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2020-03-30(Mon)

〈令和2年改正対応〉【国内旅行業務取扱管理者試験】平成29年度第2問

今回は,平成29年度第2問です。

3年分となると,標準旅行業約款の問題については,初見の問題は少なくなってきたように感じます。

そりゃあの条文数に対して毎年20問も出題されていれば,問題がかぶりまくるのは当然です。

一方で,毎年1問しか出題されない旅客営業規則とか宿泊約款とかは,まだまだ知らない問題が多そうです。

特に旅客営業規則は条文数が膨大なので,場合によっては捨て問にすべきかもしれません。

標準旅行業約款で堅く得点しておくのが無難かつ効率的でしょう。

(注)略称は次の通り
約款(募集):標準旅行業約款 募集型企画旅行契約の部
約款(受注):標準旅行業約款 受注型企画旅行契約の部
約款(補償):標準旅行業約款 特別補償規程
約款(手配):標準旅行業約款 手配旅行契約の部
約款(渡航):標準旅行業約款 渡航手続代行契約の部
約款(相談):標準旅行業約款 旅行相談契約の部
バス約款:一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款
フェリー約款:フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関する標準運送約款

1.標準旅行業約款に関する以下の各設問について,該当する答を,選択肢の中からそれぞれ1つ選びな
さい。
(1)募集型企画旅行契約の部「適用範囲」「用語の定義」「契約の申込み」に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
 ア.「国内旅行」とは,本邦内のみの旅行をいい,「海外旅行」とは,本邦外の旅行のみをいう。
 イ.旅行業者が法令に反せず,かつ,旅行者に不利にならない範囲で特約を結んだときは,それが口頭によるものであっても,その特約が約款に優先する。
 ウ.申込金は,旅行代金又は取消料若しくは違約料の一部として取り扱う。
 エ.「通信契約」とは,旅行者が電話郵便,ファクシミリ等の通信手段を用いて契約の申込みを行い,旅行業者の指定する金融機関の口座に旅行代金を振り込むことにより締結する契約をいう。


正解:ウ(配点:4)
解説:アについて,「国内旅行」の定義は約款(募集)2条2項の通りですが,同項は「海外旅行」を「国内旅行以外の旅行」と定義しています。したがって,アは,「海外旅行」の定義が誤りです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この約款で「国内旅行」とは,本邦内のみの旅行をいい,「海外旅行」とは,国内旅行以外の旅行をいいます
3~5 略


イについて,約款(募集)1条2項は,約款に優先する特約は書面によることを要求しています。したがって,イは,口頭で足りるとしている点で誤りです。

(適用範囲)
第一条 略
2 当社が法令に反せず,かつ,旅行者の不利にならない範囲で書面により特約を結んだときは,前項の規定にかかわらず,その特約が優先します。


ウは,約款(募集)5条3項の通りですから,正しいです。

(契約の申込み)
第五条 略
2 略
3 第一項の申込金は,旅行代金又は取消料若しくは違約料の一部として取り扱います
4,5 略


エについて,約款(募集)2条3項は,「通信契約」においては,契約上の債権債務をカード決済により処理することとしています。したがって,エは,旅行業者指定の禁輸機関の口座に振り込ませる方法としている点で誤りです。

(用語の定義)
第二条 略
2 略
3 この部で「通信契約」とは,当社が,当社又は当社の募集型企画旅行を当社を代理して販売する会社が提携するクレジットカード会社(以下「提携会社」といいます。)のカード会員との間で電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による申込みを受けて締結する募集型企画旅行契約であって,当社が旅行者に対して有する募集型企画旅行契約に基づく旅行代金等に係る債権又は債務を,当該債権又は債務が履行されるべき日以降に別に定める提携会社のカード会員規約に従って決済することについて,旅行者があらかじめ承諾し,かつ当該募集型企画旅行契約の旅行代金等を第十二条第二項,第十六条第一項後段,第十九条第二項に定める方法により支払うことを内容とする募集型企画旅行契約をいいます。
4,5 略


(2)募集型企画旅行契約の部「契約締結の拒否」「契約の成立時期」「確定書面」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者は,業務上の都合のみの理由をもって,契約の締結を拒否することはできない。
 b.契約は,通信契約の場合を除き,旅行者が提出した所定の申込書を旅行業者が受理した時に成立する。
 c.旅行業者は,契約書面において,確定された旅行日程,運送若しくは宿泊機関の名称を記載できない場合には,当該契約書面において利用予定の宿泊機関及び表示上重要な運送機関の名称を限定して列挙した上で,当該契約書面交付後,旅行開始日の前日(旅行開始日の前日から起算してさかのぼって7日目に当たる日以降に契約の申込みがなされた場合にあっては,旅行開始日)までの当該契約書面に定める日までに,これらの確定状況を記載した書面を交付する。
 d.確定書面を交付した場合には,旅行業者が手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,当該確定書面に記載するところに特定される。

ア.a,b  イ.c,d  ウ.a,c,d  エ.b,c,d


正解:イ(配点:4)
解説:aについて,約款(募集)7条8号は,契約締結拒否事由として「業務上の都合」を掲げています。したがって,aは,誤りです。

(契約締結の拒否)
第七条 当社は,次に掲げる場合において,募集型企画旅行契約の締結に応じないことがあります。
 一~七
 八 その他当社の業務上の都合があるとき


bについて,約款(募集)8条1項は,募集型企画旅行契約は,旅行業者が旅行者から申込金を受理した時に成立する旨を規定しています。したがって,bは,申込書を受理したときとしている点において誤りです。なお,募集型企画旅行契約の場合には,受注型企画旅行契約における団体・グループ契約での契約責任者に対する書面交付による契約締結の特則(約款(受注)23条)や,手配旅行契約における書面による特約(約款(手配)8条)に類似する特則は設けられていません。

(契約の成立時期)
第八条 受注型企画旅行契約は,当社が契約の締結を承諾し,第六条第一項の申込金を受理した時に成立するものとします。
2 通信契約は,前項の規定にかかわらず,当社が契約の締結を承諾する旨の通知が旅行者に到達した時に成立するものとします。


cは,約款(募集)10条1項の通りですから,正しいです。

(確定書面)
第十条 前条第一項の契約書面において,確定された旅行日程,運送若しくは宿泊機関の名称を記載できない場合には,当該契約書面において利用予定の宿泊機関及び旅行計画上重要な運送機関の名称を限定して列挙した上で,当該契約書面交付後,旅行開始日の前日(旅行開始日の前日から起算してさかのぼって七日目に当たる日以降に受注型企画旅行契約の申込みがなされた場合にあっては,旅行開始日)までの当該契約書面に定める日までに,これらの確定状況を記載した書面(以下「確定書面」といいます。)を交付します
2,3 略


dは,約款(募集)10条3項の通りですから,正しいです。

(確定書面)
第十条 略
2 略
3 第一項の確定書面を交付した場合には,前条第三項の規定により当社が手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,当該確定書面に記載するところに特定されます


以上から,a及びbは誤っている一方,c及びdは正しいため,正解はイです。

(3)募集型企画旅行契約の部「契約内容の変更」「旅行代金の額の変更」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者は,天災地変その他の旅行業者の関与し得ない事由が生じた場合において,旅行の安全かつ円滑な実施を図るためやむを得ないときは,旅行者にあらかじめ速やかに当該事由が関与し得ないものである理由及び当該事由との因果関係を説明して,旅行日程,旅行サービスの内容その他の契約の内容を変更することがある。ただし,緊急の場合において,やむを得ないときは,変更後に説明する。
 b.宿泊機関が宿泊サービスの提供を行っているにもかかわらず,部屋の不足が発生したことから,旅行業者が契約内容の一部を変更し,旅行の実施に要する費用が増加した場合には,旅行業者は,当該旅行業者に過失がない場合に限り,その増加した費用の範囲内において旅行代金を増額することができる。
 c.旅行業者は,運送・宿泊機関等の利用人員により旅行代金が異なる旨を契約書面に記載した場合において,契約の成立後に旅行業者の責に帰すべき事由によらず当該利用人員が変更になったときは,契約書面に記載したところにより旅行代金の額を変更することがある。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:イ(配点:4)
解説:aは,約款(募集)13条の通りですから,正しいです。

(契約内容の変更)
第十三条 当社は,天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令,当初の運行計画によらない運送サービスの提供その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合において,旅行の安全かつ円滑な実施を図るためやむを得ないときは,旅行者にあらかじめ速やかに当該事由が関与し得ないものである理由及び当該事由との因果関係を説明して,旅行日程,旅行サービスの内容その他の募集型企画旅行契約の内容(以下「契約内容」といいます。)を変更することがあります。ただし,緊急の場合において,やむを得ないときは,変更後に説明します


bについて,約款(募集)14条4項かっこ書きは,費用増加が,宿泊機関がサービスを提供しているにもかかわらず,部屋不足のために生じた場合には,旅行代金を変更することができない旨を規定しています。したがって,Bは,誤りです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 略
2,3 略
4 当社は,前条の規定に基づく契約内容の変更により旅行の実施に要する費用(当該契約内容の変更のためにその提供を受けなかった旅行サービスに対して取消料,違約料その他既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用を含みます。)の減少又は増加が生じる場合(費用の増加が,運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによる場合を除きます。)には,当該契約内容の変更の際にその範囲内において旅行代金の額を変更することがあります。
5 略


cは,約款(募集)14条5項の通りですから,正しいです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 略
2~4 略
5 当社は,運送・宿泊機関等の利用人員により旅行代金が異なる旨を契約書面に記載した場合において,募集型企画旅行契約の成立後に当社の責に帰すべき事由によらず当該利用人員が変更になったときは,契約書面に記載したところにより旅行代金の額を変更することがあります


以上から,a及びcは正しく,bは誤りですから,正解はイです。

(4)募集型企画旅行契約の部「旅行者の交替」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者と契約を締結した旅行者は,旅行業者の承諾を得て,第三者に契約上の地位を譲り渡すことができる。
 b.旅行者は,契約上の地位を第三者に譲り渡すことについて,旅行業者の承諾を求めようとするときは,旅行業者所定の用紙に所定の事項を記入の上,所定の金額の手数料とともに,旅行業者に提出しなければならない。
 c.旅行業者と契約を締結した旅行者が,契約上の地位を第三者に譲り渡すことができるのは,旅行業者の承諾を得た場合であっても,当該旅行者の三親等以内の親族に限られる。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(募集)15条1項の通りですから,正しいです。

(旅行者の交替)
第十五条 当社と募集型企画旅行契約を締結した旅行者は,当社の承諾を得て,契約上の地位を第三者に譲り渡すことができます
2,3 略


bは,約款(募集)15条2項の通りですから,正しいです。

(旅行者の交替)
第十五条 略
2 旅行者は,前項に定める当社の承諾を求めようとするときは,当社所定の用紙に所定の事項を記入の上,所定の金額の手数料とともに,当社に提出しなければなりません
3 略


cについて,約款(募集)には,契約上の地位を譲渡することができる第三者の範囲を限定する規定は置かれていません。したがって,cは,誤りです。
以上から,a及びbは正しく,cは誤りですから,正解はアです。

(5)募集型企画旅行契約の部「旅行者の解除権」に関する次の記述から,旅行者が旅行開始前に契約を解除するに当たって,取消料の支払いを要しないもののみをすべて選んでいるものはどれか(いずれも取消料の支払いを要する期間内の解除とする。)。
 a.大雪が原因で,契約書面に記載された旅行開始日が変更になったとき。
 b.旅行業者が旅行者に対し,契約書面に記載した所定の期日までに,確定書面を交付しなかったとき。
 c.旅行者の母親が死亡したとき。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:旅行者は,いつでも募集型企画旅行契約を解除することができますが,その際,取消料を支払う必要があるのが原則です(約款(募集)16条1項)。もっとも,約款(募集)16条2項各号事由に該当する場合には,例外的に,旅行者は取消料の支払いなく契約を解除することができます。したがって,本問では,各選択肢が,約款(募集)16条2項各号事由に該当するかどうかを判別していくこととなります。
 aは,契約内容の変更ですから,約款(募集)16条2項1号に該当します。もっとも,同号は,さらに,その変更が別表第二に掲げる事由に該当することを要求していますので,こちらについても検討すると,「旅行開始日」が契約書面に記載されている場合に,これを変更することは,別表第二の1号に該当します。したがって,aは,取消料の支払いが不要です。
 bは,約款(募集)16条2項4号に該当します。したがって,bは,取消料の支払いが不要です。
 cは,約款(募集)16条2項各号のいずれにも該当しません。したがって,cは,取消料の支払いが必要です。
 以上から,a及びbは取消料の支払いが不要であり,cは取消料の支払いが必要ですから,正解はアです。

(旅行者の解除権)
第十六条 旅行者は,いつでも別表第一に定める取消料を当社に支払って募集型企画旅行契約を解除することができます。通信契約を解除する場合にあっては,当社は,提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして取消料の支払いを受けます。
2 旅行者は,次に掲げる場合において,前項の規定にかかわらず,旅行開始前に取消料を支払うことなく募集型企画旅行契約を解除することができます。
 一 当社によって契約内容が変更されたとき。ただし,その変更が別表第二上欄に掲げるものその他の重要なものであるときに限ります
 二 第十四条第一項の規定に基づいて旅行代金が増額されたとき。
 三 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の事由が生じた場合において,旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となり,又は不可能となるおそれが極めて大きいとき。
 四 当社が旅行者に対し,第十条第一項の期日までに,確定書面を交付しなかったとき
 五 当社の責に帰すべき事由により,契約書面に記載した旅行日程に従った旅行の実施が不可能となったとき。
3,4 略

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(6)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の解除権等−旅行開始前の解除」に関する次の記述のうち,旅行業者が契約を解除できないものはどれか(いずれの場合も契約解除に係る旅行者への理由説明を行うものとする。)。
 ア.旅行者が旅行業者があらかじめ明示した参加旅行者の条件を満たしていないことが判明したとき。
 イ.旅行者が,契約内容に関し合理的な範囲を超える負担を求めたとき。
 ウ.日帰りの国内旅行において,旅行開始日の前日に,参加する旅行者の一部が契約を解除したため,旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員を下回ったとき。
 エ.通信契約を締結した場合であって,旅行者の有するクレジットカードが無効になり,旅行代金等に係る債務の一部又は全部をカード会員規約に従って決済できなくなったとき。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)17条1項1号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一 旅行者が当社があらかじめ明示した性別,年齢,資格,技能その他の参加旅行者の条件を満たしていないことが判明したとき
 二~九 略
2,3 略


イは,約款(募集)17条1項4号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一~三 略
 四 旅行者が,契約内容に関し合理的な範囲を超える負担を求めたとき
 五~九 略
2,3 略


ウについて,約款(募集)17条1項5号は,旅行者数が最少催行人員に達しなかったときを解除事由として掲げています。もっとも,同条3項は,同条1項5号に基づいて解除をする場合には,国内の日帰り旅行にあっては,旅行開始日の前日から3日目にあたる日より前に旅行中止の通知をしなければならないとしています。そして,この通知は,同条1項5号に基づく解除をするための要件と考えられています(※1)。したがって,旅行開始日の前日から3日目を過ぎたあとに最少催行人員を下回った場合であっても,上記の通知をすることができない以上,解除をすることもできません。よって,ウは,旅行開始日の前日に最少催行人員を下回っていますから,解除をすることができず,誤りです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一~四 略
 五 旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったとき
 六~九 略
2 略
3 当社は,第一項第五号に掲げる事由により募集型企画旅行契約を解除しようとするときは,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって,国内旅行にあっては十三日目(日帰り旅行については,三日目に当たる日より前に,海外旅行にあっては二十三日目(別表第一に規定するピーク時に旅行を開始するものについては三十三日目)に当たる日より前に,旅行を中止する旨を旅行者に通知します


エは,約款(募集)17条1項8号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一~七 略
 八 通信契約を締結した場合であって,旅行者の有するクレジットカードが無効になる等,旅行者が旅行代金等に係る債務の一部又は全部を提携会社のカード会員規約に従って決済できなくなったとき
 九 略
2,3 略


(※1)「本号[注:約款(募集)17条1項5号]を理由とする解除がなされるか否かは,一に旅行業者の集客能力にかかっているもので,すでに契約を結んでいる旅行者としては旅行が実施されるのか判らないという極めて不安定な地位に立たされることになる。そこで,本号による解除をするためには,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって,国内旅行にあっては13日目(日帰り旅行については3日目)に当たる日より前に,海外旅行にあっては23日目(別表第1に規定するピーク時に旅行を開始するものについては33日目)に当たる日より前に,旅行を中止する旨を旅行者に通知しなければならないという期限を設けた(本条第3項)。」三浦雅生『標準旅行業約款解説〔第2版〕』(2018年,自由国民社)118頁

(7)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の解除権−旅行開始後の解除」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者が旅行開始後に契約を解除したときは,旅行業者と旅行者との間の契約関係は,将来に向かってのみ消滅し,旅行者が既に提供を受けた旅行サービスに関する旅行業者の債務については,有効な弁済がなされたものとする。
 b.旅行者が旅行を安全かつ円滑に実施するための添乗員その他の者による旅行業者の指示への違背,これらの者又は同行する他の旅行者に対する暴行又は脅迫等により団体行動の規律を乱し,当該旅行の安全かつ円滑な実施を妨げるときは,旅行業者は,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,契約の一部を解除することがある。
 c.旅行業者は,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止が生じた場合であって,旅行の継続が不可能となったときは,旅行者の承諾を得なければ,契約の一部を解除することができない。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(募集)18条2項の通りですから,正しいです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 略
2 当社が前項の規定に基づいて募集型企画旅行契約を解除したときは,当社と旅行者との間の契約関係は,将来に向かってのみ消滅します。この場合において,旅行者が既に提供を受けた旅行サービスに関する当社の債務については,有効な弁済がなされたものとします
3 略


bは,約款(募集)18条1項2号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 当社は,次に掲げる場合において,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,募集型企画旅行契約の一部を解除することがあります。
 一 略
 二 旅行者が旅行を安全かつ円滑に実施するための添乗員その他の者による当社の指示への違背,これらの者又は同行する他の旅行者に対する暴行又は脅迫等により団体行動の規律を乱し,当該旅行の安全かつ円滑な実施を妨げるとき
 三,四 略
2,3 略


cについて,約款(募集)18条1項4号は,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止を解除事由として掲げていますから,旅行開始後であっても,旅行者の承諾なく,契約を解除することができます。したがって,cは,誤りです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 当社は,次に掲げる場合において,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,募集型企画旅行契約の一部を解除することがあります。
 一~三
 四 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合であって,旅行の継続が不可能となったとき
2,3 略


以上から,a及びbは正しく,cは誤りですから,アが正解です。

(8)募集型企画旅行契約の部「旅行代金の払戻し」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか(いずれも通信契約でないものとする。)。
 a.旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったことから,旅行業者が旅行開始前に契約を解除したときは,旅行業者は,当該解除の翌日から起算して7日以内に旅行者に対し払い戻すべき金額を払い戻す。
 b.旅行開始後に,台風の影響で旅行の継続が不可能となり,契約書面に記載のあった旅行終了日を前日に繰り上げる旅行日程の変更が生じたことから,旅行業者が契約の一部を解除した場合において,払い戻すべき金額が生じたときは,旅行業者は,契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して30日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻す。
 c.旅行開始前に,旅行業者の責に帰すべき事由により契約書面に記載した旅行日程に従った旅行の実施が不可能となったことから,旅行者が契約を解除した場合において,旅行業者が既に収受している旅行代金を所定の期日までに払い戻したときは,旅行者は,旅行業者に対する損害賠償請求権を行使することはできない。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(募集)19条1項,17条1項5号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一~四 略
 五 旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったとき
 六~九 略
2,3 略
(旅行代金の払戻し)
第十九条 当社は,第十四条第三項から第五項までの規定により旅行代金が減額された場合又は前三条の規定により募集型企画旅行契約が解除された場合において,旅行者に対し払い戻すべき金額が生じたときは,旅行開始前の解除による払戻しにあっては解除の翌日から起算して七日以内に,減額又は旅行開始後の解除による払戻しにあっては契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻します。
2,3 略


bは,約款(募集)19条1項,18条1項4号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 当社は,次に掲げる場合において,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,募集型企画旅行契約の一部を解除することがあります。
 一~三 略
 四 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合であって,旅行の継続が不可能となったとき
2,3 略
(旅行代金の払戻し)
第十九条 当社は,第十四条第三項から第五項までの規定により旅行代金が減額された場合又は前三条の規定により募集型企画旅行契約が解除された場合において,旅行者に対し払い戻すべき金額が生じたときは,旅行開始前の解除による払戻しにあっては解除の翌日から起算して七日以内に,減額又は旅行開始後の解除による払戻しにあっては契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻します
2,3 略


cについて,約款(募集)19条3項は,旅行代金の払戻しに関する規定は,損害賠償請求権の行使を妨げるものではない旨を規定しています。したがって,cは,誤りです。

(旅行代金の払戻し)
第十九条 略
2 略
3 前二項の規定は第二十七条又は第三十条第一項に規定するところにより旅行者又は当社が損害賠償請求権を行使することを妨げるものではありません


以上から,a及びbは正しく,cは誤りですから,アが正解です。

(9)募集型企画旅行契約の部「団体・グループ契約」「契約責任者」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.同じ行程を同時に旅行する複数の旅行者は,その責任ある代表者を定めて,旅行業者に契約を申し込むことができる。
 b.旅行業者は,特約を結んだ場合を除き,契約責任者はその団体・グループを構成する旅行者の契約の締結に関する一切の代理権を有しているものとみなし,当該団体・グループに係る旅行業務に関する取引は,当該契約責任者との間で行う。
 c.旅行業者は,契約責任者が団体・グループに同行しない場合,旅行開始後においては,あらかじめ契約責任者が選任したその団体・グループを構成する旅行者を契約責任者とみなす。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:エ(配点:4)
解説:aについて,約款(募集)21条は,同じ行程を同時に旅行する複数の旅行者が契約責任者を定めることを前提とした規定を置いています。したがって,aは,正しいです。

(団体・グループ契約)
第二十一条 当社は,同じ行程を同時に旅行する複数の旅行者がその責任ある代表者(以下「契約責任者」といいます。)を定めて申し込んだ募集型企画旅行契約の締結については,本章の規定を適用します。


bは,約款(募集)22条1項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 当社は,特約を結んだ場合を除き,契約責任者はその団体・グループを構成する旅行者(以下「構成者」といいます。)の募集型企画旅行契約の締結に関する一切の代理権を有しているものとみなし,当該団体・グループに係る旅行業務に関する取引は,当該契約責任者との間で行います
2~4 略


cは,約款(募集)22条4項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2,3 略
4 当社は,契約責任者が団体・グループに同行しない場合,旅行開始後においては,あらかじめ契約責任者が選任した構成者を契約責任者とみなします


以上から,aないしcのいずれも正しいですから,エが正解です。

(10)募集型企画旅行契約の部「旅程管理」「添乗員等の業務」「保護措置」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,旅程管理の措置を講じたにもかかわらず,契約の内容を変更せざるを得ない場合であって,旅行日程を変更するときは,変更後の旅行日程が当初の旅行日程の趣旨にかなうものとなるよう努め,契約内容の変更を最小限にとどめるよう努力しなければならない。
 イ.旅行業者は,旅行の内容により添乗員その他の者を同行させて旅程管理業務その他当該旅行に付随して旅行業者が必要と認める業務の全部又は一部を行わせることがある。
 ウ.添乗員その他の者が旅程管理業務その他旅行に付随して旅行業者が必要と認める業務に従事する時間帯は,原則として7時から22時までである。
 エ.旅行業者は,旅行中の旅行者が,疾病,傷害等により保護を要する状態にあると認めたときは,必要な措置を講ずることがある。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)23条2号の通りですから,正しいです。

(旅程管理)
第二十三条 当社は,旅行者の安全かつ円滑な旅行の実施を確保することに努力し,旅行者に対し次に掲げる業務を行います。ただし,当社が旅行者とこれと異なる特約を結んだ場合には,この限りではありません。
 一 旅行者が旅行中旅行サービスを受けることができないおそれがあると認められるときは,募集型企画旅行契約に従った旅行サービスの提供を確実に受けられるために必要な措置を講ずること。
 二 前号の措置を講じたにもかかわらず,契約内容を変更せざるを得ないときは,代替サービスの手配を行うこと。この際,旅行日程を変更するときは,変更後の旅行日程が当初の旅行日程の趣旨にかなうものとなるよう努めること,また,旅行サービスの内容を変更するときは,変更後の旅行サービスが当初の旅行サービスと同様のものとなるよう努めること等,契約内容の変更を最小限にとどめるよう努力すること


イは,約款(募集)25条1項の通りですから,正しいです。

(添乗員等の業務)
第二十五条 当社は,旅行の内容により添乗員その他の者を同行させて第二十三条各号に掲げる業務その他当該募集型企画旅行に付随して当社が必要と認める業務の全部又は一部を行わせることがあります
2 略


ウについて,約款(募集)25条2項は,添乗員等の就業時間を原則8時から20時までとしています。したがって,ウは,誤りです。

(添乗員等の業務)
第二十五条 略
2 前項の添乗員その他の者が同項の業務に従事する時間帯は,原則として八時から二十時までとします


エは,約款(募集)26条の通りですから,正しいです。

(保護措置)
第二十六条 当社は,旅行中の旅行者が,疾病,傷害等により保護を要する状態にあると認めたときは,必要な措置を講ずることがあります。この場合において,これが当社の責に帰すべき事由によるものでないときは,当該措置に要した費用は旅行者の負担とし,旅行者は当該費用を当社が指定する期日までに当社の指定する方法で支払わなければなりません。


(11)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の責任」に関する次の記述から,誤っているもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者は,契約の履行に当たって,旅行業者が過失により旅行者に損害を与えたときは,損害発生の翌日から起算して2年以内に旅行者から旅行業者に対して通知があったときに限り,その損害を賠償する責に任じる。
 b.旅行業者は,契約の履行に当たって,手配代行者が過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じない。
 c.旅行業者は,契約の履行に当たって,旅行業者が過失により旅行者の手荷物に損害を与えたときは,国内旅行にあっては損害発生の翌日から起算して21日以内に旅行者から旅行業者に対して通知があったときに限り,その損害を賠償する責に任じる。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ウ(配点:4)
解説:aは,約款(募集)27条1項の通りですから,正しいです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります
2,3 略


bについて,約款(募集)27条1項は,手配代行者の過失によって旅行者に損害が生じた場合であっても,旅行業者が損害を賠償する責任を負う旨を規定しています。したがって,bは,誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
2,3 略


cについて,約款(募集)27条3項は,手荷物について生じた損害は,国内旅行の場合は,損害発生日の翌日から14日以内に通知があったときに限り賠償する旨を規定しています。したがって,cは,誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 略
2 略
3 当社は,手荷物について生じた第一項の損害については,同項の規定にかかわらず,損害発生の翌日から起算して,国内旅行にあっては十四日以内に,海外旅行にあっては二十一日以内に当社に対して通知があったときに限り,旅行者一名につき十五万円を限度(当社に故意又は重大な過失がある場合を除きます。)として賠償します。


(12)受注型企画旅行契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者が契約により手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,確定書面の交付を要しないときは,契約書面に記載するところによる。
 イ.旅行業者は,企画書面において旅行代金の内訳として企画料金の金額を明示した場合は,当該金額を契約書面において明示する。この場合,旅行業者は,宿泊を伴う国内旅行では,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって20日目に当たる日より前に旅行者が自己の都合で契約を解除したときは,企画料金に相当する金額を取消料として収受することができる。
 ウ.契約責任者は,旅行業者が定める日までに,その団体・グループを構成する旅行者の名簿を旅行業者に提出しなければならない。
 エ.旅行業者は,契約責任者がその団体・グループを構成する旅行者に対して現に負い,又は将来負うことが予測される債務又は義務についても責任を負う。


正解:エ(配点:4)
解説:アについて,約款(受注)9条3項は,旅行業者が旅程管理義務を負う範囲は,契約書面に記載するところによる旨を規定しています。一方,約款(受注)10条3項は,確定書面を交付した場合は,上記の範囲は,確定書面に記載するところに特定される胸を規定しています。これらの規定からすると,契約書面が交付され,確定書面が交付されていない場合においては,約款(受注)9条3項の規定に従い,契約書面記載の範囲で旅程管理義務を負うことになります。したがって,アは,正しいです。

