の内容の変更等)
第七条 略
2 略
3 当社は,車両の故障その他緊急やむを得ない事由により,契約された運送を行い得ない場合は,運送契約を解除し,又は契約責任者の承諾を得て,運送契約の内容を変更することがあります
4,5 略


3.海上運送法第9条第3項の規定に基づく標準運送約款(フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関する標準運送約款)に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.フェリー会社は,乗船券の通用期間について,片道の乗船距離が200キロメートル以上400キロメートル未満の片道券にあっては,指定便に係るものを除き,発売当日を含めて4日間以上の期間を定めて,これを券面に記載する。
 イ.フェリー会社は,小児で付添人のない場合は,小学校に就学していても旅客の運送契約の申込みを拒絶する。
 ウ.運賃及び料金が変更された場合において,その変更前にフェリー会社が発行した乗船券は,その通用期間内に限り,有効とする。
 エ.旅客が疾病その他旅客の一身に関する不可抗力により,乗船することを延期する場合は,フェリー会社は,乗船券の未使用区間について,7日間を限度として,その通用期間を延長する取扱いに応じる。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,フェリー約款11条1項1号ウの通りですから,正しいです。

(乗船券の通用期間)
第十一条 当社は,乗船券(指定便に係るものを除く。)の通用期間について,次の各号に定める区分に応じ,それぞれ当該各号に定める期間以上の期間を定め,これを券面に記載します。
 一 片道券 片道の乗船距離により次の区分に応じ,それぞれの区分で定める期間
  ア,イ 略
  ウ 二百キロメートル以上四百キロメートル未満のものにあつては,発売当日を含めて四日間
  エ 略
 二,三 略
2,3 略


イについて,フェリー約款3条2項2号ウは,小児のうち小学校に就学していないものを契約申込拒絶の対象としていますから,小学校に就学している小児に対しては,契約申込みを拒絶することはできません。したがって,イは,誤りです。

(運送の引受け)
第三条 略
2 当社は,前項の規定にかかわらず,次の各号のいずれかに該当する場合は,運送契約の申込みを拒絶し,又は既に締結した運送契約を解除することがあります。
 一 略
 二 旅客が次のいずれかに該当する者である場合
  ア,イ 略
  ウ 重傷病者又は小学校に就学していない小児で,付添人のない者
  エ 略
 三~五 略


ウは,フェリー約款10条の通りですから,正しいです。

(運賃及び料金の変更の場合の取扱い)
第十条 運賃及び料金が変更された場合において,その変更前に当社が発行した乗船券は,その通用期間内に限り,有効とします


エは,フェリー約款11条2項の通りですから,正しいです。

(乗船券の通用期間)
第十一条 略
2 疾病その他旅客の一身に関する不可抗力又は当社が第五条の規定による措置をとつたことにより,旅客が,乗船することを延期し,又は継続して乗船することができなくなつた場合は,当社は,乗船券の未使用区間について,七日間を限度として,その通用期間を延長する取扱いに応じます
3 略


4.国内旅客運送約款(全日本空輸)に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.航空券で予約事項に搭乗予定便が含まれないものの有効期間は,航空会社が特定の旅客運賃を適用する航空券について別段の定めをした場合を除き,航空券の発行の日及びその翌日から起算して60日間である。
 イ.航空会社は,身体障がい旅客を補助するために,当該旅客が同伴する盲導犬,介助犬及び聴導犬の機内への持込みを認める。
 ウ.航空会社は,受託手荷物をその旅客の搭乗する航空機で運送するが,搭載量の関係その他やむを得ない事由があるときは,当該手荷物の搭載可能な航空機または他の輸送機関によって運送することがある。
 エ.12歳以上の旅客に同伴された座席を使用しない3歳未満の旅客(幼児)については,無料手荷物許容量の適用は受けず,当該幼児の手荷物は,同伴する旅客の手荷物とみなす。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,国内旅客運送約款11条2項は,予約事項に搭乗予定便が含まれない航空券は,発行日及び発行日の翌日から起算して1年間有効とする旨を規定しています。したがって,アは,有効期間を翌日起算から60日としている点で誤りです。

(有効期間)
第十一条 略
2 航空券で予約事項に搭乗予定便が含まれないものの有効期間は,航空券の発行の日及びその翌日から起算して一年間とします。ただし,会社が特定の旅客運賃を適用する航空券について,別段の定めをした場合は,この限りではありません。
3,4 略


イは,国内旅客運送約款36条2項2号ニの通りですから,正しいです。

(持込手荷物)
第三十六条 略
2 前項に加え,以下の条件に相当するものを身回品として機内持込みを認めます。
 一 略
 二 次に掲げるものは,前項第二号の重量及び第三号の寸法の範囲を超える場合であっても,機内への持込みを認めます。
  イ~ハ 略
  二 身体障がい旅客を補助するために,当該旅客が同伴する盲導犬,介助犬及び聴導犬
3,4 略


ウは,国内旅客運送約款28条の通りですから,正しいです。

(受託手荷物の搭載)
第二十八条 受託手荷物は,その旅客の搭乗する航空機で運送します。ただし,搭載量の関係その他やむを得ない事由があるときは,当該手荷物の搭載可能な航空機または他の輸送機関によって運送することがあります


