2026-12-31(Thu)

【高校入試】入試問題・解説目次

中3生の皆様,お世話になっております。例の解説書ですが,完成が入試直前になってしまいそうですので,解説を書き次第,暫定的にこちらのブログに投稿していきます。投稿した記事は,このページから飛べるように,下にリンクを貼っていきます。お手数おかけしますが,当分の間,こちらでご確認ください。全体が完成したら,紙媒体で皆様に配布しようと思います。

∞∞∞高校入試問題・解説目次∞∞∞
(最終更新日時:H30.1.30 2:37 都立共通高平成22年度第3問追加)

≪国公立≫
【東京都(共通)】
 ◎英語(平28~平9の第1問はリスニング問題のため省略)
  ・平成23年度
   =第2問第3問第4問
  ・平成22年度
   =第2問第3問第4問
  ・平成21年度
   =第2問第3問第4問
  ・平成20年度
   =第2問第3問第4問
  ・平成19年度
   =第2問第3問第4問
  ・平成18年度
   =第2問第3問第4問

【東京都(グループ)】
◎英語
 〇都立立川高校
  ・平成20年度
   =第1問第2問第3問

以 上
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2018-01-30(Tue)

【高校入試】東京都英語平成22年度第3問

問題:東京都英語平成22年第3問
難易度:Bランク
解答時間の目安:11分

≪問題≫
3 次の対話の文章を読んで,あとの各問に答えよ。
  (*印の付いている単語には,本文のあとに〔注〕がある。)

  Mr. Matsuo is an English teacher at a junior high school. Ms. Baker is an American teacher who teaches English with him. They
have just started their English class.

Mr. Matsuo: Hi, everyone. Today, we are going to read a story about language. But before that, Ms. Baker will ask you some questions about Japanese words.
Ms. Baker: I usually teach you English. But today, I want you to teach me Japanese.
Ryohei: ⑴That sounds interesting.
Ms. Baker: OK. I'll ask you the first question, Ryohei. What does "shibashiba" mean? For example, "shibashiba tsukau."
Ryohei: "Shibashiba?" I think it means "often."
Mr. Matsuo: Good job.
Ms. Baker: ⑵Thank you, Ryohei.
Mr. Matsuo: Ryohei, can you say "shibashiba tsukau" in other words in Japanese?
Ryohei: Well.... "tamani tsukau."
Mr. Matsuo: Does everyone agree?
Maki: Mr. Matsuo, I think "shibashiba tsukau" means "yoku tsukau."
Mr. Matsuo: That's right, Maki.
Ryohei: Oh, really? ⑶I didn't know that.
Mr. Matsuo: Some students don't know the real *meaning of "shibashiba."
Ryohei: I've had the wrong *image of "shibashiba." So I've understood the English word "often" in a wrong way, too.
Ms. Baker: Ryohei, remember "often" means "many times."
Ryohei: I understand, Ms. Baker.
Ms. Baker: OK. Let's go to the next question, everyone. What does "omomuroni" mean?
Aiko: I often hear it, but I don't know.
Mr. Matsuo: For example, if I say, "omomuroni tachiagaru," how do I stand up? Can you *guess, Aiko?
Aiko: Maybe you stand up "quickly." Am I right?
Mr. Matsuo: Well, Aiko. ⑷Watch me.

  He sits down on a chair. Then he stands up very slowly and says, "omomuroni tachiagaru."

Aiko: Does it mean "slowly?"
Mr. Matsuo: That's right.
Ryohei: I thought I would be able to answer question about my own language. ⑸But I was wrong.
Aiko: I think there are a lot of things I don't know about Japanese.
Mr. Matsuo: It's really important for us to study our own language.
Ms. Baker: And you can learn new things about your own language when you study a foreign language, too.
Maki: ⑹Sounds exciting. I will study English harder.
Ryohei: I'll study both Japanese and English hard! I want to teach Japanese to foreign people in the future.
Mr. Matsuo: Great! All right, everyone. Open your textbook to page twenty-four. The *title is "Do We Really Know Our Own Language?".

〔注〕meaning 意味  image イメージ  guess 推測する  title 題

〔問1〕⑴That sounds interesting.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。

  I am interested in 【     】.
 ア teaching Ms. Baker Japanese.
 イ reading a story about language
 ウ studying English with Ms. Baker
 エ asking Ms. Baker some questions

〔問2〕⑵Thank you, Ryohei.とあるが,このようにMs. Bakerが言った理由を最もよく表しているのは,次のうちではどれか。

 ア Ryohei answered "tamani tsukau."
 イ Mr. Matsuo said "Good job" to Ryohei.
 ウ Ryohei told Ms. Baker how to say "shibashiba" in English.
 エ Ms. Baker learned how to say "shibashiba tsukau" in other words in Japanese.

〔問3〕⑶I didn't know that.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。

  I didn't know 【     】.
 ア "often" meant "tamani."
 イ "shibashiba" meant "yoku."
 ウ "often" meant "shibashiba."
 エ "shibashiba" meant "tamani."

〔問4〕⑷Watch me.とあるが,このときMr. Matsuoが言いたかったことを,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。

  If you watch me, you will learn the meaning of 【     】.
 ア "omomuroni."
 イ "shibashiba."
 ウ "quickly."
 エ "slowly."

〔問5〕⑸But I was wrong.の内容を,次のように語句を補って書き表すとすれば,【     】の中に,どのような1語を入れるのがよいか。

  I thought I knew 【     】 well, but I was wrong.

〔問6〕⑹Sounds exciting.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,どのような1語を入れるのがよいか。

  Learning something 【     】 about Japanese by studying a foreign language sounds exciting.

〔問7〕次の文章は,Ryoheiが授業の終わりに書いた感想文である。【 (A) 】及び【 (B) 】の中にそれぞれ入る語の組み合わせとして正しいものは,下のうちではどれか。

  Today Ms. Baker asked us some questions about Japanese 【 (A) 】 we read a story about language. I thought I would be able to answer the questions. But I was not. So I started to think it was really important to study our own language.
  Now I'm interested in language, and I'll study both English and Japanese very hard. I want to teach 【 (B) 】 to foreign people in the future.


 ア (A) after  (B) English
 イ (A) after  (B) Japanese
 ウ (A) before  (B) English
 エ (A) before  (B) Japanese


≪解説≫
1.全訳
 Matsuo氏は,中学校の英語の先生です。Baker氏は,彼と一緒に英語を教えているアメリカ人の先生です。ちょうど彼らの英語の授業が始まりました。

Matsuo先生:やあ,みんな。今日は,言葉に関する話を読んでみよう。だけどその前に,Baker先生が君たちに日本語の言葉について,いくつか質問をするみたいだ。
Baker先生:私はいつもあなたたちに英語を教えているでしょ。だけど今日は,私はあなたたちに日本語を教えてほしいの。
Ryohei:⑴おもしろそうじゃん。
Baker先生:よし。じゃあRyohei,最初の質問をするわね。「しばしば」ってどういう意味。たとえば「しばしば使う」とか。
Ryohei:「しばしば」か。"often"のことじゃないですか。
Matsuo先生:よかろう。
Baker先生:⑵Ryohei,ありがとう。
Matsuo先生:じゃあRyohei,「しばしば使う」っていうのを,別の日本語で言えるかしら。
Ryohei:えーっと,「たまに使う」とかですか。
Matsuo先生:みんなもそれでいいかい。
Maki:Matsuo先生,私は「しばしば使う」というのは「よく使う」という意味だと思います。
Matsuo先生:Maki,その通りだ。
Ryohei:まじで。⑶知らなかったわ。
Matsuo先生:「しばしば」の本当の意味を知らない生徒もたまにいるんだよ。
Ryohei:「しばしば」について間違ったイメージを持っていました。だから,英語の"often"も違う意味で理解していました。
Baker先生:Ryohei,"often"というのは"many times"という意味だってことを覚えておいてね。
Ryohei:分かりました,Baker先生。
Baker先生:よし。じゃあみんな,次の質問にいくわよ。「おもむろに」ってどういう意味かしら。
Aiko:私それよく聞きますけど,どういう意味かは知らないです。
Matsuo先生:たとえば,もし「おもむろに立ち上がる」って言ったら,どういう立ち上がり方をするかな。Aiko,推測できるかい。
Aiko:たぶん「素早く」立ち上がる。そういうことではないですか。
Matsuo先生:そしたらAiko。私を見ていて。

