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2018-01-31(Wed)

【旧司】刑事訴訟法平成13年度第2問

長らく続いた検面調書シリーズもこれでひと段落です。

≪問題≫
 傷害事件の公判において,次の各場合に,犯行を目撃した旨のAの検察官面前調書を証拠とすることができるか。
1 Aは公判期日に証人として出頭し,「はっきりと覚えていない。」旨を繰り返すだけで,その外は何も述べなかった。
2 Aに対し,証人として召喚状を発したが,Aは外国に行っており,帰国は1年後の見込みであることが判明した。


今までやってきた検面調書の問題のまとめっていう感じです。

≪答案≫
第1.設問1
 1⑴ Aの検察官面前調書(以下「本件調書」という。)を証拠とすることができるか。本件調書は,Aの取調べ段階で作成されたものと考えられるので,「公判期日における供述に代えて書面を証拠と」する場合であれば,伝聞証拠として原則証拠能力を有しないこととなる(320条1項)。そこで,本件調書は伝聞証拠にあたるか,伝聞証拠の意義が問題となる。
  ⑵ 320条1項の趣旨は,供述証拠は人の知覚,記録,表現,叙述という過程を経ており,その各過程で誤りを生ずるおそれが高いにもかかわらず,反対尋問,偽証罪による制裁,裁判所による観察という真実性の担保が欠けているから,その証拠能力を否定する点にある。そこで,伝聞証拠とは,①公判廷外の供述を内容とする証拠で,②要証事実との関係で原供述の内容の真実性が問題となるものをいう。
  ⑶ これを本件についてみると,①本件調書は,Aの取調べ段階で検察官が録取したものであると考えられるから,公判廷外の供述を内容とする証拠である。また,②本件調書は,Aの犯行目撃情報を立証趣旨とする場合には,それにより犯行を行ったことが推認され,上記趣旨通りに要証事実が設定される。その場合には,要証事実との関係で内容の真実性が問題となる。したがって,本件調書は,伝聞証拠にあたり,原則として証拠能力を欠く。
 2.そうだとしても,本件調書について伝聞例外(321条以下)が適用され,例外的に証拠能力が肯定されないか。
  ⑴ まず,被告人側が,検察官による本件調書の証拠調べ請求について「同意し」,「その書面が作成され……たときの情況を考慮し相当と認めるとき」は,本件調書を証拠とすることができる(326条1項)。
  ⑵ア.本件調書は,取調べ段階でAが検察官に対してした供述を記録したものであるから,「検察官の面前における供述を録取した書面」(321条1項2号)にあたる。そこで,同号該当性を検討する。
   イ.検察官としては,Aが公判期日で「はっきり覚えていない。」との,記憶喪失の供述を繰り返していることから,より明確な供述が得られている本件調書を証拠調べ請求するものと考えられるが,これをもって供述不能(同号前段)ということができるか。同号前段には,供述不能事由について列挙されているが,記憶喪失はこれに含まれていないため,同号前段列挙事由が制限列挙か否かが問題となる。
 同号前段は,証拠として採用する必要が高い場合を列挙したものであるから,これらの事由に匹敵するような時事用であれば,供述不能の要件を充たす。ただし,これらの事由は,例外的に伝聞証拠を用いる必要性を基礎づけるものであるから,死亡以外の場合には,一時的な供述不能では足りず,その状態が相当程度継続して存続していることが必要である。記憶があいまいで供述することができない場合には,記憶喚起を試み,これが奏功しないことなどをもって,相当程度継続しているか否かを判断すべきである。
 本件でも,検察官はAの記憶を喚起するために,誘導尋問を行うなどして,それでもAの記憶が回復しなかった場合には,供述不能であるということができる。
   ウ.そして,本件調書にAの「署名若しくは押印」(321条1項柱書)があることが必要である。
   エ.これらの要件を充たしていれば,本件調書は321条1項2号前段により,例外的に証拠能力が認められる。
  ⑶ 以上のいずれかにあた場合には,裁判所は本件調書を証拠とすることができる。
第2.設問2
 1.設問1と同様に,本件調書は伝聞証拠であるので,伝聞例外の適用について検討する。
 2⑴ 設問1と同様に,被告人側の「同意」がある場合には,証拠能力が認められる。
  ⑵ア.それでは,321条1項2号には該当するか。上記のように,本件調書は「公判期日における供述に代えて書面を証拠」とする場合にあたる。
   イ.Aは,召喚状を発した当時,外国に行っており,1年は帰国しないことが分かっている。このことをもって「国外にいるため……公判期日において供述することができないとき」にあたるか検討するに,上記のように,同号前段は,例外的に伝聞証拠を用いる必要性を基礎づけるものであるから,相当程度継続して国外にいることが必要である。そして,可能な手段を尽くしても公判期日に証人を出頭させることができないことなどをもって,相当程度継続しているか否かを判断すべきである。
 本件でも,可能な手段を尽くしてもAを公判期日に出頭させることができないような場合には,「国外にいるため……公判期日において供述することができないとき」にあたる。
   ウ.そして,本件調書にAの「署名若しくは押印」(321条1項柱書)があることが必要である。
   エ.これらの要件を充たしていれば,本件調書は321条1項2号前段により,証拠能力が認められるように思われる。
 3.しかし,本件では,Aに対する反対尋問が行われていない。このような場合でも,本件調書の証拠能力を認めてもよいか。
  刑訴法は,その全体を通して手続的正義,具体的には手続的公正を要求していると考えられるところ,公判の場面においては,相手方当事者の論拠と証拠に抗弁する公正な機会が与えられることが求められる。このような機会が奪われるような場合など,手続的正義の観点から公正さを欠くと認められるときは,これを事実認定の証拠とすることが許容されず,証拠能力が否定される。そして,手続的正義の観点から公正さを欠くか否かの判断は,証人の国外渡航の理由及び時期,証人尋問請求の時期,証人尋問決定の時期などの諸事情を総合的に考慮して行う。(※1)
  本件でも,Aの国外渡航の理由などに照らして,手続的正義の観点から公正さを欠くと認められるときには,本件調書を事実認定の証拠とすることは許容されず,証拠能力が否定される。
 4.以上から,本件調書に伝聞例外の適用があり,手続的正義の観点から公正さを欠くと認められない場合には,証拠能力を有するため,裁判所は本件調書を証拠とすることができる。
以 上


(※1)総合考慮の判断要素については,最判平成7年6月20日の調査官解説を,一般的な国外渡航にも汎用できるように勝手に改変したものですが,これでいいのかどうかは分かりません。
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2018-01-31(Wed)

【旧司】刑事訴訟法昭和61年度第2問

今日も今日とて証拠法。

もはやコメントはありません。

≪問題≫
 甲乙両名は,共謀の上丙を殺害したとして起訴された。甲に対する証拠として,乙の「甲に頼まれて丙を射殺した。」という検察官面前調書がある。しかし,乙は,公判廷ではあいまいな供述をするのみであった。一方,甲は,終始,乙に依頼したことを否認している。
 この場合において甲の有罪を認定する上での問題点を論ぜよ。


問題点を論ぜよって何だよ。

≪答案≫
1.甲は,丙に対する殺人罪の共謀共同正犯として起訴されている。ここで,乙が実行共同正犯であるとみれるから,甲の有罪を認定するためには,乙との共謀の事実の存在を立証する必要がある。共謀の事実は,共謀共同正犯の認定にあたり「罪となるべき事実」(335条1項)であるから,これを認定するためには,適法な証拠調べを経た証拠能力のある証拠によらなければならない(317条)。
2⑴ア.そこで,乙の「甲に頼まれて丙を射殺した。」という検察官面前調書(以下「本件調書」という。)を,甲乙間の共謀の事実の認定に際して証拠に供することはできないか。本件調書が「公判期日における供述に代えて書面を証拠と」する場合であれば,伝聞証拠として原則証拠能力を有さないこととなる(320条1項)。そこで,本件調書は伝聞証拠にあたるか,伝聞証拠の意義が問題となる。
  イ.320条1項の趣旨は,供述証拠は人の知覚,記憶,表現,叙述という過程を経ており,その各過程で誤りを生ずるおそれが高いにもかかわらず,反対尋問,偽証罪による制裁,裁判所による観察という真実性の担保が欠けることから,その証拠能力を否定する点にある。そこで,伝聞証拠とは,①公判廷外の供述を内容とする証拠で,②要証事実との関係で原供述の内容の真実性が問題となるものをいう。
  ウ.これを本件についてみると,①本件調書は,検察官が乙の取調べ段階で作成したものと考えられるから,公判廷外での供述を内容とするものである。
 また,②本件の公訴事実は,甲の丙に対する殺人罪の共謀共同正犯である。そして,甲は,終始,乙に依頼したことを否認しているから,公判廷での争点は,甲の殺人罪の共謀共同正犯としての構成要件該当性である。そして,検察官は,本件調書を,「共謀の事実の存在」を立証趣旨として提出することが考えられる。本件調書中の「甲に頼まれて」という部分が立証できれば,甲乙間で意思連絡があったことが認定できる。そして,その意思連絡に基づいて「丙を射殺した」ということであれば,丙の殺害について共謀があったことが推認できるから,上記立証趣旨が要証事実となる。そして,上記推認は,乙の供述の内容が真実でなければ成立しないものであるから,要証事実との関係で供述内容の真実性が問題となるものである。
 したがって,本件調書は,伝聞証拠にあたり,原則として証拠能力を有しない。
 ⑵ そうだとしても,本件調書について伝聞例外(321条以下)が適用され,例外的に証拠能力が肯定されないか。
  ア.まず,甲側が,検察官による本件調書の証拠調べ請求について「同意し」,「その書面が作成され……たときの情況を考慮し相当と認めるとき」は,本件調書を証拠とすることができる(326条1項)。しかし,甲は,終始,乙に依頼したことを否認していることからすると,甲が上記同意をすることは考えにくい。
  イ(ア) そこで,上記同意がない場合であっても,本件調書は,取調べ段階で乙が検察官に対し供述した内容を記録したものであるから,「検察官の面前における供述を録取した書面」(321条1項2号)にあたる。そこで,同号該当性を検討する。
   (イ) 検察官としては,乙が公判廷であいまいな供述しかしないことから,より明確な供述が得られている本件調書を証拠調べ請求するものと考えられるが,このことをもって「公判期日において前の供述と……実質的に異なつた供述をしたとき」(同号後段本文)にあたるか。
 同号後段本文が,同項1号書面の場合と異なり,「実質的に異なつた」としている趣旨は,一方当事者である検察官の面前における供述は,公平中立な裁判官の面前での供述に比して信用性が劣るため,より高度な信用性を要求した点にある。そうすると,「実質的に異なつた供述」とは,要証事実との関係でその認定につき異なった結論を導く可能性のある供述をいう。
 これを本件についてみると,乙があいまいな供述しかしていない場合には,それ自体から甲乙間の共謀の事実を認定することは困難であり,他の証拠によって認定されない限り,甲乙間の共謀の事実は立証されない。そうすると,甲の殺人罪の共謀共同正犯としての構成要件該当性が欠けるため,甲の有罪を認定できなくなる。しかし,本件調書中の「甲に頼まれて」という部分が立証できれば,甲の殺人罪の共謀共同正犯としての構成要件を充足するから,甲の有罪を認定することができることとなる。したがって,本件調書は,その内容が,要証事実との関係でその認定につき異なった結論を導く可能性がある供述であるから,「公判期日において前の供述と……実質的に異なつた供述をしたとき」にあたる。
   (ウ) また,同号後段本文に該当する場合には,「公判期日における供述よりも前の供述を信用すべき特別の情況の存する」こと(以下「特信情況」という。)が必要である(同号後段但書)。このとき,特信情況は,前の供述と比較し相対的に認められるか否かで判断する。そして,この判断にあたり,供述内容の信用性を考慮すると証明力を評価しなければならず,証拠評価に混乱を生ずるおそれがあるから,当該供述のなされた際の外部的付随事情を基準として判断する。ただし,外部的付随事情を推知させる資料として,供述内容を考慮することはできる。
 本件調書についても,特信情況が認められる必要がある。
   (エ) また,本件調書に,乙の「署名若しくは押印」があることが必要である(321条1項柱書)。
   (オ) 以上の要件を充たしていれば,本件調書は,321条1項2号後段により,例外的に証拠能力が認められる。
3.以上のように,本件調書の証拠能力がみとられるとしても,本件調書の内容は,共犯者である乙自身の犯罪を認める旨の陳述であり,自白にあたる。そこで,共犯者の自白のみで他の共犯者の有罪を認定することは許されるか,共犯者の自白が「本人の自白」(憲法38条3項)にあたり,補強法則(同項,刑訴法319条2項)の適用があるかが問題となる。
 たしかに,共犯者の自白が第三者の自白と異なり,引っ張り込みの危険性があることに鑑みれば,共犯者の自白は「本人の自白」に含まれ,これのみで有罪とすることは補強法則に反し,許されないようにも思える。しかし,自白とは,被告人本人が自分の犯罪事実を認める供述のことであるから,共犯者の自白は,一体不可分とはいえ,本人にとっては第三者の供述に過ぎない。また,補強法則は自由心証主義の制限であるから,この規定を拡張して解釈するのは妥当ではない。したがって,共犯者の自白は,「本人の自白」には含まれない。
 本件でも,乙の供述は,甲との関係では「本人の自白」ではないから,補強法則の適用はない。
4.よって,本件調書の証拠能力が認められる場合には,裁判所はそれのみをもって,甲の有罪の認定に用いることができる。
以 上
 


2018-01-30(Tue)

【高校入試】東京都英語平成22年度第3問

問題:東京都英語平成22年第3問
難易度:Bランク
解答時間の目安:11分

≪問題≫
3 次の対話の文章を読んで,あとの各問に答えよ。
  (*印の付いている単語には,本文のあとに〔注〕がある。)

  Mr. Matsuo is an English teacher at a junior high school. Ms. Baker is an American teacher who teaches English with him. They
have just started their English class.