(契約書面の交付)
第九条 略
2 略
3 当社が受注型企画旅行契約により手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,第一項の契約書面に記載するところによります
(確定書面)
第十条 略
2 略
3 第一項の確定書面を交付した場合には,前条第三項の規定により当社が手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,当該確定書面に記載するところに特定されます


イについて,前段は,約款(受注)9条2項の通りですから,正しいです。また,後段は,約款(受注)16条1項,別表第一の1号(1)イの通りですから,正しいです。

(契約書面の交付)
第九条 略
2 当社は,第五条第一項の企画書面において企画料金の金額を明示した場合は,当該金額を前項の契約書面において明示します
3 略
(旅行者の解除権)
第十六条 旅行者は,いつでも別表第一に定める取消料を当社に支払って受注型企画旅行契約を解除することができます。通信契約を解除する場合にあっては,当社は,提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして取消料の支払いを受けます。
2~4 略

無題19

ウは,約款(受注)22条2項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2 契約責任者は,当社が定める日までに,構成者の名簿を当社に提出しなければなりません
3,4 略


エについて,約款(受注)22条3項は,旅行業者は,契約責任者の負うべき債務又は義務については何ら責任を負わない旨を規定しています。したがって,エは,誤りです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2 略
3 当社は,契約責任者が構成者に対して現に負い,又は将来負うことが予測される債務又は義務については,何らの責任を負うものではありません
4 略


(13)受注型企画旅行契約の部に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
 ア.旅行業者は,旅行者に対し企画書面を交付することにより,契約書面の交付に代えることができる。
 イ.旅行業者は,契約責任者と契約を締結する場合において,申込金の支払いを受けることなく契約の締結を承諾することがある。この場合には,契約は,旅行業者が契約の締結を承諾した時に成立するものとし,契約責任者に対し契約書面の交付を要しない。
 ウ.旅行者は,契約が締結された後は,旅行業者に対し,旅行日程,旅行サービスの内容その他の契約の内容を変更するよう求めることができない。
 エ.旅行を実施するに当たり利用する運送機関について適用を受ける運賃・料金が,著しい経済情勢の変化等により,当該旅行の企画書面の交付の際に明示した時点において有効なものとして公示されている適用運賃・料金に比べて,通常想定される程度を大幅に超えて増額される場合においては,旅行業者は,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって15日目に当たる日より前に旅行者にその旨を通知し,その増額される金額の範囲内で旅行代金の額を増加することができる。


正解:エ(配点:4)
解説:アについて,約款(受注)にはそのような規定は置かれていません。したがって,アは,誤りです。
 イについて,約款(受注)23条2項は,契約責任者と契約を締結する場合において,申込金の支払を受けないで契約締結の承諾をするときには,その旨を記載した書面を交付するものとする旨を規定しています。したがって,イは,誤りです。

(契約成立の特則)
第二十三条 略
2 前項の規定に基づき申込金の支払いを受けることなく受注型企画旅行契約を締結する場合には,当社は,契約責任者にその旨を記載した書面を交付するものとし,受注型企画旅行契約は,当社が当該書面を交付した時に成立するものとします。


 ウについて,約款(受注)13条1項は,旅行者は契約内容の変更を求めることができる旨を規定しています。そもそも,受注型企画旅行契約は,旅行者の需要に応じて旅行業者が旅行計画等を行う契約ですから,その契約内容を旅行者の需要の変動に応じて変更させることは,旅行業者が対応し得る限り,当然に認められます。したがって,ウは,誤りです。

(契約内容の変更)
第十三条 旅行者は,当社に対し,旅行日程,旅行サービスの内容その他の受注型企画旅行契約の内容(以下「契約内容」といいます。)を変更するよう求めることができます。この場合において,当社は,可能な限り旅行者の求めに応じます。
2 略


 エは,約款(受注)14条1項,2項の通りですから,正しいです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 受注型企画旅行を実施するに当たり利用する運送機関について適用を受ける運賃・料金(以下この条において「適用運賃・料金」といいます。)が,著しい経済情勢の変化等により,受注型企画旅行の企画書面の交付の際に明示した時点において有効なものとして公示されている適用運賃・料金に比べて,通常想定される程度を大幅に超えて増額又は減額される場合においては,当社は,その増額又は減額される金額の範囲内で旅行代金の額を増加し,又は減少することができます。
2 当社は,前項の定めるところにより旅行代金を増額するときは,旅行開始日の前日から起算して さかのぼって十五日目に当たる日より前に旅行者にその旨を通知します
3~5 略


(14)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述のうち,正しいものはどれか(選択肢ア.イ.の変更補償金の額は,約款に定める支払いが必要な最低額を上回っているものとする。)。
 ア.旅行業者又は手配代行者の明らかな過失により契約書面に記載した契約内容の重要な変更が生じた場合において,旅行業者は,旅行代金に約款に記載された率を乗じた額以上の変更補償金を旅行者に支払う。
 イ.旅行業者は,旅行者からの契約内容に重要な変更があった旨の申出及び変更補償金の請求があった場合に限り,これを支払う。
 ウ.旅行業者が支払うべき変更補償金の額は,旅行者1名に対して1企画旅行につき旅行代金に10%を乗じた額をもって限度とする。
 エ.変更補償金を支払った後に,当該変更について旅行業者に責任が発生することが明らかになった場合には,旅行者は当該変更に係る変更補償金を旅行業者に返還しなければならない。この場合,旅行業者は,支払うべき損害賠償金の額と旅行者が返還すべき変更補償金の額とを相殺した残額を支払う。


正解:エ(配点:4)
解説:アについて,約款(募集)29条1項ただし書は,約款(募集)27条1項の規定に基づく責任,すなわち,旅行業者又は手配代行者の故意・過失により旅行者に損害を生じさせたときの賠償責任が発生することが明らかである場合には,旅程保証は行わない旨を規定しています。したがって,アは,誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
2,3 略
(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません
 一,二 略
2,3 略


 イについて,約款(募集)は,旅行業者が旅程保証を行うについて,旅行者による申出や請求の有無を要件としていません。したがって,イは,誤りです。
 ウについて,約款(募集)29条2項は,変更補償金の上限額を,旅行代金に15%以上の旅行業者が定める率を乗じた額とする旨を規定しています。したがって,ウは,これを10%としている点で誤りです。

(旅程保証)
第二十九条 略
2 当社が支払うべき変更補償金の額は,旅行者一名に対して一募集型企画旅行につき旅行代金に十五%以上の当社が定める率を乗じた額をもって限度とします。また,旅行者一名に対して一募集型企画旅行につき支払うべき変更補償金の額が千円未満であるときは,当社は,変更補償金を支払いません。
3 略


 エは,約款(募集)29条3項の通りですから,正しいです。

(旅程保証)
第二十九条 略
2 略
3 当社が第一項の規定に基づき変更補償金を支払った後に、当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかになった場合には、旅行者は当該変更に係る変更補償金を当社に返還しなければなりません。この場合、当社は、同項の規定に基づき当社が支払うべき損害賠償金の額と旅行者が返還すべき変更補償金の額とを相殺した残額を支払います


(15)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述のうち,変更補償金の支払いを要するものはどれか(いずれも変更補償金の額は,約款に定める支払いが必要な最低額を上回っているものとする。)。
 ア.確定書面では「A旅館」に宿泊と記載していたが,A旅館が自然災害の発生で休業になったため,契約書面で利用予定として記載した「B旅館」に変更となったとき。
 イ.確定書面では「Aホテル」に宿泊と記載していたが,Aホテルの過剰予約受付により,Aホテルより上位クラスの「Bホテル」に変更となったとき。
 ウ.確定書面では「羽田空港に帰着し解散」と記載していたが,強風のため羽田空港に航空機が着陸できず,「成田空港に帰着し解散」に変更となったとき。
 エ.目的地に向かう列車の大幅な遅延により,契約書面に記載した観光施設に入場できなかったとき。


正解:イ(配点:4)
解説:アについて,約款(募集)29条1項1号イ及びホは,天災地変又は宿泊機関のサービスの中止によって契約内容の変更が生じた場合には,変更補償金を支払わない旨を規定しています。したがって,アは,自然災害による宿泊機関のサービスの提供の中止による変更ですから,約款(募集)29条1項1号イに該当するため,変更補償金の支払いは不要です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一 次に掲げる事由による変更
  イ 天災地変
  ロ~ニ 略
  ホ 運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止
  ヘ,ト 略
 二 略
2,3 略


イについて,約款(募集)29条は,宿泊機関がサービスの提供を中止したことにより契約内容に変更が生じた場合であっても,宿泊機関のサービスの提供の中止が,設備不足のために発生した場合には,変更補償金の支払いが必要である旨を規定しています。したがって,イは,変更補償金の支払いが必要です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一,二 略
2,3 略


ウは,一見すると,別表第二の5号に該当するため,変更補償金の支払いが必要のように思われますが,同号は,「異なる便への変更」としていますので,もともと予定していた便に乗船の上,目的地だけが変更となった場合は同号には含まれないと思われます。したがって,ウは,誤りです。

別表第二 変更補償金

エについて,約款(募集)29条1項1号ヘは,「当初の運航計画によらない運送サービスの提供」によって契約内容に変更が生じた場合には,変更補償金の支払いが不要である旨を規定しており,ここには,列車の遅延も含まれます。したがって,エは,変更補償金の支払いが不要です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一 次に掲げる事由による変更
  イ~ホ 略
  ヘ 当初の運行計画によらない運送サービスの提供
 二 略
2,3 略


(16)募集型企画旅行契約の部「特別補償」「特別補償規程」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,その責任が生ずるか否かを問わず,特別補償規程で定めるところにより,旅行者が旅行参加中にその生命,身体又は手荷物の上に被った一定の損害について,あらかじめ定める額の補償金及び見舞金を支払う。
 イ.添乗員が空港で旅行の解散を告げた後,当該旅行に参加していた旅行者が空港ビル内の階段で足を踏み外し,傷害を被り入院した場合,旅行業者は,特別補償規程による入院見舞金を支払わない。
 ウ.旅行者が離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ旅行業者に届け出ることなく離脱し,その離脱中に傷害を被り入院した場合,旅行業者は,特別補償規程による入院見舞金を支払う。
 エ.旅行業者の募集型企画旅行参加中の旅行者を対象として,別途の旅行代金を収受して当該旅行業者が実施する募集型企画旅行については,主たる募集型企画旅行契約の内容の一部として取り扱う。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)28条1項の通りですから,正しいです。

(特別補償)
第二十八条 当社は,前条第一項の規定に基づく当社の責任が生ずるか否かを問わず,別紙特別補償規程で定めるところにより,旅行者が募集型企画旅行参加中にその生命,身体又は手荷物の上に被った一定の損害について,あらかじめ定める額の補償金及び見舞金を支払います
2~4 略


イは,約款(補償)2条2項,4項1号の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この規程において「企画旅行参加中」とは,旅行者が企画旅行に参加する目的をもって当社があらかじめ手配した乗車券類等によって提供される当該企画旅行日程に定める最初の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを開始した時から最後の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを完了した時までの期間をいいます。ただし,旅行者があらかじめ定められた企画旅行の行程から離脱する場合において,離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ていたときは,離脱の時から復帰の予定の時までの間は「企画旅行参加中」とし,また,旅行者が離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ることなく離脱したとき又は復帰の予定なく離脱したときは,その離脱の時から復帰の時までの間又はその離脱した時から後は「企画旅行参加中」とはいたしません。また,当該企画旅行日程に,旅行者が当社の手配に係る運送・宿泊機関等のサービスの提供を一切受けない日(旅行地の標準時によります。)が定められている場合において,その旨及び当該日に生じた事故によって旅行者が被った損害に対しこの規程による補償金及び見舞金の支払いが行われない旨を契約書面に明示したときは,当該日は「企画旅行参加中」とはいたしません。
3 略
4 第二項の「サービスの提供を受けることを完了した時」とは,次の各号のいずれかの時をいいます。
一 添乗員,当社の使用人又は代理人が解散を告げる場合は,その告げた時
二 略


ウについて,約款(補償)2条2項は,旅行者が離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ旅行業者に届け出ずに企画旅行の行程から離脱した場合は,特別保証の対象外としています。したがって,ウは,誤りです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この規程において「企画旅行参加中」とは,旅行者が企画旅行に参加する目的をもって当社があらかじめ手配した乗車券類等によって提供される当該企画旅行日程に定める最初の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを開始した時から最後の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを完了した時までの期間をいいます。ただし,旅行者があらかじめ定められた企画旅行の行程から離脱する場合において,離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ていたときは,離脱の時から復帰の予定の時までの間は「企画旅行参加中」とし,また,旅行者が離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ることなく離脱したとき又は復帰の予定なく離脱したときは,その離脱の時から復帰の時までの間又はその離脱した時から後は「企画旅行参加中」とはいたしません。また,当該企画旅行日程に,旅行者が当社の手配に係る運送・宿泊機関等のサービスの提供を一切受けない日(旅行地の標準時によります。)が定められている場合において,その旨及び当該日に生じた事故によって旅行者が被った損害に対しこの規程による補償金及び見舞金の支払いが行われない旨を契約書面に明示したときは,当該日は「企画旅行参加中」とはいたしません。
3,4 略


エは,約款(募集)28条4項の通りですから,正しいです。

(特別補償)
第二十八条 略
2,3 略
4 当社の募集型企画旅行参加中の旅行者を対象として,別途の旅行代金を収受して当社が実施する募集型企画旅行については,主たる募集型企画旅行契約の内容の一部として取り扱います


(17)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「特別補償規程」に関する次の記述から,旅行業者が入院見舞金又は通院見舞金の支払いを要するもののみをすべて選んでいるものはどれか(いずれも旅行者が国内企画旅行参加中に被った傷害とし,また,旅行業者が入院見舞金又は通院見舞金の支払いを要する場合において,それ以外に支払うべき補償金等はないものとする。)。
 a.自由行動日に乗車した路線バスの事故で負った怪我による7日間の通院
 b.法令で指定する立入禁止区域であることを知りながら無断で立ち入り,落石事故で負った怪我による6日間の入院
 c.旅館の夕食で出された天然ふぐ料理のふぐ毒を原因とする食物中毒による3日間の入院
 d.公道において,レンタルの自転車でサイクリング中に,ハンドル操作を誤り転倒して負った怪我による3日間の通院

ア.a,d  イ.b,c  ウ.a,c,d  エ.a,b,c,d


正解:ウ(配点:4)
解説:a及びdは旅行者が通院しているため通院見舞金の支払が,b及びcは旅行者が入院しているため入院見舞金の支払が,それぞれ必要になりそうです。もっとも,約款(補償)3条以下に規定する補償金を支払わない場合のいずれかに該当する場合には,旅行業者は当該旅行者に対して特別補償を行う必要がありません。その上で各選択肢をみると,bは「法令で指定する立入禁止区域」に「立ち入」っていますから,約款(補償)3条1項5号にいう「法令に違反する行為」にあたります。また,この旅行者は法令によって立入禁止区域に指定されていることを「知りながら」立ち入っているため,故意性も認定することができます。したがって,bは,入院見舞金の支払は不要となります。その他の選択肢は,補償金を支払わない場合として掲げられたいずれの事由にも該当しないため,通院見舞金又は入院見舞金の支払いが必要です。以上から,正解はウになります。

(補償金等を支払わない場合-その一)
第三条 当社は,次の各号に掲げる事由によって生じた傷害に対しては補償金等を支払いません。
一~四 略
五 旅行者が故意に法令に違反する行為を行い,又は法令に違反するサービスの提供を受けている間に生じた事故。ただし,当該旅行者以外の者が被った損害については,この限りではありません。
六~十二 略
2 略


(18)手配旅行契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.「手配旅行契約」とは,旅行業者が旅行者の委託により,旅行者のために代理,媒介又は取次をすること等により旅行者が運送・宿泊機関等の提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供を受けることができるように,手配することを引き受ける契約をいう。
 イ.旅行業者が旅行者から依頼のあった宿泊機関の手配を善良な管理者の注意をもって行ったときは,満員のため当該宿泊機関との間で宿泊サービスの提供をする契約を締結できなかった場合であっても,旅行者は,旅行業者に対し,所定の旅行業務取扱料金を支払わなければならない。
 ウ.旅行業者は,契約の履行に当たって,手配の全部又は一部を他の旅行業者,手配を業として行う者その他の補助者に代行させることができない。
 エ.旅行業者は,運送サービス又は宿泊サービスの手配のみを目的とする契約であって旅行代金と引換えに当該旅行サービスの提供を受ける権利を表示した書面を交付するものについては,口頭による申込みを受け付けることがある。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(手配)2条1項の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 この約款で「手配旅行契約」とは,当社が旅行者の委託により,旅行者のために代理,媒介又は取次をすること等により旅行者が運送・宿泊機関等の提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービス(以下「旅行サービス」といいます。)の提供を受けることができるように,手配することを引き受ける契約をいいます
2~6 略


イは,約款(手配)3条の通りですから,正しいです。

(手配債務の終了)
第三条 当社が善良な管理者の注意をもって旅行サービスの手配をしたときは,手配旅行契約に基づく当社の債務の履行は終了します。したがって,満員,休業,条件不適当等の事由により,運送・宿泊機関等との間で旅行サービスの提供をする契約を締結できなかった場合であっても,当社がその義務を果たしたときは,旅行者は,当社に対し,当社所定の旅行業務取扱料金(以下「取扱料金」といいます。)を支払わなければなりません。通信契約を締結した場合においては,カード利用日は,当社が運送・宿泊機関等との間で旅行サービスの提供をする契約を締結できなかった旨,旅行者に通知した日とします。


ウについて,約款(手配)4条は,旅行業者は手配代行者を選任できる旨を規定しています。したがって,ウは,誤りです。

(手配代行者)
第四条 当社は,手配旅行契約の履行に当たって,手配の全部又は一部を本邦内又は本邦外の他の旅行業者,手配を業として行う者その他の補助者に代行させることがあります


エは,約款(手配)9条1項の通りですから,正しいです。

(乗車券及び宿泊券等の特則)
第九条 当社は,第五条第一項及び前条第一項の規定にかかわらず,運送サービス又は宿泊サービスの手配のみを目的とする手配旅行契約であって旅行代金と引換えに当該旅行サービスの提供を受ける権利を表示した書面を交付するものについては,口頭による申込みを受け付けることがあります
2 略


(19)旅行開始後,旅行者の都合により手配旅行契約を解除した場合において,旅行業者が旅行者に払い戻すべき金額として,正しいものはどれか(旅行代金は全額収受済とする。)。
●旅行サービスに係る運送・宿泊機関等に支払う費用の総額  100,000円
●旅行業務取扱料金(変更手続料金及び取消手続料金を除く。)  3,000円
●取消手続料金  1,000円
●旅行者が既に提供を受けた旅行サービスの対価  40,000円
●旅行者がいまだ提供を受けていない旅行サービスに係る運送・宿泊機関等に支払う取消料・違約料  10,000円

ア.46,000円  イ.49,000円  ウ.60,000円  エ.63,000円


正解:イ(配点:4)
解説:旅行者が,旅行者の都合により手配旅行契約を解除した場合について,約款(手配)13条2項は,「既に旅行者が提供を受けた旅行サービスの対価として,又はいまだ提供を受けていない旅行サービスに係る取消料,違約料その他の運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払う費用」,旅行業者「所定の取消手続料金」及び旅行業者「が得るはずであった取扱料金」の3点を支払う必要があります。したがって,旅行者が旅行業者に支払った旅行代金から,上記3点を差し引いた残額が,旅行者に返還されることになります。
 そこでまず,本問で旅行業者が収受した旅行代金がいくらかについて検討する必要があります。「旅行代金」とは,約款(手配)2条3項によれば,「運送・宿泊機関等に対して支払う費用」と旅行業者「所定の旅行業務取扱料金(変更手数料及び取消手続料金を除きます。)」の2点を合わせたものになります。そうすると,本問では,「●旅行サービスに係る運送・宿泊機関等に支払う費用の総額」である10万円と「●旅行業務取扱料金(変更手数料及び取消手続料金を除く。)」である3000円を合わせた10万3000円が旅行代金になります。
 その上で,上記の約款(手配)13条2項に従い,「既に旅行者が提供を受けた旅行サービスの対価として……運送・宿泊機関等に対して……支払う費用」として「●旅行者が既に提供を受けた旅行サービスの対価」である4万円,「いまだ提供を受けていない旅行サービスに係る取消料,違約料その他の運送・宿泊機関等に対して……支払う費用」として「●旅行者がいまだ提供を受けていない旅行サービスに係る運送・宿泊機関等に支払う取消料・違約料」である1万円,「所定の取消手続料金」として「●取消手続料金」である1000円,旅行業者「が得るはずであった取扱料金」として「●旅行業務取扱料金(変更手続料金及び取消手続料金を除く。)」である3000円を合わせた5万4000円を,上記の旅行代金10万3000円から差し引くことになります。
 したがって,残額である4万9000円が旅行者に返還される金額となりますから,正解はイです。

(用語の定義)
第二条 略
2 略
3 この約款で「旅行代金」とは,当社が旅行サービスを手配するために,運賃,宿泊料その他の運送・宿泊機関等に対して支払う費用及び当社所定の旅行業務取扱料金(変更手続料金及び取消手続料金を除きます。)をいいます。
4~6 略
(旅行者による任意解除)
第十三条 旅行者は,いつでも手配旅行契約の全部又は一部を解除することができます。
2 前項の規定に基づいて手配旅行契約が解除されたときは,旅行者は,既に旅行者が提供を受けた旅行サービスの対価として,又はいまだ提供を受けていない旅行サービスに係る取消料,違約料その他の運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払う費用を負担するほか,当社に対し,当社所定の取消手続料金及び当社が得るはずであった取扱料金を支払わなければなりません。


(20)旅行相談契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,申込書の提出を受けることなく電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による契約の申込みを受け付けることがある。この場合において,契約は,旅行業者が契約の締結を承諾した時に成立するものとする。
 イ.旅行業者が旅行者の委託により,相談料金を収受することを約して,旅行地及び運送・宿泊機関等に関する情報提供のみを行う業務は,旅行相談契約には該当しない。
 ウ.旅行業者は,旅行者の相談内容が公序良俗に反し,若しくは旅行地において施行されている法令に違反するおそれがあるものであるときは,契約の締結に応じないことがある。
 エ.旅行業者が作成した旅行の計画に記載した運送・宿泊機関等について,満員等の事由により,運送・宿泊機関等との間で当該機関が提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供を受ける契約を旅行者が締結できなかったとしても,旅行業者はその責任を負わない。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,約款(相談)3条3項の通りですから,正しいです。

(契約の成立)
第三条 略
2 略
3 当社は,前二項の規定にかかわらず,申込書の提出を受けることなく電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による旅行相談契約の申込みを受け付けることがあります。この場合において,旅行相談契約は,当社が契約の締結を承諾した時に成立するものとします
4 略


イについて,約款(相談)2条4号は,「旅行地及び運送・宿泊機関等に関する情報提供」を引き受けることも「旅行相談契約」に含まれる旨を規定しています。したがって,イは,誤りです。

(旅行相談契約の定義)
第二条 この約款で「旅行相談契約」とは,当社が相談に対する旅行業務取扱料金(以下「相談料金」といいます。)を収受することを約して,旅行者の委託により,次に掲げる業務を行うことを引き受ける契約をいいます。
 一~三 略
 四 旅行地及び運送・宿泊機関等に関する情報提供
 五 略


ウは,約款(相談)3条4項1号の通りですから,正しいです。

(契約の成立)
第三条 略
2,3 略
4 当社は,次に掲げる場合において,旅行相談契約の締結に応じないことがあります。
 一 旅行者の相談内容が公序良俗に反し,若しくは旅行地において施行されている法令に違反するおそれがあるものであるとき
 二~五 略


エは,約款(相談)6条2項の通りですから,正しいです。

(当社の責任)
第六条 略
2 当社は,当社が作成した旅行の計画に記載した運送・宿泊機関等について,実際に手配が可能であることを保証するものではありません。したがって,満員等の事由により,運送・宿泊機関等との間で当該機関が提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供をする契約を締結できなかったとしても,当社はその責任を負うものではありません


2.一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.バス会社は,運送契約の成立後において,契約責任者が運送申込書に記載した事項を当初と著しく相違して変更しようとする場合は,その変更を承諾しないことがある。
 イ.バス会社は,自動車の故障その他バス会社の責に帰すべき事由により,運行を中止したときであって,バス会社の負担において前途の運送の継続又はこれに代わる相当の手段を提供した場合において,旅客がこれを利用したときには,運賃及び料金の払戻しをしない。
 ウ.バス会社は,旅行業者から旅客の運送の申込みがあった場合には,当該旅行業者と旅客又は契約責任者の関係を,企画旅行,手配旅行の区分により明確にするように求める。
 エ.バス会社は,車両の故障その他緊急やむを得ない事由により,契約された運送を行い得ない場合は,契約責任者に速やかに当該事由を説明すれば,運送契約の内容を変更することができる。


正解:エ(配点4)
解説:アは,バス約款7条2項の通りですから,正しいです。

(運送契約の内容の変更等)
第七条 運送契約の成立後において,契約責任者が第5条第1項各号に掲げる事項を変更しようとするときは,あらかじめ書面により当社の承諾を求めなければなりません。ただし,緊急の場合及び当社の認める場合は,書面の提出を要しません。
2 当社は,前項の場合において,変更しようとする事項が当初と著しく相違する場合その他運行上の支障がある場合には,その変更を承諾しないことがあります
3~5 略


イは,バス約款19条3項の通りですから,正しいです。

(運賃及び料金の精算)
第十九条 略
2 当社は,自動車の故障その他当社の責に帰すべき事由により,当社の自動車の運行を中止したときは,次の区分により,運賃及び料金の払戻しをします。
 一,二 略
3 前項の場合において,当社がその負担において前途の運送の継続又はこれに代わる相当の手段を提供した場合において,旅客がこれを利用したときには,前項の規定は適用しません


ウは,バス約款24条の通りですから,正しいです。

(旅行業者との関係の明示)
第二十四条 当社は,旅行業者から旅客の運送の申込みがあった場合には,当該旅行業者と旅客又は契約責任者の関係を次の区分により明確にするように求めます
 一 企画旅行
 二 手配旅行


エについて,バス約款7条3項は,緊急やむを得ない事由により契約された運送を行い得ない場合に契約内容を変更するときは,契約責任者の承諾が必要である旨を規定しています。したがって,エは,これを契約責任者に対する説明だけで足りるとしている点で誤りです。

(運送契約の内容の変更等)
第七条 略
2 略
3 当社は,車両の故障その他緊急やむを得ない事由により,契約された運送を行い得ない場合は,運送契約を解除し,又は契約責任者の承諾を得て,運送契約の内容を変更することがあります
4,5 略


3.海上運送法第9条第3項の規定に基づく標準運送約款(フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関する標準運送約款)に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.フェリー会社は,乗船券の通用期間について,片道の乗船距離が200キロメートル以上400キロメートル未満の片道券にあっては,指定便に係るものを除き,発売当日を含めて4日間以上の期間を定めて,これを券面に記載する。
 イ.フェリー会社は,小児で付添人のない場合は,小学校に就学していても旅客の運送契約の申込みを拒絶する。
 ウ.運賃及び料金が変更された場合において,その変更前にフェリー会社が発行した乗船券は,その通用期間内に限り,有効とする。
 エ.旅客が疾病その他旅客の一身に関する不可抗力により,乗船することを延期する場合は,フェリー会社は,乗船券の未使用区間について,7日間を限度として,その通用期間を延長する取扱いに応じる。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,フェリー約款11条1項1号ウの通りですから,正しいです。

(乗船券の通用期間)
第十一条 当社は,乗船券(指定便に係るものを除く。)の通用期間について,次の各号に定める区分に応じ,それぞれ当該各号に定める期間以上の期間を定め,これを券面に記載します。
 一 片道券 片道の乗船距離により次の区分に応じ,それぞれの区分で定める期間
  ア,イ 略
  ウ 二百キロメートル以上四百キロメートル未満のものにあつては,発売当日を含めて四日間
  エ 略
 二,三 略
2,3 略


イについて,フェリー約款3条2項2号ウは,小児のうち小学校に就学していないものを契約申込拒絶の対象としていますから,小学校に就学している小児に対しては,契約申込みを拒絶することはできません。したがって,イは,誤りです。