 彼は椅子に座った。そして,彼はゆっくりと立ち上がって「おもむろに立ち上がる」と言った。

Aiko:「ゆっくり」っていうことですか。
Matsuo先生:そうだね。
Ryohei:僕は自分の言葉についての質問だったら答えられるもんだと思っていました。⑸だけど,それは違いました。
Aiko:日本語について私が知らないことってたくさんあるみたいですね。
Matsuo先生:自分たちの言葉を勉強することは本当に大事なことなんだよ。
Baker先生:外国語を勉強しているときにだって自分たちの言葉について新しいことを学ぶこともできるのよ。
Maki:おもしろい。英語もっとちゃんと勉強しようっと。
Ryohei:日本語も英語も両方ちゃんと勉強するよ。将来外国人に日本語を教えてみたいな。
Matsuo先生:それはいいね。よしじゃあみんな。教科書の24ページを開いてくれ。お題は「私たちは本当に自分たちの言葉のことを知っているか」だ。

〔問7〕
 今日,Baker先生は,私たちが言葉についての話を読む【 (A) 】に,日本語についていくつか質問をしてきました。僕は,それにこたえられるだろうと思っていました。しかしそうはいきませんでした。だから,僕は自分たちの言葉を勉強することは本当に大事なんだなと思い始めました。
 今,僕は言葉に興味があって,英語と日本語の両方をかなり一生懸命勉強しています。私は将来外国人に【 (B) 】を教えたいです。

2.各問解答・解説
〔問1〕(配点:4) 正答:ア
 Thatという指示代名詞が何を指しているか,その内容について問われている。下線部⑴の直前で,Baker先生がI usually teach you English. But today, I want you to teach me Japanese.と言っている。つまり,普段は先生から生徒に英語を教える(先生→生徒)関係にあるが,今回は生徒が先生に日本語を教える(生徒→先生)という,逆向きの関係を作り出している。それを受けて,Ryoheiは,それはおもしろそうだと言っている。したがって,Thatの内容は,生徒がBaker先生に日本語を教えるということである。よって,正答はアである。

〔問2〕(配点:4) 正答:ウ
 Baker先生が,Ryoheiに対してお礼を言っている場面である。お礼を言うと言うことは,その前にBaker先生がRyoheiから何かしてもらっているはずである。そこでRyoheiが直前で何をしているかを見ると,"Shibashiba?" I think it means "often."と言っている部分がある。これは,その前で,Baker先生がRyoheiに対して,What does "shibashiba" mean?と尋ねたことに対する応答である。つまり,「しばしば」の意味について聞かれたのに対して,Ryoheiが英語ではoftenのことであると答えたことについて,Baker先生はお礼を言っているのである。したがって,正答はウである。

〔問3〕(配点:4) 正答:イ
 指示代名詞thatの指す内容について問われている。直前部分で,MakiがI think "shibashiba tsukau" means "yoku tsukau."と発言し,それに対してMatsuo先生がThat's right, Maki.といったことを受けて下線部⑶がきている。そうすると,Ryoheiとしては,「しばしば使う」が「よく使う」を意味するということを知らなかったということになる。このことは,Ryoheiが,「しばしば」の意味について「たまに」と誤答していることからも推測される。したがって,正答はイである。

〔問4〕(配点:4) 正答:ア
 下線部⑷の周辺では,「おもむろに」とはどういう意味であるかについて話がされている。つまり,Baker先生が「おもむろに」の意味について問いかけ,Matsuo先生が例として「おもむろに立ち上がる」ということを提示している。これに対して,AikoがMaybe you stand up "quickly."と回答したことを受けて,Matsuo先生は椅子からゆっくり立ち上がる動作をして,これが「おもむろに立ち上がる」の意味だということを示している。そうすると,Matsuo先生は,実際に「おもむろに立ち上がる」動作をすることによって「おもむろに」の意味を伝えようとしていたものであると考えられる。したがって,正答はアである。

〔問5〕(配点:4) 正答:Japanese
 「私は【     】について知っていると思っていたが,それは間違っていた。」という文章の空欄に適する語を書く問題である。そこで,Ryoheiが何について知っていると思っていたかについて考えると,直前部分にI thought I would be able to answer question about my own language.とある。つまり,Baker先生が生徒に対して日本語の意味を聞いていくということをしており,Ryoheiとしてはmy own languageのことであれば何でも答えられると考えていたのである。そこで,my own languageを知っていたということになる。これを1語で表すとすると,Ryoheiは日本人であると考えられるから,正答はJapaneseとなる。

〔問6〕(配点:4) 正答:new
 問題文を検討すると,「外国語を勉強することで日本語について【     】を学ぶことができるというのは面白い。」とある。そこで,日本語のどういうことを学ぶことができるのかというと,直前の部分でBaker先生がAnd you can learn new things about your own language when you study a foreign language, too.と言っている。つまり,外国語を勉強すると,自分の言葉について新しいことを学べるということである。ここで自分の言葉というのは,日本語に置き換えられるから,日本語について新しいことを学ぶことができるという文章であることが分かる。したがって,正答はnewである。

〔問7〕(配点:4) 正答:エ
 まず(A)について,選択肢をみると,beforeとafterしかないので,Baker先生が日本語について質問をしたことと,言葉についての話を読んだことの順序について聞いている。そうすると,最初にMatsuo先生がToday, we are going to read a story about language. But before that, Ms. Baker will ask you some questions about Japanese words.と言っているから,Baker先生の質問→言葉についての話を読むという順序になっていることが分かる。したがって,(A)にはbeforeが入る。
 次に(B)について,選択肢をみると,EnglishとJapaneseがある。そこで,Ryoheiが将来外国人に教えたいと考えているのはどちらであるかについて考えると,下線部⑹の後でI want to teach Japanese to foreign people in the future.と言っている。したがって,(B)にはJapaneseが入る。
 よって,(A)before,(B)Japaneseの組み合わせのエが正答である。

以 上


2018-01-29(Mon)

【高校入試】東京都英語平成18年度第4問

問題:東京都英語平成18年度第4問
難易度:Bランク
解答時間の目安:15分

≪問題≫
4 次の文章を読んで,あとの各問に答えよ。
  (*印の付いている単語・語句には、本文のあとに〔注〕がある。)

  Jennifer was ten years old. She had a brother Bill. He was sixteen. He was a *leader of children’s activities in the *community. He sometimes asked Jennifer to join them, but she *wasn’t ready to do things with children she didn’t know.
  One winter, when Jennifer was thirteen, some people of the community took a group of children to the mountains for *skiing. Bill joined them. He had to take Jennifer with him because their parents were going to go out of town. She didn’t want to go, but she had to go with him.
  She tried skiing for the first time. She fell in the snow many times. It was very difficult for her. Her legs got very tired. But at the end of the third day, she and other children were enjoying skiing very much. They were happy and laughed a lot. Jennifer *became good friends with other children.
  Four years later, when Jennifer was seventeen, Bill thought it was her *turn to *take care of younger children in the community. He wanted her to help him with the children’s activities. But she didn’t think she was ready to do so.
  Then, in summer, Bill asked Jennifer to take some children to the mountains with him to *hike. Jennifer didn’t think it would be difficult, so she said yes. Jennifer and Bill took twelve children to the mountains with some other people from the community. On the first day they stayed in a village near the mountains. The next morning they started to hike. They had a plan to go to a lake in the mountains and to get back to the village before night.
  After walking for about an hour, a little girl in the group said, “I *don’t want to walk any more.” Jennifer had to *encourage her. Then a boy fell down and cried for a while. She held his hand and waited for a while before he stopped crying. Then another girl said, “I don’t like that boy. He said a very bad thing to me.” She had to listen to her for about ten minutes. And then another boy said, “I’m hungry. I want to eat my lunch here.” Jennifer said, “We will have lunch when we got to the lake. I think having lunch there will be better than having it here.” Those four children were a little younger than the other children in the group. Jennifer wanted to be kind to them, but it was hard to do so because they *made so much trouble.
  While they were walking, Jennifer asked the four children about their schools, friends, and families. They began to talk with Jennifer. She listened to them and asked more questions. They sometimes laughed. She felt a little happier for the first time on that day.
  The group got to the lake at one in the afternoon. All of the children were happy, *especially those four children. They had lunch by the lake. While they were having lunch, Jennifer told Bill about the four children. “At first they were making too much trouble. I wanted to take them back to the village. But then I began to talk to them, and they stopped making trouble. I think they began to like me.”
  While they were walking back to the village, Jennifer enjoyed walking and talking with the four children. They looked happy. They didn’t make trouble any more. Jennifer and the four children laughed a lot. They became good friends.
  It was five o’clock when the group got back to the village. The four children were very tired. But all of them were happy. Jennifer was happy, too. She was ready to become a children’s leader at last. That was the thing she knew about *herself then. She thought, “I hope today’s hiking has made those four children a little stronger.”
〔注〕leader リーダー  community 地域社会  be ready to ~ ~する心の準備ができている  skiing スキー  become good friends with ~ ~と仲の良い友達になる  turn 順番  take care of ~ ~の世話をする  hike ハイキングに行く  not ~ any more もう~でない  encourage 励ます  make trouble めんどうを起こす  especially 特に  herself 彼女自身