Mr. Matsuo: Hi, everyone. Today, we are going to read a story about language. But before that, Ms. Baker will ask you some questions about Japanese words.
Ms. Baker: I usually teach you English. But today, I want you to teach me Japanese.
Ryohei: ⑴That sounds interesting.
Ms. Baker: OK. I'll ask you the first question, Ryohei. What does "shibashiba" mean? For example, "shibashiba tsukau."
Ryohei: "Shibashiba?" I think it means "often."
Mr. Matsuo: Good job.
Ms. Baker: ⑵Thank you, Ryohei.
Mr. Matsuo: Ryohei, can you say "shibashiba tsukau" in other words in Japanese?
Ryohei: Well.... "tamani tsukau."
Mr. Matsuo: Does everyone agree?
Maki: Mr. Matsuo, I think "shibashiba tsukau" means "yoku tsukau."
Mr. Matsuo: That's right, Maki.
Ryohei: Oh, really? ⑶I didn't know that.
Mr. Matsuo: Some students don't know the real *meaning of "shibashiba."
Ryohei: I've had the wrong *image of "shibashiba." So I've understood the English word "often" in a wrong way, too.
Ms. Baker: Ryohei, remember "often" means "many times."
Ryohei: I understand, Ms. Baker.
Ms. Baker: OK. Let's go to the next question, everyone. What does "omomuroni" mean?
Aiko: I often hear it, but I don't know.
Mr. Matsuo: For example, if I say, "omomuroni tachiagaru," how do I stand up? Can you *guess, Aiko?
Aiko: Maybe you stand up "quickly." Am I right?
Mr. Matsuo: Well, Aiko. ⑷Watch me.

  He sits down on a chair. Then he stands up very slowly and says, "omomuroni tachiagaru."

Aiko: Does it mean "slowly?"
Mr. Matsuo: That's right.
Ryohei: I thought I would be able to answer question about my own language. ⑸But I was wrong.
Aiko: I think there are a lot of things I don't know about Japanese.
Mr. Matsuo: It's really important for us to study our own language.
Ms. Baker: And you can learn new things about your own language when you study a foreign language, too.
Maki: ⑹Sounds exciting. I will study English harder.
Ryohei: I'll study both Japanese and English hard! I want to teach Japanese to foreign people in the future.
Mr. Matsuo: Great! All right, everyone. Open your textbook to page twenty-four. The *title is "Do We Really Know Our Own Language?".

〔注〕meaning 意味  image イメージ  guess 推測する  title 題

〔問1〕⑴That sounds interesting.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。

  I am interested in 【     】.
 ア teaching Ms. Baker Japanese.
 イ reading a story about language
 ウ studying English with Ms. Baker
 エ asking Ms. Baker some questions

〔問2〕⑵Thank you, Ryohei.とあるが,このようにMs. Bakerが言った理由を最もよく表しているのは,次のうちではどれか。

 ア Ryohei answered "tamani tsukau."
 イ Mr. Matsuo said "Good job" to Ryohei.
 ウ Ryohei told Ms. Baker how to say "shibashiba" in English.
 エ Ms. Baker learned how to say "shibashiba tsukau" in other words in Japanese.

〔問3〕⑶I didn't know that.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。

  I didn't know 【     】.
 ア "often" meant "tamani."
 イ "shibashiba" meant "yoku."
 ウ "often" meant "shibashiba."
 エ "shibashiba" meant "tamani."

〔問4〕⑷Watch me.とあるが,このときMr. Matsuoが言いたかったことを,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。

  If you watch me, you will learn the meaning of 【     】.
 ア "omomuroni."
 イ "shibashiba."
 ウ "quickly."
 エ "slowly."

〔問5〕⑸But I was wrong.の内容を,次のように語句を補って書き表すとすれば,【     】の中に,どのような1語を入れるのがよいか。

  I thought I knew 【     】 well, but I was wrong.

〔問6〕⑹Sounds exciting.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,どのような1語を入れるのがよいか。

  Learning something 【     】 about Japanese by studying a foreign language sounds exciting.

〔問7〕次の文章は,Ryoheiが授業の終わりに書いた感想文である。【 (A) 】及び【 (B) 】の中にそれぞれ入る語の組み合わせとして正しいものは,下のうちではどれか。

  Today Ms. Baker asked us some questions about Japanese 【 (A) 】 we read a story about language. I thought I would be able to answer the questions. But I was not. So I started to think it was really important to study our own language.
  Now I'm interested in language, and I'll study both English and Japanese very hard. I want to teach 【 (B) 】 to foreign people in the future.


 ア (A) after  (B) English
 イ (A) after  (B) Japanese
 ウ (A) before  (B) English
 エ (A) before  (B) Japanese


≪解説≫
1.全訳
 Matsuo氏は,中学校の英語の先生です。Baker氏は,彼と一緒に英語を教えているアメリカ人の先生です。ちょうど彼らの英語の授業が始まりました。

Matsuo先生:やあ,みんな。今日は,言葉に関する話を読んでみよう。だけどその前に,Baker先生が君たちに日本語の言葉について,いくつか質問をするみたいだ。
Baker先生:私はいつもあなたたちに英語を教えているでしょ。だけど今日は,私はあなたたちに日本語を教えてほしいの。
Ryohei:⑴おもしろそうじゃん。
Baker先生:よし。じゃあRyohei,最初の質問をするわね。「しばしば」ってどういう意味。たとえば「しばしば使う」とか。
Ryohei:「しばしば」か。"often"のことじゃないですか。
Matsuo先生:よかろう。
Baker先生:⑵Ryohei,ありがとう。
Matsuo先生:じゃあRyohei,「しばしば使う」っていうのを,別の日本語で言えるかしら。
Ryohei:えーっと,「たまに使う」とかですか。
Matsuo先生:みんなもそれでいいかい。
Maki:Matsuo先生,私は「しばしば使う」というのは「よく使う」という意味だと思います。
Matsuo先生:Maki,その通りだ。
Ryohei:まじで。⑶知らなかったわ。
Matsuo先生:「しばしば」の本当の意味を知らない生徒もたまにいるんだよ。
Ryohei:「しばしば」について間違ったイメージを持っていました。だから,英語の"often"も違う意味で理解していました。
Baker先生:Ryohei,"often"というのは"many times"という意味だってことを覚えておいてね。
Ryohei:分かりました,Baker先生。
Baker先生:よし。じゃあみんな,次の質問にいくわよ。「おもむろに」ってどういう意味かしら。
Aiko:私それよく聞きますけど,どういう意味かは知らないです。
Matsuo先生:たとえば,もし「おもむろに立ち上がる」って言ったら,どういう立ち上がり方をするかな。Aiko,推測できるかい。
Aiko:たぶん「素早く」立ち上がる。そういうことではないですか。
Matsuo先生:そしたらAiko。私を見ていて。

 彼は椅子に座った。そして,彼はゆっくりと立ち上がって「おもむろに立ち上がる」と言った。

Aiko:「ゆっくり」っていうことですか。
Matsuo先生:そうだね。
Ryohei:僕は自分の言葉についての質問だったら答えられるもんだと思っていました。⑸だけど,それは違いました。
Aiko:日本語について私が知らないことってたくさんあるみたいですね。
Matsuo先生:自分たちの言葉を勉強することは本当に大事なことなんだよ。
Baker先生:外国語を勉強しているときにだって自分たちの言葉について新しいことを学ぶこともできるのよ。
Maki:おもしろい。英語もっとちゃんと勉強しようっと。
Ryohei:日本語も英語も両方ちゃんと勉強するよ。将来外国人に日本語を教えてみたいな。
Matsuo先生:それはいいね。よしじゃあみんな。教科書の24ページを開いてくれ。お題は「私たちは本当に自分たちの言葉のことを知っているか」だ。

〔問7〕
 今日,Baker先生は,私たちが言葉についての話を読む【 (A) 】に,日本語についていくつか質問をしてきました。僕は,それにこたえられるだろうと思っていました。しかしそうはいきませんでした。だから,僕は自分たちの言葉を勉強することは本当に大事なんだなと思い始めました。
 今,僕は言葉に興味があって,英語と日本語の両方をかなり一生懸命勉強しています。私は将来外国人に【 (B) 】を教えたいです。

2.各問解答・解説
〔問1〕(配点:4) 正答:ア
 Thatという指示代名詞が何を指しているか,その内容について問われている。下線部⑴の直前で,Baker先生がI usually teach you English. But today, I want you to teach me Japanese.と言っている。つまり,普段は先生から生徒に英語を教える(先生→生徒)関係にあるが,今回は生徒が先生に日本語を教える(生徒→先生)という,逆向きの関係を作り出している。それを受けて,Ryoheiは,それはおもしろそうだと言っている。したがって,Thatの内容は,生徒がBaker先生に日本語を教えるということである。よって,正答はアである。

〔問2〕(配点:4) 正答:ウ
 Baker先生が,Ryoheiに対してお礼を言っている場面である。お礼を言うと言うことは,その前にBaker先生がRyoheiから何かしてもらっているはずである。そこでRyoheiが直前で何をしているかを見ると,"Shibashiba?" I think it means "often."と言っている部分がある。これは,その前で,Baker先生がRyoheiに対して,What does "shibashiba" mean?と尋ねたことに対する応答である。つまり,「しばしば」の意味について聞かれたのに対して,Ryoheiが英語ではoftenのことであると答えたことについて,Baker先生はお礼を言っているのである。したがって,正答はウである。

〔問3〕(配点:4) 正答:イ
 指示代名詞thatの指す内容について問われている。直前部分で,MakiがI think "shibashiba tsukau" means "yoku tsukau."と発言し,それに対してMatsuo先生がThat's right, Maki.といったことを受けて下線部⑶がきている。そうすると,Ryoheiとしては,「しばしば使う」が「よく使う」を意味するということを知らなかったということになる。このことは,Ryoheiが,「しばしば」の意味について「たまに」と誤答していることからも推測される。したがって,正答はイである。

〔問4〕(配点:4) 正答:ア
 下線部⑷の周辺では,「おもむろに」とはどういう意味であるかについて話がされている。つまり,Baker先生が「おもむろに」の意味について問いかけ,Matsuo先生が例として「おもむろに立ち上がる」ということを提示している。これに対して,AikoがMaybe you stand up "quickly."と回答したことを受けて,Matsuo先生は椅子からゆっくり立ち上がる動作をして,これが「おもむろに立ち上がる」の意味だということを示している。そうすると,Matsuo先生は,実際に「おもむろに立ち上がる」動作をすることによって「おもむろに」の意味を伝えようとしていたものであると考えられる。したがって,正答はアである。