(運送の引受け)
第三条 略
2 当社は,前項の規定にかかわらず,次の各号のいずれかに該当する場合は,運送契約の申込みを拒絶し,又は既に締結した運送契約を解除することがあります。
 一 略
 二 旅客が次のいずれかに該当する者である場合
  ア,イ 略
  ウ 重傷病者又は小学校に就学していない小児で,付添人のない者
  エ 略
 三~五 略


ウは,フェリー約款10条の通りですから,正しいです。

(運賃及び料金の変更の場合の取扱い)
第十条 運賃及び料金が変更された場合において,その変更前に当社が発行した乗船券は,その通用期間内に限り,有効とします


エは,フェリー約款11条2項の通りですから,正しいです。

(乗船券の通用期間)
第十一条 略
2 疾病その他旅客の一身に関する不可抗力又は当社が第五条の規定による措置をとつたことにより,旅客が,乗船することを延期し,又は継続して乗船することができなくなつた場合は,当社は,乗船券の未使用区間について,七日間を限度として,その通用期間を延長する取扱いに応じます
3 略


4.国内旅客運送約款(全日本空輸)に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.航空券で予約事項に搭乗予定便が含まれないものの有効期間は,航空会社が特定の旅客運賃を適用する航空券について別段の定めをした場合を除き,航空券の発行の日及びその翌日から起算して60日間である。
 イ.航空会社は,身体障がい旅客を補助するために,当該旅客が同伴する盲導犬,介助犬及び聴導犬の機内への持込みを認める。
 ウ.航空会社は,受託手荷物をその旅客の搭乗する航空機で運送するが,搭載量の関係その他やむを得ない事由があるときは,当該手荷物の搭載可能な航空機または他の輸送機関によって運送することがある。
 エ.12歳以上の旅客に同伴された座席を使用しない3歳未満の旅客(幼児)については,無料手荷物許容量の適用は受けず,当該幼児の手荷物は,同伴する旅客の手荷物とみなす。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,国内旅客運送約款11条2項は,予約事項に搭乗予定便が含まれない航空券は,発行日及び発行日の翌日から起算して1年間有効とする旨を規定しています。したがって,アは,有効期間を翌日起算から60日としている点で誤りです。

(有効期間)
第十一条 略
2 航空券で予約事項に搭乗予定便が含まれないものの有効期間は,航空券の発行の日及びその翌日から起算して一年間とします。ただし,会社が特定の旅客運賃を適用する航空券について,別段の定めをした場合は,この限りではありません。
3,4 略


イは,国内旅客運送約款36条2項2号ニの通りですから,正しいです。

(持込手荷物)
第三十六条 略
2 前項に加え,以下の条件に相当するものを身回品として機内持込みを認めます。
 一 略
 二 次に掲げるものは,前項第二号の重量及び第三号の寸法の範囲を超える場合であっても,機内への持込みを認めます。
  イ~ハ 略
  二 身体障がい旅客を補助するために,当該旅客が同伴する盲導犬,介助犬及び聴導犬
3,4 略


ウは,国内旅客運送約款28条の通りですから,正しいです。

(受託手荷物の搭載)
第二十八条 受託手荷物は,その旅客の搭乗する航空機で運送します。ただし,搭載量の関係その他やむを得ない事由があるときは,当該手荷物の搭載可能な航空機または他の輸送機関によって運送することがあります


エは,国内旅客運送約款37条2項の通りですから,正しいです。なお,「座席を使用しない幼児」は,国内旅客運送約款20条に定義されています。

(幼児の無償運送)
第二十条 会社は,十二歳以上の旅客に同伴された座席を使用しない三歳未満の旅客(以下「幼児」といいます。)については,同伴者一人に対し一人に限り無償にてその運送を引き受けます。
(無料手荷物許容量)
第三十七条 略
2 座席を使用しない幼児については,前項に規定する無料手荷物許容量の適用は受けず,当該幼児の手荷物は,同伴する旅客の手荷物とみなします
3~5 略


5.旅客鉄道会社(JR)の旅客営業規則に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.旅客の運送等の契約は,その成立について別段の意思表示があった場合を除き,旅客等が所定の運賃・料金を支払い,乗車券類等その契約に関する証票の交付を受けた時に成立する。
 イ.期間の計算をする場合は,その初日を算入して計算し,期間の初日は,時間の長短にかかわらず,1日として計算する。
 ウ. 「旅行開始」とは,旅客が旅行を開始する駅において,乗車券の改札を受けて入場することをいう。ただし,駅員無配置駅から旅客が乗車する場合は,その乗車することをいう。
 エ.団体旅客の無賃扱人員は,旅客運賃のみに適用される。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,旅客営業規則5条1項の通りですから,正しいです。

(契約の成立時期及び適用規定)
第五条 旅客の運送等の契約は,その成立について別段の意思表示があった場合を除き,旅客等が所定の運賃・料金を支払い,乗車券類等その契約に関する証票の交付を受けた時に成立する
2 略


イは,旅客営業規則9条1項,2項の通りですから,正しいです。

(期間の計算方)
第九条 期間の計算をする場合は,その初日を算入して計算する
2 期間の初日は,時間の長短にかかわらず,一日として計算する
  (注)期間の始期及び終期の例を示せば,次のとおりである。
   (例一)三月二十日から一日間とは,三月二十日のみである。
   (例二)六月一日から一箇月間とは,六月三十日までである。
   (例三)十一月三十日から三箇月間とは,二月末日(平年の場合は二月二十八日、,閏年の場合は二月二十九日)までである。このように,月の期間を計算する場合,最後の月に応当日がないときは,その月の末日が終期となる。


ウは,旅客営業規則3条10号の通りですから,正しいです。

(用語の意義)
第三条 この規則にやけるおもな用語の意義は,次のとおりとする。
 一~九の二 略
 十 「旅行開始」とは,旅客が旅行を開始する駅において,乗車券の改札を受けて入場することをいう。ただし,駅員無配置駅から旅客が乗車する場合は,その乗車することをいう


エについて,団体旅客の無賃扱人員は,旅客運賃のみならず料金にも適用されます。したがって,エは,誤りです。

6.モデル宿泊約款に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.ホテル(旅館)は,宿泊客が連絡をしないで宿泊日当日の所定の時刻,又はあらかじめ明示された到着予定時刻を一定の時間経過した時刻になっても到着しないときは,その宿泊契約は宿泊客により解除されたものとみなし処理することがある。
 イ.ホテル(旅館)が宿泊客に客室を提供し,使用が可能になったのち,宿泊客が任意に宿泊しなかった場合においても,宿泊料金は申し受ける。
 ウ.宿泊客が,宿泊中に当初の申込み時の宿泊日を超えて宿泊の継続を申し入れた場合,ホテル(旅館)は,その申し出がなされた時点で当初の宿泊契約が継続されたものとして処理する。
 エ.宿泊客がチェックアウトしたのち,宿泊客の手荷物又は携帯品がホテル(旅館)に置き忘れられていた場合において,その所有者が判明しないときは,ホテル(旅館)は,発見日を含め7日間保管し,その後最寄りの警察署に届ける。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,モデル宿泊約款6条3項の通りですから,正しいです。

(宿泊客の契約解除権)
第六条 略
2 略
3 当ホテル(館)は,宿泊客が連絡をしないで宿泊日当日の午後  時(あらかじめ到着予定時刻が明示されている場合は,その時刻を  時間経過した時刻)になっても到着しないときは,その宿泊契約は宿泊客により解除されたものとみなし処理することがあります


イは,モデル宿泊約款12条3項の通りですから,正しいです。

(料金の支払い)
第十二条 略
2 略
3  当ホテル(館)が宿泊客に客室を提供し,使用が可能になったのち,宿泊客が任意に宿泊しなかった場合においても,宿泊料金は申し受けます


ウについて,モデル宿泊約款2条2項は,申込宿泊日を超えた宿泊継続の申入れがあった場合は,新たな宿泊契約の申し込みがあったものとして処理する旨を規定しています。したがって,ウは,当初の宿泊契約が継続するとしている点で誤りです。

(宿泊契約の申込み)
第二条 略
2  宿泊客が,宿泊中に前項第二号の宿泊日を超えて宿泊の継続を申し入れた場合,当ホテル(館)は,その申し出がなされた時点で新たな宿泊契約の申し込みがあったものとして処理します


エは,モデル宿泊約款16条2項ただし書の通りですから,正しいです。

(宿泊客の手荷物又は携帯品の保管)
第十六条 略
2 宿泊客がチェックアウトしたのち,宿泊客の手荷物又は携帯品が当ホテル(館)に置き忘れられていた場合において,その所有者が判明したときは,当ホテル(館)は,当該所有者に連絡をするとともにその指示を求めるものとします。ただし,所有者の指示がない揚合又は所有者が判明しないときは,発見日を含め七日間保管し,その後最寄りの警察署に届けます
3 略

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2020-03-24(Tue)

〈令和2年改正対応〉【国内旅行業務取扱管理者試験】平成30年度第2問

今回は,平成30年度第2問です。

2年分を解いてみたところ,約款の問題は,約款の条文を本当にそのまま聞いてくるようですね。

条文問題は条文を知らなければどうしようもないわけですから,

常識的に考えれば解ける問題もあるとはいえ,対策がめんどくさいですね。

ただ,2年分を解いた限りでは,出題される条文もだいぶかぶっているようなので,

とりあえず過去問をやっておけば必要十分そうです。

(注)略称は次の通り
約款(募集):標準旅行業約款 募集型企画旅行契約の部
約款(受注):標準旅行業約款 受注型企画旅行契約の部
約款(補償):標準旅行業約款 特別補償規程
約款(手配):標準旅行業約款 手配旅行契約の部
約款(渡航):標準旅行業約款 渡航手続代行契約の部
約款(相談):標準旅行業約款 旅行相談契約の部
バス約款:一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款
フェリー約款:フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関する標準運送約款

1.標準旅行業約款に関する以下の各設問について,該当する答を,選択肢の中からそれぞれ1つ選びな
さい。
(1)募集型企画旅行契約の部「適用範囲」「用語の定義」「手配代行者」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.「国内旅行」とは,本邦内のみの旅行をいい,「海外旅行」とは,国内旅行以外の旅行をいう。
 イ.旅行業者は,契約の履行に当たって,手配の全部又は一部を本邦内又は本邦外の他の旅行業者,手配を業として行う者その他の補助者に代行させることがある。
 ウ.旅行業者が法令に反せず,かつ,旅行者の不利にならない範囲で口頭で特約を結んだときは,その特約は約款に優先して適用される。
 エ.「電子承諾通知」とは,契約の申込みに対する承諾の通知であって,情報通信の技術を利用する方法のうち旅行業者又は旅行業者の募集型企画旅行を旅行業者を代理して販売する会社が使用する電子計算機,ファクシミリ装置,テレックス又は電話機(以下「電子計算機等」という。)と旅行者が使用する電子計算機等とを接続する電気通信回線を通じて送信する方法で行うものをいう。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)2条2項の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この約款で「国内旅行」とは,本邦内のみの旅行をいい,「海外旅行」とは,国内旅行以外の旅行をいいます
3~5 略


イは,約款(募集)4条の通りですから,正しいです。

(手配代行者)
第四条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,手配の全部又は一部を本邦内又は本邦外の他の旅行業者,手配を業として行う者その他の補助者に代行させることがあります


ウについて,約款(募集)1条2項は,旅行業者が旅行者との間で特約を結ぶときは,書面によることを要求しています。したがって,ウは,口頭で特約を結んだときでも約款に優先するとする点で誤りです。

(適用範囲)
第一条 略
2 当社が法令に反せず,かつ,旅行者の不利にならない範囲で書面により特約を結んだときは,前項の規定にかかわらず,その特約が優先します。


エは,約款(募集)2条4項の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2,3 略
4 この部で「電子承諾通知」とは,契約の申込みに対する承諾の通知であって,情報通信の技術を利用する方法のうち当社又は当社の募集型企画旅行を当社を代理して販売する会社が使用する電子計算機,ファクシミリ装置,テレックス又は電話機(以下「電子計算機等」といいます。)と旅行者が使用する電子計算機等とを接続する電気通信回線を通じて送信する方法により行うものをいいます
5 略


(2)募集型企画旅行契約の部「契約の申込み」「電話等による予約」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者に契約の申込みをしようとする旅行者は,旅行業者所定の申込書に所定の事項を記入の上,旅行業者が別に定める金額の申込金とともに,旅行業者に提出しなければならない。
 イ.旅行業者が提携するクレジットカード会社の会員である旅行者から電話等による契約の予約を受け付け,その予約の承諾の旨を通知した後,旅行業者が定める期間内に,当該旅行者から決済に用いるクレジットカードの会員番号等の通知があったときは,契約の締結の順位は,会員番号等の通知の順位による。
 ウ.旅行者から収受する申込金は,旅行代金又は取消料若しくは違約料の一部として取り扱う。
 エ.旅行者が旅行の参加に際し,特別な配慮を必要とする旨を契約の申込時に申し出たときは,旅行業者は可能な範囲内でこれに応じ,この申出に基づき,旅行業者が旅行者のために講じた特別な措置に要する費用は,旅行者の負担とする。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)5条1項の通りですから,正しいです。

(契約の申込み)
第五条 当社に募集型企画旅行契約の申込みをしようとする旅行者は,当社所定の申込書(以下「申込書」といいます。)に所定の事項を記入の上,当社が別に定める金額の申込金とともに,当社に提出しなければなりません
2~5 略


イについて,約款(募集)6条2項は,電話等による予約の場合の契約締結の順位は,当該予約の受付の順位による旨を規定しています。したがって,イは,その順位を会員番号等の通知の順位によって定めるとしている点で誤りです。なお,会員番号等の通知は,予約を完成させるうえで必要となりますが(約款(募集)6条3項),契約締結の順位には関係しません。

(電話等による予約)
第六条 当社は,電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による募集型企画旅行契約の予約を受け付けます。この場合,予約の時点では契約は成立しておらず,旅行者は,当社が予約の承諾の旨を通知した後,当社が定める期間内に,前条第一項又は第二項の定めるところにより,当社に申込書と申込金を提出又は会員番号等を通知しなければなりません。
2 前項の定めるところにより申込書と申込金の提出があったとき又は会員番号等の通知があったときは,募集型企画旅行契約の締結の順位は,当該予約の受付の順位によることとなります
3 旅行者が第一項の期間内に申込金を提出しない場合又は会員番号等を通知しない場合は,当社は,予約がなかったものとして取り扱います。


ウは,約款(募集)5条1項,3項の通りですから,正しいです。

(契約の申込み)
第五条 当社に募集型企画旅行契約の申込みをしようとする旅行者は,当社所定の申込書(以下「申込書」といいます。)に所定の事項を記入の上,当社が別に定める金額の申込金とともに,当社に提出しなければなりません。
2 略
3 第一項の申込金は,旅行代金又は取消料若しくは違約料の一部として取り扱います
4,5 略


エは,約款(募集)5条4項,5項の通りですから,正しいです。

(契約の申込み)
第五条 略
2,3 略
4 募集型企画旅行の参加に際し,特別な配慮を必要とする旅行者は,契約の申込時に申し出てください。このとき,当社は可能な範囲内でこれに応じます
5 前項の申出に基づき,当社が旅行者のために講じた特別な措置に要する費用は,旅行者の負担とします


(3)募集型企画旅行契約の部「契約の成立時期」「契約書面の交付」「旅行代金」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.契約は,通信契約の場合を除き,旅行者の契約申込みに対し,旅行業者が契約の締結を承諾し,旅行業者が別に定める金額の申込金を受理した時に成立する。
 イ.旅行業者は,旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び旅行業者の責任に関する事項を記載した契約書面を契約の成立前に旅行者に交付しなければならない。
 ウ.契約は,通信契約において旅行業者が電子承諾通知を発する場合は,当該通知が旅行者に到達した時に成立する。
 エ.旅行者は,旅行開始日までの契約書面に記載する期日までに,旅行業者に対し,契約書面に記載する金額の旅行代金を支払わなければならない。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)8条1項,2項の通りですから,正しいです。なお,通信契約の場合には,承諾通知が旅行者に到達した時に成立ます(到達主義,約款(募集)8条2項本文)。

(契約の成立時期)
第八条 募集型企画旅行契約は,当社が契約の締結を承諾し,第五条第一項の申込金を受理した時に成立するものとします
2 通信契約は,前項の規定にかかわらず,当社が契約の締結を承諾する旨の通知が旅行者に到達した時に成立するものとします。


イについて,約款(募集)9条1項は,契約書面の交付は,契約成立後速やかに行う旨を規定しています。そもそも,契約が成立しなければ,契約内容を確定することができず,契約内容を表示するための契約書面を作成し交付することはできません。したがって,イは,誤りです。

(契約書面の交付)
第九条 当社は,前条の定める契約の成立後速やかに,旅行者に,旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び当社の責任に関する事項を記載した書面(以下「契約書面」といいます。)を交付します。
2 略


ウは,約款(募集)8条2項ただし書の通りですから,正しいです。解説は,アの解説を参照してください。
エは,約款(募集)12条1項の通りですから,正しいです。

(旅行代金)
第十二条 旅行者は,旅行開始日までの契約書面に記載する期日までに,当社に対し,契約書面に記載する金額の旅行代金を支払わなければなりません
2 略


(4)募集型企画旅行契約の部「契約書面の交付」「確定書面」「情報通信の技術を利用する方法」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.手配状況の確認を希望する旅行者から問い合わせがあったときは,確定書面の交付前であっても,旅行業者は迅速かつ適切にこれに回答する。
 b.旅行業者が確定された旅行日程,運送若しくは宿泊機関の名称を契約書面にすべて記載したときは,旅行業者が契約により手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,当該契約書面に記載するところによる。
 c.旅行業者は,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって7日目に当たる日以降に旅行者から契約の申込みがなされた場合にあって,契約書面において,確定された旅行日程,運送若しくは宿泊機関の名称を記載できない場合には,契約書面交付後,旅行開始日までの当該契約書面に定める日までに,旅行者に確定書面を交付する。
 d.旅行業者は,旅行者の承諾を得ることなく,契約書面又は確定書面の交付に代えて,情報通信の技術を利用する方法により当該書面に記載すべき事項を提供することができる。

ア.a,b  イ.c,d  ウ.a,b,c  エ.a,b,c,d


正解:ウ(配点:4)
解説:aは,約款(募集)10条2項の通りですから,正しいです。

(確定書面)
第十条 略
2 前項の場合において,手配状況の確認を希望する旅行者から問い合わせがあったときは,確定書面の交付前であっても,当社は迅速かつ適切にこれに回答します
3 略


bは,約款(募集)9条2項の通りですから,正しいです。

(契約書面の交付)
第九条 当社は,前条の定める契約の成立後速やかに,旅行者に,旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び当社の責任に関する事項を記載した書面(以下「契約書面」といいます。)を交付します。
2 当社が募集型企画旅行契約により手配し旅程を管理する義務を負う旅行サービスの範囲は,前項の契約書面に記載するところによります


cは,約款(募集)10条1項かっこ書の通りですから,正しいです。

(確定書面)
第十条 前条第一項の契約書面において,確定された旅行日程,運送若しくは宿泊機関の名称を記載できない場合には,当該契約書面において利用予定の宿泊機関及び表示上重要な運送機関の名称を限定して列挙した上で,当該契約書面交付後,旅行開始日の前日(旅行開始日の前日から起算してさかのぼって七日目に当たる日以降に募集型企画旅行契約の申込みがなされた場合にあっては,旅行開始日までの当該契約書面に定める日までに,これらの確定状況を記載した書面(以下「確定書面」といいます。)を交付します
2,3 略


dについて,約款(募集)11条1項は,情報通信技術を利用する方法により契約書面・確定書面に記載すべき事項を提供するには,あらかじめ旅行者の承諾を得る旨を規定しています。したがって,dは,誤りです。

(情報通信の技術を利用する方法)
第十一条 当社は,あらかじめ旅行者の承諾を得て,募集型企画旅行契約を締結しようとするときに旅行者に交付する旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び当社の責任に関する事項を記載した書面,契約書面又は確定書面の交付に代えて,情報通信の技術を利用する方法により当該書面に記載すべき事項(以下この条において「記載事項」といいます。)を提供したときは,旅行者の使用する通信機器に備えられたファイルに記載事項が記録されたことを確認します。
2 略


以上から,a,b及びcは正しく,dは誤りですから,ウが正解です。

(5)募集型企画旅行契約の部「契約内容の変更」「旅行代金の額の変更」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者は,天災地変,暴動その他の旅行業者の関与し得ない事由が生じた場合において,旅行の安全かつ円滑な実施を図るためやむを得ないときは,旅行者にあらかじめ速やかに当該事由が関与し得ないものである理由及び当該事由との因果関係を説明して,旅行日程,旅行サービスの内容その他の契約の内容を変更することがある。
 b.旅行を実施するに当たり利用する運送機関について適用を受ける運賃・料金が,著しい経済情勢の変化等により,旅行の募集の際に明示した時点において有効なものとして公示されている適用運賃・料金に比べて,通常想定される程度を大幅に超えて増額される場合においては,旅行業者は,その増額される金額の範囲内で旅行代金の額を増加することができる。
 c.松山空港から羽田空港への移動に際し,確定書面に記載した航空便の欠航により羽田空港に移動できず,やむを得ず,旅行者が松山市内に宿泊することになった場合において,旅行の実施に要する費用の増加が生じたときは,当該増加分は,旅行業者の負担となる。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(募集)13条の通りですから,正しいです。

(契約内容の変更)
第十三条 当社は,天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令,当初の運行計画によらない運送サービスの提供その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合において,旅行の安全かつ円滑な実施を図るためやむを得ないときは,旅行者にあらかじめ速やかに当該事由が関与し得ないものである理由及び当該事由との因果関係を説明して,旅行日程,旅行サービスの内容その他の募集型企画旅行契約の内容(以下「契約内容」といいます。)を変更することがあります。ただし,緊急の場合において,やむを得ないときは,変更後に説明します。


bは,約款(募集)14条1項の通りですから,正しいです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 募集型企画旅行を実施するに当たり利用する運送機関について適用を受ける運賃・料金(以下この条において「適用運賃・料金」といいます。)が,著しい経済情勢の変化等により,募集型企画旅行の募集の際に明示した時点において有効なものとして公示されている適用運賃・料金に比べて,通常想定される程度を大幅に超えて増額又は減額される場合においては,当社は,その増額又は減額される金額の範囲内で旅行代金の額を増加し,又は減少することができます
2~5 略


cについて,約款(募集)14条4項は,契約内容の変更により費用の増加が生じる場合には,その範囲内において旅行代金の額を変更することができる旨を規定しています。したがって,当該費用は,旅行者の負担となりますから,cは,これを旅行業者の負担としている点で誤りです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 略
2 略
3 略
4 当社は,前条の規定に基づく契約内容の変更により旅行の実施に要する費用(当該契約内容の変更のためにその提供を受けなかった旅行サービスに対して取消料,違約料その他既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用を含みます。)減少又は増加が生じる場合(費用の増加が,運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによる場合を除きます。)には,当該契約内容の変更の際にその範囲内において旅行代金の額を変更することがあります
5 略


以上から,a及びbは正しく,cは誤りですから,アが正解です。

(6)募集型企画旅行契約の部「旅行者の解除権」に関する次の記述から,旅行者が旅行開始前に契約を解除するに当たって,取消料の支払いを要しないもののみをすべて選んでいるものはどれか(いずれも取消料の支払いを要する期間内の解除とする。)。
 a.東京駅から京都駅までの間の利用列車として新幹線「のぞみ」普通車指定席と契約書面に記載されていたが,旅行業者によって,新幹線「ひかり」普通車指定席に変更されたとき。
 b.旅行者が交通事故に遭い入院したとき。
 c.航空会社の運航スケジュールの変更によって,契約書面に記載された旅行終了日が変更されたとき。
 d.旅行目的地において集中豪雨による洪水が発生し,旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となったとき。

ア.a,b  イ.c,d  ウ.a,c,d  エ.a,b,c,d


正解:ウ(配点:4)
解説:旅行者は,いつでも募集型企画旅行契約を解除することができますが,その際,取消料を支払う必要があるのが原則です(約款(募集)16条1項)。もっとも,約款(募集)16条2項各号事由に該当する場合には,例外的に,旅行者は取消料の支払いなく契約を解除することができます。したがって,本問では,各選択肢が,約款(募集)16条2項各号事由に該当するかどうかを判別していくこととなります。
 アは,契約内容の変更ですから,約款(募集)16条2項1号に該当します。もっとも,同号は,さらに,その変更が別表第二に掲げる事由に該当することを要求していますので,こちらについても検討すると,新幹線「のぞみ」と新幹線「ひかり」では普通車指定席を利用した場合の料金が,後者に比して前者の方が高く設定されています。そうすると,「のぞみ」普通車指定席から「ひかり」普通車指定席への変更は,「契約書面に記載した運送機関の等級又は設備のより低い料金のものへの変更」として,別表第二の3号に該当することになります。したがって,アは,取消料の支払いなく解除をすることができます。
 bは,約款(募集)16条2項各号事由のいずれにも該当しないため,原則通り,解除にあたっては取消料の支払いが必要です。
 cは,契約内容の変更ですから,約款(募集)16条2項1号に該当します。そして,旅行終了日の変更は,別表第二の1号に該当します。したがって,cは,取消料の支払いなく解除をすることができます。
 dは,約款(募集)16条2項3号に該当するため,取消料の支払いなく解除をすることができます。
 以上から,a,c及びdは解除にあたり取消料の支払いが不要である一方,bは必要ですから,正解はウになります。

(旅行者の解除権)
第十六条 旅行者は、いつでも別表第一に定める取消料を当社に支払って募集型企画旅行契約を解除することができます。通信契約を解除する場合にあっては、当社は、提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして取消料の支払いを受けます。
2 旅行者は、次に掲げる場合において、前項の規定にかかわらず、旅行開始前に取消料を支払うことなく募集型企画旅行契約を解除することができます。
 一 当社によって契約内容が変更されたとき。ただし、その変更が別表第二上欄に掲げるものその他の重要なものであるときに限ります
 二 第十四条第一項の規定に基づいて旅行代金が増額されたとき。
 三 天災地変、戦乱、暴動、運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止、官公署の命令その他の事由が生じた場合において、旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となり、又は不可能となるおそれが極めて大きいとき。
 四 当社が旅行者に対し、第十条第一項の期日までに、確定書面を交付しなかったとき。
 五 当社の責に帰すべき事由により、契約書面に記載した旅行日程に従った旅行の実施が不可能となったとき。
3,4 略

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(7)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の解除権等−旅行開始前の解除」に関する次の記述のうち,旅行業者が旅行開始前に契約を解除できないものはどれか(いずれの場合も解除に係る旅行者への理由説明は行うものとする。)。
 ア.旅行者が旅行業者があらかじめ明示した性別,年齢,資格,技能その他の参加旅行者の条件を満たしていないことが判明したとき。
 イ.宿泊を伴う国内旅行において,旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったため,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって10日目に当たる日に旅行を中止する旨を旅行者に通知したとき。
 ウ.運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止が生じた場合において,契約書面に記載した旅行日程に従った旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となり,又は不可能となるおそれが極めて大きいとき。
 エ.スキーを目的とする旅行における必要な降雪量等の旅行実施条件であって契約の締結の際に明示したものが成就しないおそれが極めて大きいとき。