〔問1〕But she didn’t think she was ready to do so.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。
    But Jennifer 【     】.
   ア was ready to take care of younger children
   イ wasn’t ready to go to a lake in the mountains
   ウ was ready to stay in a village near the mountains
   エ wasn’t ready to help Bill with the children’s activities

〔問2〕次のア~エの文を,本文の内容の流れにそって並べ,順に記号で書け。
   ア Jennifer became good friends with other children when she tried skiing for the first time.
   イ When Jennifer was ten, she wasn’t ready to do things with children she didn’t know.
   ウ Jennifer and the four children became good friends while they were walking back to the village.
   エ Bill asked Jennifer to take some children to the mountains with him to hike.

〔問3〕次の(1)~(3)の文を,本文の内容と合うように完成するには,【     】の中に,それぞれ下のどれを入れるのがよいか。
   (1) Jennifer had to go with her brother Bill for skiing because 【     】.
    ア she fell in the snow many times
    イ their parents were going to go out of town
    ウ her legs got very tired
    エ skiing was very difficult for her

   (2) Jennifer had to encourage a little girl in the group when 【     】.
    ア the girl didn’t want to walk any more
    イ the girl fell down and cried for a while
    ウ a boy said a very bad thing to the girl
    エ the girl wanted to have lunch before getting to the lake

   (3) Jennifer felt a little happier for the first time on that day when 【     】.
    ア the four children were making too much trouble
    イ she wanted to take the four children back to the village before lunch
    ウ the four children began to talk with her and sometimes laughed
    エ the group got to the lake and had lunch there

〔問4〕次の質問に英語で答えよ。
   (1) What was hard for Jennifer when the four children made so much trouble?
   (2) What did Jennifer know about herself when she got back to the village?


≪解説≫
1.全訳
 Jenniferは10歳であった。彼女には兄のBillがいる。彼は16歳だった。彼はその地域の子供らの活動のリーダーをしていた。彼はよくJenniferにそれに入らないかと尋ねていたが,彼女は知らない子供らと一緒に何かをすることの心の準備ができていなかった。
 ある冬,Jenniferが13歳のとき,地域のある人たちがスキーをしに子どもらを山へ連れて行った。Billもそれに加わっていた。両親が町の外へ出かけることになっていたため,彼は一緒にJenniferを連れていかなければならなかった。彼女は行きたくなかったが,行かなければしょうがなかった。
 彼女はスキーをするのは初めてだった。何回も雪の上で転げた。彼女にとっては難しいことだった。脚が大変疲れた。しかし3日目の終わりになると,彼女と他の子どもらはスキーをとても楽しんでいた。彼らは嬉しくなってよく笑っていた。Jenniferは他の子どもらと仲良くなった。
 4年後,Jenniferが17歳のとき,Billは,次に地域で小さい子供らの世話を見るのは彼女の番だと考えた。彼は彼女に子どもらの活動を手伝ってほしかった。しかし彼女はそうする心の準備ができていないと思った。
 そして,夏に,BillはJenniferに一緒にハイキングをしに山へ数名の子どもらを連れていくよう頼んだ。Jenniferは難しいことではないと考えていたので,分かったと言った。JenniferとBillは地域の違う人たちと一緒に山へ子どもらを12人連れていった。1日目は山の近くの村に宿泊した。次の日の朝からハイキングを始めた。彼らは山の湖まで行き,夜までに村に戻ってくる予定であった。
 1時間ほど歩くと,1人の少女が「もう歩きたくない。」と言った。Jenniferは励ましてやらねばならなかった。すると1人の少年が転んで,しばらく泣いていた。彼女は手を持って,泣きやむまでしばらく待っていた。するともう1人の少女が「私あの男の子嫌い。だって私にすっごい嫌なこと言ってくるんだもん。」と言った。彼女は10分間にわたって彼女のことを聞いていなければならなかった。そしてもう1人の少年が「お腹すいた。ここで昼飯食べたい。」と言いだした。Jenniferは「昼ごはんは湖に着いたら食べるの。そこで食べる方がここで食べるよりもいいじゃない。」と言った。その4人はグループの中でも他の子どもらよりも年下だった。Jenniferは彼らに優しく接しようと思ったが,彼らがトラブルばかり起こすので,そうし難かった。
 彼らが歩いている間,Jenniferはその4人子どもらに,学校のことや友達,家族のことについて尋ねた。彼らはJenniferと話すようになった。彼女は彼らの話を聞いて,また質問をした。彼らは時々笑った。彼女はその日の最初よりも少し嬉しく思った。
 一行は午後1時に湖に着いた。子どもら皆,特に4人は嬉しく思っていた。湖の畔で昼飯を食べた。昼飯を食べてい間,JenniferはBillに4人の子供について話をした。「最初,彼らは多すぎるくらいトラブルばっか起こしていたわ。村へ連れて帰ってやりたかった。だけど,そのときに私が彼らに話しかけると,トラブルを起こさなくなったの。思うに,私のこと好きになり始めたんじゃないかしら。」
 村へ戻る間,Jenniferは歩きながら4人の子供らと話をするのを楽しんだ。彼らは嬉しそうに見えた。彼らはもうトラブルを起こさなかった。Jenniferと4人の子どもらはたくさん笑った。彼女らは仲良くなった。
 一行が村へ戻ったのは5時だった。4人の子どもらはとても疲れていた。しかし皆嬉しそうだった。Jenniferもまた嬉しかった。最終的に彼女は子どもらのリーダーになる心の準備がついていた。そのとき彼女自身に分かったことだった。彼女は「私は,今日のハイキングで4人の子どもたちは少しだけ強くなったと願っている。」と思った。

2.各問解答・解説
〔問1〕(配点:4) 解答:エ
 要旨となっている文を解釈することで,内容についての理解を見る問題である。to do soとあるので,この部分は直前のto不定詞句との重複を避けるために代わって置かれているものである。逆接の接続詞butから始まっているので,下線部の直前の文と相反する内容が空欄には入ることとなる。直前では,BillはJenniferに子どもらの世話をさせようとしていることが書かれている。
ア しかしJenniferは子どもらの世話をする心の準備ができていた。
→誤り。直前の文と相反しない。むしろ順接の内容となっている。
イ しかしJenniferは山の湖へ行く心の準備ができていなかった。
→誤り。Jenniferが湖へ子どもらを連れていくことになったのは,次の段落からの話である。
ウ しかしJenniferは山の近くの村に宿泊する心の準備ができていた。
→誤り。Jenniferが山の近くの村に滞在したのは,イと同様次の段落からの話である。
エ しかしJenniferはBillの子どもらの活動を手伝う心の準備ができていなかった。
→正しい。to do soは直前のto help him with the children’s activitiesを指している。

〔問2〕(配点:4) 解答:イ→ア→エ→ウ
各肢を並べ替えることによって,内容の流れをつかむとともに,その要旨を捉えることができるかを見る問題である。本文をしっかり読んだうえで,各肢との適合部分を本文中から探し出す。
ア Jenniferは初めてスキーに挑戦したとき,他の子どもらと仲良くなった。
→本文該当箇所は3段落目全体。She tried skiing for the first time. …… Jennifer became good friends with other children.
イ Jenniferが10歳のとき,知らない子どもらと一緒に何かをする心の準備ができていなかった。
→本文該当箇所は1段落目全体。Jennifer was ten years old. …… she *wasn’t ready to do things with children she didn’t know.
ウ Jenniferと4人の子どもら村へ戻る間に仲良くなった。
→本文該当箇所は9段落目全体。While they were walking back to the village, …… They became good friends.
エ BillはJenniferにハイキングをしに一緒に山へ子どもらを連れていくよう頼んだ。
→本文該当箇所は5段落目1行目。Bill asked Jennifer to take some children to the mountains with him to hike.