エは,国内旅客運送約款37条2項の通りですから,正しいです。なお,「座席を使用しない幼児」は,国内旅客運送約款20条に定義されています。

(幼児の無償運送)
第二十条 会社は,十二歳以上の旅客に同伴された座席を使用しない三歳未満の旅客(以下「幼児」といいます。)については,同伴者一人に対し一人に限り無償にてその運送を引き受けます。
(無料手荷物許容量)
第三十七条 略
2 座席を使用しない幼児については,前項に規定する無料手荷物許容量の適用は受けず,当該幼児の手荷物は,同伴する旅客の手荷物とみなします
3~5 略


5.旅客鉄道会社(JR)の旅客営業規則に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.旅客の運送等の契約は,その成立について別段の意思表示があった場合を除き,旅客等が所定の運賃・料金を支払い,乗車券類等その契約に関する証票の交付を受けた時に成立する。
 イ.期間の計算をする場合は,その初日を算入して計算し,期間の初日は,時間の長短にかかわらず,1日として計算する。
 ウ. 「旅行開始」とは,旅客が旅行を開始する駅において,乗車券の改札を受けて入場することをいう。ただし,駅員無配置駅から旅客が乗車する場合は,その乗車することをいう。
 エ.団体旅客の無賃扱人員は,旅客運賃のみに適用される。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,旅客営業規則5条1項の通りですから,正しいです。

(契約の成立時期及び適用規定)
第五条 旅客の運送等の契約は,その成立について別段の意思表示があった場合を除き,旅客等が所定の運賃・料金を支払い,乗車券類等その契約に関する証票の交付を受けた時に成立する
2 略


イは,旅客営業規則9条1項,2項の通りですから,正しいです。

(期間の計算方)
第九条 期間の計算をする場合は,その初日を算入して計算する
2 期間の初日は,時間の長短にかかわらず,一日として計算する
  (注)期間の始期及び終期の例を示せば,次のとおりである。
   (例一)三月二十日から一日間とは,三月二十日のみである。
   (例二)六月一日から一箇月間とは,六月三十日までである。
   (例三)十一月三十日から三箇月間とは,二月末日(平年の場合は二月二十八日、,閏年の場合は二月二十九日)までである。このように,月の期間を計算する場合,最後の月に応当日がないときは,その月の末日が終期となる。


ウは,旅客営業規則3条10号の通りですから,正しいです。

(用語の意義)
第三条 この規則にやけるおもな用語の意義は,次のとおりとする。
 一~九の二 略
 十 「旅行開始」とは,旅客が旅行を開始する駅において,乗車券の改札を受けて入場することをいう。ただし,駅員無配置駅から旅客が乗車する場合は,その乗車することをいう


エについて,団体旅客の無賃扱人員は,旅客運賃のみならず料金にも適用されます。したがって,エは,誤りです。

6.モデル宿泊約款に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.ホテル(旅館)は,宿泊客が連絡をしないで宿泊日当日の所定の時刻,又はあらかじめ明示された到着予定時刻を一定の時間経過した時刻になっても到着しないときは,その宿泊契約は宿泊客により解除されたものとみなし処理することがある。
 イ.ホテル(旅館)が宿泊客に客室を提供し,使用が可能になったのち,宿泊客が任意に宿泊しなかった場合においても,宿泊料金は申し受ける。
 ウ.宿泊客が,宿泊中に当初の申込み時の宿泊日を超えて宿泊の継続を申し入れた場合,ホテル(旅館)は,その申し出がなされた時点で当初の宿泊契約が継続されたものとして処理する。
 エ.宿泊客がチェックアウトしたのち,宿泊客の手荷物又は携帯品がホテル(旅館)に置き忘れられていた場合において,その所有者が判明しないときは,ホテル(旅館)は,発見日を含め7日間保管し,その後最寄りの警察署に届ける。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,モデル宿泊約款6条3項の通りですから,正しいです。

(宿泊客の契約解除権)
第六条 略
2 略
3 当ホテル(館)は,宿泊客が連絡をしないで宿泊日当日の午後  時(あらかじめ到着予定時刻が明示されている場合は,その時刻を  時間経過した時刻)になっても到着しないときは,その宿泊契約は宿泊客により解除されたものとみなし処理することがあります


イは,モデル宿泊約款12条3項の通りですから,正しいです。

(料金の支払い)
第十二条 略
2 略
3  当ホテル(館)が宿泊客に客室を提供し,使用が可能になったのち,宿泊客が任意に宿泊しなかった場合においても,宿泊料金は申し受けます


ウについて,モデル宿泊約款2条2項は,申込宿泊日を超えた宿泊継続の申入れがあった場合は,新たな宿泊契約の申し込みがあったものとして処理する旨を規定しています。したがって,ウは,当初の宿泊契約が継続するとしている点で誤りです。

(宿泊契約の申込み)
第二条 略
2  宿泊客が,宿泊中に前項第二号の宿泊日を超えて宿泊の継続を申し入れた場合,当ホテル(館)は,その申し出がなされた時点で新たな宿泊契約の申し込みがあったものとして処理します


エは,モデル宿泊約款16条2項ただし書の通りですから,正しいです。

(宿泊客の手荷物又は携帯品の保管)
第十六条 略
2 宿泊客がチェックアウトしたのち,宿泊客の手荷物又は携帯品が当ホテル(館)に置き忘れられていた場合において,その所有者が判明したときは,当ホテル(館)は,当該所有者に連絡をするとともにその指示を求めるものとします。ただし,所有者の指示がない揚合又は所有者が判明しないときは,発見日を含め七日間保管し,その後最寄りの警察署に届けます
3 略

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