〔問5〕(配点:4) 正答:Japanese
 「私は【     】について知っていると思っていたが,それは間違っていた。」という文章の空欄に適する語を書く問題である。そこで,Ryoheiが何について知っていると思っていたかについて考えると,直前部分にI thought I would be able to answer question about my own language.とある。つまり,Baker先生が生徒に対して日本語の意味を聞いていくということをしており,Ryoheiとしてはmy own languageのことであれば何でも答えられると考えていたのである。そこで,my own languageを知っていたということになる。これを1語で表すとすると,Ryoheiは日本人であると考えられるから,正答はJapaneseとなる。

〔問6〕(配点:4) 正答:new
 問題文を検討すると,「外国語を勉強することで日本語について【     】を学ぶことができるというのは面白い。」とある。そこで,日本語のどういうことを学ぶことができるのかというと,直前の部分でBaker先生がAnd you can learn new things about your own language when you study a foreign language, too.と言っている。つまり,外国語を勉強すると,自分の言葉について新しいことを学べるということである。ここで自分の言葉というのは,日本語に置き換えられるから,日本語について新しいことを学ぶことができるという文章であることが分かる。したがって,正答はnewである。

〔問7〕(配点:4) 正答:エ
 まず(A)について,選択肢をみると,beforeとafterしかないので,Baker先生が日本語について質問をしたことと,言葉についての話を読んだことの順序について聞いている。そうすると,最初にMatsuo先生がToday, we are going to read a story about language. But before that, Ms. Baker will ask you some questions about Japanese words.と言っているから,Baker先生の質問→言葉についての話を読むという順序になっていることが分かる。したがって,(A)にはbeforeが入る。
 次に(B)について,選択肢をみると,EnglishとJapaneseがある。そこで,Ryoheiが将来外国人に教えたいと考えているのはどちらであるかについて考えると,下線部⑹の後でI want to teach Japanese to foreign people in the future.と言っている。したがって,(B)にはJapaneseが入る。
 よって,(A)before,(B)Japaneseの組み合わせのエが正答である。

以 上


2018-01-30(Tue)

【旧司】刑事訴訟法昭和51年度第2問

飽きました。

短答のお勉強もしなきゃいけないのに。

証拠法ばっかりやってる場合じゃないのに。。。

≪問題≫
 薬剤師甲は,顧客である乙の被告事件について証人として尋問を受けたが,乙の秘密に関する事項であることを理由に証言を拒んだ。
1 この証言拒絶は許されるか。
2 甲が捜査段階で検察官に対して任意に供述していたとすれば,その供述調書を証拠とすることができるか。


証言拒絶が正面から問われることなんかあるんですね。

薬剤師って列挙事由に入ってないですよね。

そんなもの聞いてくんなよって感じですね。

後半は普通の伝聞ですかね。

問題のバランスが意味不明です。

≪答案≫
第1.設問1について
 1.薬剤師甲の証言拒絶は許されるか。この点,149条本文は,一定の者に,「他人の秘密に関するものについては,証言を拒むことかできる」としている。しかし,明文上,薬剤師は含まれていない。そこで,同条に列挙されていない職業に就く者であっても,同条を根拠として証言拒絶できないか問題となる。
 2.国民の証言義務は,裁判を適正に行う上で協力しなければならない重大な義務であり,裁判所は何人でも証人としてこれを尋問できるのが原則である(143条)。そうすると,証言拒絶権は,このような重大な義務を免除するものであるから,極めて例外的な権利である。したがって,149条本文に列挙されている職業は,制限列挙であると考えるべきであり,秘密保護の実質的必要性のみをもって他の職業に適用を拡大すべきではない。
 3.これを本件についてみると,薬剤師は149条本文に列挙されている職業にあたらないから,同条の適用はない。したがって,甲は,証言拒絶することができない。
第2.設問2について
 1⑴ 検察官が作成した供述調書(以下「本件供述調書」という。)は,捜査段階で作成されているが,これが「公判期日における供述に代えて書面を証拠と」する場合であれば,伝聞証拠として原則証拠能力を有さないこととなる(320条1項)。そこで,本件供述調書は伝聞証拠にあたるか,伝聞証拠の意義が問題となる。
  ⑵ 320条1項の趣旨は,供述証拠は人の知覚,記憶,表現,叙述という過程を経ており,その各過程で誤りを生ずるおそれが高いにもかかわらず,反対尋問,偽証罪による制裁,裁判所による観察という真実性の担保が欠けることから,その証拠能力を否定する点にある。そこで,伝聞証拠とは,①公判廷外の供述を内容とする証拠で,②要証事実との関係で原供述の内容の真実性が問題となるものをいう。
  ⑶ これを本件についてみると,①本件供述調書は,捜査段階において甲が供述したものを記録したものであるから,公判廷外の供述を内容とする証拠である。そこで,②本件供述調書の内容の真実性が,要証事実との関係で問題となる場合には,本件供述調書は伝聞証拠にあたる。
 2.そうだとしても,本件供述調書について伝聞例外(321条以下)が適用され,例外的に証拠能力が肯定されないか。
  ⑴ まず,乙側が,検察官による本件供述証拠の証拠調べ請求について「同意し」,「その書面が作成され……たときの情況を考慮し相当と認めるとき」は,本件供述調書を証拠とすることができる(326条1項)。
  ⑵ア.上記の同意がない場合であっても,本件供述調書は,捜査段階で甲が検察官に対し供述した内容を記録したものであるから,「検察官の面前における供述を録取した書面」(321条1項2号)にあたる。そこで,同号該当性を検討する。
   イ.同号前段は,供述者が供述不能であることを要件とし,これに該当する事由を列挙している。しかし,これらの事由の中には,本件のように証人が証言を拒絶している場合が含まれていない。そこで,証言拒絶の場合にも,供述不能の要件を充たすかが問題となる。
 同号前段は,証拠として採用する必要が高い場合を列挙したものであるから,これらの事由に匹敵するような事情であれば,供述不能の要件を充たす。ただし,これらの事由は,例外的に伝聞証拠に用いる必要性を基礎づけるものであるから,死亡以外の場合には,一時的な供述不能では足りず,その状態が相当程度継続して存続していることが必要である。
 本件のように,証言拒絶権を有しない者が証言拒絶をしているような場合には,単なる供述拒否の場合と同視しうる。この場合には,公判廷において供述を得られない点及び被告人に反対尋問の機会を与えない点では,証人が死亡や行方不明となった場合等と異なるところがないから,同号前段列挙事由に匹敵する事情であるということができる。したがって,相当程度継続して商人が証言を拒絶した場合には,供述不能の要件を充たす。相当程度継続しているといえるか否かについては,事案の内容,証人の重要性,審理計画に与える影響,証言拒絶の理由及び態度等を総合考慮して判断すべきである。(※1)
 本件でも,証人が相当程度継続して証言を拒絶している場合には,供述不能の要件を充たす。
   ウ.そして,本件供述調書に証人の「署名若しくは押印」(321条1項柱書)があることが必要である。
   エ.これらの要件を充たしていれば,本件供述調書は321条1項2号前段により,例外的に証拠能力が認められる。
  ⑶ 以上のいずれかにあたる場合には,裁判所は,本件供述調書を証拠とすることができる。(※2)
以 上


(※1)この部分の論証は,完全に供述拒否の場合に寄せてしまいました。果たして,それでいいのかどうかは分かりませんが,証言拒絶権に基づくのであればともかく,そうでないのであれば,供述拒否と変わらないと思いますけれども。

(※2)参照した答案では,321条1項2号後段該当性まで検討していましたが,長くなりそうだったので省略してしまいました。証言拒絶している以上,公判廷に「供述」が出ていないので,「前の供述と相反するか若しくは実質的に異なつた供述をしたとき」にあたらないのではないかと思います。
2018-01-29(Mon)

【高校入試】東京都英語平成18年度第4問

問題:東京都英語平成18年度第4問
難易度:Bランク
解答時間の目安:15分

≪問題≫
4 次の文章を読んで,あとの各問に答えよ。
  (*印の付いている単語・語句には、本文のあとに〔注〕がある。)

  Jennifer was ten years old. She had a brother Bill. He was sixteen. He was a *leader of children’s activities in the *community. He sometimes asked Jennifer to join them, but she *wasn’t ready to do things with children she didn’t know.
  One winter, when Jennifer was thirteen, some people of the community took a group of children to the mountains for *skiing. Bill joined them. He had to take Jennifer with him because their parents were going to go out of town. She didn’t want to go, but she had to go with him.
  She tried skiing for the first time. She fell in the snow many times. It was very difficult for her. Her legs got very tired. But at the end of the third day, she and other children were enjoying skiing very much. They were happy and laughed a lot. Jennifer *became good friends with other children.
  Four years later, when Jennifer was seventeen, Bill thought it was her *turn to *take care of younger children in the community. He wanted her to help him with the children’s activities. But she didn’t think she was ready to do so.
  Then, in summer, Bill asked Jennifer to take some children to the mountains with him to *hike. Jennifer didn’t think it would be difficult, so she said yes. Jennifer and Bill took twelve children to the mountains with some other people from the community. On the first day they stayed in a village near the mountains. The next morning they started to hike. They had a plan to go to a lake in the mountains and to get back to the village before night.
  After walking for about an hour, a little girl in the group said, “I *don’t want to walk any more.” Jennifer had to *encourage her. Then a boy fell down and cried for a while. She held his hand and waited for a while before he stopped crying. Then another girl said, “I don’t like that boy. He said a very bad thing to me.” She had to listen to her for about ten minutes. And then another boy said, “I’m hungry. I want to eat my lunch here.” Jennifer said, “We will have lunch when we got to the lake. I think having lunch there will be better than having it here.” Those four children were a little younger than the other children in the group. Jennifer wanted to be kind to them, but it was hard to do so because they *made so much trouble.
  While they were walking, Jennifer asked the four children about their schools, friends, and families. They began to talk with Jennifer. She listened to them and asked more questions. They sometimes laughed. She felt a little happier for the first time on that day.
  The group got to the lake at one in the afternoon. All of the children were happy, *especially those four children. They had lunch by the lake. While they were having lunch, Jennifer told Bill about the four children. “At first they were making too much trouble. I wanted to take them back to the village. But then I began to talk to them, and they stopped making trouble. I think they began to like me.”
  While they were walking back to the village, Jennifer enjoyed walking and talking with the four children. They looked happy. They didn’t make trouble any more. Jennifer and the four children laughed a lot. They became good friends.
  It was five o’clock when the group got back to the village. The four children were very tired. But all of them were happy. Jennifer was happy, too. She was ready to become a children’s leader at last. That was the thing she knew about *herself then. She thought, “I hope today’s hiking has made those four children a little stronger.”
〔注〕leader リーダー  community 地域社会  be ready to ~ ~する心の準備ができている  skiing スキー  become good friends with ~ ~と仲の良い友達になる  turn 順番  take care of ~ ~の世話をする  hike ハイキングに行く  not ~ any more もう~でない  encourage 励ます  make trouble めんどうを起こす  especially 特に  herself 彼女自身

〔問1〕But she didn’t think she was ready to do so.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。
    But Jennifer 【     】.
   ア was ready to take care of younger children
   イ wasn’t ready to go to a lake in the mountains
   ウ was ready to stay in a village near the mountains
   エ wasn’t ready to help Bill with the children’s activities

〔問2〕次のア~エの文を,本文の内容の流れにそって並べ,順に記号で書け。
   ア Jennifer became good friends with other children when she tried skiing for the first time.
   イ When Jennifer was ten, she wasn’t ready to do things with children she didn’t know.
   ウ Jennifer and the four children became good friends while they were walking back to the village.
   エ Bill asked Jennifer to take some children to the mountains with him to hike.

〔問3〕次の(1)~(3)の文を,本文の内容と合うように完成するには,【     】の中に,それぞれ下のどれを入れるのがよいか。
   (1) Jennifer had to go with her brother Bill for skiing because 【     】.
    ア she fell in the snow many times
    イ their parents were going to go out of town
    ウ her legs got very tired
    エ skiing was very difficult for her

   (2) Jennifer had to encourage a little girl in the group when 【     】.
    ア the girl didn’t want to walk any more
    イ the girl fell down and cried for a while
    ウ a boy said a very bad thing to the girl
    エ the girl wanted to have lunch before getting to the lake

   (3) Jennifer felt a little happier for the first time on that day when 【     】.
    ア the four children were making too much trouble
    イ she wanted to take the four children back to the village before lunch
    ウ the four children began to talk with her and sometimes laughed
    エ the group got to the lake and had lunch there

〔問4〕次の質問に英語で答えよ。
   (1) What was hard for Jennifer when the four children made so much trouble?
   (2) What did Jennifer know about herself when she got back to the village?