〔問3〕
 空欄に適切な文を挿入することで,内容の理解を見る問題である。問題文の空欄以外の部分に記載されている英文を頼りに,同趣旨または一致する該当箇所を本文から探し,適切な肢を選べばよい。
(1) (配点:4) 解答:イ
  「……のため,JenniferはBillとスキーへ行かなければならなかった。」とあるので,本文2段落目2行目 ……, but she had to go with him.と一致する。Jenniferが嫌々ながらスキーへ行く羽目になった原因を表している肢を選ぶ。
 ア 雪の上で何度も転んだため
 →誤り。これはスキーへ行ってからの事実の摘示であり,スキーへ行くことになった原因ではない。
 イ 両親が町の外へ出かけることになっていたため
 →正しい。直前にbecause their parents were going to go out of town.との記載がある。
 ウ 脚がとても疲れたため
 →誤り。これもアと同様スキーに行ってからの話である。
 エ 彼女にはスキーはとても難しかったため
 →誤り。これもアと同様スキーに行ってから,彼女が気付いた話である。
 
(2) (配点:4) 解答:ア
  「……とき,Jenniferは少女を励まさなければならなかった。」とあるので,本文6段落目1行目 Jennifer had to encourage her.と一致する。なぜJenniferが少女を励ますことになったのかを表している肢を選ぶ。
 ア 少女はもう歩きなくなかったというとき
 →正しい。直前にa little girl in the group said, “I don’t want to walk any more.”とある。
 イ 少女が転んでしばらく泣いていたとき
 →誤り。本文6段落目2行目にはThen a boy fell down and cried for a while.とあるので,主語が違う。
 ウ 少年が少女に嫌なことを言ってきたとき
 →誤り。本文6段落目2行目にはThen another girl said, “I don’t like that boy. He said a very bad thing to me.”とあるので,Jenniferが励ますことになった少女とは別の少女である。
 エ 少女が湖に着く前に昼飯を食べたいというとき
 →誤り。本文6段落目3行目にはAnd then another boy said, “I’m hungry. I want to eat my lunch here.”とあるので,主語が違う。

(3) (配点:4) 解答:ウ
  「……とき,Jenniferはその日の始めの頃よりは少し嬉しく感じた。」とあるので,本文7段落目最終文She felt a little happier for the first time on that day.と一致する。Jenniferが嬉しく思った原因を周辺から探し,適切な肢を選ぶ。
 ア 4人の子どもらが多すぎるほどのトラブルを起こしていたとき
 →誤り。本文の流れとしては,「4人の子どもらがトラブルを起こしまくる。」→「Jenniferが子どもらと話をする。」→「子どもらが時々笑うようになる。」→「Jenniferは少し嬉しくなった。」となっているので,子どもらがトラブルを起こしていたことはむしろJenniferが嬉しくなった原因とは真逆の事実である。
 イ 昼飯前に村へ子どもらを連れて帰りたかったというとき
 →誤り。本文6段落目最終文にJennifer wanted to be kind to them, …… とあるが,Jenniferがこのように思ったのは,子どもらがトラブルを起こしまくっていたためであるから,アと同様真逆の事実である。
 ウ 4人の子どもらが彼女と話し始め時々笑ったとき
 →正しい。本文7段落目にある。
 エ 一行が湖に着き,そこで昼飯を食べたとき
 →誤り。これは本文8段落目にある事実であるが,Jenniferが嬉しく思った後の話であるから,直接の原因とはなっていない。

〔問4〕
(1) (配点:4) 模範解答:It was hard to be kind to the four children.

  4人の子どもらが多すぎるほどのトラブルを起こしたとき,何がJenniferにとってつらかったか。
 →この場面は本文6段落目に書いてある。最終文に ……, but it was hard to do so ……とあるが,to do soの内容は直前のto be kind to themである。仮主語は用いなくてもよいが,用いた方がすっきりする。
(2) (配点:4) 模範解答:She knew (that) she was ready to become a children’s leader at last.
  Jenniferが村に着いたとき,彼女自身のことについて何を知ったか。
 →この場面は本文10段落目に書いてある。2行目にThat was the thing she knew about herself then.とあるが,Thatの内容は直前のShe was ready to become a children’s leader at last.を指しているので,これらをまとめて1文に直せばよい。

以 上


2018-01-29(Mon)

【高校入試】東京都英語平成20年度第4問

問題:東京都英語平成20年度第4問
難易度:Aランク
解答時間の目安:12分

≪問題≫
4  次の文章を読んで,あとの各問に答えよ。
  (*印の付いている単語・語句には、本文のあとに〔注〕がある。)

  Fred became a member of a baseball team for little boys when he was seven. He practiced on a *field near a river. He enjoyed baseball with his *teammates.
  When he became a junior high school student, he joined the baseball club. One summer day the *manager said to him, “Fred, *pitch to me.” Fred did that. The manager said, “Nice pitching! You’ll be a good pitcher.” Fred was very glad. He became a pitcher.
  It was fun for him to pitch in games. When he pitched, his team won. But things were getting bad. He began to think the team was winning *only because of him. He *lost his temper when his teammates *made errors. He always tried to get *strikeouts, but often *failed. His teammates didn’t feel good. The team began to lose games. The manager said, “Remember, Fred. You’re not just a pitcher. You’re one of the team.” The manager stopped using him.
  One day Fred was sitting by the river and *was deep in thought. Then he heard a *voice. Someone was singing. He looked around. A girl was playing the guitar and singing. He spoke to her, “Hi, I’m Fred. That was a nice song.” She said, “Thank you. I’m Jane. I wrote it. What are you doing here?” He said, “I love baseball. But now it’s not fun.” He told her his story about baseball. She said, “Listen, Fred. I love singing. I write songs and visit a hospital to sing for people. They *look forward to my visits. When I’m with them, they look happy. I’m happy, too.” He felt something warm in his heart. He wanted to be like her and told that to her. She said, “I think you can. Look, those little boys are playing baseball on the field over there. How about teaching them? They’ll be glad.” He said, “Will they? OK, I will.”
  He walked to the field and asked a little boy, “Can I join you?” The boy smiled and answered, “Sure!” Fred taught the boys how to throw, catch and hit balls. Each boy was enjoying baseball. He thought, “They’re *sharing a good time. I was like them when I was little.” In the evening, a boy smiled and said to him, “We had a very good time today. Please come to teach us again.” He looked around. Everyone was smiling. He said to the boys, “I had a very good time, too. See you.” Then he left the field.
  That night Fred remembered Jane’s words and thought, “Doing favorite things can make people happy.” And then he thought about the boys. He thought, “They shared a very good time together through baseball. Now I understand what the manager meant.”
  Then next day he said to his teammates, “I’m so sorry. *I was selfish. I want to enjoy baseball with you. I’ll try my best to pitch well.” The manager smiled and listened. After that Fred practiced very hard with his teammates. They began to *accept him.
  The manager gave Fred a chance to pitch in a game again. The little boys came to watch him. He tried his best for everyone. He pitched through the game and his team won. Everyone was glad and came to him. He was really happy. He felt that sharing a good time with people around him was wonderful. He looked up at the blue sky. Just then there was a girl’s voice, “Nice pitching!” He looked back and saw Jane. She was smiling.

〔注〕field 野球場 teammate チームメート manager 監督 pitch 投球する only because of ~ ~だけで  lost his temper 腹を立てた make errors エラーをする strikeout 三振 fail 失敗する  be deep in thought 物思いにふける voice 声 look forward to ~ ~を楽しみに待つ share 共有する  selfish 自分勝手な accept 受け入れる

〔問1〕But things were getting bad. とあるが,この内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。
    【     】, and then the manager stopped using him.
   ア Fred became selfish, the team began to lose games
   イ Fred’s teammates became selfish, he didn’t feel good
   ウ Fred pitched well, his teammates didn’t make any errors
   エ Fred’s teammates felt the team was winning only because of him

〔問2〕次のア~エの文を,本文の内容の流れにそって並べ,順に記号を書け。
   ア Fred said sorry to his teammates.
   イ Fred told Jane his story about baseball.
   ウ Fred wanted to be like Jane and told that to her.
   エ Fred joined the little boys and taught them how to play baseball.