正解:イ(配点:4)
解説:旅行業者が旅行開始前に契約を解除するためには,約款(募集)17条1項各号に該当する事由が認められる必要があります。もっとも,同項5号に基づく解除をする場合には,別途,同条3項の通知要件が課せられます。
 アは,同項1号に該当するため,解除することができます。
 イは,同項5号に該当しますが,同号に基づく解除をする場合には,宿泊を伴う国内旅行にあっては,旅行開始日の前日からさかのぼって13日前までに旅行者に旅行中止の通知をする必要があります(同条3項)。したがって,イは,中止の通知を10日前に行っているため,解除することができません。
 ウは,同条1項7号に該当するため,解除することができます。
 エは,同項6号に該当するため,解除することができます。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一 旅行者が当社があらかじめ明示した性別,年齢,資格,技能その他の参加旅行者の条件を満たしていないことが判明したとき
 二 旅行者が病気,必要な介助者の不在その他の事由により,当該旅行に耐えられないと認められるとき。
 三 旅行者が他の旅行者に迷惑を及ぼし,又は団体旅行の円滑な実施を妨げるおそれがあると認められるとき。
 四 旅行者が,契約内容に関し合理的な範囲を超える負担を求めたとき。
 五 旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったとき
 六 スキーを目的とする旅行における必要な降雪量等の旅行実施条件であって契約の締結の際に明示したものが成就しないおそれが極めて大きいとき
 七 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合において,契約書面に記載した旅行日程に従った旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となり,又は不可能となるおそれが極めて大きいとき
 八 通信契約を締結した場合であって,旅行者の有するクレジットカードが無効になる等,旅行者が旅行代金等に係る債務の一部又は全部を提携会社のカード会員規約に従って決済できなくなったとき。
 九 旅行者が第七条第五号から第七号までのいずれかに該当することが判明したとき。
2 略
3 当社は,第一項第五号に掲げる事由により募集型企画旅行契約を解除しようとするときは,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって,国内旅行にあっては十三日目(日帰り旅行については、三日目)に当たる日より前に,海外旅行にあっては二十三日目(別表第一に規定するピーク時に旅行を開始するものについては三十三日目)に当たる日より前に,旅行を中止する旨を旅行者に通知します


(8)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の解除権−旅行開始後の解除」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか(いずれの場合も解除に係る旅行者への理由説明は行うものとする。)。
 a.旅行業者は,旅行者が反社会的勢力であることが判明したときは,契約の一部を解除することがある。
 b.旅行業者は,旅行地で発生した天災地変により契約の一部を解除した場合において,旅行代金のうち旅行者がいまだその提供を受けていない旅行サービスに係る部分に係る金額から,当該旅行サービスに対して取消料,違約料その他の既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用に係る金額を差し引いたものを旅行者に払い戻す。
 c.旅行業者は,旅行者が病気により旅行の継続に耐えられないときであっても,当該旅行者の承諾を得なければ,契約の一部を解除することができない。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款18条1項3号,約款(募集)7条5号の通りですから,正しいです。

(契約締結の拒否)
第七条 当社は,次に掲げる場合において,募集型企画旅行契約の締結に応じないことがあります。
 一~四 略
 五 旅行者が,暴力団員,暴力団準構成員,暴力団関係者,暴力団関係企業又は総会屋等その他の反社会的勢力であると認められるとき
 六~八 略
(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 当社は,次に掲げる場合において,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,募集型企画旅行契約の一部を解除することがあります。
 一,二 略
 三 旅行者が第七条第五号から第七号までのいずれかに該当することが判明したとき
 四 略
2,3 略


bは,約款(募集)18条1項4号,3項の通りですから,正しいです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 当社は,次に掲げる場合において,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,募集型企画旅行契約の一部を解除することがあります。
 一~三 略
 四 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合であって,旅行の継続が不可能となったとき。
2 略
3 前項の場合において,当社は,旅行代金のうち旅行者がいまだその提供を受けていない旅行サービスに係る部分に係る金額から,当該旅行サービスに対して取消料,違約料その他の既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用に係る金額を差し引いたものを旅行者に払い戻します


cについて,約款(募集)18条1項は,旅行業者が解除するにあたり,旅行者の承諾を得なければならないとは規定していません。そもそも,解除権は,当事者の一方が相手方の何らの行為を必要とせず行使することができる権利(単独行為)ですから,相手方の承諾は必要ありません。したがって,cは,誤りです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 当社は,次に掲げる場合において,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,募集型企画旅行契約の一部を解除することがあります
 一 旅行者が病気,必要な介助者の不在その他の事由により旅行の継続に耐えられないとき
 二~四 略
2,3 略


以上から,a及びbは正しく,cは誤りですから,アが正解です。

(9)募集型企画旅行契約の部「旅行代金の払戻し」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行開始前に,契約内容の変更により旅行代金を減額したとき,旅行業者は,旅行者に対し契約内容の変更が生じた日の翌日から起算して30日以内に当該金額を払い戻す。
 イ.旅行開始後に,旅行業者が契約の一部を解除した場合において,旅行者に払い戻すべき金額が生じたときは,旅行業者は,契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して30日以内に当該金額を払い戻す。
 ウ.旅行開始日の前日に,旅行者の都合による契約解除の申出があり,旅行者に払い戻すべき金額が生じたときは,旅行業者は,当該金額を解除の翌日から起算して7日以内に払い戻す。
 エ.旅行開始前に,旅行業者の責に帰すべき事由により,契約書面に記載した旅行日程に従った旅行の実施が不可能となったことから,旅行者が契約を解除した場合において,旅行業者が既に収受している旅行代金の全額を約款に定める期日までに払い戻した場合であっても,旅行者が損害賠償請求権を行使することを妨げるものではない。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,契約内容の変更により旅行代金を減額したことは約款(募集)13条,14条4項に該当するため,約款(募集)19条1項の「第十四条第三項から第五項までの規定により旅行代金が減額された場合」にあたります。この場合,同項によると,契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して30日以内に払戻しをする旨が規定されています。したがって,アは,払戻期間の起算点を「契約内容の変更が生じた日の翌日」としている点で誤りです。

(契約内容の変更)
第十三条 当社は,天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令,当初の運行計画によらない運送サービスの提供その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合において,旅行の安全かつ円滑な実施を図るためやむを得ないときは,旅行者にあらかじめ速やかに当該事由が関与し得ないものである理由及び当該事由との因果関係を説明して,旅行日程,旅行サービスの内容その他の募集型企画旅行契約の内容(以下「契約内容」といいます。)を変更することがあります。ただし,緊急の場合において,やむを得ないときは,変更後に説明します。
(旅行代金の額の変更)
第十四条 略
2,3 略
4 当社は,前条の規定に基づく契約内容の変更により旅行の実施に要する費用(当該契約内容の変更のためにその提供を受けなかった旅行サービスに対して取消料,違約料その他既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用を含みます。)の減少又は増加が生じる場合(費用の増加が,運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによる場合を除きます。)には,当該契約内容の変更の際にその範囲内において旅行代金の額を変更することがあります。
5 略
(旅行代金の払戻し)
第十九条 当社は,第十四条第三項から第五項までの規定により旅行代金が減額された場合又は前三条の規定により募集型企画旅行契約が解除された場合において,旅行者に対し払い戻すべき金額が生じたときは,旅行開始前の解除による払戻しにあっては解除の翌日から起算して七日以内に,減額又は旅行開始後の解除による払戻しにあっては契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻します
2,3 略


イは,約款(募集)19条1項の通りですから,正しいです。

(旅行代金の払戻し)
第十九条 当社は,第十四条第三項から第五項までの規定により旅行代金が減額された場合又は前三条の規定により募集型企画旅行契約が解除された場合において,旅行者に対し払い戻すべき金額が生じたときは,旅行開始前の解除による払戻しにあっては解除の翌日から起算して七日以内に,減額又は旅行開始後の解除による払戻しにあっては契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻します
2,3 略


ウは,約款(募集)19条1項の通りですから,正しいです。

(旅行代金の払戻し)
第十九条 当社は,第十四条第三項から第五項までの規定により旅行代金が減額された場合又は前三条の規定により募集型企画旅行契約が解除された場合において,旅行者に対し払い戻すべき金額が生じたときは,旅行開始前の解除による払戻しにあっては解除の翌日から起算して七日以内に,減額又は旅行開始後の解除による払戻しにあっては契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻します
2,3 略


エは,約款(募集)19条3項,27条1項の通りですから,正しいです。

(旅行代金の払戻し)
第十九条 略
2 略
3 前二項の規定は第二十七条又は第三十条第一項に規定するところにより旅行者又は当社が損害賠償請求権を行使することを妨げるものではありません
(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
2,3 略


(10)募集型企画旅行契約の部「旅程管理」「旅行業者の指示」「保護措置」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行者は,旅行開始後旅行終了までの間において,団体で行動するときは,旅行を安全かつ円滑に実施するための旅行業者の指示に従わなければならない。
 b.旅行業者は,旅行中の旅行者が,疾病,傷害等により保護を要する状態にあると認めたときは,必要な措置を講ずることがある。この場合において,これが旅行業者の責に帰すべき事由によるものでないときは,当該措置に要した費用は旅行者の負担となる。
 c.旅行業者は,旅行者が旅行中旅行サービスを受けることができないおそれがあると認められるときは,契約に従った旅行サービスの提供を確実に受けられるために必要な措置を講ずる。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:エ(配点:4)
解説:aは,約款(募集)24条の通りですから,正しいです。

(当社の指示)
第二十四条 旅行者は,旅行開始後旅行終了までの間において,団体で行動するときは,旅行を安全かつ円滑に実施するための当社の指示に従わなければなりません


bは,約款(募集)26条の通りですから,正しいです。

(保護措置)
第二十六条 当社は,旅行中の旅行者が,疾病,傷害等により保護を要する状態にあると認めたときは,必要な措置を講ずることがあります。この場合において,これが当社の責に帰すべき事由によるものでないときは,当該措置に要した費用は旅行者の負担とし,旅行者は当該費用を当社が指定する期日までに当社の指定する方法で支払わなければなりません。


cは,約款(募集)23条1号の通りですから,正しいです。

(旅程管理)
第二十三条 当社は,旅行者の安全かつ円滑な旅行の実施を確保することに努力し,旅行者に対し次に掲げる業務を行います。ただし,当社が旅行者とこれと異なる特約を結んだ場合には,この限りではありません。
 一 旅行者が旅行中旅行サービスを受けることができないおそれがあると認められるときは,募集型企画旅行契約に従った旅行サービスの提供を確実に受けられるために必要な措置を講ずること
 二 略


以上から,a,b及びcのいずれも正しいですから,正解はエです。

(11)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の責任」「旅行者の責任」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,契約の履行に当たって,旅行業者の故意又は重大な過失により旅行者の手荷物に損害を与えたときは,手荷物1個につき15万円を限度として賠償する。
 イ.旅行者は,契約を締結するに際しては,旅行業者から提供された情報を活用し,旅行者の権利義務その他の契約の内容について理解するよう努めなければならない。
 ウ.旅行業者は,契約の履行に当たって,旅行業者の過失により旅行者に損害を与えたときは,損害発生の翌日から起算して2年以内に当該旅行者より通知があったときに限り,その損害を賠償する責に任じる。
 エ.旅行者は,旅行開始後において,契約書面に記載された旅行サービスを円滑に受領するため,万が一契約書面と異なる旅行サービスが提供されたと認識したときは,旅行地において速やかにその旨を旅行業者,旅行業者の手配代行者又は当該旅行サービス提供者に申し出なければならない。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,約款(募集)27条3項は,手荷物に対する損害は,旅行者1名につき15万円を限度として賠償する旨を規定しています。したがって,アは,「手荷物1個につき」としている点が誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 略
2 略
3 当社は,手荷物について生じた第一項の損害については,同項の規定にかかわらず,損害発生の翌日から起算して,国内旅行にあっては十四日以内に,海外旅行にあっては二十一日以内に当社に対して通知があったときに限り,旅行者一名につき十五万円を限度(当社に故意又は重大な過失がある場合を除きます。)として賠償します


イは,約款(募集)30条2項の通りですから,正しいです。

(旅行者の責任)
第三十条 略
2 旅行者は,募集型企画旅行契約を締結するに際しては,当社から提供された情報を活用し,旅行者の権利義務その他の募集型企画旅行契約の内容について理解するよう努めなければなりません
3 略


ウは,約款(募集)27条1項の通りですから,正しいです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります
2,3 略


エは,約款(募集)30条3項の通りですから,正しいです。

(旅行者の責任)
第三十条 略
2 略
3 旅行者は,旅行開始後において,契約書面に記載された旅行サービスを円滑に受領するため,万が一契約書面と異なる旅行サービスが提供されたと認識したときは,旅行地において速やかにその旨を当社,当社の手配代行者又は当該旅行サービス提供者に申し出なければなりません


(12)受注型企画旅行契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,契約の申込みをしようとする旅行者からの依頼があったときは,旅行業者の業務上の都合があるときを除き,当該依頼の内容に沿って作成した旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件に関する企画の内容を記載した企画書面を交付する。
 イ.旅行業者は,団体・グループ契約において,契約責任者が構成者に対して現に負い,又は将来負うことが予測される債務又は義務については,何らの責任を負うものではない。
 ウ.旅行業者は,旅行の実施にあたり,添乗員その他の者を必ず同行させて旅程管理業務の全部又は一部を行わせなければならない。
 エ.旅行業者は,申込金の支払いを受けることなく契約を締結する旨を記載した書面を契約責任者に交付することにより,契約を成立させることがある。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(受注)5条1項の通りですから,正しいです。

(企画書面の交付)
第五条 当社は,当社に受注型企画旅行契約の申込みをしようとする旅行者からの依頼があったときは,当社の業務上の都合があるときを除き,当該依頼の内容に沿って作成した旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件に関する企画の内容を記載した書面(以下「企画書面」といいます。)を交付します
2 略


イは,約款(受注)22条3項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2 略
3 当社は,契約責任者が構成者に対して現に負い,又は将来負うことが予測される債務又は義務については,何らの責任を負うものではありません
4 略


ウについて,約款(受注)26条1項は,添乗員を同行させるかについて,「旅行の内容により」判断する旨を規定しています。したがって,ウは,これを必ず同行させるとしている点で誤りです。

(添乗員等の業務)
第二十六条 当社は,旅行の内容により添乗員その他の者を同行させて第二十四条各号に掲げる業務その他当該受注型企画旅行に付随して当社が必要と認める業務の全部又は一部を行わせることがあります。
2 略


エは,約款(受注)23条1項,2項の通りですから,正しいです。

(契約成立の特則)
第二十三条 当社は,契約責任者と受注型企画旅行契約を締結する場合において,第六条第一項の規定にかかわらず,申込金の支払いを受けることなく受注型企画旅行契約の締結を承諾することがあります。
2 前項の規定に基づき申込金の支払いを受けることなく受注型企画旅行契約を締結する場合には,当社は,契約責任者にその旨を記載した書面を交付するものとし,受注型企画旅行契約は,当社が当該書面を交付した時に成立するものとします


(13)受注型企画旅行契約の部に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者は,契約責任者が団体・グループに同行しない場合,旅行開始後においては,あらかじめ契約責任者が選任した構成者を契約責任者とみなす。
 b.旅行者は,旅行業者に対し,旅行日程,旅行サービスの内容その他の契約の内容を変更するよう求めることができる。この場合において,旅行業者は,可能な限り旅行者の求めに応じる。
 c.旅行業者が旅行代金の内訳として企画料金の金額を明示した企画書面を旅行者に交付した場合において,旅行者が当該書面に記載された企画の内容に関して,契約の申込みをしないときであっても,旅行者は,旅行業者に対し,当該企画料金に相当する金額を支払わなければならない。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(受注)22条4項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2,3 略
4 当社は,契約責任者が団体・グループに同行しない場合,旅行開始後においては,あらかじめ契約責任者が選任した構成者を契約責任者とみなします


bは,約款(受注)13条1項の通りですから,正しいです。

(契約内容の変更)
第十三条 旅行者は,当社に対し,旅行日程,旅行サービスの内容その他の受注型企画旅行契約の内容(以下「契約内容」といいます。)を変更するよう求めることができます。この場合において,当社は,可能な限り旅行者の求めに応じます
2 略


cについて,約款(受注)16条1項は,旅行者は別表第一に定める取消料を旅行業者に支払って契約を解除することができる旨を規定しており,別表第一の1号イは,契約書面において企画料金の金額を明示した場合には,企画料金に相当する金額を支払う旨を示しています。もっとも,同規定は,既に締結された契約の解除をする場面について定めたものであり,未だ契約が締結されていない場面を規律するものではありません。したがって,契約の申込みがされていない場面については,同項は適用されません。したがって,cは,誤りです。

(旅行者の解除権)
第十六条 旅行者は,いつでも別表第一に定める取消料を当社に支払って受注型企画旅行契約を解除することができます。通信契約を解除する場合にあっては,当社は,提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして取消料の支払いを受けます。
2~4 略

無題19

以上から,a及びbは正しく,cは誤りですから,正解はアです。

(14)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,旅行参加者の生命又は身体の安全確保のため必要な措置を講じたことにより,約款に定める契約内容の重要な変更が生じたときは,変更補償金を支払わない。
 イ.旅行業者は,約款に定める契約内容の重要な変更が生じた場合において,変更補償金を支払うこととなったときは,旅行終了日の翌日から起算して30日以内に当該変更補償金を旅行者に支払う。
 ウ.旅行業者が支払うべき変更補償金の額は,旅行者名に対して募集型企画旅行又は受注型企画旅行につき旅行代金に10%を乗じた額をもって限度とする。
 エ.旅行業者が変更補償金を支払った後に,当該変更について旅行業者に責任が発生することが明らかになった場合には,旅行者は当該変更に係る変更補償金を旅行業者に返還しなければならない。この場合,旅行業者は,支払うべき損害賠償金の額と旅行者が返還すべき変更補償金の額とを相殺した残額を支払う。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)29条1項1号トの通りですから,正しいです。なお,約款(受注)30条1項1号トも同旨です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一 次に掲げる事由による変更
  イ~ヘ 略
  ト 旅行参加者の生命又は身体の安全確保のため必要な措置
 二 略
2,3 略


イは,約款(募集)29条1項柱書本文の通りですから,正しいです。なお,約款(受注)30条1項柱書本文も同旨です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十八条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一,二 略
2,3 略


ウについて,約款(募集)29条2項は,旅行代金に15%以上の率を乗じた額を限度とする旨を規定しています。したがって,ウは,10%を上限としている点で誤りです。なお,約款(受注)30条2項も同旨です。

(旅程保証)
第二十九条 略
2 当社が支払うべき変更補償金の額は,旅行者一名に対して一募集型企画旅行につき旅行代金に十五%以上の当社が定める率を乗じた額をもって限度とします。また,旅行者一名に対して一募集型企画旅行につき支払うべき変更補償金の額が千円未満であるときは,当社は,変更補償金を支払いません。
3 略


エは,約款(募集)29条3項の通りですから,正しいです。なお,約款(受注)30条3項も同旨です。

(旅程保証)
第二十九条 略
2 略
3 当社が第一項の規定に基づき変更補償金を支払った後に,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかになった場合には,旅行者は当該変更に係る変更補償金を当社に返還しなければなりません。この場合,当社は,同項の規定に基づき当社が支払うべき損害賠償金の額と旅行者が返還すべき変更補償金の額とを相殺した残額を支払います


(15)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述のうち,変更補償金の支払いを要するものはどれか(いずれも変更補償金の額は,約款に定める支払いが必要な最低額を上回っているものとする。)。
 ア.確定書面には,A美術館で「絵画鑑賞2時間」と記載していたが,観光バスが交通事故に起因する渋滞に巻き込まれたことにより,実際には「1時間」に変更となったとき。
 イ.確定書面には,「食事処Aにて京会席の昼食」と記載していたが,食事処の都合により,実際には「食事処Aにて松花堂弁当の昼食」に変更となったとき。
 ウ.確定書面には,「伊丹空港発 新千歳行き A航空直行便」と記載していたが,機材故障による同便の欠航により,A航空の伊丹空港発羽田乗り継ぎで新千歳着に変更となったとき。
 エ.確定書面には,「A航空のエコノミークラスを利用」と記載していたが,航空会社の過剰予約受付により,「新幹線のグリーン車」に変更となったとき。


正解:エ(配点:4)
解説:約款(募集)29条1項(約款(受注)30条1項も同旨)は,変更補償金の支払いは,「別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更」があった場合に行う旨を規定しています。したがって,各選択肢が,別表第二上欄に掲げる事由に該当するか否かを判断することとなります。
 アについて,目的地における滞在時間の変更は,別表第二上欄に掲げる事由にはあたりませんから,変更補償金に支払いは不要です。
 イについて,食事内容の変更は,別表第二上欄に掲げる事由にはあたりませんから,変更補償金の支払いは不要です。
 ウについて,直行便から乗継便への変更は,別表第二の6号にあたりそうですが,同号は「本邦内と本邦外との間における」利用を想定した規定ですから,国内線を単体で利用する場合には適用がありません。したがって,ウは,変更補償金の支払いは不要です。
 エは,航空機から新幹線へ「運送機関の種類」が変更されていますから,別表第二の4号にあたるため,変更補償金の支払いが必要です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一,二 略
2,3 略

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(16)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「特別補償」「特別補償規程」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,旅行業者の責任が生ずるか否かを問わず,特別補償規程で定めるところにより,旅行者が企画旅行参加中にその生命,身体又は手荷物の上に被った一定の損害について,あらかじめ定める額の補償金及び見舞金を支払う。
 イ.旅行業者が損害賠償責任を負うときは,その責任に基づいて支払うべき損害賠償金の額の限度において,旅行業者が支払うべき特別補償規程に基づく補償金は,当該損害賠償金とみなされる。
 ウ.添乗員,旅行業者の使用人又は代理人による受付が行われない場合において,旅行者がサービスの提供を受ける最初の運送・宿泊機関等が航空機であるときは,乗客のみが入場できる飛行場構内における手荷物の検査等の完了時から「企画旅行参加中」となる。
 エ.A社が国内企画旅行参加中の旅行者を対象として,別途の旅行代金を収受して実施する募集型企画旅行において当該旅行者が死亡したときは,A社は,当該旅行者の法定相続人に対し,3,000万円の死亡補償金を支払う。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)28条1項の通りですから,正しいです。なお,約款(受注)29条1項も同旨です。

(特別補償)
第二十八条 当社は,前条第一項の規定に基づく当社の責任が生ずるか否かを問わず,別紙特別補償規程で定めるところにより,旅行者が募集型企画旅行参加中にその生命,身体又は手荷物の上に被った一定の損害について,あらかじめ定める額の補償金及び見舞金を支払います
2~4 略


イは,約款(募集)28条2項の通りですから,正しいです。なお,約款(受注)29条2項も同旨です。

(特別補償)
第二十八条 略
2 前項の損害について当社が前条第一項の規定に基づく責任を負うときは,その責任に基づいて支払うべき損害賠償金の額の限度において,当社が支払うべき前項の補償金は、当該損害賠償金とみなします
3,4 略


ウについて,約款(補償)2条2項は,「サービスの提供を受けることを開始した時」からを「企画旅行参加中」と定義しています。そして,同条3項は,「サービスの提供を受けることを開始した時」とはいつかについて規定しているところ,ウは,同項2号イにあたるため,「サービスの提供を受けることを開始した時」にあたり,「企画旅行参加中」となります。したがって,ウは,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この規程において「企画旅行参加中」とは,旅行者が企画旅行に参加する目的をもって当社があらかじめ手配した乗車券類等によって提供される当該企画旅行日程に定める最初の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを開始した時から最後の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを完了した時までの期間をいいます。ただし,旅行者があらかじめ定められた企画旅行の行程から離脱する場合において,離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ていたときは,離脱の時から復帰の予定の時までの間は「企画旅行参加中」とし,また,旅行者が離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ることなく離脱したとき又は復帰の予定なく離脱したときは,その離脱の時から復帰の時までの間又はその離脱した時から後は「企画旅行参加中」とはいたしません。また,当該企画旅行日程に,旅行者が当社の手配に係る運送・宿泊機関等のサービスの提供を一切受けない日(旅行地の標準時によります。)が定められている場合において,その旨及び当該日に生じた事故によって旅行者が被った損害に対しこの規程による補償金及び見舞金の支払いが行われない旨を契約書面に明示したときは,当該日は「企画旅行参加中」とはいたしません。
3 前項の「サービスの提供を受けることを開始した時」とは,次の各号のいずれかの時をいいます。
 一 略
 二 前号の受付が行われない場合において,最初の運送・宿泊機関等が,
  イ 航空機であるときは,乗客のみが入場できる飛行場構内における手荷物の検査等の完了時
  ロ~ヘ 略
4 略


エについて,約款(補償)6条は,国内旅行を目的とする企画旅行において旅行者が死亡した場合には,1500万円を死亡補償金として法定相続人に支払う旨を規定しています。そして,約款(募集)28条4項(約款(受注)29条4項も同旨)は,別途の旅行代金を収受して旅行業者が実施する募集型企画旅行(以下「従たる募集型企画旅行」という。)は,募集型企画旅行参加中の旅行者を対象としてされる場合には,主たる募集型企画旅行契約の内容の一部として取り扱われます。したがって,従たる募集型企画旅行において旅行者が死亡した場合であっても,約款(補償)に基づく死亡補償金の支払対象となりますが,この場合,従たる募集型企画旅行はあくまで主たる募集型企画旅行契約の一部にすぎませんから,補償金の支払対象となる旅行契約は1本だけということになります。したがって,エは,「3,000万円」を支払うとしている点で誤りです。

(特別補償)
第二十八条 略
2,3 略
4 当社の募集型企画旅行参加中の旅行者を対象として,別途の旅行代金を収受して当社が実施する募集型企画旅行については,主たる募集型企画旅行契約の内容の一部として取り扱います。
(死亡補償金の支払い)
第六条 当社は,旅行者が第一条の傷害を被り,その直接の結果として,事故の日から百八十日以内に死亡した場合は,旅行者一名につき,海外旅行を目的とする企画旅行においては二千五百万円,国内旅行を目的とする企画旅行においては千五百万円(以下「補償金額」といいます。)を死亡補償金として旅行者の法定相続人に支払います。ただし,当該旅行者について,既に支払った後遺障害補償金がある場合は,補償金額から既に支払った金額を控除した残額を支払います。


(17)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「特別補償規程」の「携帯品損害補償」に関する次の記述のうち,携帯品損害補償金の支払いの対象となるものはどれか(いずれも携帯品損害補償金の額は,約款に定める支払いが必要な最低額を上回っているものとする。)。
 ア.国内旅行において,旅行者が地震の発生に伴ってホテルから避難する際,混乱に巻き込まれたことにより壊れてしまったスマートフォン
 イ.ホテルのロビーで盗難に遭ったハンドバッグ
 ウ.空港の搭乗待合室に置き忘れたデジタルカメラ
 エ.自由行動日の市内散策中に紛失した宿泊クーポン券


正解:イ(配点:4)
解説:まず,約款(補償)の携帯品損害補償を受けるためには,補償対象品(約款(補償)18条)が,企画旅行参加中に生じた偶然な事故によって損害を被ったことが必要です(約款(補償)16条)。スマートフォン,ハンドバッグ及びデジタルカメラは,いずれも身の回り品といえ,約款(補償)18条2項の除外品に含まれていませんから,補償対象品にあたります。一方で,宿泊クーポン券は,約款(補償)18条2項2号の「クーポン券」に該当し,携帯品損害補償を受ける適格がない可能性があります。したがって,この時点で,エは誤りです。
 そして,ア~ウのいずれのケースでも,企画旅行参加中に生じた偶然な事故によって損害が生じていますから,いずれについても携帯品損害補償を受ける適格がありそうです。しかし,携帯品損害補償を受ける要件が整っている場合であっても,約款(補償)17条又は17条の2のいずれかの事由に該当する場合には,損害補償金は支払われません。そこで選択肢をみると,アは,地震発生後の避難中の混乱により故障・破損が生じているため,「地震に伴う秩序の混乱に基づいて生じた事故」といえ約款(補償)17条2項2号に該当し,補償金が支払われないことになります。また,ウの置き忘れのケースでは,約款(補償)17条1項11号に該当するため,補償金が支払われないことになります。一方で,イは,約款(補償)17条又は17条の2に掲げるいずれの事由にも該当しません。したがって,正解は,イとなります。