≪解説≫
1.全訳
 Jenniferは10歳であった。彼女には兄のBillがいる。彼は16歳だった。彼はその地域の子供らの活動のリーダーをしていた。彼はよくJenniferにそれに入らないかと尋ねていたが,彼女は知らない子供らと一緒に何かをすることの心の準備ができていなかった。
 ある冬,Jenniferが13歳のとき,地域のある人たちがスキーをしに子どもらを山へ連れて行った。Billもそれに加わっていた。両親が町の外へ出かけることになっていたため,彼は一緒にJenniferを連れていかなければならなかった。彼女は行きたくなかったが,行かなければしょうがなかった。
 彼女はスキーをするのは初めてだった。何回も雪の上で転げた。彼女にとっては難しいことだった。脚が大変疲れた。しかし3日目の終わりになると,彼女と他の子どもらはスキーをとても楽しんでいた。彼らは嬉しくなってよく笑っていた。Jenniferは他の子どもらと仲良くなった。
 4年後,Jenniferが17歳のとき,Billは,次に地域で小さい子供らの世話を見るのは彼女の番だと考えた。彼は彼女に子どもらの活動を手伝ってほしかった。しかし彼女はそうする心の準備ができていないと思った。
 そして,夏に,BillはJenniferに一緒にハイキングをしに山へ数名の子どもらを連れていくよう頼んだ。Jenniferは難しいことではないと考えていたので,分かったと言った。JenniferとBillは地域の違う人たちと一緒に山へ子どもらを12人連れていった。1日目は山の近くの村に宿泊した。次の日の朝からハイキングを始めた。彼らは山の湖まで行き,夜までに村に戻ってくる予定であった。
 1時間ほど歩くと,1人の少女が「もう歩きたくない。」と言った。Jenniferは励ましてやらねばならなかった。すると1人の少年が転んで,しばらく泣いていた。彼女は手を持って,泣きやむまでしばらく待っていた。するともう1人の少女が「私あの男の子嫌い。だって私にすっごい嫌なこと言ってくるんだもん。」と言った。彼女は10分間にわたって彼女のことを聞いていなければならなかった。そしてもう1人の少年が「お腹すいた。ここで昼飯食べたい。」と言いだした。Jenniferは「昼ごはんは湖に着いたら食べるの。そこで食べる方がここで食べるよりもいいじゃない。」と言った。その4人はグループの中でも他の子どもらよりも年下だった。Jenniferは彼らに優しく接しようと思ったが,彼らがトラブルばかり起こすので,そうし難かった。
 彼らが歩いている間,Jenniferはその4人子どもらに,学校のことや友達,家族のことについて尋ねた。彼らはJenniferと話すようになった。彼女は彼らの話を聞いて,また質問をした。彼らは時々笑った。彼女はその日の最初よりも少し嬉しく思った。
 一行は午後1時に湖に着いた。子どもら皆,特に4人は嬉しく思っていた。湖の畔で昼飯を食べた。昼飯を食べてい間,JenniferはBillに4人の子供について話をした。「最初,彼らは多すぎるくらいトラブルばっか起こしていたわ。村へ連れて帰ってやりたかった。だけど,そのときに私が彼らに話しかけると,トラブルを起こさなくなったの。思うに,私のこと好きになり始めたんじゃないかしら。」
 村へ戻る間,Jenniferは歩きながら4人の子供らと話をするのを楽しんだ。彼らは嬉しそうに見えた。彼らはもうトラブルを起こさなかった。Jenniferと4人の子どもらはたくさん笑った。彼女らは仲良くなった。
 一行が村へ戻ったのは5時だった。4人の子どもらはとても疲れていた。しかし皆嬉しそうだった。Jenniferもまた嬉しかった。最終的に彼女は子どもらのリーダーになる心の準備がついていた。そのとき彼女自身に分かったことだった。彼女は「私は,今日のハイキングで4人の子どもたちは少しだけ強くなったと願っている。」と思った。

2.各問解答・解説
〔問1〕(配点:4) 解答:エ
 要旨となっている文を解釈することで,内容についての理解を見る問題である。to do soとあるので,この部分は直前のto不定詞句との重複を避けるために代わって置かれているものである。逆接の接続詞butから始まっているので,下線部の直前の文と相反する内容が空欄には入ることとなる。直前では,BillはJenniferに子どもらの世話をさせようとしていることが書かれている。
ア しかしJenniferは子どもらの世話をする心の準備ができていた。
→誤り。直前の文と相反しない。むしろ順接の内容となっている。
イ しかしJenniferは山の湖へ行く心の準備ができていなかった。
→誤り。Jenniferが湖へ子どもらを連れていくことになったのは,次の段落からの話である。
ウ しかしJenniferは山の近くの村に宿泊する心の準備ができていた。
→誤り。Jenniferが山の近くの村に滞在したのは,イと同様次の段落からの話である。
エ しかしJenniferはBillの子どもらの活動を手伝う心の準備ができていなかった。
→正しい。to do soは直前のto help him with the children’s activitiesを指している。

〔問2〕(配点:4) 解答:イ→ア→エ→ウ
各肢を並べ替えることによって,内容の流れをつかむとともに,その要旨を捉えることができるかを見る問題である。本文をしっかり読んだうえで,各肢との適合部分を本文中から探し出す。
ア Jenniferは初めてスキーに挑戦したとき,他の子どもらと仲良くなった。
→本文該当箇所は3段落目全体。She tried skiing for the first time. …… Jennifer became good friends with other children.
イ Jenniferが10歳のとき,知らない子どもらと一緒に何かをする心の準備ができていなかった。
→本文該当箇所は1段落目全体。Jennifer was ten years old. …… she *wasn’t ready to do things with children she didn’t know.
ウ Jenniferと4人の子どもら村へ戻る間に仲良くなった。
→本文該当箇所は9段落目全体。While they were walking back to the village, …… They became good friends.
エ BillはJenniferにハイキングをしに一緒に山へ子どもらを連れていくよう頼んだ。
→本文該当箇所は5段落目1行目。Bill asked Jennifer to take some children to the mountains with him to hike.

〔問3〕
 空欄に適切な文を挿入することで,内容の理解を見る問題である。問題文の空欄以外の部分に記載されている英文を頼りに,同趣旨または一致する該当箇所を本文から探し,適切な肢を選べばよい。
(1) (配点:4) 解答:イ
  「……のため,JenniferはBillとスキーへ行かなければならなかった。」とあるので,本文2段落目2行目 ……, but she had to go with him.と一致する。Jenniferが嫌々ながらスキーへ行く羽目になった原因を表している肢を選ぶ。
 ア 雪の上で何度も転んだため
 →誤り。これはスキーへ行ってからの事実の摘示であり,スキーへ行くことになった原因ではない。
 イ 両親が町の外へ出かけることになっていたため
 →正しい。直前にbecause their parents were going to go out of town.との記載がある。
 ウ 脚がとても疲れたため
 →誤り。これもアと同様スキーに行ってからの話である。
 エ 彼女にはスキーはとても難しかったため
 →誤り。これもアと同様スキーに行ってから,彼女が気付いた話である。
 
(2) (配点:4) 解答:ア
  「……とき,Jenniferは少女を励まさなければならなかった。」とあるので,本文6段落目1行目 Jennifer had to encourage her.と一致する。なぜJenniferが少女を励ますことになったのかを表している肢を選ぶ。
 ア 少女はもう歩きなくなかったというとき
 →正しい。直前にa little girl in the group said, “I don’t want to walk any more.”とある。
 イ 少女が転んでしばらく泣いていたとき
 →誤り。本文6段落目2行目にはThen a boy fell down and cried for a while.とあるので,主語が違う。
 ウ 少年が少女に嫌なことを言ってきたとき
 →誤り。本文6段落目2行目にはThen another girl said, “I don’t like that boy. He said a very bad thing to me.”とあるので,Jenniferが励ますことになった少女とは別の少女である。
 エ 少女が湖に着く前に昼飯を食べたいというとき
 →誤り。本文6段落目3行目にはAnd then another boy said, “I’m hungry. I want to eat my lunch here.”とあるので,主語が違う。

(3) (配点:4) 解答:ウ
  「……とき,Jenniferはその日の始めの頃よりは少し嬉しく感じた。」とあるので,本文7段落目最終文She felt a little happier for the first time on that day.と一致する。Jenniferが嬉しく思った原因を周辺から探し,適切な肢を選ぶ。
 ア 4人の子どもらが多すぎるほどのトラブルを起こしていたとき
 →誤り。本文の流れとしては,「4人の子どもらがトラブルを起こしまくる。」→「Jenniferが子どもらと話をする。」→「子どもらが時々笑うようになる。」→「Jenniferは少し嬉しくなった。」となっているので,子どもらがトラブルを起こしていたことはむしろJenniferが嬉しくなった原因とは真逆の事実である。
 イ 昼飯前に村へ子どもらを連れて帰りたかったというとき
 →誤り。本文6段落目最終文にJennifer wanted to be kind to them, …… とあるが,Jenniferがこのように思ったのは,子どもらがトラブルを起こしまくっていたためであるから,アと同様真逆の事実である。
 ウ 4人の子どもらが彼女と話し始め時々笑ったとき
 →正しい。本文7段落目にある。
 エ 一行が湖に着き,そこで昼飯を食べたとき
 →誤り。これは本文8段落目にある事実であるが,Jenniferが嬉しく思った後の話であるから,直接の原因とはなっていない。

〔問4〕
(1) (配点:4) 模範解答:It was hard to be kind to the four children.

  4人の子どもらが多すぎるほどのトラブルを起こしたとき,何がJenniferにとってつらかったか。
 →この場面は本文6段落目に書いてある。最終文に ……, but it was hard to do so ……とあるが,to do soの内容は直前のto be kind to themである。仮主語は用いなくてもよいが,用いた方がすっきりする。
(2) (配点:4) 模範解答:She knew (that) she was ready to become a children’s leader at last.
  Jenniferが村に着いたとき,彼女自身のことについて何を知ったか。
 →この場面は本文10段落目に書いてある。2行目にThat was the thing she knew about herself then.とあるが,Thatの内容は直前のShe was ready to become a children’s leader at last.を指しているので,これらをまとめて1文に直せばよい。

以 上


2018-01-29(Mon)

【旧司】刑事訴訟法昭和43年度第2問

ひたすら証拠法ですが,古江本に続き,またも検面調書です。

予備校本などでは,ものによっては検面調書はCランク論点とされていたりしますが,

旧司では結構出ているみたいです。

旧司で出ていたなら新司でも出るんじゃないですか。

それとももう検面調書は流行りじゃなくなっていたり。

知らないですけど。

≪問題≫
 次の場合に,その者の検察官面前調書を証拠とすることができるか。
⑴ 証人が公判廷で供述を拒否したとき
⑵ 証人の公判廷での供述よりも,検察官面前調書中の供述が詳細であるとき