〔問3〕次の(1)~(3)の文を,本文の内容と合うように完成するには,【     】の中に,それぞれ下のどれを入れるのがよいか。
   (1) One summer day 【     】, and that made Fred very glad.
    ア Fred’s teammates asked him to be a pitcher
    イ the manager told Fred to join the baseball club
    ウ the manager said that Fred would be a good pitcher
    エ Fred’s teammates asked the manager to pitch in front of them

   (2) Fred said to his teammates that he would 【     】.
    ア leave the field alone
    イ try his best to pitch well
    ウ make people in the hospital happy
    エ practice hard to stop making errors

   (3) When Fred pitched in a game and won again, he 【     】.
    ア found he was just a pitcher in the baseball club
    イ began to know why his teammates didn’t accept him
    ウ understood why the manager didn’t use him as a pitcher
    エ felt that sharing a good time with people around him was wonderful

〔問4〕次の質問に英語で答えよ。
   (1) Where did Fred meet Jane for the first time?
   (2) What did Fred think when he remembered Jane’s words that night?


≪解説≫
1.全訳
 Fredは7歳のときに,少年野球チームのメンバーになった。彼は川のそばの野球場で練習をした。彼はチームメートと野球を楽しんだ。
 彼は中学生になると,野球部に入った。ある夏の日,監督が彼に「Fred,投球してみろ。」と言った。Fredは投球した。監督は,「ナイスピッチング!君は良いピッチャーになれるよ。」と言った。Fredはとても嬉しかった。彼はピッチャーになった。
 彼にとって試合で投球することが楽しみだった。彼が投げると,彼のチームは勝った。しかし,事は次第に悪くなっていった。彼は,彼だけのおかげでチームが勝っているものだと思い始めた。彼はチームメートがエラーをすると腹を立てた。彼は常に三振をとろうとして,よく失敗した。チームメートはそれを良く思わなかった。(彼の)チームは負けるようになった。監督は「思い出せ,Fred。おまえはただのピッチャーじゃない。おまえはチームの1人なんだ。」と言った。監督は彼を使うのをやめた。
 ある日,Fredは川岸に腰を掛け,物思いにふけっていた。すると,声が聞こえてきた。誰かが歌っていた。彼は辺りを見渡した。1人の少女がギターを弾きながら歌っていた。彼は彼女に「よう,俺はFred。良い歌だね。」と話しかけた。彼女は「ありがとう。私はJane。私が(この歌の歌詞を)書いたの。あなたはここで何をしているの。」と言った。彼は「俺は野球が大好きなんだ。だけど,今はそれが楽しくない。」と言った。彼は彼女に彼の野球の話をした。彼女は「よく聞いて,Fred。私は歌うことが大好き。私は歌詞を書いて,いろんな人に歌うために病院へ行く。彼ら(病院にいる人たち)は私が来ることを楽しみにしている。私が一緒にいると,みんな嬉しそう。私もうれしいわ。」と言った。彼は心に何か温かいものを感じとった。彼は彼女のようになりたいと思い,そのことを彼女に伝えた。彼女は「あなたなら出来ると思う。見て,少年たちが向こうの野球場で野球をしているわ。彼らに教えてきてあげたらどう?彼らは嬉しがると思うわ。」と言った。彼は「彼らに?よっしゃ,やるよ。」と言った。
 彼は野球場に歩いていき,少年らに「俺も入れて。」と言った。少年は微笑んで「もちろん。」と答えた。Fredは少年らに投げ方,捕え方,打ち方を教えた。各々が野球を楽しんでいた。彼は「彼らは良い時間を共有している。私も小さい頃は彼らみたいだった。」と思った。夕方,少年は笑顔で彼に「今日はとても良い時間を過ごせました。また私たちに教えに来てください。」と言った。彼は周りを見渡した。全員笑顔だった。彼は少年らに「俺もとても良い時間を過ごせた。またな。」と言った。そして,彼は野球場を去った。
その晩,FredはJaneの言葉を思い出し,「好きな事をすることで人々を幸せにすることができる。」と思った。そして,彼は少年らのことについて想起した。彼は「彼らは野球を通してとても良い時間を共有していた。やっと監督の意味するところが分かった。」と考えた。
 次の日,彼はチームメートに「本当にすまなかった。俺は自分勝手だった。お前たちと野球を楽しみたいと思う。俺はうまく投球するために最善を尽くす。」と言った。監督は笑顔で聞いていた。そのあと,Fredはチームメートととても一生懸命練習した。彼らは彼を受け入れるようになった。
 監督は再び試合で投球するチャンスをFredに与えた。少年らが彼を見に来ていた。彼は皆のために全力を出した。彼は完投し,彼のチームは勝った。皆が喜び,彼のもとへ寄った。彼はとても嬉しかった。彼は,彼周りの人たちと良い時間を共有することは素晴らしいことだと感じた。彼は青空を見上げた。ちょうどその時,「ナイスピッチング!」という少女の声が聞こえた。彼は振り向くと,Janeが視界に入った。彼女は微笑んでいた。

2.各問解答・解説
〔問1〕(配点:4) 解答:ア
 But things were getting bad.の内容について問うことで,内容についての理解を見る問題である。getting badとあるので,内容としては「悪」そうなことが空欄に入るものと考えられる。また,前半の空欄部分と後半のand then the manager stopped using him.とは,等位接続詞andで結ばれているが,因果関係にあるものと考えてよいだろう。そこで前半の空欄部分に入る内容が,he manager stopped using him.となるに至った原因である。
ア Fredは自分勝手になり,チームは試合で負けるようになり始め,そして監督は彼を使うのをやめた。
→正しい。同様の内容が本文3段落目に書かれている。
イ Fredのチームメートは自分勝手になり,彼はそれを良く思わず,そして監督は彼を使うのをやめた。
→誤り。selfishになったのはFred自身であってFred’s teammatesではない(根拠は,3段落の内容及び7段落括弧内“I was selfish.”。)。また,Fredがselfishになったことを良く思わなかったのはFred’s teammatesである(根拠は,本文3段落目7文目)。よって,本肢は主語が入れ替わっている点で誤っている。
ウ Fredはうまく投球し,彼のチームメートはほとんどエラーをせず,そして監督は彼を使うのをやめた。
→誤り。本文後半部分に同様の趣旨の内容の記載があるが,この内容はむしろ「善」の内容である。監督がFredを使うことをやめる原因とはならない。
エ Fredのチームメートは,チームは彼だけのおかげで勝っていると感じ,そして監督は彼を使うのをやめた。
 →誤り。チームがFredだけのおかげで勝っていると感じているのはFred自身である(根拠は,本文3段落目4文目)。よって,主語がFred’s teammatesとなっている点が誤っている。

〔問2〕(配点:4) 解答:イ→ウ→エ→ア
  各肢を並べ替えることによって,内容の流れをつかむとともに,その要旨を捉えることができるかを見る問題である。本文を丁寧に読んだ上で,各肢との適合部分を本文中に見つけ出せばよい,非常に単純な作業である。間違えようがない。
 ア Fredは彼のチームメートに謝った。
 →本文該当箇所は7段落目1行目“I’m so sorry.”
 イ FredはJaneに彼の野球の話をした。
 →本文該当箇所は4段落目3行目後半“He told her his story about baseball.”
 ウ FredはJaneのようになりたいと思い,そのことを彼女に伝えた。
 →本文該当箇所は4段落目5行目後半“He wanted to be like her and told that to her.”
 エ Fredは少年らに加わって,野球の仕方を教えた。
 →本文該当箇所は5段落目

〔問3〕
 空欄に適切な文を挿入することで,内容の理解を見る問題である。空欄以外の部分に本文と共通または同趣旨の内容の文が与えられているので,それを頼りに本文から該当箇所を探し,適切な肢を選べばよい。
(1) (配点:4) 解答:ウ
 「ある夏の日……」と与えられているので,本文2段落目2文目と一致する。この付近の内容と一致する内容が書かれている肢を選ぶ。
 ア Fredのチームメートは彼にピッチャーになるように頼んだ
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
 イ 監督がFredに野球部に入るように言った
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない(本文2段落目1文目にただ“…, he joined the baseball club.”とあるから,監督から勧誘があったものとは伺えない。)。
 ウ 監督はFredに良いピッチャーになれると言った
 →正しい。本文2段落目2行目にある。
 エ Fredのチームメートは監督に,彼らの目の前で投球するよう頼んだ
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。