(当社の支払責任)
第十六条 当社は,当社が実施する企画旅行に参加する旅行者が,その企画旅行参加中に生じた偶然な事故によってその所有の身の回り品(以下「補償対象品」といいます。)に損害を被ったときに,本章の規定により,携帯品損害補償金(以下「損害補償金」といいます。)を支払います。
(損害補償金を支払わない場合-その一)
第十七条 当社は,次の各号に掲げる事由によって生じた損害に対しては,損害補償金を支払いません。
 一 旅行者の故意。ただし,当該旅行者以外の者が被った損害については,この限りではありません。
 二 旅行者と世帯を同じくする親族の故意。ただし,旅行者に損害補償金を受け取らせる目的でなかった場合は,この限りではありません。
 三 旅行者の自殺行為,犯罪行為又は闘争行為。ただし,当該旅行者以外の者が被った損害については,この限りではありません。
 四 旅行者が法令に定められた運転資格を持たないで,又は酒に酔って正常な運転ができないおそれがある状態で自動車又は原動機付自転車を運転している間に生じた事故。ただし,当該旅行者以外の者が被った損害については,この限りではありません。
 五 旅行者が故意に法令に違反する行為を行い,又は法令に違反するサービスの提供を受けている間に生じた事故。ただし,当該旅行者以外の者が被った損害については,この限りではありません。
 六 差押え,徴発,没収,破壊等国又は公共団体の公権力の行使。ただし,火災消防又は避難に必要な処置としてなされた場合を除きます。
 七 補償対象品の瑕疵。ただし,旅行者又はこれに代わって補償対象品を管理する者が相当の注意をもってしても発見し得なかった瑕疵を除きます。
 八 補償対象品の自然の消耗,さび,かび,変色,ねずみ食い,虫食い等
 九 単なる外観の損傷であって補償対象品の機能に支障をきたさない損害
 十 補償対象品である液体の流出。ただし,その結果として他の補償対象品に生じた損害については,この限りではありません。
 十一 補償対象品の置き忘れ又は紛失
 十二 第三条第一項第九号から第十二号までに掲げる事由
2 当社は,国内旅行を目的とする企画旅行の場合においては,前項に定めるほか,次の各号に掲げる事由によって生じた損害に対しても,損害補償金を支払いません。
 一 地震,噴火又は津波
 二 前号の事由に随伴して生じた事故又はこれらに伴う秩序の混乱に基づいて生じた事故
(損害補償金を支払わない場合-その二)
第十七条の二 当社は,旅行者が次の各号に掲げるいずれかに該当する事由がある場合には,損害補償金を支払わないことがあります。
 一 反社会的勢力に該当すると認められること。
 二 反社会的勢力に対して資金等を提供し,又は便宜を供与する等の関与をしていると認められること。
 三 反社会的勢力を不当に利用していると認められること。
 四 法人である場合において,反社会的勢力がその法人を支配し,又はその法人の経営に実質的に関与していると認められること。
 五 その他反社会的勢力と社会的に非難されるべき関係を有していると認められること。
(補償対象品及びその範囲)
第十八条 補償対象品は,旅行者が企画旅行参加中に携行するその所有の身の回り品に限ります。
2 前項の規定にかかわらず,次の各号に掲げるものは,補償対象品に含まれません。
 一 現金,小切手その他の有価証券,印紙,切手その他これらに準ずるもの
 二 クレジットカード,クーポン券,航空券,パスポートその他これらに準ずるもの
 三 稿本,設計書,図案,帳簿その他これらに準ずるもの(磁気テープ,磁気ディスク,シー・ディー・ロム,光ディスク等情報機器(コンピュータ及びその端末装置等の周辺機器)で直接処理を行える記録媒体に記録されたものを含みます。)
 四 船舶(ヨット,モーターボート及びボートを含みます。)及び自動車,原動機付自転車及びこれらの付属品
 五 山岳登はん用具,探検用具その他これらに類するもの
 六 義歯,義肢,コンタクトレンズその他これらに類するもの
 七 動物及び植物
 八 その他当社があらかじめ指定するもの


(18)手配旅行契約の部に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
 ア.「手配旅行契約」とは,旅行業者が旅行者の委託により,旅行者のために代理,媒介又は取次をすること等により旅行者が運送・宿泊機関等の提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供を受けることができるように,手配し,旅程を管理することを引き受ける契約をいう。
 イ.旅行者は,旅行開始前に,運送機関の運賃・料金の改訂により旅行代金が増額された場合は,旅行業者所定の取消手続料金を支払うことなく,契約を解除することができる。
 ウ.旅行業者は,書面による特約をもって,申込金の支払いを受けることなく,契約の締結の承諾のみにより契約を成立させることがある。
 エ.旅行業者は,旅行開始前において,為替相場の変動により旅行代金の変動を生じた場合は,当該旅行代金を変更することがある。この場合において,旅行代金の増加は旅行者に,減少は旅行業者に帰属する。


正解:ウ(配点:4)
解説:アについて,約款(手配)2条1項は,サービスの提供を受けることができるようにするための手配を行う旨は規定していますが,旅程管理の引受けまでは規定していません。したがって,アは,誤りです。

(用語の定義)
第二条 この約款で「手配旅行契約」とは,当社が旅行者の委託により,旅行者のために代理,媒介又は取次をすること等により旅行者が運送・宿泊機関等の提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービス(以下「旅行サービス」といいます。)の提供を受けることができるように,手配することを引き受ける契約をいいます
2~6 略


イについて,旅行者が解除をすることができる場面としては,約款(手配)13条1項に基づいてする任意解除と,約款(手配)15条1項に基づく解除の2つがあります。前者の解除による場合には,旅行者は,取消手続料金の支払いをする必要がありますが,後者の解除による場合には不要となります。もっとも,後者の解除は,旅行業者に帰責事由があることにより旅行サービスの手配が不可能となったときに限られます。運送機関の運賃・料金の改訂は,旅行業者には無関係に行われるものですから,ほとんどの場合,旅行業者に帰責事由があるとは認められません。したがって,イは,取消手続料金の支払いが必要ですから,誤りです。

(旅行者による任意解除)
第十三条 旅行者は,いつでも手配旅行契約の全部又は一部を解除することができます。
2 前項の規定に基づいて手配旅行契約が解除されたときは,旅行者は,既に旅行者が提供を受けた旅行サービスの対価として,又はいまだ提供を受けていない旅行サービスに係る取消料,違約料その他の運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払う費用を負担するほか,当社に対し,当社所定の取消手続料金及び当社が得るはずであった取扱料金を支払わなければなりません
(当社の責に帰すべき事由による解除)
第十五条 旅行者は,当社の責に帰すべき事由により旅行サービスの手配が不可能になったときは,手配旅行契約を解除することができます。
2 前項の規定に基づいて手配旅行契約が解除されたときは,当社は,旅行者が既にその提供を受けた旅行サービスの対価として,運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用を除いて,既に収受した旅行代金を旅行者に払い戻します。
3 前項の規定は,旅行者の当社に対する損害賠償の請求を妨げるものではありません。


ウは,約款(手配)8条1項の通りですから,正しいです。なお,契約成立時期についてまとめると,

【原則】契約締結の承諾+申込金の受理した時(7条1項)
【通信契約】申込みに対する承諾通知を発した時(7条2項本文)
【電子承諾通知】当該通知が旅行者に到達した時(7条2項ただし書)
【書面特約】書面で定めた時期(8条2項)
【団体・グループ】申込金なく契約締結する旨を記載した書面交付時(20条2項)

となります。

(契約成立の特則)
第八条 当社は,第五条第一項の規定にかかわらず,書面による特約をもって,申込金の支払いを受けることなく,契約の締結の承諾のみにより手配旅行契約を成立させることがあります
2 前項の場合において,手配旅行契約の成立時期は,前項の書面において明らかにします。


エについて,約款(手配)16条3項,4項は,為替相場の変動により旅行代金の変動が生じた場合は,旅行代金の増加又は減少のいずれについても,旅行者に帰属する旨を規定しています。したがって,エは,誤りです。

(旅行代金)
第十六条 略
2 略
3 当社は,旅行開始前において,運送・宿泊機関等の運賃・料金の改訂,為替相場の変動その他の事由により旅行代金の変動を生じた場合は,当該旅行代金を変更することがあります。
4 前項の場合において,旅行代金の増加又は減少は,旅行者に帰属するものとします
5 略


(19)手配旅行契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.「旅行代金」とは,旅行業者が旅行サービスを手配するために,運賃,宿泊料その他の運送・宿泊機関等に対して支払う費用及び旅行業者所定の旅行業務取扱料金(変更手続料金及び取消手続料金を除く。)をいう。
 イ.旅行業者は,旅行業者が手配するすべての旅行サービスについて乗車券類,宿泊券その他の旅行サービスの提供を受ける権利を表示した書面を旅行者に交付するときは,契約書面を交付しないことがある。
 ウ.旅行業者は,団体・グループ手配において,契約責任者から構成者の変更の申出があったときは,可能な限りこれに応じる。
 エ.旅行業者の責に帰すべき事由により旅行サービスの手配が不可能となり,旅行者が契約を解除したときは,旅行業者は,旅行者が既に提供を受けた旅行サービスの対価として,運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用及び旅行業務取扱料金を除いて,既に収受した旅行代金を旅行者に払い戻す。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,約款(手配)2条3項の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2 略
3 この約款で「旅行代金」とは,当社が旅行サービスを手配するために,運賃,宿泊料その他の運送・宿泊機関等に対して支払う費用及び当社所定の旅行業務取扱料金(変更手続料金及び取消手続料金を除きます。)をいいます
4~6 略


イは,約款(手配)10条1項ただし書の通りですから,正しいです。

(契約書面)
第十条 当社は,手配旅行契約の成立後速やかに,旅行者に,旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び当社の責任に関する事項を記載した書面(以下「契約書面」といいます。)を交付します。ただし,当社が手配するすべての旅行サービスについて乗車券類,宿泊券その他の旅行サービスの提供を受ける権利を表示した書面を交付するときは,当該契約書面を交付しないことがあります
2 略


ウは,約款(手配)21条1項の通りですから,正しいです。

(構成者の変更)
第二十一条 当社は,契約責任者から構成者の変更の申出があったときは,可能な限りこれに応じます
2 略


エについて,約款(手配)15条2項は,運送・宿泊機関等に対して支払う費用は旅行業者が受領したままとする旨を規定していますが,旅行業務取扱料金に相当する金額については何ら定めていないため,これは旅行者に返還しなければなりません。したがって,エは,誤りです。

(当社の責に帰すべき事由による解除)
第十五条 略
2 前項の規定に基づいて手配旅行契約が解除されたときは,当社は,旅行者が既にその提供を受けた旅行サービスの対価として,運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用を除いて,既に収受した旅行代金を旅行者に払い戻します。
3 略


(20)旅行相談契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者が相談料金を収受することを約して,旅行者の委託により,旅行者が旅行の計画を作成するために必要な助言を行うことは,旅行相談契約の業務のひとつに該当する。
 イ.旅行業者が契約に基づく業務を行ったときは,旅行者は,旅行業者に対し,旅行業者が定める期日までに,旅行業者所定の相談料金を支払わなければならない。
 ウ.旅行業者が作成した旅行の計画に記載した運送・宿泊機関等について,満員等の事由により,運送・宿泊機関等との間で当該機関が提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供を受ける契約を旅行者が締結できなかったとしても,旅行業者はその責任を負わない。
 エ.旅行業者は,契約の履行に当たって,旅行業者が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害発生の翌日から起算して3月以内に当該旅行業者に対して文書にて通知があったときに限り,その損害を賠償する責に任じる。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,約款(相談)2条1号の通りですから,正しいです。

(旅行相談契約の定義)
第二条 この約款で「旅行相談契約」とは,当社が相談に対する旅行業務取扱料金(以下「相談料金」といいます。)を収受することを約して,旅行者の委託により,次に掲げる業務を行うことを引き受ける契約をいいます。
 一 旅行者が旅行の計画を作成するために必要な助言
 二 旅行の計画の作成
 三 旅行に必要な経費の見積り
 四 旅行地及び運送・宿泊機関等に関する情報提供
 五 その他旅行に必要な助言及び情報提供


イは,約款(相談)4条の通りですから,正しいです。

(相談料金)
第四条 当社が第二条に掲げる業務を行ったときは,旅行者は,当社に対し,当社が定める期日までに,当社所定の相談料金を支払わなければなりません


ウは,約款(相談)6条2項の通りですから,正しいです。

(当社の責任)
第六条 略
2 当社は,当社が作成した旅行の計画に記載した運送・宿泊機関等について,実際に手配が可能であることを保証するものではありません。したがって,満員等の事由により,運送・宿泊機関等との間で当該機関が提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供をする契約を締結できなかったとしても,当社はその責任を負うものではありません


エについて,約款(相談)6条1項は,旅行業者の損害賠償責任を完成させるための通知は,損害発生の翌日から起算して6月以内としています。したがって,エは,これを3月以内としている点で誤りです。

(当社の責任)
第六条 当社は,旅行相談契約の履行に当たって,当社が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して六月以内に当社に対して通知があったときに限ります
2 略


2.一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.バス会社は,契約責任者から運送申込書の提出時に所定の運賃及び料金の20%以上の支払いがあったときには,バス会社所定の乗車券を発行し,これを契約責任者に交付する。
 イ.バス会社は,バス会社の自動車の運行によって,旅客の生命又は身体を害したときは,これによって生じた損害を賠償する責に任じる。この場合において,バス会社の旅客に対する責任は,車内において生じた損害に限られ,旅客の乗降中に生じた損害は除外される。
 ウ.運送契約の成立後において,契約責任者が運送申込書に記載した事項を変更しようとするときは,緊急の場合及びバス会社の認める場合を除き,契約責任者は,あらかじめ書面によりバス会社の承諾を求めなければならない。
 エ.バス会社は,天災その他バス会社の責に帰することができない事由により輸送の安全の確保のため一時的に運行中止その他の措置をしたときは,これによって旅客が受けた損害を賠償する責に任じない。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,バス約款6条2項の通りですから,正しいです。

(運送契約の成立)
第六条 略
2 当社は,第十三条第一項の規定により,所定の運賃及び料金の二十パーセント以上の支払いがあったときには,前条第一項各号に掲げる事項並びに運賃及び料金に関する事項を記載した当社所定の乗車券( 以下「乗車券」という。)を発行し,これを契約責任者に交付します
3,4 略


イについて,バス約款20条2項は,旅客の乗降中に生じた損害についても,バス会社の賠償責任が発生する旨を規定しています。したがって,イは,誤りです。

(旅客に対する責任)
第二十条 当社は,当社の自動車の運行によって,旅客の生命又は身体を害したときは,これによって生じた損害を賠償する責に任じます。ただし,当社及び当社の係員が自動車の運行に関し注意を怠らなかったこと,当該旅客又は当社の係員以外の第三者に故意又は過失のあったこと並びに自動車に構造上の欠陥又は機能の障害がなかったことを証明したときは,この限りでありません。
2 前項の場合において,当社の旅客に対する責任は,その損害が車内において,又は旅客の乗降中に生じた場合に限ります。


ウは,バス約款7条1項の通りですから,正しいです。

(運送契約の内容の変更等)
第七条 運送契約の成立後において,契約責任者が第五条第一項各号に掲げる事項を変更しようとするときは,あらかじめ書面により当社の承諾を求めなければなりません。ただし,緊急の場合及び当社の認める場合は,書面の提出を要しません
2~5 略


エは,バス約款22条の通りですから,正しいです。

第二十二条 当社は,天災その他当社の責に帰することができない事由により輸送の安全の確保のため一時的に運行中止その他の措置をしたときは,これによって旅客が受けた損害を賠償する責に任じません

3.海上運送法第9条第3項の規定に基づく標準運送約款(フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関する標準運送約款)に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.旅客が指定便に係る1等船室の乗船券について当該指定便の発航後に乗船船便の変更を申し出た場合には,フェリー会社は,当該乗船券の券面記載の乗船日に発航する他の船便の1等船室に余裕がある場合に限り,当該乗船券による乗船変更の取扱いに応じる。
 イ.旅客が乗船券を紛失したときは,フェリー会社は,改めて運賃及び料金を申し受け,これと引き換えに乗船券を発行するとともに,その旨の証明書を発行する。この場合において,当該旅客が紛失した乗船券を発見したときは,その通用期間の経過後1年以内に限り,当該証明書を添えてフェリー会社に運賃及び料金の払戻しを請求することができる。
 ウ.旅客が都合により乗船券(定期乗船券を除く。)の券面記載の乗船区間内で途中下船した場合には,乗換えその他約款において特に定める場合を除き,当該乗船券の前途は,無効とする。
 エ.旅客は,乗下船その他船内における行動に関し,船長又はフェリー会社の係員が輸送の安全確保と船内秩序の維持のために行う職務上の指示に従わなければならない。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,フェリー約款12条1項本文かっこ書きは,乗船変更は,指定便に係るものにあっては,当該指定便の発航前であれば応じる旨を規定しています。したがって,アは,発航後でも応じるとしている点で誤りです。

(乗船変更)
第十二条 旅客が乗船券(回数乗船券及び定期乗船券を除く。)の通用期間の終了前(指定便に係るものにあつては,当該指定便の発航前)に券面記載の乗船区間,指定便,等級又は船室の変更を申し出た場合には,当社は,一回に限り,当該申出に係る乗船券の発売営業所その他当社が指定する営業所においてその変更の取扱いに応じます。ただし,変更しようとする船便等の輸送力に余裕がない場合は,この限りではありません。
2 略


イは,フェリー約款15条1項,2項の通りですから,正しいです。

(乗船券の紛失)
第十五条 旅客が乗船券を紛失したときは,当社は,改めて運賃及び料金を申し受け,これと引き換えに乗船券を発行します。この場合には,当社は,その旨の証明書を発行します。ただし,乗船券を所持して乗船した事実が明白である場合には,この規定を通用しないことがあります。
2 旅客は,紛失した乗船券を発見したときは,その通用期間の経過後一年以内に限り,前項の証明書を添えて当社に運賃及び料金の払戻しを請求することができます


ウは,フェリー約款9条3項の通りですから,正しいです。

(乗船券の効力)
第九条 略
2 略
3 旅客がその都合により乗船券(定期乗船券を除く。)の券面記載の乗船区間内で途中下船した場合には,当該乗船券の前途は,無効とします。ただし,乗換えその他この運送約款において特に定める場合は,この限りではありません


エは,フェリー約款18条2項の通りですから,正しいです。なえ,同項にいう「船員等」とは,「船長又は当社の係員」を指します(フェリー約款8条2項)。

(運賃及び料金の収受)
第八条 略
2 当社は,旅客が船長又は当社の係員(以下「船員等」という。)の承諾を得て運賃及び料金を支払わずに乗船した場合は,船内において乗船区間,等級及び船室に対応する運賃及び料金を申し受け,これと引き換えに補充乗船券を発行します。
3 略
(旅客の禁止行為等)
第十八条 略
2 旅客は,乗下船その他船内における行動に関し,船員等が輸送の安全確保と船内秩序の維持のために行う職務上の指示に従わなければなりません
3 略


4.旅客鉄道会社(JR)の旅客営業規則に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.団体乗車券及び貸切乗車券は,運送引受け後であって,旅客の始発駅出発日の1箇月前の日から発売する。
 イ.団体乗車券を発売する場合において,普通団体の行程中の列車の乗車駅における乗車日のいずれかが取扱期別の第2期に該当するときは,普通旅客運賃の当該全行程に対して第2期の割引率を適用する。
 ウ.旅客が,団体乗車券又は貸切乗車券を紛失した場合であって,係員がその事実を認定することができるときは,別に旅客運賃又は料金を収受しないで,相当の団体乗車券又は貸切乗車券の再交付をすることがある。
 エ.訪日観光団体とは,訪日観光客7人以上又はこれと同行する旅行業者(ガイドを含む。)によって構成された団体で,責任のある代表者が引率するものをいう。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,旅客営業規則21条1項3号の通りですから,正しいです。

(乗車券類の発売日)
第二十一条 乗車券類は,発売当日から有効となるものを発売する。ただし,次の各号に掲げる乗車券類は,当該各号に定めるところによって発売する。
 一,二 略
 三 団体乗車券及び貸切乗車券
   運送引受け後であって,旅客の始発駅出発日の一箇月前の日から発売する

 四,五 略
2~5 略


イは,旅客営業規則111条1項2号の通りですから,正しいです。

(団体旅客運賃)
第百十一条 第四十三条及び第四十四条の規定によって団体乗車券を発売する場合は,次の各号に定めるところにより普通旅客運賃の割引を行う。
 一 略
 二 前号に規定する取扱期別の第一期と第二期の区分は,次のとおりとし,当該団体の行程中の列車の乗車駅における乗車日のいずれかが第二期に該当する場合は,第二期の割引率を全行程に対して適用し,その他の行程の場合は,第一期の割引率を全行程に対して適用する。
無題23
2 略


ウは,旅客営業規則270条の通りですから,正しいです。

(団体乗車券又は貸切乗車券紛失の場合の取扱方)
第二百七十条 旅客が,団体乗車券又は貸切乗車券を紛失した場合であって,係員がその事実を認定することができるときは,第二百六十八条の規定にかかわらず,別に旅客運賃又は料金を収受しないで,相当の団体乗車券又は貸切乗車券の再交付をすることがある。ただし,再交付の請求をしたときにおいて,当該乗車券類について既にその旅客運賃・料金の払いもどしをしている場合を除く。


エについて,旅客営業規則43条1項2号は,訪日観光団体の定義を訪日観光客8人以上としています。したがって,エは,これを7人以上としている点で誤りです。

(団体乗車券の発売)
第四十三条 一団となった旅客の全員が,利用施設・発着駅及び経路を同じくし,その全行程を同一の人員で旅行する場合であって,次の各号の一に該当し,かつ,当社が団体として運送の引受をしたものに対しては,団体乗車券を発売する。ただし,第一号に該当する団体であっても,特別車両に乗車する場合又はA寝台を利用する場合は,普通団体として取り扱う。
 一 略
 二 訪日観光団体
   訪日観光客八人以上又はこれと同行する旅行業者(ガイドを含む。)とによって構成された団体で,責任のある代表者が引率するもの。ただし,訪日観光客は,日本国在外外交官・入国審査官・一般社団法人日本旅行業協会会長又は一般社団法人全国旅行業協会会長において発行した訪日観光団体であることの証明書を所持するものに限る。
 三 略
2,3 略


5.モデル宿泊約款に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.ホテル(旅館)が宿泊客との間で締結する宿泊契約及びこれに関連する契約は,約款の定めるところによるものとし,約款に定めのない事項については,法令又は一般に確立された慣習によるものとする。
 イ.宿泊客がホテル(旅館)の駐車場を利用する場合において,車両のキーをホテル(旅館)に寄託したときは,当該ホテル(旅館)は,車両の管理責任を負う。
 ウ.宿泊客は,宿泊日当日,ホテル(旅館)のフロントにおいて,氏名,年令,性別,住所,職業,出発日,出発予定時刻,その他ホテル(旅館)が必要と認める事項を登録し,外国人にあっては,それらに加えて,国籍,旅券番号,入国地及び入国年月日を登録する。
 エ.宿泊客がフロントに預けた物品について,滅失,毀損等の損害が生じたときは,それが,不可抗力である場合を除き,当該ホテル(旅館)は,その損害を賠償する。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,モデル宿泊約款1条1項の通りですから,正しいです。

(適用範囲)
第一条 当ホテル(館)が宿泊客との間で締結する宿泊契約及びこれに関連する契約は,この約款の定めるところによるものとし,この約款に定めのない事項については,法令又は一般に確立された慣習によるものとします
2 略


イについて,モデル宿泊約款17条は,ホテルの駐車場の利用は,ホテルによる場所の提供にとどまり,ホテルの車両に対する管理責任までを発生させるものではなく,このことは,車両のキーの寄託の如何にかかわらない旨を規定しています。したがって,イは,誤りです。

(駐車の責任)
第十七条 宿泊客が当ホテル(館)の駐車場をご利用になる場合,車両のキーの寄託の如何にかかわらず,当ホテル(館)は場所をお貸しするものであって,車両の管理責任まで負うものではありません。ただし,駐車場の管理に当たり,当ホテル(館)の故意又は過失によって損害を与えたときは,その賠償の責めに任じます。


ウは,モデル宿泊約款8条1項の通りですから,正しいです。

(宿泊の登録)
第八条 宿泊客は,宿泊日当日,当ホテル(館)のフロントにおいて,次の事項を登録していただきます。
 一 宿泊客の氏名,年令,性別,住所及び職業
 二 外国人にあっては,国籍,旅券番号,入国地及び入国年月日
 三 出発日及び出発予定時刻
 四 その他当ホテル(館)が必要と認める事項
2 略


エは,モデル宿泊約款15条1項の通りですから,正しいです。

(寄託物等の取扱い)
第十五条 宿泊客がフロントにお預けになった物品又は現金並びに貴重品について,滅失,毀損等の損害が生じたときは,それが,不可抗力である場合を除き,当ホテル(館)は,その損害を賠償します。ただし,現金及び貴重品については,当ホテル(館)がその種類及び価額の明告を求めた場合であって,宿泊客がそれを行わなかったときは,当ホテル(館)は  万円を限度としてその損害を賠償します。
2 略


6.国内旅客運送約款(全日本空輸)に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.旅客が紙片の航空券を紛失した場合は,旅客は,搭乗に際して,あらためて当該紛失航空券に係る搭乗区間の航空券の購入を必要とする。
 イ.旅客が航空機に搭乗する際には,旅客は,その搭乗に必要な手続のため,航空会社が指定する時刻までに指定する場所に到着しなければならない。また,指定する時刻に遅れた旅客に対し,航空会社は,その搭乗を拒絶することがある。
 ウ.航空会社は,非常脱出時における援助者の確保のため,満18歳未満の旅客の非常口座席への着席を拒絶し,他の座席へ変更することができる。
 エ.航空会社は,旅客の死亡又は負傷その他の身体の障害の場合に発生する損害については,その損害の原因となった事故又は事件が航空機内で生じ又は乗降のための作業中に生じたものであるときは,賠償の責に任じる。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,国内旅客運送約款17条1項の通りですから,正しいです。

(紙片の航空券の紛失)
第十七条 紙片の航空券を紛失した場合は,あらためて当該紛失航空券に係る搭乗区間の航空券の購入を必要とします
2~4 略


イは,国内旅客運送約款15条1項,2項の通りですから,正しいです。

(集合時刻)
第十五条 旅客が航空機に搭乗する際には,その搭乗に必要な手続のため,会社が指定する時刻までに指定する場所に到着しなければなりません
2 前項の会社が指定する時刻に遅れた旅客に対し,会社はその搭乗を拒絶することがあります
3 略


ウについて,国内旅客運送約款16条2項1号は,非常口座席への着席を拒絶する者の年齢を満15歳未満としています。したがって,ウは,これを満18歳未満としている点で誤りです。

(運送の拒否及び制限)
第十六条 略
2 会社は,非常脱出時における援助者の確保のため,次の各号に該当すると認めた場合には,当該旅客の非常口座席への着席を拒絶し,他の座席へ変更することができます。この場合,会社の定める特別料金等を適用しているときは,収受した特別料金等の払戻しを行い,取消手数料は,一切申し受けません。
 一 十五歳未満の者
 二~四 略


エは,国内旅客運送約款42条1項の通りですから,正しいです。

(会社の責任)
第四十二条 会社は,旅客の死亡又は負傷その他の身体の障害の場合に発生する損害については,その損害の原因となった事故又は事件が航空機内で生じ又は乗降のための作業中に生じたものであるときは賠償の責に任じます
2~5


2020-03-15(Sun)

〈令和2年改正対応〉【国内旅行業務取扱管理者試験】令和元年度第2問

さて今回は,出題ミスがあった令和元年度の第2問です。

約款の部では,標準旅行業約款をはじめ,各種約款が出題範囲となりますので,

その量は膨大になることが容易に分かります。

そうすると,約款を1から勉強していくことは非効率だというのは,

司法試験のときの経験からして多分そうだと思いますので,

先に過去問を潰しておくのがいいのでしょう。

というわけで,早速過去問に取り掛かりたいと思います。


(注)略称は次の通り
約款(募集):標準旅行業約款 募集型企画旅行契約の部
約款(受注):標準旅行業約款 受注型企画旅行契約の部
約款(補償):標準旅行業約款 特別補償規程
約款(手配):標準旅行業約款 手配旅行契約の部
約款(渡航):標準旅行業約款 渡航手続代行契約の部
約款(相談):標準旅行業約款 旅行相談契約の部
バス約款:一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款
フェリー約款:フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関する標準運送約款