さすが,昭和時代の旧司というだけあって,5秒で読み終わる短さ。

何の具体的事情も落ちていない旧司の象徴のような問題です。

もう伝聞証拠にあたることを前提として話をしてしまっていいんですかね。

何から何まで書けばいいのか,相場観が全然わからないです。

≪答案≫
第1.設問⑴について
 1.証人の検察官面前調書(以下「本件調書」という。)は,公判期日外における取調べ等により作成されるため公判廷外の供述を内容とする証拠であり,要証事実との関係でその内容の真実性が問題となるため,「公判期日外における供述に代えて書面を証拠と」する場合にあたり,原則として証拠能力が否定される(320条1項)。
 2.それでは,本件調書について伝聞例外(321条以下)が適用され,例外的に証拠能力が認められないか。
  ⑴ まず,被告人が本件調書を「証拠とすることに同意した」場合には,「書面が作成され……たときの情況を考慮し相当と認めるときに限り」,本件調書を証拠とすることができる(326条1項)。
  ⑵ア.上記同意がない場合には,本件調書は「検察官の面前における供述を録取した書面」(321条1項2号)にあたるので,同号該当性を検討する。
   イ.同号前段は,供述者が供述不能である場合を要件とし,これに該当する事由を列挙している。しかし,これらの事由の中には,本件のように証人が公判廷で供述を拒否している場合が含まれていない。そこで,供述拒否の場合にも,供述不能の要件を充たすかが問題となる。
 同号前段は,証拠として採用する必要が高い場合を列挙したものであるから,これらの事由に匹敵するような事情であれば,供述不能の要件を充たす。ただし,これらの事由は,例外的に伝聞証拠を用いる必要性を基礎づけるものであるから,死亡以外の場合には,一時的な供述不能では足りず,その状態が相当程度継続して存続していることが必要である。
 証人が供述を拒否した場合には,公判廷において供述を得られない点及び被告人に反対尋問の機会を与えない点では,証人が死亡や行方不明となった場合等と異なるところがないから,同号前段列挙事由に匹敵する事情であるということができる。したがって,相当程度継続して証人が供述を拒否した場合には,供述不能の要件を充たす。相当程度継続しているといえるか否かについては,事案の内容,証人の重要性,審理計画に与える影響,証言拒絶の理由及び態度等を総合考慮して判断すべきである。(※1)
 本件でも,証人が一定程度継続して供述を拒否している場合には,供述不能の要件を充たす。
   ウ.そして,本件調書に証人の「署名若しくは押印」(321条1項柱書)があることが必要である。
   エ.以上の要件を充たしていれば,本件調書は321条1項2号前段により,例外的に証拠能力が認められる。
 3.以上のいずれかにあたる場合には,裁判所は,本件調書を証拠とすることができる。
第2.設問⑵について
 1.本件調書は,設問⑴と同様に伝聞証拠にあたる。
 2⑴ そこで,伝聞例外について検討すると,設問⑴と同様に326条1項の要件を充たす場合には,証拠能力が認められる。
  ⑵ それでは,321条1項2号の適用についてはどうか。
   ア.設問⑴と同様に,本件調書は「検察官の面前における供述を録取した書面」である。
   イ.検察官は,証人の公判廷における供述よりも詳細であるという理由で,本件調書の証拠調べ請求をしてきたものであると考えられるが,このことをもって「公判期日において前の供述と……実質的に異なつた供述をしたとき」(同号後段本文)にあたるか。
 同号後段本文が,同項1号書面の場合とは異なり,「実質的に異なつた」としている趣旨は,一方当事者である検察官の面前における供述は,公平中立な裁判官の面前での供述に比して信用性が劣るため,より高度な信用性を要求した点にある。そうすると,「実質的に異なつた供述」とは,要証事実との関係でその認定につき異なった結論を導く可能性のある供述をいう。
 これを本件についてみると,要証事実が争点となっていて厳密な認定が求められている場合には,その点を詳細に述べている供述により認定の可否が左右されるため,異なった結論を導く可能性があるといえ,「実質的に異なつた供述」にあたる。他方で,要証事実の認定がある程度概括的でもよい場合には,前の供述が詳細に述べられているからといって,認定に際して結論を左右しないから,「実質的に異なつた供述」にあたらない。
   ウ.同号後段本文に該当する場合には,「公判期日における供述よりも前の供述を信用すべき特別の情況の存する」こと(以下「特信情況」という。)が必要である(同号後段但書)。このとき,特信情況は,前の供述と比較し相対的に認められるか否かで判断する。そして,この判断にあたり,供述内容の信用性を考慮すると証明力を評価しなければならず,証拠評価に混乱を生じるおそれがあるから,当該供述のなされた際の外部的付随事情を基準として判断する。ただし,外部的付随事情を推知させる資料として,供述内容を考慮することはできる。
 本件調書についても特信情況が認められる必要がある。
   エ.また,本件調書についても,証人の「署名若しくは押印」があることが必要である。
   オ.以上の要件を充たしていれば,本件調書は321条1項2号後段により,例外的に証拠能力が認められる。
 3.以上のいずれかにあたる場合には,裁判所は,本件調書を証拠とすることができる。
以 上  


(※1)参照した答案によれば,「当該期日では証言を得ることが困難だが,期日を改めれば証言を得られる見込みがあるような場合に,常に供述不能事由に当たらないとすると,迅速な裁判の要請を害し妥当でない。そこで,証言拒絶が相当程度継続しているといえない場合であっても,事案の内容,証人の重要性,審理計画に与える影響,証言拒絶の理由及び態度等を総合考慮して,供述不能といえるかを判断すべき」としていましたが,この書き方ですと,証言拒絶の場合には一定程度継続していなくとも供述不能の要件を充たす場合があると捉えられてしまいます。総合考慮するという規範のようなものは,東京高判平成22年5月27日が示したもの使っているのだと思われますが,この判例では「同号前段の供述不能の要件は,証人尋問が不可能又は困難なため例外的に伝聞証拠を用いる必要性を基礎付けるものであるから,一時的な供述不能では足りず,その状態が相当程度継続して存続しなければならないと解される。証人が証言を拒絶した場合についてみると,その証言拒絶の決意が固く,期日を改めたり,尋問場所や方法を配慮したりしても,翻意して証言する見通しが少ないときに,供述不能の要件を満たすといえる。もちろん,期日を改め,期間を置けば証言が得られる見込みがあるとしても,他方で迅速な裁判の要請も考慮する必要があり,事案の内容,証人の重要性,審理計画に与える影響,証言拒絶の理由及び態度等を総合考慮して,供述不能といえるかを判断するべきである。」と判示されており,相当期間継続していることは必要であるとの前提に立っていると考えられます。したがって,総合考慮の部分は,あくまでどれくらいの継続をもって相当期間の継続といえるかを判断するための基準としているものであると考えた方が適切なような気がします。このような考えを反映させると,上のような答案になるのかなと思います。
2018-01-29(Mon)

【事例演習刑事訴訟法】設問25「伝聞法則⑶」

旧司と並行してになりますが,定評のある演習書にも目を通そうと思い,

刑訴については『事例演習刑事訴訟法』,いわゆる古江本をやることにしました。

この本をやり込んでいる人は学部でもローでも結構多い印象があります。

したがって,この本に書いてあることくらいはちゃんと書けるようにしないと,

本番で大変なことになってしまうのだろうということですね。

怖いわー。

≪問題≫
 検察官は,XのVに対する殺人の目撃者である外国人甲を取り調べ,Xの殺害行為の態様について詳細な供述調書を作成した。その後,Xは,殺人罪で起訴され,検察官は,第1回公判期日において,他の証拠とともに,甲の検察官に対する上記供述調書を,立証趣旨を「被告人のVに対する犯行を目撃した状況」として証拠調べの請求をしたが,被告人Xは当該供述調書を不同意とした。そこで,検察官は,上記供述調書の証拠調べを撤回したうえ,甲の証人尋問を請求し,裁判所は,これを採用し,第2回公判期日に甲の証人尋問が実施されることとなった。ところが,甲はオーバー・ステイで入管施設に収容され,第1回公判期日後間もなく,退去強制令書の執行により,母国である乙国に退去させられた(自費出国)。そこで,検察官は,甲の検察官に対する上記供述調書を刑訴法321条1項2号前段に該当する書面として,改めて証拠調べの請求をした。裁判所は,これを証拠として採用することができるか。

なんだか知らないですけど,古江本の問題って,日本語の文章が下手じゃないですか。

1文が長かったり,1文に主語が2つ以上あったり……

まぁそれは置いておいて,問題の検討です。

元ネタ的な判例はおそらく最判平成7年6月20日だと思います。

あの「手続的正義」とかいうワードでキメてきているやつですね。

かっこいいですね。僕も答案で書いてみたいです。「手続的正義」。

たぶんこういう視点でしか判例を読んでいないから,いつまでたっても勉強できるようにならないんでしょう。

≪答案構成≫
1.供述調書の伝聞証拠該当性
 →規範=形式説
 →該当
2.伝聞例外
 ⑴ 326条1項
  →不該当
 ⑵ 321条1項2号前段
  →該当
  but) 手続的公正の観点から問題
   →規範=最判平成7年6月20日
   →検討
3.結論

≪答案≫
1⑴ 検察官は,Xを取り調べた際に作成した供述調書(以下「本件供述調書」という。)を証拠調べ請求しているが,これが「公判期日における供述に代えて書面を証拠と」する場合であれば,伝聞証拠にあたり原則として証拠能力が否定される(320条1項)。そこで,本件供述調書は伝聞証拠にあたるか,伝聞証拠の意義が問題となる。
 ⑵ 320条1項の趣旨は,供述証拠は人の知覚,記憶,表現,叙述という過程を経ており,その各過程で誤りを生ずるおそれが高いにもかかわらず,反対尋問,偽証罪による制裁,裁判所による観察という真実性の担保が欠けることから,その証拠能力を否定する点にある。そこで,伝聞証拠とは,①公判廷外の供述を内容とする証拠で,②要証事実との関係で原供述の内容の真実性が問題となるものをいう。
 ⑶ これを本件についてみると,①本件供述調書の内容は,公判期日外で検察官がXに対して行った取調べにおけるXの供述であるから,公判廷外の供述を内容とする証拠である。
 また,②検察官の提示した立証趣旨は「被告人のVに対する犯行を目撃した状況」とされており,これを立証することにより,XがVを殺害したことが推認される。そのため,要証事実は,被告人のVに対する犯行を目撃した状況であり,これは甲が現場において知覚し,それを記憶し,取調べにおいて表現,叙述した内容を問題とするものであるから,内容の真実性が問題となる。
 したがって,本件供述調書は伝聞証拠にあたり,原則として証拠能力が否定される。
2.そうだとしても,本件供述調書について伝聞例外(321条以下)が適用され,例外的に証拠能力が肯定されないか。
 ⑴ まず,X側は,第1回公判期日において,検察官が本件供述調書の証拠調べ請求をした際に,不同意としている。したがって,326条1項の適用はない。(※1)
 ⑵ア.次に,検察官は,本件供述調書が321条1項2号前段に該当する書面として証拠調べ請求をしているので,この点について検討すると,本件供述調書は,検察官が甲を取り調べた際に作成したものであるから,「検察官の面前における供述を録取した書面」にあたる。そして,甲は,オーバー・ステイを原因として強制的に国外退去させられており,退去した日から5年間本邦に入国することができず(入管法5条1項9号ロ)(※2),継続的に,かつ,可能な手段を尽くしても公判期日に出頭させることができないから,「国外にいるため……公判期日において供述することができないとき」にあたる。そして,甲の「署名若しくは押印」があれば,321条1項2号の要件を充たす。
 そうすると,本件供述調書には,伝聞例外が適用され,例外的に証拠能力が認められるように思われる。
  イ.しかし,本件では,甲に対して実施予定であった証人尋問がされる前に,退去強制が行われ,証人尋問を実施できなくなっている。このような場合でも,本件供述調書の証拠能力を認めてもよいか。
   (ア) 刑訴法はその全体を通して手続的正義,具体的には手続的公正を要求していると考えられるところ,公判の場面においては,相手方当事者の論拠と証拠に抗弁する公正な機会が与えられることが求められる。このような機会が奪われるような場合には,手続的正義の観点から証拠能力を否定すべきである。(※3)
 具体的には,(ⅰ)検察官において供述者がいずれ国外に退去させられ公判準備又は公判期日に供述することができなくなることを認識しながら殊更そのような事態を利用しようとした場合や,(ⅱ)裁判官又は裁判所が供述者について証人尋問の決定をしているにもかかわらず強制送還が行われた場合など,供述者の検察官面前調書を証拠請求することが手続的正義の観点から公正さを欠くと認められるときは,これを事実認定の証拠とすることが許容されず,証拠能力が否定される。(※4)
 そして,手続的正義の観点から公正さを欠くか否かの判断は,供述者の収容の理由及び時期,強制送還の態様・時期,証人尋問請求の時期,証人尋問決定の時期,関係機関の連絡・調整状況などの諸事情を総合的に考慮して行う。(※5)
   (イ) これを本件についてみると,具体的事情が認定されていないため,仮に(ⅰ)または(ⅱ)のような事情があり,手続的正義の観点から公正さを欠くと認められるような場合には,本件供述調書の証拠能力は認められない。反対に,手続的正義の観点から問題がないと認められるような場合には,本件供述調書の証拠能力は認められる。
3.よって,前者の場合には,裁判所は本件供述調書を証拠として採用することができない。後者の場合には,裁判所は本件供述調書を証拠として採用することができる。
以 上


(※1)しかし,本件では,一旦証拠調べ請求を撤回した上で,再度証拠調べ請求がされているので,前者でされた不同意が後者の方にも当然に及ぶかどうかは分かりません。まぁでも,前者で不同意としていたら後者でも不同意とするのが自然な気がするので,いちいちこの点を指摘する必要はないように思います。