(2) (配点:4) 解答:イ
 「Fredはチームメートに……と言った。」と与えられているので,Fredがチームメートに話しかけている場面である本文7段落目の付近の内容と一致する内容が書かれている肢を選ぶ。
ア ひとりで野球場を去る
→誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
イ うまく投球できるよう最善を尽くす
→正しい。本文7段落目1行目後半にある。
ウ 病院にいる人たちを幸せにする
→誤り。これはJaneがしたことであって,Fredの話ではない(根拠は,本文4段落目4行目)。
エ エラーをしないよう一生懸命練習する
→誤り。エラーをするのはFredのチームメートであって(根拠は,本文3段落目2行目),Fredではない。

(3) (配点:4) 解答:エ
 「Fredが試合で投球し,また勝ったとき」と与えられているので,Fredが再び投球のチャンスが与えられ,試合で勝つことができた場面の本文8段落目付近の内容と一致する内容が書かれている肢を選ぶ。
ア 彼は野球部のただのピッチャーであるということに気付いた
→誤り。本文3段落目3行目後半で,監督がFredに対して同趣旨のことを言ってはいるが,Fred本人がこのように考えている趣旨の内容は本文中のどこにも書かれていない。
イ なぜ彼のチームメートが彼を受け入れないか分かり始めた
→誤り。本文7段落目最終文に“They began to accept him.”とあるから,この時点では,彼はチームメートに受け入れられている。
ウ なぜ監督が彼をピッチャーに抜擢しなかったのかを理解した
→誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
エ 彼の周りにいる人たちと良い時間を共有することは素晴らしいことだと感じた
→正しい。本文8段落目2行目後半にある。

〔問4〕
(1) (配点:4)  模範解答:He met her by the river.

  どこでFredは初めてJaneに会ったか。
 →FredがJaneと出会った場面が初めて書かれているのは本文4段落目前半である。そのとき,Fredは川のそばにいると書いてある(本文4段落目1文目)。そこで,「彼(Fred)は彼女(Jane)に川のそばで会った。」という趣旨の文を作る。
  ※まずは問題に的確にこたえること。今回の質問のメインは「どこで」なので,場所の情報は正確に本文中から引用する。メイン質問に対する答え以外の情報は書かなくてよい(その方が解答としてすっきりしていて,採点官への印象が良い。)。また,時制にも注意すること。今回は質問文が過去形で書かれているので,答えも過去形で答えなければならない。さらに,質問文と同一人物に関しては,答えるときは代名詞を用いる。今回はFredとJaneがすでに質問文中に登場しているので,答えるときは代名詞で答える。単に“By the river.”としても誤りではないが,質問がしっかりした文であるのに,解答が不完全な文であるのは無愛想であるから避けた方がよいかもしれない。

(2) (配点:4) 模範解答:He thought, “Doing favorite things can make people happy.”
 Fredはその晩にJaneの言葉を思い出したとき,何を考えたか。
 →この場面は本文6段落目に書かれている。6段落1文目にFredが考えたことが丸々書かれているので,ここから抜き出せばよい。
  ※今回はほぼ抜き出すだけであるのでほとんど問題は生じないが,(1)と同様に主語は代名詞に置き換えなければならないことに注意しなければならない。

以 上



2018-01-29(Mon)

【高校入試】東京都英語平成21年度第4問

問題:東京都英語平成23年度第4問
難易度:Bランク
解答時間の目安:15分

≪問題≫
 4 次の文章を読んで,あとの各問に答えよ。
  (*印の付いている単語・語句には、本文のあとに〔注〕がある。)

  Hayashi Masanori was a doctor at a hospital in Tokyo. His *patients and *staff loved him very much. He loved his job. But he wanted to do something more as a doctor. He often thought, “What can I do?” But he didn’t know the answer to this question.
  One day, he saw an old picture in a notebook. When he looked at the picture, he *realized what he wanted to do. In that picture, there was a man smiling with some people around a *well. The man was *Dr. Hayashi. He thought, “I went to a village in a country in Asia and joined a volunteer group to *dig a well. This picture was taken there. When I got to the village, I became sick. There were no doctors there. People there took care of me. They were poor, but they gave me food. It wasn’t easy to get water, but they gave me water. They saved my life.” He wanted to save people in a country that didn’t have enough doctors. He thought, “This is the thing I should do as a doctor.”
  After a few weeks, he got a letter. It was from one of his old teachers, Dr. Fujikawa. He was in a country in Africa. He had a small *clinic in a village there and worked as a doctor. In that letter, he asked Dr. Hayashi to look for another doctor to work there. Dr. Fujikawa was so old that he couldn’t keep working. He was the only doctor there. Dr. Hayashi wanted to help sick people there. He decided to go to Africa.
  Three months later, Dr. Hayashi visited the village. He asked Dr. Fujikawa, “What can I do for the people here as a doctor?” Dr. Fujikawa said, “As a doctor? Doing something as a doctor isn’t enough.” He didn’t answer Dr. Hayashi’s question.
  Before Dr. Fujikawa left the village, he gave Dr. Hayashi his answer. He said, “Do everything you can do for the people here.” But Dr. Hayashi didn’t understand the *meaning of these last words. Many people came to the clinic every day. He realized they got sick because of water. They were using water from a *pond. This water was not so clean. He thought, “They need a well. I’ll tell them what to do to dig a well.”
  The next morning at the clinic, Dr. Hayashi told his idea to his staff. *Most of the staff looked happy, but one woman, Fara, didn’t. She said, “Are you only going to tell us what to do to dig a well? I think digging a well is hard work. You didn’t say you would work with us. Why?” He didn’t know what to say.
  That night, he remembered her words and thought, “I thought giving something to them was important. But that isn’t enough. It’s important to do things with people. I did that when I was in the country in Asia.”
  One Saturday afternoon, he started to dig the ground near the clinic. Soon some children playing soccer came to him and asked what he was doing. He smiled and answered, “Digging a well!” They stopped playing soccer and helped him on that day.. They took their fathers the next day. The well became deeper. After one month, all the people in the village came there every day and did something. Now it wasn’t only Dr. Hayashi’s dream. It was also their dream.
  Four months later, “Water!” one man *shouted. Dr. Hayashi heard that and ran to the well. There was some water at the *bottom. Many people came to him and began dancing around the well. Fara was dancing there, too. She looked at him and smiled. He remembered Dr. Fujikawa’s last words. He thought, “Now I really understand their meaning.”

〔注〕patient 患者  staff 職員  realize 分かる  well 井戸  Dr. ~ ~医師  dig 掘る  clinic 診療所  meaning 意味  pond 池  most of ~ ~のほとんど  shout 叫ぶ  bottom 底

〔問1〕When he looked at the picture, he realized what he wanted to do.の内容を,次のように書き表すとすれば,【      】の中に下のどれを入れるのがよいか。
    When he looked at the picture, he realized he wanted to 【     】.
   ア save people in a country that didn’t have enough doctors
   イ smile with people around the well in a country in Asia
   ウ love his job as a doctor at a hospital in Tokyo
   エ give some food and water to poor people in Asia

〔問2〕次の(1)~(3)の文を,本文の内容と合うように完成するには,【     】の中にそれぞれ下のどれを入れるのがよいか。
   (1) Dr. Hayashi realized people in the village got sick because 【     】.
    ア they came to the clinic every day
    イ Dr. Fujikawa left the village
    ウ he was the only doctor there
    エ the water they were using was not so clean

   (2) Fara didn’t look happy because 【      】.
    ア she thought Dr. Hayashi wouldn’t work with the people in the village
    イ she thought Dr. Hayashi would tell his idea to the staff of the clinic
    ウ Dr. Hayashi didn’t know what to say
    エ Dr. Hayashi started to dig the ground near the clinic

   (3) After some children understood what Dr. Hayashi was doing near the clinic, they 【     】.
    ア came to him and asked him about a well
    イ helped him on that day and took their fathers the next day
    ウ looked at him and smiled
    エ thought it was important to do things with people

〔問3〕次のア~エの文を,本文の内容の流れに沿って並べ,順に記号で書け。
   ア Dr. Hayashi decided to work as a doctor in a country in Africa.
   イ Dr. Hayashi really understood the meaning of his old teacher’s words.
   ウ Dr. Hayashi joined a volunteer group to dog a well in a country in Asia.
   エ Dr. Hayashi thought giving something to people in the village wasn’t enough.