1.標準旅行業約款に関する以下の各設問について,該当する答を,選択肢の中からそれぞれ1つ選びなさい。
(1)募集型企画旅行契約の部「適用範囲」「用語の定義」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.「通信契約」とは,旅行代金の決済方法にかかわらず,旅行業者が,電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による申込みを受けて締結する契約をいう。
 イ.「カード利用日」とは,旅行者又は旅行業者が契約に基づく旅行代金等の支払又は払戻債務を履行すべき日をいう。
 ウ.「国内旅行」とは,本邦内のみの旅行をいい,「海外旅行」とは,国内旅行以外の旅行をいう。
 エ.旅行業者が旅行者との間で締結する契約は,約款の定めるところによる。約款に定めのない事項については,法令又は一般に確立された慣習による。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,約款(募集)2条3項は,「通信契約」の定義を,旅行業者が,電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による申込みを受けて締結する契約のうち,旅行代金等について,別に定める提携会社のカード会員規約に従って決済することについて,旅行者があらかじめ承諾しているものとしています。したがって,アは「旅行代金の決済方法にかかわらず」としている部分が誤りです。

(用語の定義)
第二条 略
2 略
3 この部で「通信契約」とは,当社が,当社又は当社の募集型企画旅行を当社を代理して販売する会社が提携するクレジットカード会社(以下「提携会社」といいます。)のカード会員との間で電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による申込みを受けて締結する募集型企画旅行契約であって,当社が旅行者に対して有する募集型企画旅行契約に基づく旅行代金等に係る債権又は債務を,当該債権又は債務が履行されるべき日以降に別に定める提携会社のカード会員規約に従って決済することについて,旅行者があらかじめ承諾し,かつ当該募集型企画旅行契約の旅行代金等を第十二条第二項,第十六条第一項後段,第十九条第二項に定める方法により支払うことを内容とする募集型企画旅行契約をいいます。
4,5 略


イは,約款(募集)2条5項の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2~4 略
5 この約款で「カード利用日」とは,旅行者又は当社が募集型企画旅行契約に基づく旅行代金等の支払又は払戻債務を履行すべき日をいいます


ウは,約款(募集)2条2項の通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この約款で「国内旅行」とは,本邦内のみの旅行をいい,「海外旅行」とは,国内旅行以外の旅行をいいます
3~5 略


エは,約款(募集)1条1項の通りですから,正しいです。

(適用範囲)
第一条 当社が旅行者との間で締結する募集型企画旅行に関する契約(以下「募集型企画旅行契約」といいます。)は,この約款に定めるところによりますこの約款に定めのない事項については,法令又は一般に確立された慣習によります
2 略


(2)募集型企画旅行契約の部「契約の申込み」「電話等による予約」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.通信契約の申込みをしようとする旅行者は,申込みをしようとする旅行の名称,旅行開始日,会員番号その他の事項を旅行業者に通知しなければならない。
 イ.旅行業者は,電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による契約の予約を受け付ける。この場合,予約の時点では契約は成立していない。
 ウ.旅行業者が旅行者から電話等による予約を受け付け,その承諾の旨を通知した後,旅行業者が定める期間内に,当該旅行者から申込書と申込金の提出があったとき又は会員番号等の通知があったときは,契約の締結の順位は,当該予約の受付の順位による。
 エ.旅行業者は,旅行業者の定める期間内に旅行者が申込金を提出しない場合又は会員番号等を通知しない場合は,予約がなかったものとして取り扱い,取消料に相当する額の違約料を申し受ける。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)5条2項の通りですから,正しいです。

(契約の申込み)
第五条 略
2 当社に通信契約の申込みをしようとする旅行者は,前項の規定にかかわらず,申込みをしようとする募集型企画旅行の名称,旅行開始日,会員番号その他の事項(以下次条において「会員番号等」といいます。)を当社に通知しなければなりません
3~5 略


イは,約款(募集)6条1項の通りですから,正しいです。

(電話等による予約)
第六条 当社は,電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による募集型企画旅行契約の予約を受け付けますこの場合,予約の時点では契約は成立しておらず,旅行者は,当社が予約の承諾の旨を通知した後,当社が定める期間内に,前条第一項又は第二項に定めるところにより,当社に申込書と申込金を提出又は会員番号等を通知しなければなりません。
2,3 略


ウは,約款(募集)6条2項の通りですから,正しいです。

(電話等による予約)
第六条 略
2 前項の定めるところにより申込書と申込金の提出があったとき又は会員番号等の通知があったときは,募集型企画旅行契約の締結の順位は,当該予約の受付の順位によることとなります


エについて,前段部分(「予約がなかったものとして取り扱い」まで)は約款(募集)6条3項の通りですが,後段部分(「取消料に相当する額の違約料を申し受ける」の部分)は同項には規定されていません(そもそも,予約すら成立していないのであれば,旅行者と旅行業者との間に何ら契約関係が生じていないため,旅行業者が違約料を申し受けることができる根拠がありません。)。したがって,エは誤りです。

(電話等による予約)
第六条 略
2 略
3 旅行者が第一項の期間内に申込金を提出しない場合又は会員番号等を通知しない場合は,当社は,予約がなかったものとして取り扱います


(3)募集型企画旅行契約の部「契約締結の拒否」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者があらかじめ明示した性別,年齢,資格,技能その他の参加旅行者の条件を満たしていないときは,契約の締結に応じないことがある。
 b.旅行業者は,業務上の都合があるとの理由だけで,契約の締結を拒否することはできない。
 c.旅行者が他の旅行者に迷惑を及ぼし,又は団体行動の円滑な実施を妨げるおそれがあるときは,旅行業者は,契約の締結に応じないことがある。
 d.通信契約を締結しようとする場合であって,旅行者の有するクレジットカードが無効である等,旅行者が旅行代金等に係る債務の一部又は全部を提携会社のカード会員規約に従って決済できないときは,旅行業者は,契約の締結に応じないことがある。

ア,a,b  イ.a,c,d  ウ.b,c,d  エ.a,b,c,d


正解:イ(配点:4)
解説:約款(募集)7条は,以下のように定めています。aは同条1号,cは同条3号,dは同条4号の通りですから,それぞれ正しいです。また,bにある「業務上の都合」による拒否は,同条8号に拒否事由として掲げられていますので,「契約の締結を拒否することはできない」というのは誤りです。したがって,a,c,dが正しく,bが誤りですので,正解はイになります。

(契約締結の拒否)
第七条 当社は,次に掲げる場合において,募集型企画旅行契約の締結に応じないことがあります。
 一 当社があらかじめ明示した性別,年齢,資格,技能その他の参加旅行者の条件を満たしていないとき
 二 略
 三 旅行者が他の旅行者に迷惑を及ぼし,又は団体行動の円滑な実施を妨げるおそれがあるとき
 四 通信契約を締結しようとする場合であって,旅行者の有するクレジットカードが無効である等,旅行者が旅行代金等に係る債務の一部又は全部を提携会社のカード会員規約に従って決済できないとき
 五~七 略
 八 その他当社の業務上の都合があるとき


(4)募集型企画旅行契約の部「契約の成立時期」「契約書面の交付」「確定書面」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.契約は,通信契約の場合を除き,旅行者からの契約の申込みに対し,旅行業者が契約の締結を承諾し,旅行業者が別に定める金額の申込金を受理した時に成立する。
 b.通信契約は,電子承諾通知を発する場合には,旅行業者が当該通知を発した時に成立する。
 c.旅行業者は,契約の成立後,旅行者から求めがあった場合に限り,旅行者に,旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び旅行業者の責任に関する事項を記載した契約書面を交付する。
 d.契約書面において,確定された旅行日程,運送若しくは宿泊機関の名称を記載できない場合には,当該契約書面において利用予定の宿泊機関及び表示上重要な運送機関の名称を限定して列挙する。

ア.a,d  イ.b,c  ウ.a,b,d  エ.a,b,c,d


正解:ア(配点:4)
解説:aについて,約款(募集)8条1項は,旅行業者が契約締結を承諾し,申込金を受理した時に契約が成立することを原則として定めています。もっとも,同条2項は,通信契約について例外を定め,旅行業者が契約締結を承諾する旨の通知が旅行者に到達した時に成立するとしています。したがって,aは正しいです。

(契約の成立時期)
第八条 募集型企画旅行契約は,当社が契約の締結を承諾し,第五条第一項の申込金を受理した時に成立するものとします
2 通信契約は,前項の規定にかかわらず,当社が契約の締結を承諾する旨の通知が旅行者に到達した時に成立するものとします。


bについて,令和2年に約款(募集)の改正があり,誤りの選択肢となりました。令和2年改正前の約款(募集)8条2項は,通信契約の場合には,旅行業者が承諾通知を発した時点で契約が成立するのが原則(発信主義)であり,電子承諾通知を用いる場合には,旅行者に承諾通知が到達したときに契約が成立するとの例外を置いていました。しかし,令和2年改正後の約款(募集)8条2項は,電子承諾通知の例外を削除し,通信契約の規律を一本化するとともに,契約の成立時期を承諾通知が旅行者に到達したときに変更しました(到達主義)。したがって,bのように,通信契約を電子承諾通知による場合とそうでない場合とを区分してている点は,令和2年改正後は誤りとなります。なお,法改正の詳細については,こちらをご覧ください。

◆◇◆令和2年改正前条文◆◇◆
(契約の成立時期)
第八条 略
2 通信契約は,前項の規定にかかわらず,当社が契約の締結を承諾する旨の通知を発した時に成立するものとします。ただし,当該契約において電子承諾通知を発する場合は,当該通知が旅行者に到達した時に成立するものとします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
◆◇◆令和2年改正後条文◆◇◆
(契約の成立時期)
第八条 略
2 通信契約は,前項の規定にかかわらず,当社が契約の締結を承諾する旨の通知が旅行者に到達した時に成立するものとします。


cについて,約款(募集)9条1項は,契約書面交付は,契約成立後速やかに行うことと定めており,旅行者からの求めがあるかないかを問いません。したがって,cは「旅行者からの求めがあった場合に限り」としている点が誤りです。

(契約書面の交付)
第九条 当社は,前条の定める契約の成立後速やかに,旅行者に,旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び当社の責任に関する事項を記載した書面(以下「契約書面」といいます。)を交付します
2 略


dは,約款(募集)10条1項の通りですから,正しいです。

(確定書面)
第十条 前条第一項の契約書面において,確定された旅行日程,運送若しくは宿泊機関の名称を記載できない場合には,当該契約書面において利用予定の宿泊機関及び表示上重要な運送機関の名称を限定して列挙した上で,当該契約書面交付後,旅行開始日の前日(旅行開始日の前日から起算してさかのぼって七日目にあたる日以降に募集型企画旅行契約の申し込みがなされた場合にあっては,旅行開始日)までの当該契約書面に定める日までに,これらの確定状況を記載した書面(以下「確定書面」といいます。)を交付します。
2,3 略


以上から,a,dが正しく,b,cが誤りですから,アが正解になります。

(5)募集型企画旅行契約の部「情報通信の技術を利用する方法」「旅行代金の額の変更」「旅行者の交替」に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者と契約を締結した旅行者は,旅行業者の承諾を得て,契約上の地位を第三者に譲り渡すことができる。
 b.旅行業者は,あらかじめ旅行者の承諾を得て,確定書面の交付に代えて,情報通信の技術を利用する方法により記載事項を提供した場合に,旅行者の使用に係る通信機器に記載事項を記録するためのファイルが備えられていないときは,旅行業者の使用する通信機器に備えられたファイル(専ら当該旅行者の用に供するものに限る。)に記載事項を記録し,旅行者が記載事項を閲覧したことを確認する。
 c.宿泊機関が宿泊サービスの提供を行っているにもかかわらず,部屋の不足が発生したことから,旅行業者が契約内容の一部を変更し,旅行の実施に要する費用が増加した場合には,旅行業者は,当該旅行業者に過失がない限り,その増加した費用の範囲内において旅行代金を増額することがある。

ア.a,b  イ.a,c  ウ.b,c  エ.a,b,c


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(募集)15条1項の通りですから,正しいです。

(旅行者の交替)
第十五条 当社と募集型企画旅行契約を締結した旅行者は,当社の承諾を得て,契約上の地位を第三者に譲り渡すことができます
2,3 略


bは,約款(募集)11条1項,2項の通りですから,正しいです。

(情報通信の技術を利用する方法)
第十一条 当社は,あらかじめ旅行者の承諾を得て,募集型企画旅行契約を締結しようとするときに旅行者に交付する旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件及び当社の責任に関する事項を記載した書面,契約書面又は確定書面の交付に代えて,情報通信の技術を利用する方法により当該書面に記載すべき事項(以下この条において「記載事項」といいます。)を提供したときは,旅行者の使用する通信機器に備えられたファイルに記載事項が記録されたことを確認します。
2 前項の場合において,旅行者の使用に係る通信機器に記載事項を記録するためのファイルが備えられていないときは,当社の使用する通信機器に備えられたファイル(専ら当該旅行者の用に供するものに限ります。)に記載事項を記録し,旅行者が記載事項を閲覧したことを確認します


cについて,約款(募集)14条4項は,契約内容の変更がある場合には,その変更の範囲内で旅行代金の額を変更することがあると規定していますが,同項かっこ書きは,ここでいう費用増加が生じる場合から,宿泊機関が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず宿泊機関の部屋の不足が発生したことによる場合を除いています。したがって,旅行業者は,この場合に,旅行代金の額を変更することはできないため,cは誤りです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 略
2,3 略
4 当社は,前条の規定に基づく契約内容の変更により旅行の実施に要する費用(当該契約内容の変更のためにその提供を受けなかった旅行サービスに対して取消料,違約料その他既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用を含みます。)の減少又は増加が生じる場合(費用の増加が,運送・宿泊機関が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによる場合を除きます。)には,当該契約内容の変更の際にその範囲内において旅行代金の額を変更することがあります。
5 略


以上から,a,bは正しく,cは誤りですから,アが正解です。

(6)募集型企画旅行契約の部「旅行者の解除権」に関する次の記述から,旅行者が旅行開始前に契約を解除するに当たって,取消料の支払いを要するもののみをすべて選んでいるものはどれか(いずれも取消料の支払いを要する期間内の解除とする。)。
 a.旅行者の二親等以内の親族が死亡したとき。
 b.旅行者が入院し,その旨を証明する医師の診断書が旅行業者に提出されたとき。
 c.確定書面には,「A航空のビジネスクラス」と記載されていたが,旅行業者によって,「B航空のビジネスクラス」に変更されたとき。
 d.旅行者が集合場所であるバスターミナルの最寄駅に向かう鉄道で人身事故の影響による運転見合わせが発生し,確定書面に記載された出発時刻に間に合わないことが判明したことから,当該鉄道会社の遅延証明書の交付を受けた旨を旅行業者に申し出たとき。

ア.a,b  イ.c,d  ウ.a,b,d  エ.a,b,c,d


正解:ウ(配点:4)
解説:約款(募集)16条1項は,旅行者はいつでも契約を解除することができるが,解除するには取消料の支払を必要とすることを原則的に規定しています。一方で,同条2項は,例外的に取消料の支払なく契約の解除をすることができる場合を列挙しています。したがって,同条2項各号事由に該当しない限りは,取消料の支払が必要となります。

(旅行者の解除権)
第十六条 旅行者は,いつでも別表第一に定める取消料を当社に支払って募集型企画旅行契約を解除することができます。通信契約を解除する場合にあっては,当社は,提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして取消料の支払いを受けます。
2 旅行者は,次に掲げる場合において,前項の規定にかかわらず,旅行開始前に取消料を支払うことなく募集型企画旅行契約を解除することができます。
 一 当社によって契約内容が変更されたとき。ただし,その変更が別表第二上欄に掲げるものその他の重要なものであるときに限ります
 二 第十四条第一項の規定に基づいて旅行代金が増額されたとき。
 三 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービスの提供の中止,官公署の命令その他の事由が生じた場合において,旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となり,又は不可能となるおそれが極めて大きいとき。
 四 当社が旅行者に対し,第十条第一項の期日までに,確定書面を交付しなかったとき。
 五 当社の責に帰すべき事由により,契約書面を記載した旅行日程に従った旅行の実施が不可能となったとき。
3,4 略

別表第二 変更補償金(第二十九条第一項関係)(抜粋)
一 契約書面に記載した旅行開始日又は旅行終了日の変更
二 契約書面に記載した入場する観光地又は観光施設(レストランを含みます。)その他の旅行の目的地の変更
三 契約書面に記載した運送機関の等級又は設備のより低い料金のものへの変更(変更後の等級及び設備の料金の合計額が契約書面に記載した等級及び設備のそれを下回った場合に限ります。)
四 契約書面に記載した運送機関の種類又は会社名の変更
五 契約書面に記載した本邦内の旅行開始地たる空港又は旅行終了地たる空港の異なる便への変更
六 契約書面に記載した本邦内と本邦外との間における直行便の乗継便又は経由便への変更
七 契約書面に記載した宿泊機関の種類又は名称の変更
八 契約書面に記載した宿泊機関の客室の種類,設備,景観その他の客室の条件の変更
九 前各号に掲げる変更のうち契約書面のツアー・タイトル中に記載があった事項の変更


cについては,確定書面に「A航空のビジネスクラス」と記載されているため,これが契約内容となっていることから,「B航空のビジネスクラス」への変更は契約内容の変更にあたります。そうすると,cは,約款(募集)16条2項1号事由に該当する可能性があります。もっとも,同号ただし書は,契約内容の変更のうち,別表第二上欄に掲げるもののような重要なものの変更に限るとしていますから,別表第二を確認すると,4号に該当することが分かります。したがって,cは,取消料を支払うことなく契約を解除することができます。
a,b及びdについては,約款(募集)16条2項各号事由のいずれにも該当しないため,契約の解除にあたり取消料の支払いが必要となります。
以上から,a,b及びdは取消料の支払いが必要,cは取消料の支払いが不要となるため,正解はウになります。

(7)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の解除権等-旅行開始前の解除」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか(選択肢エ.以外は,解除に係る旅行者への理由説明を行うものとする。)。
 ア.旅行業者は,旅行者が契約内容に関し合理的な範囲を超える負担を求めたときは,契約を解除することがある。
 イ.旅行業者は,天災地変,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止その他の旅行業者の関与しえない事由が生じた場合において,契約書面に記載した旅行日程に従った旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となるおそれが極めて大きいときは,契約を解除することがある。
 ウ.9月5日に実施する日帰りの国内旅行において,参加する旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったことから,旅行業者が当該旅行の契約を解除をしようとするときは,9月1日までに当該旅行を中止する旨を旅行者に通知する。
 エ.旅行者が契約書面に記載する期日までに旅行代金を支払わないときは,旅行業者は,当該期日において旅行者が契約を解除したものとする。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)17条1項4号の通りですから,正しいです。また,イは,同項7号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります
 一~三 略
 四 旅行者が,契約内容に関し合理的な範囲を超える負担を求めたとき
 五,六 略
 七 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合において,契約書面に記載した旅行日程に従った旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となり,又は不可能となるおそれが極めて大きいとき
 八,九
2,3 略


ウについて,旅行者数が契約書面記載の最少催行人員に達しないことは,約款(募集)17条1項5号該当事由となるため,解除の通知について約款(募集)17条3項の制限を受けます。同項かっこ書きは,日帰り旅行の場合は,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって3日目より前に通知する必要があるため,9月5日実施の日帰り旅行の中止の通知は,その前日である9月4日の3日前の9月1日までにすることとなります。したがって,ウは正しいです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一~四 略
 五 旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったとき
 六~九 略
2 略
3 当社は,第一項第五号に掲げる事由により募集型企画旅行契約を解除しようとするときは,旅行開始日の前日から起算してさかのぼって,国内旅行にあっては十三日目(日帰り旅行については,三日目に当たる日より前に,海外旅行にあっては二十三日目(別表第一に規定するピーク時に旅行を開始するものについては三十三日目)に当たる日より前に,旅行を中止する旨を旅行者に通知します


エについて,約款(募集)17条2項は,契約書面に記載する期日の翌日において解除したものとする旨を規定しています。したがって,「当該期日において」としている点が誤りです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 略
2 旅行者が第十二条第一項の契約書面に記載する期日までに旅行代金を支払わないときは,当該期日の翌日において旅行者が募集型企画旅行契約を解除したものとします。この場合において,旅行者は,当社に対し,前条第一項に定める取消料に相当する額の違約料を支払わなければなりません。
3 略


(8)募集型企画旅行契約の部「旅行代金の払戻し」「契約解除後の帰路手配」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか(選択肢ウ.エ.は,通信契約でないものとする。)。
 ア.旅行者が病気により旅行の継続に耐えられないという事由で,旅行開始後に旅行業者が契約を解除したときは,旅行業者は,旅行者の求めに応じて,旅行者が当該旅行の出発地に戻るために必要な旅行サービスの手配を引き受ける。
 イ.旅行業者は,通信契約が解除された場合において,旅行者に対し払い戻すべき金額が生じたときは,提携するクレジットカード会社のカード会員規約に従って,当該旅行者に対し当該金額を払い戻す。
 ウ.宿泊機関の利用人員により旅行代金が異なる旨を契約書面に記載した場合の契約において,旅行者の都合で利用人員が変更になり,旅行代金が減額され払い戻すべき金額が生じたときは,旅行業者は,契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して30日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻す。
 エ.7月15日を旅行開始日とする4泊5日の国内旅行において,旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったことから,旅行業者が当該旅行を中止し契約を解除する旨を7月1日旅行者に通知した場合は,旅行業者は,7月9日までに払い戻すべき金額を払い戻す。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)20条1項,18条1項1号の通りですから,正しいです。

(当社の解除権-旅行開始後の解除)
第十八条 当社は,次に掲げる場合において,旅行開始後であっても,旅行者に理由を説明して,募集型企画旅行契約の一部を解除することがあります。
 一 旅行者が病気,必要な介助者の不在その他の事由により旅行の継続に耐えられないとき
 二,三 略
 四 天災地変,戦乱,暴動,運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止,官公署の命令その他の当社の関与し得ない事由が生じた場合であって,旅行の継続が不可能となったとき。
2,3 略
(契約解除後の帰路手配)
第二十条 当社は,第十八条第一項第一号又は第四号の規定によって旅行開始後に募集型企画旅行契約を解除したときは,旅行者の求めに応じて,旅行者が当該旅行の出発地に戻るために必要な旅行サービスの手配を引き受けます
2 略


イは,約款(募集)19条2項の通りですから,正しいです。

(旅行代金の払戻し)
第十九条 略
2 当社は,旅行者と通信契約を締結した場合であって,第十四条第三項から第五項までの規定により旅行代金が減額された場合又は前三条の規定により通信契約が解除された場合において,旅行者に対し払い戻すべき金額が生じたときは,提携会社のカード会員規約に従って,旅行者に対し当該金額を払い戻します。この場合において,当社は,旅行開始前の解除による払戻しにあっては解除の翌日から起算して七日以内に,減額又は旅行開始後の解除による払戻しにあっては契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に旅行者に対し払い戻すべき額を通知するものとし,旅行者に当該通知を行った日をカード利用日とします。
3 略


ウは,約款(募集)19条1項,14条5項の通りですから,正しいです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 略
2~4 略
5 当社は,運送・宿泊機関等の利用人員により旅行代金が異なる旨を契約書面に記載した場合において,募集型企画旅行契約の成立後に当社の責に帰すべき事由によらず当該利用人員が変更になったときは,契約書面に記載したところにより旅行代金の額を変更することがあります。
(旅行代金の払戻し)
第十九条 当社は,第十四条第三項から第五項までの規定により旅行代金が減額された場合又は前三条の規定により募集型企画旅行契約が解除された場合において,旅行者に対し払い戻すべき金額が生じたときは,旅行開始前の解除による払戻しにあっては解除の翌日から起算して七日以内に,減額又は旅行開始後の解除による払戻しにあっては契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻します
2,3 略


エについて,約款(募集)19条1項,17条1項5号は,旅行者数が最少催行人員に達しないことを理由としてする旅行開始前の解除に伴い払戻金が生じた場合は,解除の翌日から起算して7日以内に当該金額を払い戻す旨規定しています。7月1日に解除の通知をした場合には,その翌日である7月2日から起算して7日目である7月8日までに払戻金を払い戻すことになります。したがって,エは,「7月9日までに払い戻すべき金額を払い戻す」としている点が誤りです。

(当社の解除権等-旅行開始前の解除)
第十七条 当社は,次に掲げる場合において,旅行者に理由を説明して,旅行開始前に募集型企画旅行契約を解除することがあります。
 一~四 略
 五 旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったとき
 六~九 略
2,3 略
(旅行代金の払戻し)
第十九条 当社は,第十四条第三項から第五項までの規定により旅行代金が減額された場合又は前三条の規定により募集型企画旅行契約が解除された場合において,旅行者に対し払い戻すべき金額が生じたときは,旅行開始前の解除による払戻しにあっては解除の翌日から起算して七日以内に,減額又は旅行開始後の解除による払戻しにあっては契約書面に記載した旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に旅行者に対し当該金額を払い戻します
2,3 略


(9)募集型企画旅行契約の部「団体・グループ契約」「契約責任者」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.日帰りの国内旅行であって,添乗員その他の者が当該旅行に同行する場合においても,契約責任者は,旅行業者が定める日までに,構成者の名簿を旅行業者に提出しなければならない。
 イ.旅行業者は,契約責任者と契約を締結する場合において,申込金の支払いを受けることなく契約の締結を承諾することがある。
 ウ.旅行業者は,特約を結んだ場合を除き,契約責任者はその団体・グループを構成する旅行者の契約の締結に関する一切の代理権を有しているものとみなす。
 エ.旅行業者は,契約責任者が団体・グループに同行しない場合,旅行開始後においては,あらかじめ契約責任者が選任した構成者を契約責任者とみなす。


正解:イ(配点:4)
解説:アについて,約款(募集)22条2項は,団体・グループ契約の場合には,契約責任者が構成者の名簿を旅行業者に提出しなければならない旨を規定しており,これの例外を定めた規定は存在しません。したがって,日帰り国内旅行で添乗員等が同行する場合であっても,約款(募集)22条2項の適用があります。したがって,アは正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2 契約責任者は,当社が定める日までに,構成者の名簿を当社に提出しなければなりません
3,4 略


イについて,約款(募集)21条は,団体・グルーブ契約については第5章の規定を適用するとしているところ,第5章には,申込金の支払いなく旅行業者が契約締結を承諾することがある旨を定めた規定は存在しません。したがって,イは誤りです。

第五章 団体・グループ契約
(団体・グループ契約)
第二十一条 当社は,同じ行程を同時に旅行する複数の旅行者がその責任ある代表者(以下「契約責任者」といいます。)を定めて申し込んだ募集型企画旅行契約の締結については,本章の規定を適用します。
(契約責任者)
第二十二条 当社は,特約を結んだ場合を除き,契約責任者はその団体・グループを構成する旅行者(以下「構成者」といいます。)の募集型企画旅行契約の締結に関する一切の代理権を有しているものとみなし,当該団体・グループに係る旅行業務に関する取引は,当該契約責任者との間で行います。
2 契約責任者は,当社が定める日までに,構成者の名簿を当社に提出しなければなりません。
3 当社は,契約責任者が構成者に対して現に負い,又は将来負うことが予測される債務又は義務については,何らの責任を負うものではありません。
4 当社は,契約責任者が団体・グループに同行しない場合,旅行開始後においては,あらかじめ契約責任者が選任した構成者を契約責任者とみなします。


ウは,約款(募集)22条1項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 当社は,特約を結んだ場合を除き,契約責任者はその団体・グループを構成する旅行者(以下「構成者」といいます。)の募集型企画旅行契約の締結に関する一切の代理権を有しているものとみなし,当該団体・グループに係る旅行業務に関する取引は,当該契約責任者との間で行います。
2~4 略


エは,約款(募集)22条4項の通りですから,正しいです。

(契約責任者)
第二十二条 略
2,3 略
4 当社は,契約責任者が団体・グループに同行しない場合,旅行開始後においては,あらかじめ契約責任者が選任した構成者を契約責任者とみなします


(10)募集型企画旅行契約の部「旅程管理」「添乗員等の業務」「保護措置」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,旅程管理の措置を講じたにもかかわらず,契約内容を変更せざるを得ない場合であって,代替サービスの手配を行い,この際,旅行日程を変更するときは,変更後の旅行日程が当初の旅行日程の趣旨にかなうものとなるよう努め,契約内容の変更を最小限にとどめるよう努力する。
 イ.旅行業者は,旅行中の旅行者が,疾病,傷害等により保護を要する状態にあると認めたときは,必要な措置を講ずることがある。この場合において,これが旅行業者の責に帰すべき事由によるものでなくとも,旅行業者は,当該措置に要した費用を負担する。
 ウ.旅行業者は,旅行の内容により添乗員その他の者を同行させて旅程管理業務その他当該旅行に付随して旅行業者が必要と認める業務の全部又は一部を行わせることがある。
 エ.旅行業者は,旅行者が旅行中旅行サービスを受けることができないおそれがあると認められるときは,契約に従った旅行サービスの提供を確実に受けられるために必要な措置を講ずる。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,約款(募集)23条2号の通りですから,正しいです。また,エは,同条1号の通りですから,正しいです。