(※2)入管法の記述は,古江本の解説に書いてあったので書きましたが,本番では参照条文でもあがっていない限り書けるわけがないです。ただ,書けたらめちゃくちゃドヤ顔できそうです。

(※3)古江本の解説での議論を踏まえると,このような規範になるのでしょうか。具体例の記述まで含めると,規範が長くなってしまうので,もう少しコンパクトに書ければいいなと思います。そもそも,具体例を示す必要もないような気はしますが。

(※4)判例では「これを事実認定の証拠とすることが許容されないこともあり得る……」とされているにすぎないので,本来は≪答案≫のように証拠能力が否定されると言い切ってはいけないのでしょう。しかし,答案上「あり得る」というあいまいな表現を用いるのは避けたいところなので,もう少しうまい表現がないか検討してみたいです。

(※5)この問題では具体的事情が何も書いていないので,今回は規範段階でいろいろ考慮事情をあげてみましたが(考慮事情は最判平成7年6月20日の調査官解説を参照),本番でこんなことをいちいち書いている余裕はないと思われますし,具体的事情が落ちていれば,規範で示さずとも,いきなりあてはめで考慮事情に沿った認定をするだけで足りると思います。
2018-01-29(Mon)

【高校入試】東京都英語平成20年度第4問

問題:東京都英語平成20年度第4問
難易度:Aランク
解答時間の目安:12分

≪問題≫
4  次の文章を読んで,あとの各問に答えよ。
  (*印の付いている単語・語句には、本文のあとに〔注〕がある。)

  Fred became a member of a baseball team for little boys when he was seven. He practiced on a *field near a river. He enjoyed baseball with his *teammates.
  When he became a junior high school student, he joined the baseball club. One summer day the *manager said to him, “Fred, *pitch to me.” Fred did that. The manager said, “Nice pitching! You’ll be a good pitcher.” Fred was very glad. He became a pitcher.
  It was fun for him to pitch in games. When he pitched, his team won. But things were getting bad. He began to think the team was winning *only because of him. He *lost his temper when his teammates *made errors. He always tried to get *strikeouts, but often *failed. His teammates didn’t feel good. The team began to lose games. The manager said, “Remember, Fred. You’re not just a pitcher. You’re one of the team.” The manager stopped using him.
  One day Fred was sitting by the river and *was deep in thought. Then he heard a *voice. Someone was singing. He looked around. A girl was playing the guitar and singing. He spoke to her, “Hi, I’m Fred. That was a nice song.” She said, “Thank you. I’m Jane. I wrote it. What are you doing here?” He said, “I love baseball. But now it’s not fun.” He told her his story about baseball. She said, “Listen, Fred. I love singing. I write songs and visit a hospital to sing for people. They *look forward to my visits. When I’m with them, they look happy. I’m happy, too.” He felt something warm in his heart. He wanted to be like her and told that to her. She said, “I think you can. Look, those little boys are playing baseball on the field over there. How about teaching them? They’ll be glad.” He said, “Will they? OK, I will.”
  He walked to the field and asked a little boy, “Can I join you?” The boy smiled and answered, “Sure!” Fred taught the boys how to throw, catch and hit balls. Each boy was enjoying baseball. He thought, “They’re *sharing a good time. I was like them when I was little.” In the evening, a boy smiled and said to him, “We had a very good time today. Please come to teach us again.” He looked around. Everyone was smiling. He said to the boys, “I had a very good time, too. See you.” Then he left the field.
  That night Fred remembered Jane’s words and thought, “Doing favorite things can make people happy.” And then he thought about the boys. He thought, “They shared a very good time together through baseball. Now I understand what the manager meant.”
  Then next day he said to his teammates, “I’m so sorry. *I was selfish. I want to enjoy baseball with you. I’ll try my best to pitch well.” The manager smiled and listened. After that Fred practiced very hard with his teammates. They began to *accept him.
  The manager gave Fred a chance to pitch in a game again. The little boys came to watch him. He tried his best for everyone. He pitched through the game and his team won. Everyone was glad and came to him. He was really happy. He felt that sharing a good time with people around him was wonderful. He looked up at the blue sky. Just then there was a girl’s voice, “Nice pitching!” He looked back and saw Jane. She was smiling.

〔注〕field 野球場 teammate チームメート manager 監督 pitch 投球する only because of ~ ~だけで  lost his temper 腹を立てた make errors エラーをする strikeout 三振 fail 失敗する  be deep in thought 物思いにふける voice 声 look forward to ~ ~を楽しみに待つ share 共有する  selfish 自分勝手な accept 受け入れる

〔問1〕But things were getting bad. とあるが,この内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。
    【     】, and then the manager stopped using him.
   ア Fred became selfish, the team began to lose games
   イ Fred’s teammates became selfish, he didn’t feel good
   ウ Fred pitched well, his teammates didn’t make any errors
   エ Fred’s teammates felt the team was winning only because of him

〔問2〕次のア~エの文を,本文の内容の流れにそって並べ,順に記号を書け。
   ア Fred said sorry to his teammates.
   イ Fred told Jane his story about baseball.
   ウ Fred wanted to be like Jane and told that to her.
   エ Fred joined the little boys and taught them how to play baseball.

〔問3〕次の(1)~(3)の文を,本文の内容と合うように完成するには,【     】の中に,それぞれ下のどれを入れるのがよいか。
   (1) One summer day 【     】, and that made Fred very glad.
    ア Fred’s teammates asked him to be a pitcher
    イ the manager told Fred to join the baseball club
    ウ the manager said that Fred would be a good pitcher
    エ Fred’s teammates asked the manager to pitch in front of them

   (2) Fred said to his teammates that he would 【     】.
    ア leave the field alone
    イ try his best to pitch well
    ウ make people in the hospital happy
    エ practice hard to stop making errors

   (3) When Fred pitched in a game and won again, he 【     】.
    ア found he was just a pitcher in the baseball club
    イ began to know why his teammates didn’t accept him
    ウ understood why the manager didn’t use him as a pitcher
    エ felt that sharing a good time with people around him was wonderful

〔問4〕次の質問に英語で答えよ。
   (1) Where did Fred meet Jane for the first time?
   (2) What did Fred think when he remembered Jane’s words that night?


≪解説≫
1.全訳
 Fredは7歳のときに,少年野球チームのメンバーになった。彼は川のそばの野球場で練習をした。彼はチームメートと野球を楽しんだ。
 彼は中学生になると,野球部に入った。ある夏の日,監督が彼に「Fred,投球してみろ。」と言った。Fredは投球した。監督は,「ナイスピッチング!君は良いピッチャーになれるよ。」と言った。Fredはとても嬉しかった。彼はピッチャーになった。
 彼にとって試合で投球することが楽しみだった。彼が投げると,彼のチームは勝った。しかし,事は次第に悪くなっていった。彼は,彼だけのおかげでチームが勝っているものだと思い始めた。彼はチームメートがエラーをすると腹を立てた。彼は常に三振をとろうとして,よく失敗した。チームメートはそれを良く思わなかった。(彼の)チームは負けるようになった。監督は「思い出せ,Fred。おまえはただのピッチャーじゃない。おまえはチームの1人なんだ。」と言った。監督は彼を使うのをやめた。
 ある日,Fredは川岸に腰を掛け,物思いにふけっていた。すると,声が聞こえてきた。誰かが歌っていた。彼は辺りを見渡した。1人の少女がギターを弾きながら歌っていた。彼は彼女に「よう,俺はFred。良い歌だね。」と話しかけた。彼女は「ありがとう。私はJane。私が(この歌の歌詞を)書いたの。あなたはここで何をしているの。」と言った。彼は「俺は野球が大好きなんだ。だけど,今はそれが楽しくない。」と言った。彼は彼女に彼の野球の話をした。彼女は「よく聞いて,Fred。私は歌うことが大好き。私は歌詞を書いて,いろんな人に歌うために病院へ行く。彼ら(病院にいる人たち)は私が来ることを楽しみにしている。私が一緒にいると,みんな嬉しそう。私もうれしいわ。」と言った。彼は心に何か温かいものを感じとった。彼は彼女のようになりたいと思い,そのことを彼女に伝えた。彼女は「あなたなら出来ると思う。見て,少年たちが向こうの野球場で野球をしているわ。彼らに教えてきてあげたらどう?彼らは嬉しがると思うわ。」と言った。彼は「彼らに?よっしゃ,やるよ。」と言った。
 彼は野球場に歩いていき,少年らに「俺も入れて。」と言った。少年は微笑んで「もちろん。」と答えた。Fredは少年らに投げ方,捕え方,打ち方を教えた。各々が野球を楽しんでいた。彼は「彼らは良い時間を共有している。私も小さい頃は彼らみたいだった。」と思った。夕方,少年は笑顔で彼に「今日はとても良い時間を過ごせました。また私たちに教えに来てください。」と言った。彼は周りを見渡した。全員笑顔だった。彼は少年らに「俺もとても良い時間を過ごせた。またな。」と言った。そして,彼は野球場を去った。
その晩,FredはJaneの言葉を思い出し,「好きな事をすることで人々を幸せにすることができる。」と思った。そして,彼は少年らのことについて想起した。彼は「彼らは野球を通してとても良い時間を共有していた。やっと監督の意味するところが分かった。」と考えた。
 次の日,彼はチームメートに「本当にすまなかった。俺は自分勝手だった。お前たちと野球を楽しみたいと思う。俺はうまく投球するために最善を尽くす。」と言った。監督は笑顔で聞いていた。そのあと,Fredはチームメートととても一生懸命練習した。彼らは彼を受け入れるようになった。
 監督は再び試合で投球するチャンスをFredに与えた。少年らが彼を見に来ていた。彼は皆のために全力を出した。彼は完投し,彼のチームは勝った。皆が喜び,彼のもとへ寄った。彼はとても嬉しかった。彼は,彼周りの人たちと良い時間を共有することは素晴らしいことだと感じた。彼は青空を見上げた。ちょうどその時,「ナイスピッチング!」という少女の声が聞こえた。彼は振り向くと,Janeが視界に入った。彼女は微笑んでいた。

2.各問解答・解説
〔問1〕(配点:4) 解答:ア
 But things were getting bad.の内容について問うことで,内容についての理解を見る問題である。getting badとあるので,内容としては「悪」そうなことが空欄に入るものと考えられる。また,前半の空欄部分と後半のand then the manager stopped using him.とは,等位接続詞andで結ばれているが,因果関係にあるものと考えてよいだろう。そこで前半の空欄部分に入る内容が,he manager stopped using him.となるに至った原因である。
ア Fredは自分勝手になり,チームは試合で負けるようになり始め,そして監督は彼を使うのをやめた。
→正しい。同様の内容が本文3段落目に書かれている。
イ Fredのチームメートは自分勝手になり,彼はそれを良く思わず,そして監督は彼を使うのをやめた。
→誤り。selfishになったのはFred自身であってFred’s teammatesではない(根拠は,3段落の内容及び7段落括弧内“I was selfish.”。)。また,Fredがselfishになったことを良く思わなかったのはFred’s teammatesである(根拠は,本文3段落目7文目)。よって,本肢は主語が入れ替わっている点で誤っている。
ウ Fredはうまく投球し,彼のチームメートはほとんどエラーをせず,そして監督は彼を使うのをやめた。
→誤り。本文後半部分に同様の趣旨の内容の記載があるが,この内容はむしろ「善」の内容である。監督がFredを使うことをやめる原因とはならない。
エ Fredのチームメートは,チームは彼だけのおかげで勝っていると感じ,そして監督は彼を使うのをやめた。
 →誤り。チームがFredだけのおかげで勝っていると感じているのはFred自身である(根拠は,本文3段落目4文目)。よって,主語がFred’s teammatesとなっている点が誤っている。

〔問2〕(配点:4) 解答:イ→ウ→エ→ア
  各肢を並べ替えることによって,内容の流れをつかむとともに,その要旨を捉えることができるかを見る問題である。本文を丁寧に読んだ上で,各肢との適合部分を本文中に見つけ出せばよい,非常に単純な作業である。間違えようがない。
 ア Fredは彼のチームメートに謝った。
 →本文該当箇所は7段落目1行目“I’m so sorry.”
 イ FredはJaneに彼の野球の話をした。
 →本文該当箇所は4段落目3行目後半“He told her his story about baseball.”
 ウ FredはJaneのようになりたいと思い,そのことを彼女に伝えた。
 →本文該当箇所は4段落目5行目後半“He wanted to be like her and told that to her.”
 エ Fredは少年らに加わって,野球の仕方を教えた。
 →本文該当箇所は5段落目