〔問4〕次の質問に英語で答えよ。
   (1) Where was the picture in the notebook taken?
   (2) What were Dr. Fujikawa’s last words that Dr. Hayashi remembered when the people were dancing around the well?


≪解説≫
1.全訳
 ハヤシマサノリ氏は東京にある病院の医師であった。彼の患者と職員は彼のことをとても好いていた。彼は彼の職を愛していた。しかし,彼は医師としてもっと他のことをしてみたかった。彼はよく「私には何ができるのだろうか。」と考えていた。しかし,彼はこの疑問に対する答えを出せずにいた。
 ある日,彼はノートにあった1枚の古い写真を見た。写真を見ると,彼は自分のしたかったことが分かった。その写真には,井戸の周りで何人かの人たちと笑顔でいる男性がいた。その男性はハヤシ医師であった。彼は「私はアジアのある村へ行き,井戸を掘るボランティアグループに入った。この写真はそこで撮られたものだ。村に着くと,私は病にかかった。そこには医師がいなかった。現地の人たちが私の世話をしてくれた。彼らは貧しかった,しかし彼らは私に食べ物をくれた。水を得るのは簡単なことではない,しかし彼らは私に水をくれた。彼らは私の命を救ってくれたのだ。」彼は,医者が十分に足りていない国の人たちを救いたいと思った。彼は「これが私が医師としてすべきことだ。」と考えた。
 数週間後,彼は手紙を受け取った。それは,彼の昔の教授であるフジカワ医師からであった。彼はアフリカのある国にいた。そこの村に小さな診療所を構えており,医師として働いていた。その手紙では,彼はハヤシ医師にそこ(アフリカの診療所)で働いてくれる医師を探してほしいとのことだった。フジカワ医師はあまりに年老いているため,このまま働き続けることは困難であった。彼は現地で唯一の医師であった。ハヤシ医師はそこの病の人たちを助けようと思った。彼はアフリカへ行くことを決意した。
 3か月後,ハヤシ医師はその村を訪れた。彼はフジカワ医師に「私は医師としてここで人々に何ができるでしょうか。」と尋ねた。フジカワ医師は「医師として?医師として何かするのでは十分ではないんだな。」と言った。彼はハヤシ医師の質問に答えなかった。
 フジカワ医師が村を去る前,ハヤシ医師に彼なりの答えを伝えた。彼は「ここにいる人たちのために君が出来ることの全てをやりなさい。」と言った。しかし,ハヤシ医師は最後のこの言葉の意味を理解できなかった。たくさんの人たちが毎日診療所にやって来る。彼は,患者らは水のせいで病気になるのだと分かった。彼らは池の水を使っていた。この水は全然きれいではない。彼は「彼らには井戸が必要だ。彼らに井戸を掘るためにすべきことを教えてやろう。」と考えた。
 次の日の朝,診療所で,ハヤシ医師は自分の考えを職員に伝えた。ほとんどの職員は嬉しそうに見えた,しかし1の女性Faraはそうではなかった。彼女は「あなたは井戸を掘るのにすることを私たちに教えるだけのつもりなの?私は井戸を掘ることはすこぶる大変でと思うんだけど。あなたは私たちと一緒に仕事をするとは言わないわね,なんで?」と言った。彼は何と言ったらいいか分からなかった。
 その晩,彼は彼女の言葉を思い出し,「私は,彼らに何かを与えることは大事だとは思う。しかし,それだけでは足りない。みんなと一緒にすることが大事なんだ。私はアジアの国にたときにそうしていたじゃないか。」と考えた。
 ある土曜日の午後,彼は診療所近くの地面を掘り始めた。すぐにサッカーをしていた子供たちが彼のもとへ寄ってきて,何をしているのか聞いてきた。彼は笑顔で「井戸を掘ってるんだ!」と答えた。子供たちはサッカーをするのをやめてその日は彼を手伝った。次の日彼らはお父さんらを連れてきた。井戸はどんどん大きくなっていく。1か月後,村中の全ての人が毎日そこへやって来て,何かをした。今や,それは彼だけの夢ではない。それは彼らの夢でもあった。
 4か月後,1人の男性が「水だ!」と叫んだ。ハヤシ医師はそれを聞いて井戸へ駆け寄った。底のところに水があった。たくさんの人たちが彼のところへ来て,井戸の周りで踊り始めた。Faraもそこで踊っていた。彼女は彼を見て微笑んだ。彼はフジカワ医師が最後に言った言葉を思い出した。彼は「今では私はその意味がちゃんと分かる」と思った。

2.各問解答・解説
〔問1〕(配点:4) 解答:ア
 要旨となっている文を解釈することで,本文の内容についての理解を見る問題である。1段落でハヤシ氏は医師としてもっと何かをしたいと書かれており,そのうえで本問下線部において,ハヤシ氏はすべきことが分かったと書かれているから,ハヤシ氏が医師としてこれからしようと思ったことを記述している部分を探したらよい。
ア 写真を見たとき,彼は医師の足りていない国の人たちを救いたいということが分かった。
→正しい。本文2段落目にある。
イ 写真を見たとき,彼はアジアの国において井戸の周りで人々と笑顔になりたいということが分かった。
→誤り。この事実はノートにあった写真に写っていたことであって(根拠は,2段落目1行目後半In that picture, there was a man smiling with some people around a well.),彼が写真を見て考えたことではない。
ウ 写真を見たとき,彼は東京の病院での医師としての仕事を愛していたいということが分かった。
→誤り。彼はそのように思っていることは事実であるが,写真を見てお持って事ではない。
エ 写真を見たとき,彼はアジアの貧しい人たちへ食べ物や水を与えたいということが分かった。
→誤り。これは,彼が実際にアジアで行ってきた過去の事実であり,写真を見てこれからしようと思った内容ではない。

〔問2〕
 空欄に適切な文を挿入することで,内容の理解を見る問題である。空欄以外の部分に記載されている英文から,同趣旨または一致する該当箇所を本文から探し,適切な肢を選べばよい。
(1) (配点:4) 解答:エ
  「ハヤシ医師は,村の人たちが……のために病気にかかっていることが分かった。」とあるので,本文5段落目2行目後半のHe realized they got sick because of water.と適合することが分かる。村の人たちが病気にかかる原因を表している肢を選ぶ。
 ア 彼らが毎日診療所に来ているため
 →誤り。本文5段落目2行目にMany people came to the clinic every day.とあるが,これによって病気の原因が分かっただけであり,直接の病気の原因ではない。
 イ フジカワ医師が村を去ったため
 →誤り。フジカワ医師が村を去ったことが原因となったとの記載は本文中のどこにも書いていない。
 ウ 彼が村の唯一の医師であったため
 →誤り。3段落目3行目にHe was the only doctor there.とあるが,ここでHeとはフジカワ医師のことであり,本文の内容とそもそも合わない。
 エ 彼らが使っている水が全然きれいではなかったため
 →正しい。本文5段落目2行目にある。

 (2) (配点:4) 解答:ア
  「Faraは……のため嬉しそうではなかった。」とあるので,本文6段落目1行目後半Most of the staff looked happy, but …… Fara, didn’t.と適合することが分かる。Faraの機嫌が悪い原因は6段落目2行目からはじまる彼女の発言に表れているので,同趣旨のことを表している肢を選ぶ。
 ア 彼女は,ハヤシ医師が村の人たちと働こうとしようとしないと考えたため
 →正しい。本文6段落目2行目 You didn’t say you would work with us.
 イ 彼女は,ハヤシ医師が診療所の職員に彼の考えを伝えようとしたと考えたため
 →誤り。Faraの発言内容に含まれていない。
 ウ ハヤシ医師が何と言ったらいいか分からなかったため
 →誤り。これはFaraの発言を受けてのハヤシ医師の反応であるので,Faraの機嫌が悪い直接の原因とはなっていない。
 エ ハヤシ医師が診療所の近くの地面を掘りだしたため
 →誤り。Faraはハヤシ医師自身が働こうとしないことに怒っているのである。それを受けてハヤシ医師は自ら井戸を掘りだしたのであるから,これが理由だとすると矛盾が生じる。