(旅程管理)
第二十三条 当社は,旅行者の安全かつ円滑な旅行の実施を確保することに努力し,旅行者に対し次に掲げる業務を行います。ただし,当社が旅行者とこれと異なる特約を結んだ場合には,この限りではありません。
 一 旅行者が旅行中旅行サービスを受けることができないおそれがあると認められるときは,募集型企画旅行契約に従った旅行サービスの提供を確実に受けられるために必要な措置を講ずること
 二 前号の措置を講じたにもかかわらず,契約内容を変更せざるを得ないときは,代替サービスの手配を行うこと。この際,旅行日程を変更するときは,変更後の旅行日程が当初の旅行日程の趣旨にかなうものとなるよう努めること,また,旅行サービスの内容を変更するときは,変更後の旅行サービスが当初の旅行サービスと同様のものとなるよう努めること等,契約内容の変更を最小限にとどめるよう努力すること


イについて,約款(募集)26条は,保護措置の費用負担を,旅行業者の帰責事由によるものでないときは旅行者としています。したがって,イは,「旅行業者の責に帰すべき事由によるものでなくとも,旅行業者は,当該措置に要した費用を負担する」としている点が誤りです。

(保護措置)
第二十六条 当社は,旅行中の旅行者が,疾病,傷害等により保護を要する状態にあると認めたときは,必要な措置を講ずることがあります。この場合において,これが当社の責に帰すべき事由によるものでないときは,当該措置に要した費用は旅行者の負担とし,旅行者は当該費用を当社が指定する期日までに当社の指定する方法で支払わなければなりません


ウは,約款(募集)25条1項の通りですから,正しいです。

(添乗員等の業務)
第二十五条 当社は,旅行の内容により添乗員その他の者を同行させて第二十三条各号に掲げる業務その他当該募集型企画旅行に付随して当社が必要と認める業務の全部又は一部を行わせることがあります


(11)募集型企画旅行契約の部「旅行業者の責任」に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
 ア.旅行業者の過失により旅行者の手荷物に与えた損害を賠償する場合においては,旅行業者に重大な過失がある場合を除き,その限度額を旅行者1名につき15万円とする。
 イ.手配代行者の過失により旅行者の手荷物に損害を与えたときは,当該手配代行者がその損害を賠償する責に任じ,旅行業者はその責に任じない。
 ウ.旅行者が定められた旅行の行程から離脱する場合において,離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ旅行業者に届け出ていたときであっても,その離脱中に,旅行業者の過失によって当該旅行者が被った損害に関して,旅行業者は,その損害を賠償する責に任じない。
 エ.旅行業者の過失により旅行者の身体に与えた損害については,国内旅行にあっては損害発生の翌日から起算して1年以内に旅行者から旅行業者に対して通知があったときに限り,旅行業者は,その損害を賠償する責に任じる。


正解:ア(配点:4)
解説:アは,約款(募集)27条3項の通りですから,正しいです。

(当社の責任)
第二十七条 略
2 略
3 当社は,手荷物について生じた第一項の損害については,同項の規定にかかわらず,損害発生の翌日から起算して,国内旅行にあっては十四日以内に,海外旅行にあっては二十一日以内に当社に対して通知があったときに限り,旅行者一名につき十五万円を限度(当社に故意又は重大な過失がある場合を除きます。)として賠償します。


イについて,約款(募集)27条3項は,「第一項の損害」についての特則的規定として位置づけられるところ,「第一項の損害」には,条文上,旅行業者の与えた損害のみならず手配代行者のそれも含められています。そして,同項は,損害賠償責任を負う主体を「当社は」としているため,旅行業者は,手配代行者の与えた損害についても責任を負うことになります。したがって,イは,「当該手配代行者がその損害を賠償する責に任じ,旅行業者はその責に任じない」としている点が誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
2 略
3 当社は手荷物について生じた第一項の損害については,同項の規定にかかわらず,損害発生の翌日から起算して,国内旅行にあっては十四日以内に,海外旅行にあっては二十一日以内に当社に対して通知があったときに限り,旅行者一名につき十五万円を限度(当社に故意又は重大な過失がある場合を除きます。)として賠償します


ウについて,約款(募集)27条1項は,旅行業者は,「募集型企画旅行契約の履行に当たって」損害を与えたときは賠償責任を負うとしています。離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ旅行業者に届け出ている場合には,旅行者は企画旅行参加中として扱われるため,離脱中であっても「契約の履行」中と考えることができます。したがって,ウは,届出があるにもかかわらず離脱中の損害賠償責任を負わないとしている点で誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
2,3 略


エについて,約款(募集)27条1項は,旅行業者は損害発生の翌日から起算して2年以内に通知があったときに損害賠償を行う旨規定しています。したがって,エは,「1年以内に」としている点が誤りです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります
2,3 略


(12)受注型企画旅行契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,契約において,旅行者が旅行業者の定める旅行日程に従って,運送・宿泊機関等の提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供を受けることができるように,手配し,旅程を管理することを引き受ける。
 イ.通信契約を締結したときは,旅行業者は,提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして契約書面に記載する金額の旅行代金の支払いを受ける。
 ウ.旅行業者は,企画書面において旅行代金の内訳として企画料金の金額を明示した場合には,契約書面に当該金額を明示しない。
 エ.旅行業者は,申込金の支払いを受けることなく契約を締結する旨を記載した書面を契約責任者に交付することにより,契約を成立させることがある。


正解:ウ(配点:4)
解説:アは,約款(受注)3条の通りですから,正しいです。

(旅行契約の内容)
第三条 当社は,受注型企画旅行契約において,旅行者が当社の定める旅行日程に従って,運送・宿泊機関等の提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービス(以下「旅行サービス」といいます。)の提供を受けることができるように,手配し,旅程を管理することを引き受けます


イは,約款(受注)12条2項の通りですから,正しいです。

(旅行代金)
第十二条 略
2 通信契約を締結したときは,当社は,提携会社のカードにより所定の伝票への旅行者の署名なくして契約書面に記載する金額の旅行代金の支払いを受けます。また,カード利用日は旅行契約成立日とします。


ウについて,約款(受注)9条2項は,企画書面において企画料金の金額を明示した場合は,当該金額を契約書面において明示する旨規定しています。したがって,ウは,「契約書面に当該金額を明示しない」としている点が誤りです。

(契約書面の交付)
第九条 略
2 当社は,第五条第一項の企画書面において企画料金の金額を明示した場合は,当該金額を前項の契約書面において明示します
3 略


エは,約款(受注)23条1項,2項の通りですから,正しいです。

(契約成立の特則)
第二十三条 当社は,契約責任者と受注型企画旅行契約を締結する場合において,第六条第一項の規定にかかわらず,申込金の支払いを受けることなく受注型企画旅行契約の締結を承諾することがあります。
2 前項の規定に基づき申込金の支払いを受けることなく受注型企画旅行契約を締結する場合には,当社は,契約責任者にその旨を記載した書面を交付するものとし,受注型企画旅行契約は,当社が当該書面を交付した時に成立するものとします


(13)受注型企画旅行契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者は,契約の申込みをしようとする旅行者からの依頼があったときは,業務上の都合があるときを除き,当該依頼の内容に沿って作成した旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件に関する企画の内容を記載した企画書面を交付する。
 イ.企画書面に記載された企画の内容に関し,旅行業者に通信契約の申込みをしようとする旅行者は,会員番号その他の事項を旅行業者に通知しなければならない。
 ウ.旅行者は,旅行業者に対し,旅行日程,旅行サービスの内容その他の契約の内容を変更するよう求めることができる。
 エ.旅行を実施するに当たり利用する宿泊機関の宿泊料金が,著しい経済情勢の変化等により,企画書面の交付の際に明示した宿泊料金に比べて,通常想定される程度を大幅に超えて増額又は減額される場合においては,旅行業者は,その増額又は減額される金額の範囲内で旅行代金の額を増加し,又は減少することができる。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,約款(受注)5条1項の通りですから,正しいです。

(企画書面の交付)
第五条 当社は,当社に受注型企画旅行契約の申込みをしようとする旅行者からの依頼があったときは,当社の業務上の都合があるときを除き,当該依頼の内容に沿って作成した旅行日程,旅行サービスの内容,旅行代金その他の旅行条件に関する企画の内容を記載した書面(以下「企画書面」といいます。)を交付します
2 略


イは,約款(受注)6条2項の通りですから,正しいです。

(契約の申込み)
第六条 略
2 前条第一項の企画書面に記載された企画の内容に関し,当社に通信契約の申込みをしようとする旅行者は,前項の規定にかかわらず,会員番号その他の事項を当社に通知しなければなりません
3~5 略


ウは,約款(受注)13条1項の通りですから,正しいです。

(契約内容の変更)
第十三条 旅行者は,当社に対し,旅行日程,旅行サービスの内容その他の受注型企画旅行契約の内容(以下「契約内容」といいます。)を変更するよう求めることができます。この場合において,当社は,可能な限り旅行者の求めに応じます。
2 略


エについて,約款(受注)14条1項は,運送機関の運賃・料金に大幅な増額・減額がある場合に,旅行代金を増額・減額することができる旨規定していますが,宿泊機関について同様の定めを置いていません。したがって,エは,誤りです。

(旅行代金の額の変更)
第十四条 受注型企画旅行を実施するに当たり利用する運送機関について適用を受ける運賃・料金(以下この条において「適用運賃・料金」といいます。)が,著しい経済情勢の変化等により,受注型企画旅行の企画書面の交付の際に明示した時点において有効なものとして公示されている適用運賃・料金に比べて,通常想定される程度を大幅に超えて増額又は減額される場合においては,当社は,その増額又は減額される金額の範囲内で旅行代金の額を増加し,又は減少することができます。
2~5 略


(14)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
 ア.旅行業者は,旅行者から旅行業者に対し約款に定める契約内容の重要な変更が生じた旨の通知があったときに限り,旅行終了日の翌日から起算して30日以内に旅行者に対し変更補償金を支払う。
 イ.旅行業者は,旅行者に対し変更補償金を支払った後に,当該変更について旅行業者の責任が発生することが明らかになった場合は,当該変更に係る変更補償金に加え損害賠償金を支払う。
 ウ.旅行業者が変更補償金の支払いが必要となる契約内容の重要な変更が1件生じたことを,旅行開始当日の旅行の受付を行う前に旅行者に通知した場合は,旅行業者は,旅行代金に約款の定める「旅行開始前の1件あたりの率(%)」を乗じた額以上の変更補償金を旅行者に対し支払う。
 エ.旅行業者は,約款に定める契約内容の重要な変更が生じた場合において,当該変更が手配代行者の過失によるものであることが明らかであるときは,旅行者に対し変更補償金を支払わない。


正解:エ(配点:4)
解説:アについて,約款(募集)29条1項柱書によれば,契約内容の重要な変更があった場合は,通知の有無にかかわらず変更補償金を支払う旨規定しています。したがって,アは,誤りです。なお,約款(受注)30条1項柱書も同趣旨です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一,二 略
2 略


イについて,約款(募集)29条3項は,変更補償金支払後に旅行業者の責任の発生が明らかになった場合,旅行者は変更補償金を旅行業者に返還する旨が規定されています。したがって,旅行者は,変更補償金と損害賠償金を二重に受領することはできないので,イは,誤りです。なお,約款(受注)30条3項も同趣旨です。

(旅程保証)
第二十九条 略
2 略
3 当社が第一項の規定に基づき変更補償金を支払った後に,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかになった場合には,旅行者は当該変更に係る変更補償金を当社に返還しなければなりません。この場合,当社は,同項の規定に基づき当社が支払うべき損害賠償金の額と旅行者が返還すべき変更補償金の額とを相殺した残額を支払います


ウについて,約款(募集)29条1項柱書は,変更補償金の額を別表第二記載の率に従って計算することとしています。そこで,別表第二を見ると,前記の率について,「旅行開始前」と「旅行開始後」とで別々に規定されています。そして,別表第二注1によれば,「旅行開始前」とは,当該変更について旅行開始日の前日までに旅行者に通知した場合をいい,「旅行開始後」とは,当該変更について旅行開始当日以降に旅行者に通知した場合をいうとされています。そうすると,ウは,旅行開始当日に通知しているため,「旅行開始後」の率が適用されることとなりますから,誤りです。なお,約款(受注)30条1項柱書も同趣旨です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一,二 略
2,3 略

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エについて,約款(募集)29条1項柱書ただし書は,約款(募集)27条1項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,変更補償金は支払わない旨規定しています。そして,手配代行者の過失によって契約内容重要な変更が生じた結果,旅行者に損害が生じたときは,旅行業者が約款(募集)27条1項の規定に基づく責任を負います。したがって,エは,これらの規定通りですから,正しいです。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
2,3 略
(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません
 一,二 略
2,3 略


(15)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「旅程保証」に関する次の記述のうち,変更
補償金の支払いを要しないものはどれか。
(注1)本設問における変更に至った原因は,旅行開始後に発生した旅行業者の責任によらないものとする。
(注2)いずれも約款に定める旅程保証の免責事由に該当しないものとする。
(注3)変更補償金を支払う場合は,約款に定める支払いが必要な最低額を上回っているものとする。
 ア.確定書面には,「オーシャンビュー,洋室,バス付き」の部屋に宿泊と記載していたが,同じホテルの「マウンテンビュー,和室,バスなし」に変更となったとき。
 イ.確定書面には,「A航空139便で伊丹空港に帰着後,同空港にて解散」と記載していたが,「A航空229便で関西国際空港に帰着後,同空港にて解散」に変更となったとき。
 ウ.確定書面には,「第3日目:A公園を散策」と記載していたが,「第2日目」に変更となったとき。
 エ.確定書面に記載していた入場料無料の「A資料館」での観覧が,入場料有料の「B博物館」に変更となったとき。


正解:ウ(配点:4)
解説:約款(募集)29条1項柱書は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更があった場合に,変更補償金を支払う旨規定しています。そこで,各選択肢が,別表第二上欄に掲げる事由に該当するかどうかを判断していくことになります。
 アは,別表第二の8号に該当しますから,変更補償金の支払いが必要です。
 イは,別表第二の5号に該当しますから,変更補償金の支払いが必要です。
 ウについては,別表第二のいずれにも該当しないため,変更補償金の支払いは不要です。
 エは,別表第二の2号に該当しますから,変更補償金の支払いが必要です。

(旅程保証)
第二十九条 当社は,別表第二上欄に掲げる契約内容の重要な変更(次の各号に掲げる変更(運送・宿泊機関等が当該旅行サービスの提供を行っているにもかかわらず,運送・宿泊機関等の座席,部屋その他の諸設備の不足が発生したことによるものを除きます。)を除きます。)が生じた場合は,旅行代金に同表下欄に記載する率を乗じた額以上の変更補償金を旅行終了日の翌日から起算して三十日以内に支払います。ただし,当該変更について当社に第二十七条第一項の規定に基づく責任が発生することが明らかである場合には,この限りではありません。
 一,二 略
2,3 略

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(16)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「特別補償」「特別補償規程」に関する次の記述のうち,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者が損害賠償責任に基づき損害賠償金を支払う場合において,特別補償規程に基づく旅行業者の補償金支払義務は,旅行業者が支払うべき当該損害賠償金(特別補償規程により損害賠償金とみなされる補償金を含む。)に相当する額だけ縮減する。
 b.添乗員,旅行業者の使用人又は代理人の受付が行われない場合において,旅行者がサービスの提供を最初に受ける運送・宿泊機関等が宿泊機関であるときは,当該施設への入場時から企画旅行参加中となる。
 c.国内旅行の参加中に発生した大地震によって旅行者が身体に傷害を被り,その直接の結果として,20日間の入院をした場合は,旅行業者は,当該旅行者に特別補償規程で定める入院見舞金を支払う。
 d.国内旅行の参加中に交通事故によって旅行者が身体に傷害を被り,その直接の結果として,救急搬送先の病院で入院3日目に死亡した場合においては,旅行業者は,特別補償規程に基づき、死亡補償金だけでなく入院見舞金も支払う。
ア.a,b  イ.c,d  ウ.a,b,d  エ.a,b,c,d


正解:ウ(配点:4)
解説:aは,約款(募集)28条3項の通りですから,正しいです。なお,約款(受注)29条3項も同趣旨です。

(当社の責任)
第二十七条 当社は,募集型企画旅行契約の履行に当たって,当社又は当社が第四条の規定に基づいて手配を代行させた者(以下「手配代行者」といいます。)が故意又は過失により旅行者に損害を与えたときは,その損害を賠償する責に任じます。ただし,損害発生の翌日から起算して二年以内に当社に対して通知があったときに限ります。
2,3 略
(特別補償)
第二十八条 当社は,前条第一項の規定に基づく当社の責任が生ずるか否かを問わず,別紙特別補償規程で定めるところにより,旅行者が募集型企画旅行参加中にその生命,身体又は手荷物の上に被った一定の損害について,あらかじめ定める額の補償金及び見舞金を支払います。
2 前項の損害について当社が前条第一項の規定に基づく責任を負うときは,その責任に基づいて支払うべき損害賠償金の額の限度において,当社が支払うべき前項の補償金は,当該損害賠償金とみなします。
3 前項に規定する場合において,第一項の規定に基づく当社の補償金支払義務は,当社が前条第一項の規定に基づいて支払うべき損害賠償金(前項の規定により損害賠償金とみなされる補償金を含みます。)に相当する額だけ縮減するものとします
4 略


bは,約款(補償)2条3項2号ホの通りですから,正しいです。

(用語の定義)
第二条 略
2 この規程において「企画旅行参加中」とは,旅行者が企画旅行に参加する目的をもって当社があらかじめ手配した乗車券類等によって提供される当該企画旅行日程に定める最初の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを開始した時から最後の運送・宿泊機関等のサービスの提供を受けることを完了した時までの期間をいいます。ただし,旅行者があらかじめ定められた企画旅行の行程から離脱する場合において,離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ていたときは,離脱の時から復帰の予定の時までの間は「企画旅行参加中」とし,また,旅行者が離脱及び復帰の予定日時をあらかじめ当社に届け出ることなく離脱したとき又は復帰の予定なく離脱したときは,その離脱の時から復帰の時までの間又はその離脱した時から後は「企画旅行参加中」とはいたしません。また,当該企画旅行日程に,旅行者が当社の手配に係る運送・宿泊機関等のサービスの提供を一切受けない日(旅行地の標準時によります。)が定められている場合において,その旨及び当該日に生じた事故によって旅行者が被った損害に対しこの規程による補償金及び見舞金の支払いが行われない旨を契約書面に明示したときは,当該日は「企画旅行参加中」とはいたしません。
3 前項の「サービスの提供を受けることを開始した時」とは,次の各号のいずれかの時をいいます
 一 添乗員,当社の使用人又は代理人が受付を行う場合は,その受付完了時
 二 前号の受付が行われない場合において,最初の運送・宿泊機関等が,
  イ~ニ 略
  ホ 宿泊機関であるときは,当該施設への入場時
  ヘ 略


cについて,約款(補償)8条に定める「入院見舞金」は「補償金等」に含まれるところ(約款(補償)1条1項),約款(補償)4条1号は,地震によって国内旅行の旅行者が傷害を負っても,補償金等を支払わない旨規定しています。したがって,cは,誤りです。

(当社の支払責任)
第一条 当社は,当社が実施する企画旅行に参加する旅行者が,その企画旅行参加中に急激かつ偶然な外来の事故(以下「事故」といいます。)によって身体に傷害を被ったときに,本章から第四章までの規定により,旅行者又はその法定相続人に死亡補償金,後遺障害補償金,入院見舞金及び通院見舞金(以下「補償金等」といいます。)を支払います。
2 略
(補償金等を支払わない場合-その二)
第四条 当社は,国内旅行を目的とする企画旅行の場合においては,前条に定めるほか,次の各号に掲げる事由によって生じた傷害に対しても,補償金等を支払いません
 一 地震,噴火又は津波
 二 略


dは,約款(補償)8条3項の通りですから,正しいです。

(入院見舞金の支払い)
第八条 略
2 略
3 当社は,旅行者一名について入院見舞金と死亡補償金又は入院見舞金と後遺障害補償金を重ねて支払うべき場合には,その合計額を支払います


以上から,a,b及びdが正しく,cが誤りのため,ウが正解です。

(17)募集型企画旅行契約の部及び受注型企画旅行契約の部「特別補償規程」の「携帯品損害補償」に関する次の記述のうち,携帯品損害補償金の支払いの対象とならないものはどれか(いずれも携帯品損害補償金を支払う場合は,約款に定める支払いが必要な最低額を上回っているものとする。)。
 ア.自由行動中に誤って落したことにより,機能に支障をきたしたデジタルカメラ
 イ.市内観光中の路上で,ひったくりに遭って取られたクラッチバッグ
 ウ.夕食を摂ったレストランの化粧室に置き忘れた指輪
 エ.リュックサックの中に一緒に入れていた液体化粧品の流出で,使用不能となったスマートフォン


正解:ウ(配点:4)
解説:まず,約款(補償)の携帯品損害補償を受けるためには,補償対象品(約款(補償)18条)が,企画旅行参加中に生じた偶然な事故によって損害を被ったことが必要です(約款(補償)16条)。デジタルカメラ,クラッチバッグ,指輪及びスマートフォンは,いずれも身の回り品といえ,約款(補償)18条2項の除外品に含まれていませんから,補償対象品にあたります。そして,ア~エのいずれのケースでも,企画旅行参加中に生じた偶然な事故によって損害が生じていますから,いずれについても携帯品損害補償を受ける適格がありそうです。しかし,携帯品損害補償を受ける要件が整っている場合であっても,約款(補償)17条又は17条の2のいずれかの事由に該当する場合には,損害補償金は支払われません。そこで選択肢をみると,ウの置き忘れのケースでは,約款(補償)17条1項11号に該当するため,損害補償金が支払われないこととなります。一方で,ア,イ及びエは,約款(補償)17条又は17条の2に掲げるいずれの事由にも該当しません。したがって,正解は,ウとなります。

(当社の支払責任)
第十六条 当社は,当社が実施する企画旅行に参加する旅行者が,その企画旅行参加中に生じた偶然な事故によってその所有の身の回り品(以下「補償対象品」といいます。)に損害を被ったときに,本章の規定により,携帯品損害補償金(以下「損害補償金」といいます。)を支払います。
(損害補償金を支払わない場合-その一)
第十七条 当社は,次の各号に掲げる事由によって生じた損害に対しては,損害補償金を支払いません
 一 旅行者の故意。ただし,当該旅行者以外の者が被った損害については,この限りではありません。
 二 旅行者と世帯を同じくする親族の故意。ただし,旅行者に損害補償金を受け取らせる目的でなかった場合は,この限りではありません。
 三 旅行者の自殺行為,犯罪行為又は闘争行為。ただし,当該旅行者以外の者が被った損害については,この限りではありません。
 四 旅行者が法令に定められた運転資格を持たないで,又は酒に酔って正常な運転ができないおそれがある状態で自動車又は原動機付自転車を運転している間に生じた事故。ただし,当該旅行者以外の者が被った損害については,この限りではありません。
 五 旅行者が故意に法令に違反する行為を行い,又は法令に違反するサービスの提供を受けている間に生じた事故。ただし,当該旅行者以外の者が被った損害については,この限りではありません。
 六 差押え,徴発,没収,破壊等国又は公共団体の公権力の行使。ただし,火災消防又は避難に必要な処置としてなされた場合を除きます。
 七 補償対象品の瑕疵。ただし,旅行者又はこれに代わって補償対象品を管理する者が相当の注意をもってしても発見し得なかった瑕疵を除きます。
 八 補償対象品の自然の消耗,さび,かび,変色,ねずみ食い,虫食い等
 九 単なる外観の損傷であって補償対象品の機能に支障をきたさない損害
 十 補償対象品である液体の流出。ただし,その結果として他の補償対象品に生じた損害については,この限りではありません。
 十一 補償対象品の置き忘れ又は紛失
 十二 第三条第一項第九号から第十二号までに掲げる事由
2 当社は,国内旅行を目的とする企画旅行の場合においては,前項に定めるほか,次の各号に掲げる事由によって生じた損害に対しても,損害補償金を支払いません。
 一 地震,噴火又は津波
 二 前号の事由に随伴して生じた事故又はこれらに伴う秩序の混乱に基づいて生じた事故
(損害補償金を支払わない場合-その二)
第十七条の二 当社は,旅行者が次の各号に掲げるいずれかに該当する事由がある場合には,損害補償金を支払わないことがあります。
 一 反社会的勢力に該当すると認められること。
 二 反社会的勢力に対して資金等を提供し,又は便宜を供与する等の関与をしていると認められること。
 三 反社会的勢力を不当に利用していると認められること。
 四 法人である場合において,反社会的勢力がその法人を支配し,又はその法人の経営に実質的に関与していると認められること。
 五 その他反社会的勢力と社会的に非難されるべき関係を有していると認められること。
(補償対象品及びその範囲)
第十八条 補償対象品は,旅行者が企画旅行参加中に携行するその所有の身の回り品に限ります
2 前項の規定にかかわらず,次の各号に掲げるものは,補償対象品に含まれません。
 一 現金,小切手その他の有価証券,印紙,切手その他これらに準ずるもの
 二 クレジットカード,クーポン券,航空券,パスポートその他これらに準ずるもの
 三 稿本,設計書,図案,帳簿その他これらに準ずるもの(磁気テープ,磁気ディスク,シー・ディー・ロム,光ディスク等情報機器(コンピュータ及びその端末装置等の周辺機器)で直接処理を行える記録媒体に記録されたものを含みます。)
 四 船舶(ヨット,モーターボート及びボートを含みます。)及び自動車,原動機付自転車及びこれらの付属品
 五 山岳登はん用具,探検用具その他これらに類するもの
 六 義歯,義肢,コンタクトレンズその他これらに類するもの
 七 動物及び植物
 八 その他当社があらかじめ指定するもの


(18)手配旅行契約の部に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行業者と契約を締結しようとする旅行者が提出する申込金は,旅行代金,取消料その他の旅行者が旅行業者に支払うべき金銭の一部として取り扱われる。
 b.旅行業者は,契約責任者との間で契約を締結する場合において,申込金の支払いを受けることなく契約の締結の承諾により契約を成立させる場合には,その旨を記載した書面を交付するものとし,契約は,当該書面を交付した時に成立するものとする。
 c.「旅行代金」とは,旅行業者が旅行サービスを手配するために,運賃,宿泊料その他の運送・宿泊機関等に対して支払う費用のみをいう。
 d.旅行業者は,契約の履行に当たって,国内旅行にあっては手配の一部を手配代行者に代行させることはできず,すべての手配を旅行業者自らが行うことを要する。

ア.a,b  イ.a,b,c  ウ.a,c,d  エ.b,c,d


正解:ア(配点:4)
解説:aは,約款(手配)5条3項の通りですから,正しいです。

(契約の申込み)
第五条 当社と手配旅行契約を締結しようとする旅行者は,当社所定の申込書に所定の事項を記入の上,当社が別に定める金額の申込金とともに,当社に提出しなければなりません。
2 略
3 第一項の申込金は,旅行代金,取消料その他の旅行者が当社に支払うべき金銭の一部として取り扱います


bは,約款(手配)20条2項の通りですから,正しいです。

(契約成立の特則)
第二十条 略
2 前項の規定に基づき申込金の支払いを受けることなく手配旅行契約を締結する場合には,当社は,契約責任者にその旨を記載した書面を交付するものとし,手配旅行契約は,当社が当該書面を交付した時に成立するものとします


cについて,約款(手配)2条3項は,「旅行代金」を,運賃,宿泊料その他の運送・宿泊機関等に対して支払う費用だけでなく,旅行業者所定の旅行業務取扱料金も含むものと定義しています。したがって,cは,誤りです。