〔問3〕
 空欄に適切な文を挿入することで,内容の理解を見る問題である。空欄以外の部分に本文と共通または同趣旨の内容の文が与えられているので,それを頼りに本文から該当箇所を探し,適切な肢を選べばよい。
(1) (配点:4) 解答:ウ
 「ある夏の日……」と与えられているので,本文2段落目2文目と一致する。この付近の内容と一致する内容が書かれている肢を選ぶ。
 ア Fredのチームメートは彼にピッチャーになるように頼んだ
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
 イ 監督がFredに野球部に入るように言った
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない(本文2段落目1文目にただ“…, he joined the baseball club.”とあるから,監督から勧誘があったものとは伺えない。)。
 ウ 監督はFredに良いピッチャーになれると言った
 →正しい。本文2段落目2行目にある。
 エ Fredのチームメートは監督に,彼らの目の前で投球するよう頼んだ
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。

(2) (配点:4) 解答:イ
 「Fredはチームメートに……と言った。」と与えられているので,Fredがチームメートに話しかけている場面である本文7段落目の付近の内容と一致する内容が書かれている肢を選ぶ。
ア ひとりで野球場を去る
→誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
イ うまく投球できるよう最善を尽くす
→正しい。本文7段落目1行目後半にある。
ウ 病院にいる人たちを幸せにする
→誤り。これはJaneがしたことであって,Fredの話ではない(根拠は,本文4段落目4行目)。
エ エラーをしないよう一生懸命練習する
→誤り。エラーをするのはFredのチームメートであって(根拠は,本文3段落目2行目),Fredではない。

(3) (配点:4) 解答:エ
 「Fredが試合で投球し,また勝ったとき」と与えられているので,Fredが再び投球のチャンスが与えられ,試合で勝つことができた場面の本文8段落目付近の内容と一致する内容が書かれている肢を選ぶ。
ア 彼は野球部のただのピッチャーであるということに気付いた
→誤り。本文3段落目3行目後半で,監督がFredに対して同趣旨のことを言ってはいるが,Fred本人がこのように考えている趣旨の内容は本文中のどこにも書かれていない。
イ なぜ彼のチームメートが彼を受け入れないか分かり始めた
→誤り。本文7段落目最終文に“They began to accept him.”とあるから,この時点では,彼はチームメートに受け入れられている。
ウ なぜ監督が彼をピッチャーに抜擢しなかったのかを理解した
→誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
エ 彼の周りにいる人たちと良い時間を共有することは素晴らしいことだと感じた
→正しい。本文8段落目2行目後半にある。

〔問4〕
(1) (配点:4)  模範解答:He met her by the river.

  どこでFredは初めてJaneに会ったか。
 →FredがJaneと出会った場面が初めて書かれているのは本文4段落目前半である。そのとき,Fredは川のそばにいると書いてある(本文4段落目1文目)。そこで,「彼(Fred)は彼女(Jane)に川のそばで会った。」という趣旨の文を作る。
  ※まずは問題に的確にこたえること。今回の質問のメインは「どこで」なので,場所の情報は正確に本文中から引用する。メイン質問に対する答え以外の情報は書かなくてよい(その方が解答としてすっきりしていて,採点官への印象が良い。)。また,時制にも注意すること。今回は質問文が過去形で書かれているので,答えも過去形で答えなければならない。さらに,質問文と同一人物に関しては,答えるときは代名詞を用いる。今回はFredとJaneがすでに質問文中に登場しているので,答えるときは代名詞で答える。単に“By the river.”としても誤りではないが,質問がしっかりした文であるのに,解答が不完全な文であるのは無愛想であるから避けた方がよいかもしれない。

(2) (配点:4) 模範解答:He thought, “Doing favorite things can make people happy.”
 Fredはその晩にJaneの言葉を思い出したとき,何を考えたか。
 →この場面は本文6段落目に書かれている。6段落1文目にFredが考えたことが丸々書かれているので,ここから抜き出せばよい。
  ※今回はほぼ抜き出すだけであるのでほとんど問題は生じないが,(1)と同様に主語は代名詞に置き換えなければならないことに注意しなければならない。

以 上



2018-01-29(Mon)

【高校入試】東京都英語平成21年度第4問

問題:東京都英語平成23年度第4問
難易度:Bランク
解答時間の目安:15分

≪問題≫
 4 次の文章を読んで,あとの各問に答えよ。
  (*印の付いている単語・語句には、本文のあとに〔注〕がある。)

  Hayashi Masanori was a doctor at a hospital in Tokyo. His *patients and *staff loved him very much. He loved his job. But he wanted to do something more as a doctor. He often thought, “What can I do?” But he didn’t know the answer to this question.
  One day, he saw an old picture in a notebook. When he looked at the picture, he *realized what he wanted to do. In that picture, there was a man smiling with some people around a *well. The man was *Dr. Hayashi. He thought, “I went to a village in a country in Asia and joined a volunteer group to *dig a well. This picture was taken there. When I got to the village, I became sick. There were no doctors there. People there took care of me. They were poor, but they gave me food. It wasn’t easy to get water, but they gave me water. They saved my life.” He wanted to save people in a country that didn’t have enough doctors. He thought, “This is the thing I should do as a doctor.”
  After a few weeks, he got a letter. It was from one of his old teachers, Dr. Fujikawa. He was in a country in Africa. He had a small *clinic in a village there and worked as a doctor. In that letter, he asked Dr. Hayashi to look for another doctor to work there. Dr. Fujikawa was so old that he couldn’t keep working. He was the only doctor there. Dr. Hayashi wanted to help sick people there. He decided to go to Africa.
  Three months later, Dr. Hayashi visited the village. He asked Dr. Fujikawa, “What can I do for the people here as a doctor?” Dr. Fujikawa said, “As a doctor? Doing something as a doctor isn’t enough.” He didn’t answer Dr. Hayashi’s question.
  Before Dr. Fujikawa left the village, he gave Dr. Hayashi his answer. He said, “Do everything you can do for the people here.” But Dr. Hayashi didn’t understand the *meaning of these last words. Many people came to the clinic every day. He realized they got sick because of water. They were using water from a *pond. This water was not so clean. He thought, “They need a well. I’ll tell them what to do to dig a well.”
  The next morning at the clinic, Dr. Hayashi told his idea to his staff. *Most of the staff looked happy, but one woman, Fara, didn’t. She said, “Are you only going to tell us what to do to dig a well? I think digging a well is hard work. You didn’t say you would work with us. Why?” He didn’t know what to say.
  That night, he remembered her words and thought, “I thought giving something to them was important. But that isn’t enough. It’s important to do things with people. I did that when I was in the country in Asia.”
  One Saturday afternoon, he started to dig the ground near the clinic. Soon some children playing soccer came to him and asked what he was doing. He smiled and answered, “Digging a well!” They stopped playing soccer and helped him on that day.. They took their fathers the next day. The well became deeper. After one month, all the people in the village came there every day and did something. Now it wasn’t only Dr. Hayashi’s dream. It was also their dream.
  Four months later, “Water!” one man *shouted. Dr. Hayashi heard that and ran to the well. There was some water at the *bottom. Many people came to him and began dancing around the well. Fara was dancing there, too. She looked at him and smiled. He remembered Dr. Fujikawa’s last words. He thought, “Now I really understand their meaning.”

〔注〕patient 患者  staff 職員  realize 分かる  well 井戸  Dr. ~ ~医師  dig 掘る  clinic 診療所  meaning 意味  pond 池  most of ~ ~のほとんど  shout 叫ぶ  bottom 底

〔問1〕When he looked at the picture, he realized what he wanted to do.の内容を,次のように書き表すとすれば,【      】の中に下のどれを入れるのがよいか。
    When he looked at the picture, he realized he wanted to 【     】.
   ア save people in a country that didn’t have enough doctors
   イ smile with people around the well in a country in Asia
   ウ love his job as a doctor at a hospital in Tokyo
   エ give some food and water to poor people in Asia

〔問2〕次の(1)~(3)の文を,本文の内容と合うように完成するには,【     】の中にそれぞれ下のどれを入れるのがよいか。
   (1) Dr. Hayashi realized people in the village got sick because 【     】.
    ア they came to the clinic every day
    イ Dr. Fujikawa left the village
    ウ he was the only doctor there
    エ the water they were using was not so clean

   (2) Fara didn’t look happy because 【      】.
    ア she thought Dr. Hayashi wouldn’t work with the people in the village
    イ she thought Dr. Hayashi would tell his idea to the staff of the clinic
    ウ Dr. Hayashi didn’t know what to say
    エ Dr. Hayashi started to dig the ground near the clinic

   (3) After some children understood what Dr. Hayashi was doing near the clinic, they 【     】.
    ア came to him and asked him about a well
    イ helped him on that day and took their fathers the next day
    ウ looked at him and smiled
    エ thought it was important to do things with people

〔問3〕次のア~エの文を,本文の内容の流れに沿って並べ,順に記号で書け。
   ア Dr. Hayashi decided to work as a doctor in a country in Africa.
   イ Dr. Hayashi really understood the meaning of his old teacher’s words.
   ウ Dr. Hayashi joined a volunteer group to dog a well in a country in Asia.
   エ Dr. Hayashi thought giving something to people in the village wasn’t enough.

〔問4〕次の質問に英語で答えよ。
   (1) Where was the picture in the notebook taken?
   (2) What were Dr. Fujikawa’s last words that Dr. Hayashi remembered when the people were dancing around the well?


≪解説≫
1.全訳
 ハヤシマサノリ氏は東京にある病院の医師であった。彼の患者と職員は彼のことをとても好いていた。彼は彼の職を愛していた。しかし,彼は医師としてもっと他のことをしてみたかった。彼はよく「私には何ができるのだろうか。」と考えていた。しかし,彼はこの疑問に対する答えを出せずにいた。
 ある日,彼はノートにあった1枚の古い写真を見た。写真を見ると,彼は自分のしたかったことが分かった。その写真には,井戸の周りで何人かの人たちと笑顔でいる男性がいた。その男性はハヤシ医師であった。彼は「私はアジアのある村へ行き,井戸を掘るボランティアグループに入った。この写真はそこで撮られたものだ。村に着くと,私は病にかかった。そこには医師がいなかった。現地の人たちが私の世話をしてくれた。彼らは貧しかった,しかし彼らは私に食べ物をくれた。水を得るのは簡単なことではない,しかし彼らは私に水をくれた。彼らは私の命を救ってくれたのだ。」彼は,医者が十分に足りていない国の人たちを救いたいと思った。彼は「これが私が医師としてすべきことだ。」と考えた。
 数週間後,彼は手紙を受け取った。それは,彼の昔の教授であるフジカワ医師からであった。彼はアフリカのある国にいた。そこの村に小さな診療所を構えており,医師として働いていた。その手紙では,彼はハヤシ医師にそこ(アフリカの診療所)で働いてくれる医師を探してほしいとのことだった。フジカワ医師はあまりに年老いているため,このまま働き続けることは困難であった。彼は現地で唯一の医師であった。ハヤシ医師はそこの病の人たちを助けようと思った。彼はアフリカへ行くことを決意した。
 3か月後,ハヤシ医師はその村を訪れた。彼はフジカワ医師に「私は医師としてここで人々に何ができるでしょうか。」と尋ねた。フジカワ医師は「医師として?医師として何かするのでは十分ではないんだな。」と言った。彼はハヤシ医師の質問に答えなかった。
 フジカワ医師が村を去る前,ハヤシ医師に彼なりの答えを伝えた。彼は「ここにいる人たちのために君が出来ることの全てをやりなさい。」と言った。しかし,ハヤシ医師は最後のこの言葉の意味を理解できなかった。たくさんの人たちが毎日診療所にやって来る。彼は,患者らは水のせいで病気になるのだと分かった。彼らは池の水を使っていた。この水は全然きれいではない。彼は「彼らには井戸が必要だ。彼らに井戸を掘るためにすべきことを教えてやろう。」と考えた。
 次の日の朝,診療所で,ハヤシ医師は自分の考えを職員に伝えた。ほとんどの職員は嬉しそうに見えた,しかし1の女性Faraはそうではなかった。彼女は「あなたは井戸を掘るのにすることを私たちに教えるだけのつもりなの?私は井戸を掘ることはすこぶる大変でと思うんだけど。あなたは私たちと一緒に仕事をするとは言わないわね,なんで?」と言った。彼は何と言ったらいいか分からなかった。
 その晩,彼は彼女の言葉を思い出し,「私は,彼らに何かを与えることは大事だとは思う。しかし,それだけでは足りない。みんなと一緒にすることが大事なんだ。私はアジアの国にたときにそうしていたじゃないか。」と考えた。
 ある土曜日の午後,彼は診療所近くの地面を掘り始めた。すぐにサッカーをしていた子供たちが彼のもとへ寄ってきて,何をしているのか聞いてきた。彼は笑顔で「井戸を掘ってるんだ!」と答えた。子供たちはサッカーをするのをやめてその日は彼を手伝った。次の日彼らはお父さんらを連れてきた。井戸はどんどん大きくなっていく。1か月後,村中の全ての人が毎日そこへやって来て,何かをした。今や,それは彼だけの夢ではない。それは彼らの夢でもあった。
 4か月後,1人の男性が「水だ!」と叫んだ。ハヤシ医師はそれを聞いて井戸へ駆け寄った。底のところに水があった。たくさんの人たちが彼のところへ来て,井戸の周りで踊り始めた。Faraもそこで踊っていた。彼女は彼を見て微笑んだ。彼はフジカワ医師が最後に言った言葉を思い出した。彼は「今では私はその意味がちゃんと分かる」と思った。

2.各問解答・解説
〔問1〕(配点:4) 解答:ア
 要旨となっている文を解釈することで,本文の内容についての理解を見る問題である。1段落でハヤシ氏は医師としてもっと何かをしたいと書かれており,そのうえで本問下線部において,ハヤシ氏はすべきことが分かったと書かれているから,ハヤシ氏が医師としてこれからしようと思ったことを記述している部分を探したらよい。
ア 写真を見たとき,彼は医師の足りていない国の人たちを救いたいということが分かった。
→正しい。本文2段落目にある。
イ 写真を見たとき,彼はアジアの国において井戸の周りで人々と笑顔になりたいということが分かった。
→誤り。この事実はノートにあった写真に写っていたことであって(根拠は,2段落目1行目後半In that picture, there was a man smiling with some people around a well.),彼が写真を見て考えたことではない。
ウ 写真を見たとき,彼は東京の病院での医師としての仕事を愛していたいということが分かった。
→誤り。彼はそのように思っていることは事実であるが,写真を見てお持って事ではない。
エ 写真を見たとき,彼はアジアの貧しい人たちへ食べ物や水を与えたいということが分かった。
→誤り。これは,彼が実際にアジアで行ってきた過去の事実であり,写真を見てこれからしようと思った内容ではない。

〔問2〕
 空欄に適切な文を挿入することで,内容の理解を見る問題である。空欄以外の部分に記載されている英文から,同趣旨または一致する該当箇所を本文から探し,適切な肢を選べばよい。
(1) (配点:4) 解答:エ
  「ハヤシ医師は,村の人たちが……のために病気にかかっていることが分かった。」とあるので,本文5段落目2行目後半のHe realized they got sick because of water.と適合することが分かる。村の人たちが病気にかかる原因を表している肢を選ぶ。
 ア 彼らが毎日診療所に来ているため
 →誤り。本文5段落目2行目にMany people came to the clinic every day.とあるが,これによって病気の原因が分かっただけであり,直接の病気の原因ではない。
 イ フジカワ医師が村を去ったため
 →誤り。フジカワ医師が村を去ったことが原因となったとの記載は本文中のどこにも書いていない。
 ウ 彼が村の唯一の医師であったため
 →誤り。3段落目3行目にHe was the only doctor there.とあるが,ここでHeとはフジカワ医師のことであり,本文の内容とそもそも合わない。
 エ 彼らが使っている水が全然きれいではなかったため
 →正しい。本文5段落目2行目にある。

 (2) (配点:4) 解答:ア
  「Faraは……のため嬉しそうではなかった。」とあるので,本文6段落目1行目後半Most of the staff looked happy, but …… Fara, didn’t.と適合することが分かる。Faraの機嫌が悪い原因は6段落目2行目からはじまる彼女の発言に表れているので,同趣旨のことを表している肢を選ぶ。
 ア 彼女は,ハヤシ医師が村の人たちと働こうとしようとしないと考えたため
 →正しい。本文6段落目2行目 You didn’t say you would work with us.
 イ 彼女は,ハヤシ医師が診療所の職員に彼の考えを伝えようとしたと考えたため
 →誤り。Faraの発言内容に含まれていない。
 ウ ハヤシ医師が何と言ったらいいか分からなかったため
 →誤り。これはFaraの発言を受けてのハヤシ医師の反応であるので,Faraの機嫌が悪い直接の原因とはなっていない。
 エ ハヤシ医師が診療所の近くの地面を掘りだしたため
 →誤り。Faraはハヤシ医師自身が働こうとしないことに怒っているのである。それを受けてハヤシ医師は自ら井戸を掘りだしたのであるから,これが理由だとすると矛盾が生じる。

 (3) (配点:4) 解答:イ
  「子供たちは,ハヤシ医師が診療時の近くで何をしているかが分かると,彼らは……」とあるので,本文8段落目2行目と適合する。そこで,この近辺から,子どもたちがその後どうしたかを読み取ったうえで,それを表す肢を選ぶ。
 ア 彼のもとにやって来て井戸について尋ねた
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
 イ その日は彼を手伝い,次の日お父さんらを連れてきた
 →正しい。本文8段落目にある。
 ウ 彼を見て微笑んだ
 →誤り。本文9段落目2行目にあるShe looked at him and smiled.はFaraがとった行動であり,子どもたちがしたことではない。
 エ みんなと一緒にものごとをすることは大事だと考えた
→誤り。本文7段落目2行目にあるIt’s important to do things with people.とはハヤシ医師が考えたことであり,子どもたちがしたことではない。

〔問3〕(配点:4) 解答:ウ→ア→エ→イ
各肢を並び替えることで,内容の流れをつかむとともに,その要旨を捉えることができるかを見る問題である。本文をしっかり読んだうえで,各肢との適合部分を本文中から見つけ出す。
ア ハヤシ医師はアフリカの国で医師として働くことを決意した。
→本文該当箇所は3段落目3~4行目 Dr. Hayashi wanted to help sick people there. He decided to go to Africa.
イ ハヤシ医師は彼の昔の教授の言葉の意味をちゃんと理解した。
→本文該当箇所は9段落目3行目 He thought, “Now I really understand their meaning.”
ウ ハヤシ医師はアジアの国で井戸を掘るボランティアグループに加わった。
→本文該当箇所は2段落目2行目 He thought, “I went to a village in a country in Asia and joined a volunteer group to *dig a well.……
エ ハヤシ医師は村の人たちに何かを与えるだけでは不十分だと考えた。
→本文該当箇所は7段落目1行目 I thought giving something to them was important. But that isn’t enough.

〔問4〕
 (1) (配点:4) 模範解答:It was taken in a village in a country in Asia.
  ノートにあった写真はどこで撮られたものか。
 →写真についての記述がある場面は本文2段落目である。下線部と同じ箇所であったから見つけやすかったであろう。写真が撮られた場所については3行目にThis picture was taken there.とある。ここで,thereとは直前の……a village in a country in Asiaを指している。これらを文法事項に注意しながら1文にまとめればよい。

 (2) (配点:4) 模範解答:They were “Do everything you can do for the people here.”
人々が井戸の周りで踊っているときハヤシ医師が思い出したフジカワ医師の最後に言った言葉は何だったか。
 →この場面が書かれているのは本文9段落目であるが,フジカワ医師の最後に言った言葉までは直接には書かれていない。これについては,本文5段落目にBut Dr. Hayashi didn’t understand the *meaning of these last words.との記載がある。these last wordsとあるから,直前の“Do everything you can do for the people here.”というのがフジカワ医師の最後に言った言葉にあたる。
  ※質問文における主語はDr. Fujikawa’s last wordsなので,代名詞はtheyを用いる。

以 上



2018-01-29(Mon)

【旧司】刑事訴訟法平成22年第2問

証拠法の旧司を解き始めて3問目になりましたが,どれも難しいです。

学部時代にちゃんと勉強してないと痛い目にあうということが分かりました(遅い)。

このブログを見た学部生がもしいたら,学部の間にちゃんと7法まわしておきましょう。

≪問題≫
 警察官は,Aを被害者とする殺人被疑事件につき,捜索差押許可状を得て,被疑者甲の居宅を捜索したところ,「①Aにレンタカーを借りさせる,②Aに睡眠薬を飲ませる,③Aを絞め殺す,④車で死体を運び,X橋の下に穴を掘って埋める,⑤明日,決行」と記載された甲の手書きのメモを発見したので,これを差し押さえた。その後の捜査の結果,X橋の下の土中からAの絞殺死体が発見され,その死体から睡眠薬の成分が検出された。また,行方不明になる直前にAがレンタカーを借りたことも判明した。
 甲が殺人罪及び死体遺棄罪で起訴された場合,上記メモを証拠として用いることができるか。

メモの証拠能力ということですが。

非伝聞証拠になんとかしてもっていくということをやらないといけないらしいです。

知らねえ。

≪答案≫
1.甲の手書きのメモ(以下「本件メモ」という。)は,犯行計画と思われる事実が記載されているが,これが「公判期日における供述に代えて書面を証拠と」する場合であれば,伝聞証拠として原則証拠能力を有さないこととなる(320条1項)。そこで,本件メモは伝聞証拠にあたるか,伝聞証拠の意義が問題となる。
2.320条1項の趣旨は,供述証拠は人の知覚,記憶,表現,叙述という過程を経ており,その各過程で誤りを生ずるおそれが高いにもかかわらず,反対尋問,偽証罪による制裁,裁判所による観察という真実性の担保が欠けることから,その証拠能力を否定する点にある。そこで,伝聞証拠とは,①公判廷外の供述を内容とする証拠で,②要証事実との関係で原供述の内容の真実性が問題となるものをいう。
3⑴ これを本件についてみると,①本件メモは公判期日外で作成されたものであるから,公判廷外の供述を内容とする証拠である。
 ⑵ア.また,②公判においては,Aに対する殺人及び死体遺棄事件に関する甲の犯人性について,甲が否認し,問題になると考えられる。この場合,検察官は本件メモの存在を立証趣旨として,本件メモを提出する。これが認められれば,本件メモの内容の真実性が問題とならないから,伝聞証拠とはならない。
 しかし,本件メモのような犯行計画と思われる記載のあるメモの存在から,作成者がその後に計画通り犯行を遂行したことを推認することは,不確かな推認であり,許されない。
  イ.もっとも,本件では,以下のように本件メモの存在以外の犯人性に関する推認事情があり,これをもって合理的な推認ということができる。
 まず,本件メモは,甲の居宅から発見されており,かつ,甲の手書きで作成されたものであるから,甲が作成したものであるということが強く推認される。そうすると,以下のような推認が可能となる。
 本件メモ④にはX橋の下に穴を掘って埋めると記載されているが,これは本件メモ③でAを絞め殺すと記載されていることから,殺害したAを埋めるということを意味するものと考えられる。そして,実際に,AはX橋の下から絞殺死体として発見されている。特定の人物が絞殺状態で橋の下の土中に埋まっていることは一般的なことではないことからすると,この事実と同一の内容が本件メモに記載されていたことは,偶然一致しただけであるということは考えにくい。そうすると,本件メモに従って犯行が遂行されたことが強く推認される。
 そして,本件メモ①Aにレンタカーを借りさせる,②Aに睡眠薬を飲ませるという記載も,実際にAが行方不明になる直前にAがレンタカーを借りていることや,Aの死体から睡眠薬の成分が検出されたことから,客観的事実と合致している。たしかに,レンタカーを借りることや睡眠薬を服用することは,ごく一般的な出来事ではあるが,上記のように犯行が遂行されたことが強く推認されている状況においては,これらの事実との合致は,甲の犯行計画の一端が確かに遂行されていたことを十分に推認するものである。
 以上から,本件メモの存在から,実際に犯行が遂行されたことを推認することは,確かな根拠によって支えられたものであるといえ,不確かな推認ではない。
  ウ.したがって,本件の要証事実は本件メモの存在とすることができ,これとの関係で本件メモを提出することは,要証事実との関係で内容の真実性が問題とならない。
 ⑶ よって,本件メモは,伝聞証拠にはあたらない。
4.そこで,本件メモを証拠として用いることができる。
以 上

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お疲れ様です。

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