(用語の定義)
第二条 略
2 略
3 この約款で「旅行代金」とは,当社が旅行サービスを手配するために,運賃,宿泊料その他の運送・宿泊機関等に対して支払う費用及び当社所定の旅行業務取扱料金(変更手続料金及び取消手続料金を除きます。)をいいます
4~6 略


dについて,約款(手配)4条は,手配の全部又は一部を手配代行者に代行させることができる旨を規定しており,これを制限する規定は設けられていません。したがって,dは,誤りです。

(手配代行者)
第四条 当社は,手配旅行契約の履行に当たって,手配の全部又は一部を本邦内又は本邦外の他の旅行業者,手配を業として行う者その他の補助者に代行させることがあります


以上から,a及びbが正しい一方,c及びdは誤りですから,正解はアとなります。

(19)手配旅行契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者が善良な管理者の注意をもって旅行サービスの手配をしたにもかかわらず,満員,休業,条件不適当等の事由により,運送・宿泊機関等との間で旅行サービスの提供をする契約を締結できなかったときには,旅行者は,旅行業者に対し,所定の旅行業務取扱料金を支払うことを要しない。
 イ.旅行者が所定の期日までに旅行代金を支払わないことから,旅行業者が契約を解除したときは,旅行者は,いまだ提供を受けていない旅行サービスに係る取消料,違約料その他の運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用を負担するほか,旅行業者に対し,所定の取消手続料金及び旅行業者が得るはずであった取扱料金を支払わなければならない。
 ウ.旅行業者は,旅行開始前において,運送・宿泊機関等の運賃・料金の改訂,為替相場の変動その他の事由により旅行代金の変動を生じた場合は,当該旅行代金を変更することがある。
 エ.旅行業者は,運送サービスの手配のみを目的とする契約であって,旅行代金と引換えに当該旅行サービスの提供を受ける権利を表示した書面を交付するものについては,口頭による申込みを受け付けることがある。この場合において,契約は,旅行業者が契約の締結を承諾した時に成立するものとする。


正解:ア(配点:4)
解説:アについて,約款(手配)3条は,旅行業者が善管注意義務を果たしたときは,旅行サービスの提供をする契約を締結できなかった場合であっても,旅行者は,旅行業務取扱料金を支払わなければならない旨を規定しています。したがって,アは,誤りです。

(手配債務の終了)
第三条 当社が善良な管理者の注意をもって旅行サービスの手配をしたときは,手配旅行契約に基づく当社の債務の履行は終了します。したがって,満員,休業,条件不適当等の事由により,運送・宿泊機関等との間で旅行サービスの提供をする契約を締結できなかった場合であっても,当社がその義務を果たしたときは,旅行者は,当社に対し,当社所定の旅行業務取扱料金(以下「取扱料金」といいます。)を支払わなければなりません。通信契約を締結した場合においては,カード利用日は,当社が運送・宿泊機関等との間で旅行サービスの提供をする契約を締結できなかった旨,旅行者に通知した日とします。


イについて,旅行者が旅行代金を支払わないことは,約款(手配)14条1項1号の解除事由にあたるところ,同条2項は,同条1項に基づいて手配旅行契約が解除されたときは,旅行者は,費用を負担し,旅行業者所定の取消手続料金及び旅行業者が得るはずであった取扱料金を支払う旨を規定しています。したがって,イは,正しいです。

(旅行者の責に帰すべき事由による解除)
第十四条 当社は,次に掲げる場合において,手配旅行契約を解除することがあります。
 一 旅行者が所定の期日までに旅行代金を支払わないとき
 二 通信契約を締結した場合であって,旅行者の有するクレジットカードが無効になる等,旅行者が旅行代金等に係る債務の一部又は全部を提携会社のカード会員規約に従って決済できなくなったとき。
 三 旅行者が第六条第二号から第四号までのいずれかに該当することが判明したとき。
2 前項の規定に基づいて手配旅行契約が解除されたときは,旅行者は,いまだ提供を受けていない旅行サービスに係る取消料,違約料その他の運送・宿泊機関等に対して既に支払い,又はこれから支払わなければならない費用を負担するほか,当社に対し,当社所定の取消手続料金及び当社が得るはずであった取扱料金を支払わなければなりません


ウは,約款(手配)16条3項の通りですから,正しいです。

(旅行代金)
第十六条 略
2 略
3 当社は,旅行開始前において,運送・宿泊機関等の運賃・料金の改訂,為替相場の変動その他の事由により旅行代金の変動を生じた場合は,当該旅行代金を変更することがあります
4,5 略


エは,約款(手配)9条1項,2項の通りですから,正しいです。

(乗車券及び宿泊券等の特則)
第九条 当社は,第五条第一項及び前条第一項の規定にかかわらず,運送サービス又は宿泊サービスの手配のみを目的とする手配旅行契約であって旅行代金と引換えに当該旅行サービスの提供を受ける権利を表示した書面を交付するものについては,口頭による申込みを受け付けることがあります
2 前項の場合において,手配旅行契約は,当社が契約の締結を承諾した時に成立するもとのします


(20)旅行相談契約の部に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.旅行業者が約款に定めのない事項について,法令に反せず,かつ,旅行者の不利にならない範囲で書面により特約を結んだときは,その特約が約款に優先する。
 イ.旅行業者が相談に対する旅行業務取扱料金を収受することを約して,旅行者の委託により,旅行に必要な経費の見積りを行う業務を引き受けるだけでは,旅行相談契約とはならない。
 ウ.旅行業者は,申込書の提出を受けることなく電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による契約の申込みを受け付けることがある。この場合において,契約は,旅行業者が契約の締結を承諾した時に成立するものとする。
 エ.旅行業者が作成した旅行の計画に記載した運送・宿泊機関等について,満員等の事由により,運送・宿泊機関等との間で当該機関が提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供をする契約を旅行者が締結できなかったとしても,旅行業者はその責任を負わない。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,約款(相談)1条2項の通りですから,正しいです。

(適用範囲)
第一条 略
2 当社が法令に反せず,かつ,旅行者に不利にならない範囲で書面により特約を結んだときは,前項の規定にかかわらず,その特約が優先します


イについて,約款(相談)2条は,旅行業務取扱料金の収受を約して,旅行者の委託により,同条各号のいずれかの事由に該当する場合は「旅行相談契約」にあたる旨規定しているところ,同条3号は「旅行に必要な経費の見積もり」を挙げています。したがって,イは,誤りです。

(旅行相談契約の定義)
第二条 この約款で「旅行相談契約」とは,当社が相談に対する旅行業務取扱料金(以下「相談料金」といいます。)を収受することを約して,旅行者の委託により,次に掲げる業務を行うことを引き受ける契約をいいます
 一 旅行者が旅行の計画を作成するために必要な助言
 二 旅行の計画の作成
 三 旅行に必要な経費の見積り
 四 旅行地及び運送・宿泊機関等に関する情報提供
 五 その他旅行に必要な助言及び情報提供


ウは,約款(相談)3条3項の通りですから,正しいです。

(契約の成立)
第三条 略
2 略
3 当社は,前二項の規定にかかわらず,申込書の提出を受けることなく電話,郵便,ファクシミリその他の通信手段による旅行相談契約の申込みを受け付けることがあります。この場合において,旅行相談契約は,当社が契約の締結を承諾した時に成立するものとします
4 略


エは,約款(相談)6条2項の通りですから,正しいです。

(当社の責任)
第六条 略
2 当社は,当社が作成した旅行の計画に記載した運送・宿泊機関等について,実際に手配が可能であることを保証するものではありません。したがって,満員等の事由により,運送・宿泊機関等との間で当該機関が提供する運送,宿泊その他の旅行に関するサービスの提供をする契約を締結できなかったとしても,当社はその責任を負うものではありません


2.一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.バス会社が収受する運賃及び料金は、乗車時において地方運輸局長に届け出て実施しているものによる。
 イ.バス会社は、契約責任者に対し、運送申込書を提出するときに所定の運賃及び料金の20%以上を、配車の日の前日までに所定の運賃及び料金の残額をそれぞれ支払うよう求める。
 ウ.バス会社は、旅行業者が手配旅行の実施のため、当該バス会社に旅客の運送を申し込む場合には、当該旅行業者に手配旅行の実施を依頼した者と運送契約を結ぶ。
 エ.バス会社に旅客の運送を申込む者は、運送申込書とともに、その添附書類として旅客の名簿を提出しなければならない。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,バス約款11条1項の通りですから,正しいです。

(運賃及び料金)
第11条 当社が収受する運賃及び料金は,乗車時において地方運輸局長に届け出て実施しているものによります
2 略


イは,バス約款13条1項の通りですから,正しいです。

(運賃及び料金の支払時期)
第13条 当社は,契約責任者に対し,第5条第1項の運送申込書を提出するときに所定の運賃及び料金の20%以上を,配車の日の前日までに所定の運賃及び料金の残額をそれぞれ支払うよう求めます
2 略


ウは,バス約款26条の通りですから,正しいです。

(手配旅行の場合の取扱い)
第26条 当社は,旅行業者が手配旅行の実施のため,当社に旅客の運送を申し込む場合には,当該旅行業者に手配旅行の実施を依頼した者と運送契約を結びます。この場合において,当該旅行業者が手配旅行の実施を依頼した者の代理人となるときは,当該旅行業者に対し,代理人であることの立証を求めることがあります。


エについて,バス約款5条には,旅客運送を申し込む者が運送申込書のほかに添付書類を提出しなければならない旨は規定されていません。したがって,エは,誤りです。

(運送の申込み)
第5条 当社に旅客の運送を申し込む者は,次の事項を記載した運送申込書を提出しなければなりません。
 ⑴ 申込者の氏名又は名称及び住所又は連絡先
 ⑵ 当社と運送契約を結ぶ者(以下「契約責任者」という。) の氏名又は名称及び住所
 ⑶ 旅客の団体の名称
 ⑷ 乗車申込人員
 ⑸ 乗車定員別又は車種別の車両数
 ⑹ 配車の日時及び場所
 ⑺ 旅行の日程(出発時刻,終着予定時刻,目的地,主たる経過地,宿泊又は待機を要する場合はその旨その他車両の運行に関連するもの)
 ⑻ 運賃の支払方法
 ⑼ 第12条に規定する運賃の割引の適用を受けるときは,その旨
 ⑽ 特約事項があるときは,その内容
2 前項第9号に該当する場合には,第1項の運送申込書に所定の証明書を添付しなければなりません。
3 略


3.海上運送法第9条第3項の規定に基づく標準運送約款(フェリーを含む一般旅客定期航路事業に関す
る標準運送約款)に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.「旅客」とは,徒歩客及び自動車航送を行う場合にあっては,自動車航送に係る自動車の運転者,乗務員,乗客その他の乗車人をいう。
 イ.旅客が自ら携帯して船室に持ち込む手回り品は,3辺の長さの和が2メートルで重量が30キログラムの物品であれば,手回り品の料金は無料である。
 ウ.フェリー会社は,旅客が乗船後に乗越しの申し出をした場合には,当該フェリーの輸送力に余裕がある場合に限り,その変更の取扱いに応じる。この場合には,フェリー会社は,変更後の乗船区間に対応する運賃及び料金の額と既に収受した運賃及び料金の額との差額を申し受ける。
 エ.フェリー会社は,災害時における円滑な避難,緊急輸送その他これらに類する旅客又は貨物の輸送を行う場合は,予定した船便の発航の中止又は使用船舶,発着日時,航行経路若しくは発着港の変更の措置をとることがある。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,フェリー約款2条1項の通りですから,正しいです。

(定義)
第二条 この運送約款で「旅客」とは,徒歩客及び自動車航送を行う場合にあつては,自動車航送に係る自動車の運転者,乗務員,乗客その他の乗車人をいいます
2~5 略


イについて,フェリー約款6条4項は,手回り品の重量が20キログラム以下であれば無料としています。また,同条5項は,フェリー約款2条4項2号及び3号に掲げる手回り品は無料としていますが,「3辺の和が2メートルで重量が30キログラムの物品」は同項1号に掲げられているので,無料となりません。したがって,イは,誤りです。

(定義)
第二条 略
2,3 略
4 この運送約款で「手回り品」とは,旅客が自ら携帯又は同伴して船室に持ち込む物であって,次の各号のいずれかに該当するものをいいます。
 ⑴ 三辺の長さの和が二メートル以下で,かつ,重量が三十キログラム以下の物品
 ⑵ 車いす(旅客が使用するものに限る。)
 ⑶ 身体障害者補助犬(身体障害者補助犬法(平成十四年法律第四十九号)第二条に規定する盲導犬,介助犬及び聴導犬であって,同法第十二条の規定による表示をしているものをいう。)
5 略
(運賃及び料金の額等)
第六条 略
2,3 略
4 重量の和が二十キログラム以下の手回り品の料金は,無料とします
5 第二条第四項第二号及び第三号に掲げる手回り品の料金は,無料とします


ウは,フェリー約款14条の通りですから,正しいです。

(乗越し等)
第十四条 旅客が乗船後に乗船券の券面記載の乗船区間,等級又は船室の変更を申し出た場合には,当社は,その輸送力に余裕があり,かつ,乗越し又は上位の等級若しくは船室への変更となる場合に限り,その変更の取扱いに応じます。この場合には,当社は,変更後の乗船区間,等級及び船室に対応する運賃及び料金の額と既に収受した運賃及び料金の額との差額を申し受け,これと引き換えに補充乗船券を発行します。


エは,フェリー約款5条3号の通りですから,正しいです。

(運航の中止等)
第5条 当社は,法令の規定によるほか,次の各号のいずれかに該当する場合は,予定した船便の発航の中止又は使用船舶,発着日時,航行経路若しくは発着港の変更の措置をとることがあります
 ⑴ 気象又は海象が船舶の航行に危険を及ぼすおそれがある場合
 ⑵ 天災、火災、海難、使用船舶の故障その他のやむを得ない事由が発生した場合
 ⑶ 災害時における円滑な避難、緊急輸送その他これらに類する旅客又は貨物の輸送を行う場合
 ⑷ 船員その他運送に携わる者の同盟罷業その他の争議行為が発生した場合
 ⑸ 乗船者の疾病が発生した場合など生命が危険にさらされ、又は健康が著しく損なわれるおそれがある場合
 ⑹ 使用船舶の奪取又は破壊等の不法行為が発生した場合
 ⑺ 旅客が第18条第1項各号に掲げる行為をし、又はしようとしていると信ずるに足りる相当な理由がある場合
 ⑻ 官公署の命令又は要求があつた場合


4.旅客鉄道会社(JR)の旅客営業規則に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.「乗車券類」とは,乗車券,急行券,特別車両券,寝台券,コンパートメント券及び座席指定券をいう。
 イ.急行券を所持する旅客は,急行列車の遅延により,着駅到着時刻に2時間以上遅延して到着したときは,急行料金の全額の払いもどしを請求することができる。
 ウ.小口団体(普通団体)に対する運送の申込みの受付期間は,当該団体の始発駅出発日の9箇月前の日から14日前の日までである。ただし,別に定める場合は12日前の日まで受け付けることがある。
 エ.小児の寝台料金は,大人の寝台料金を折半し,10円未満のは数を切り捨てて10円単位とした額とする。


正解:エ(配点:4)
解説:アは,旅客営業規則18条の通りですから,正しいです。

(乗車券類の種類)
第十八条 乗車券類の種類は,次の各号に定めるとおりとする。
 ⑴ 乗車券
  イ 普通乗車券┳片道乗車券
         ┣往復乗車券
         ┗連続乗車券
  ロ 定期乗車券┳通勤定期乗車券
         ┣通学定期乗車券
         ┗特殊定期乗車券┳特別車両定期乗車券
                 ┗特殊均一定期乗車券
  ハ 普通回数乗車券
  ニ 団体乗車券
  ホ 貸切乗車券
 ⑵ 急行券┳特別急行券┳指定席特急券
      ┃     ┣立席特急券
      ┃     ┣自由席特急券
      ┃     ┗特定特急券
      ┗普通急行券
 ⑶ 特別車両券┳特別車両券(A)┳指定席特別車両券(A)
        ┃        ┗自由席特別車両券(A)
        ┗特別車両券(B)┳指定席特別車両券(B)
                 ┗自由席特別車両券(B)
 ⑷ 寝台券┳A寝台券
      ┗B寝台券
 ⑸ コンパートメント券
 ⑹ 座席指定券


イは,旅客営業規則282条1項2号イ又はハの通りですから,正しいです。

(列車の運行不能・遅延等の場合の取扱方)
第二百八十二条 旅客は,旅行開始後又は使用開始後に,次の各号の一に該当する事由が発生した場合には,事故発生前に購入した乗車券類について,当該各号の一に定めるいずれかの取扱いを選択のうえ請求することができる。ただし,定期乗車券及び普通回数乗車券を使用する旅客は,第二百八十四条に規定する無賃送還(定期乗車券による無賃送還を除く。),第二百八十五条に規定する他経路乗車又は第二百八十八条に規定する有効期間の延長若しくは旅客運賃の払いもどしの取扱いに限って請求することができる。
 ⑴ 略
 ⑵ 列車が運行時刻より遅延し,そのため接続駅で接続予定の列車の出発時刻から一時間以上にわたって目的地に出発する列車に接続を欠いたとき(接続を欠くことが確実なときを含む。)又は着駅到着時刻にニ時間以上遅延したとき(遅延することが確実なときを含む。)
  イ 第二百八十二条のニに規定する旅行の中止並びに旅客運賃及び料金の払いもどし
  ロ 略
  ハ 第二百八十四条に規定する無賃送還並びに旅客運賃及び料金の払いもどし
 ⑶ 略
2 略


ウは,旅客営業規則45条1項2号の通りですから,正しいです。

(団体旅客運送の申込)
第四十五条 第四十三条の規定により団体乗車券を購入しようとする旅客は,次の各号に掲げる期間に,その人員,行程,乗車する列車その他必要事項を記載した団体旅行申込書を提出して,団体旅客運送の申込みを行うものとする。ただし,特に定める場合は,当該各号に定める期間外においても,運送の申込みを受け付けることがある。
 ⑴ 大口団体にあっては,当該団体の始発駅出発日の九箇月前の日から二箇月前の日まで。
 ⑵ 前号以外の団体にあっては,当該団体の始発駅出発日の九箇月前の日から十四日前の日まで。ただし,別に定める場合は,十二日前の日まで受け付けることがある
  (注)第二号の小口団体(普通団体)に対する運送の申込みの受付期間(受付期限を十四日前の日までとしたもの)の例を示せば,次のとおりである。
   (例一)九月十五日に出発する場合は,前年十二月十五日から九月一日まで受け付ける。
   (例二)十一月三十日に出発する場合は,三月一日から十一月十六日まで受け付ける。
2,3 略


エについて,旅客営業規則74条1項は,小児の料金を折半の扱いとするものを急行料金及び座席指定料金に限っています。したがって,エは,誤りです。

(小児の旅客運賃・料金)
第七十四条 小児の片道普通旅客運賃,定期旅客運賃,急行料金又は座席指定料金は,次条に規定する場合を除いて,大人の片道普通旅客運賃,定期旅客運賃,急行料金又は座席指定料金をそれぞれ折半し,十円未満のは数を切り捨てて十円単位とした額(以下この方法を「は数整理」という。)とする。
2,3 略


5.モデル宿泊約款に関する次の記述から,正しいもののみをすべて選んでいるものを1つ選びなさい。
 a.宿泊客が,ホテル(旅館)内に持ち込んでフロントに預けなかった物品又は現金並びに貴重品に滅失,毀損等の損害が生じた場合において,宿泊客からあらかじめその種類及び価額の明告がなかったものについては,ホテル(旅館)に故意又は重大な過失がある場合を除き,ホテル(旅館)は所定の金額を限度としてその損害を賠償する。
 b.ホテル(旅館)が宿泊客に客室を提供し,使用が可能になったのち,宿泊客が任意に宿泊しなかった場合においても,宿泊料金は申し受ける。
 c.ホテル(旅館)は,宿泊客に契約した客室を提供できないときは,宿泊客の了解を得て,できる限り同一の条件による他の宿泊施設をあっ旋する。
 d.宿泊客が,宿泊中に当初の申込み時の宿泊日を超えて宿泊の継続を申し入れた場合,ホテル(旅館)は,その申し出がなされた時点で当初の宿泊契約が継続されたものとして処理する。

ア.a,b  イ.c,d  ウ.a,b,c  エ.a,b,c,d


正解:なし(配点:4)
解説:aについて,モデル宿泊約款15条2項は,その本文で,宿泊客がフロントに預けずに持ち込んだ物品等が,ホテル側の故意・過失により損害が生じたときは,ホテルがその損害を賠償する旨を規定しています。したがって,ホテル側に故意・過失なく損害が発生した場合は,ホテル側は損害を賠償する必要がないのが原則です。もっとも,同項ただし書は,宿泊客から明告のない場合は,ホテル側に故意・重過失がない限り,賠償額の上限を設けることができる旨を規定しています。そうすると,宿泊客からの明告がない場合の取扱いとしては,
 ・ホテルに故意・重過失がある場合→全額賠償(15条2項本文)
 ・ホテルに軽過失がある場合→上限額まで賠償(15条2項ただし書)
 ・ホテルが無過失の場合→賠償義務を負わない(15条2項本文反対解釈)
となるはずです。その上でaの選択肢を読むと,「故意又は重大な過失がある場合を除き」とあるので,それ以外の場合,つまりホテル側に軽過失がある場合とホテル側が無過失の場合のいずれの場合も想定して解答することが必要であるところ,そのいずれについても損害を賠償するとされています。したがって,aは,無過失の場合でも損害賠償義務を負うとしている点で誤りです。

(寄託物等の取扱い)
第十五条 略
2 宿泊客が,当ホテル(館)内にお持込みになった物品又は現金並びに貴重品であってフロントにお預けにならなかったものについて,当ホテル(館)の故意又は過失により滅失,毀損等の損害が生じたときは,当ホテル(館)は,その損害を賠償します。ただし,宿泊客からあらかじめ種類及び価額の明告のなかったものについては,当ホテル(館)に故意又は重大な過失がある場合を除き,  万円を限度として当ホテル(館)はその損害を賠償します


bは,モデル宿泊約款12条3項の通りですから,正しいです。

(料金の支払い)
第十二条 略
2 略
3 当ホテル(館)が宿泊客に客室を提供し,使用が可能になったのち,宿泊客が任意に宿泊しなかった場合においても,宿泊料金は申し受けます


cは,モデル宿泊約款14条1項の通りですから,正しいです。

(契約した客室の提供ができないときの取扱い)
第十四条 当ホテル(館)は,宿泊客に契約した客室を提供できないときは,宿泊客の了解を得て,できる限り同一の条件による他の宿泊施設をあっ旋するものとします
2 略


dについて,モデル宿泊約款2条2項は,当初の宿泊日を超えた宿泊の継続の申入れがあった場合は,申出のあった時点で新たな宿泊契約の申込みがあったものとして扱う旨規定しており,当初の宿泊契約とは別個の契約と捉えています。したがって,dは,誤りです。

(宿泊契約の申込み)
第二条 略
2 宿泊客が,宿泊中に前項第二号の宿泊日を超えて宿泊の継続を申し入れた場合,当ホテル(館)は,その申し出がなされた時点で新たな宿泊契約の申し込みがあったものとして処理します


6.国内旅客運送約款(全日本空輸)に関する次の記述のうち,誤っているものを1つ選びなさい。
 ア.旅客の運送は,旅客が航空機に搭乗する日において有効な航空会社の運送約款及びこれに基づいて定められた規定が適用される。
 イ.航空会社が約款の定めに従い受託手荷物の引渡しを行う場合には,航空会社は,手荷物合符の持参人が当該手荷物の正当な受取人であるか否かを確認する義務を負う。
 ウ.航空券で予約事項に搭乗予定便が含まれないものの有効期間は,航空会社が特定の旅客運賃を適用する航空券について別段の定めをした場合を除き,航空券の発行の日及びその翌日から起算して1年間とする。
 エ.手荷物及び旅客が装着する物品の価額の合計が15万円を超える場合には,旅客はその価額を申告することができる。この場合には,航空会社は,従価料金として,申告価額の15万円を超える部分について1万円毎に10円を旅客から申し受ける。


正解:イ(配点:4)
解説:アは,国内旅客運送約款2条2項の通りですから,正しいです。

(約款の適用)
第二条 略
2 旅客が航空機に搭乗する日において有効な運送約款及びこれに基づいて定められた規定が,当該旅客の運送に適用されるものとします
3 略


イについて,国内旅客運送約款30条3項は,航空会社が,受託手荷物の引渡しに際して,手荷物合符の持参人が当該手荷物の正当な受取人であるか否かを確認する義務を負わない旨を規定しています。したがって,イは,誤りです。

(受託手荷物の引渡し)
第三十条 略
2 略
3 前二項の定めに従い手荷物の引渡しを行う場合には,会社は,手荷物合符の持参人が当該手荷物の正当な受取人であるか否かを確認する義務を負いません。会社が正当な権利者であるか否かを確かめなかったことにより生ずる損害に対し,賠償の責に任じません。
4 略


ウは,国内旅客運送約款11条2項の通りですから,正しいです。

(有効期間)
第十一条 略
2 航空券で予約事項に搭乗予定便が含まれないものは,航空券発行日及び発行の日の翌日から起算して一年間有効とします。ただし,会社が特定の旅客運賃を適用する航空券について,別段の定めをした場合は,この限りではありません
3 略


エは,国内旅客運送約款40条の通りですから,正しいです。

(従価料金)
第四十条 手荷物及び旅客が装着する物品の価額の合計が十五万円を超える場合には,旅客はその価額を申告することができます。この場合には,会社は,従価料金として,申告価額の十五万円を超える部分について一万円毎に十円を申し受けます



2020-03-12(Thu)

【国内旅行業務取扱管理者試験】平成29年度第1問



(1) 次の記述から,法第1条「目的」に定められているもののみをすべて選んでいるものはどれか。
 a.旅行の安全の確保及び旅行者の利便の増進
 b.旅行業等を営む者の業務の適正な運営の確保
 c.旅行業等を営む者の適正な利潤の確保
 d. 旅行業等を営む者についての登録制度の実施

ア.a,d  イ.b,c  ウ.a,b,d  エ.a,b,c,d


正解:ウ(配点:4)
解説:法1条は,その目的を次の通り定めています。

(目的)
第一条 この法律は、旅行業等を営む者について登録制度を実施し、あわせて旅行業等を営む者の業務の適正な運営を確保するとともに、その組織する団体の適正な活動を促進することにより、旅行業務に関する取引の公正の維持、旅行の安全の確保及び旅行者の利便の増進を図ることを目的とする。


 a,b及びdは法文中に表れていますが,cはその旨の定めがありません。したがって,ウが正解となります。

(2) 法第2条「定義」に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 ア.報酬を得て,旅行者のため,運送等サービスの提供を受けることについて,代理して契約を締結し,媒介をし,又は取次ぎをする行為を行う事業は,旅行業に該当する。
 イ.報酬を得て,専ら運送サービスを提供する者のため,旅行者に対する運送サービスの提供について,代理して契約を締結する行為を行う事業は,旅行業に該当しない。
 ウ.報酬を得て,旅行業を営む者のため,運送等サービスを提供する者と契約を締結する行為を行う事業は,旅行業に該当しない。
 エ.報酬を得て,旅行に関する相談に応ずる行為を行う事業は,旅行業に該当しない。


正解:エ(配点:4)
解説:法2条は,次の通り規定しています(抜粋)。

(定義)
第二条 この法律で「旅行業」とは、報酬を得て、次に掲げる行為を行う事業(専ら運送サービスを提供する者のため、旅行者に対する運送サービスの提供について、代理して契約を締結する行為を行うものを除く。)をいう。
 一、二 略 
 三 旅行者のため、運送等サービスの提供を受けることについて、代理して契約を締結し、媒介をし、又は取次ぎをする行為
 四~八 略
 九 旅行に関する相談に応ずる行為
2~7 略


 アについては法2条1項3号に,エについては法2条1項9号にそれぞれ「旅行業」にあたるものとして掲げられており,イについては法2条1項柱書かっこ書きに「旅行業」から除外されるものとして定められている一方,ウについては法2条1項に掲げられていないため「旅行業」にあたりません。そうすると,ア,イ及びウは正しいことになり,エについては「旅行業」にあたるにもかかわらずあたらないとしている点で誤っています。

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