 (3) (配点:4) 解答:イ
  「子供たちは,ハヤシ医師が診療時の近くで何をしているかが分かると,彼らは……」とあるので,本文8段落目2行目と適合する。そこで,この近辺から,子どもたちがその後どうしたかを読み取ったうえで,それを表す肢を選ぶ。
 ア 彼のもとにやって来て井戸について尋ねた
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
 イ その日は彼を手伝い,次の日お父さんらを連れてきた
 →正しい。本文8段落目にある。
 ウ 彼を見て微笑んだ
 →誤り。本文9段落目2行目にあるShe looked at him and smiled.はFaraがとった行動であり,子どもたちがしたことではない。
 エ みんなと一緒にものごとをすることは大事だと考えた
→誤り。本文7段落目2行目にあるIt’s important to do things with people.とはハヤシ医師が考えたことであり,子どもたちがしたことではない。

〔問3〕(配点:4) 解答:ウ→ア→エ→イ
各肢を並び替えることで,内容の流れをつかむとともに,その要旨を捉えることができるかを見る問題である。本文をしっかり読んだうえで,各肢との適合部分を本文中から見つけ出す。
ア ハヤシ医師はアフリカの国で医師として働くことを決意した。
→本文該当箇所は3段落目3~4行目 Dr. Hayashi wanted to help sick people there. He decided to go to Africa.
イ ハヤシ医師は彼の昔の教授の言葉の意味をちゃんと理解した。
→本文該当箇所は9段落目3行目 He thought, “Now I really understand their meaning.”
ウ ハヤシ医師はアジアの国で井戸を掘るボランティアグループに加わった。
→本文該当箇所は2段落目2行目 He thought, “I went to a village in a country in Asia and joined a volunteer group to *dig a well.……
エ ハヤシ医師は村の人たちに何かを与えるだけでは不十分だと考えた。
→本文該当箇所は7段落目1行目 I thought giving something to them was important. But that isn’t enough.

〔問4〕
 (1) (配点:4) 模範解答:It was taken in a village in a country in Asia.
  ノートにあった写真はどこで撮られたものか。
 →写真についての記述がある場面は本文2段落目である。下線部と同じ箇所であったから見つけやすかったであろう。写真が撮られた場所については3行目にThis picture was taken there.とある。ここで,thereとは直前の……a village in a country in Asiaを指している。これらを文法事項に注意しながら1文にまとめればよい。

 (2) (配点:4) 模範解答:They were “Do everything you can do for the people here.”
人々が井戸の周りで踊っているときハヤシ医師が思い出したフジカワ医師の最後に言った言葉は何だったか。
 →この場面が書かれているのは本文9段落目であるが,フジカワ医師の最後に言った言葉までは直接には書かれていない。これについては,本文5段落目にBut Dr. Hayashi didn’t understand the *meaning of these last words.との記載がある。these last wordsとあるから,直前の“Do everything you can do for the people here.”というのがフジカワ医師の最後に言った言葉にあたる。
  ※質問文における主語はDr. Fujikawa’s last wordsなので,代名詞はtheyを用いる。

以 上



2018-01-28(Sun)

【高校入試】東京都英語平成23年度第3問

問題:東京都英語平成23年度第3問
難易度:Aランク
解答時間の目安:10分

≪問題≫

 3 次の対話の文章を読んで,あとの各問に答えよ。

   (*印の付いている単語・語句には,本文のあとに〔注〕がある。)


    Yoko is a high school student.  Mark and Carrie Alder are a young American *married couple.   They live near Yoko's house.  They know her and her friend Kana.  One Sunday, they see Yoko and Kana in a park.


Mark: Hi, Yoko and Kana.  What are you doing here?

Kana: We are talking about a dance.  Our dance school will have a *performance next month.

Mark: That's nice.

Carrie: What are you going to dance at the performance?

Yoko: We haven't decided yet.  Now we are trying to make a dance for our group.   It is difficult.

Kana: Yes.  We haven't had a good idea yet.

Carrie: ⑴I can understand that.

Yoko: Are you interested in dancing, Carrie?

Carrie: ⑵Yes, very much.  I danced in dance festivals every year in America.

Yoko: Oh, did you?

Carrie: Yes.  Our city has a big dance festival every year, and many people dance in it.

Yoko: What kind of dances do they do?

Carrie: All kinds of dances.  People dance in their own styles.  There are many kinds of *patterns and *rhythms in the dances.

Kana: Sounds interesting!

Mark: That's right.  I enjoyed many patterns and rhythms.  Dance styles may be different, but something *is common to all dances.

Kana: What is that?

Carrie: I know.  Dancers try to *express their *feelings and ideas to the *audience.  ⑶The audience can share them.  That is common to all kinds of dances.

Yoko: I see.   Dancers have messages in their dances, right?

Carrie: Yes.   ⑷I believe that is very important.

Kana: Then, what will our message be, Yoko?

Yoko: I'm thinking about that....  How about "Let's have dreams for the future"?

Kana: Dreams for the future?

Yoko: Yes.  When we have dreams for the future, they give us the energy to *do our best.

Kana: ⑸That's a good idea!

Carrie: I think so, too.

Kana: Let's express that to the audience!  Next, let's *choose the music for our dance.

Yoko: Yes, let's.  I think we will make a great dance.

Mark: You can do it.  Can we go to see your dance?

Yoko: Sure.  We will give you the information later.

Carrie: Thank you.  I'm looking forward to your dance.  I hope the audience will get your message.

Yoko: ⑹I hope so, too.  Thank you, Carrie and Mark.

Mark: Good luck!

〔注〕married couple 夫婦  performance 公演  pattern 型  rhythm リズム  be common to ~ ~に共通している  express 表現する  feelings 気持ち  audience 観客  do our best 最善を尽くす  choose 選ぶ

〔問1〕⑴I can understand that.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。


  I can understand 【     】.

 ア you are going to dance

 イ it is difficult to make a dance

 ウ it is nice to have a performance

 エ you haven't decided to dance yet


〔問2〕⑵Yes, very much.の内容を,次のように語句を補って書き表すとすれば,【     】の中に,どのような1語を入れるのがよいか。


  Yes, I am 【     】 in dancing very much.


〔問3〕⑶The audience can share them.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。


  The audience can 【     】.

 ア have the same feelings and ideas

 イ make all kinds of dances interesting

 ウ enjoy many patterns and rhythms

 エ dance in festivals together with dancers


〔問4〕⑷I believe that is very important.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,どのような1語を入れるのがよいか。


  I believe having 【     】 is very important in dancing.


〔問5〕⑸That's a good idea.の内容を最もよく表しているのは,次のうちではどれか。

 ア We have good dreams for the future.

 イ The energy to do our best is a good thing.

 ウ We will choose the good music for our dance.

 エ "Let's have dreams for the future" is a good message.


〔問6〕⑹I hope so,too.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。


  I also hope 【     】.

 ア you will come to see our dance

 イ the audience will get our message

 ウ we will have dreams for the future

 エ we will give you information about our performance


〔問7〕次の文章は,公演の後にCarrieがYokoに送ったEメールの一部である。【 (A) 】及び【 (B) 】の中にそれぞれ入る語の組み合わせとして正しいものは,下のア~エのうちではどれか。

    Hi, Yoko. Thank you very much for inviting us to your 【 (A) 】 last week. Mark and I enjoyed your dance and the dances of the other groups very much. I got a strong message from your dance. Having dreams for the future is wonderful!  We think dreams really give us a lot of 【 (B) 】 to do our best. Thank you again, and I hope you and Kana will enjoy dancing a lot and become wonderful dancers.


 ア (A) house  (B) information

 イ (A) school  (B) dances

 ウ (A) performance (B) energy

 エ (A) festival  (B) groups

≪解説≫

1.全訳

 Yokoは高校生です。MarkとCarrie Alderは若いアメリカ人夫婦です。彼らは,Yokoの家の近所に住んでいます。彼らは,彼女のことと友達のKanaのことを知っています。ある日曜日,彼らは公園でYokoとKanaを見かけました。

Mark:やあ,YokoとKana。何をやっているんだい。

Kana:私たちはダンスのことについて話をしていたところなの。私たちが通っているダンススクールで来月公演があるのよ。

Mark:そりゃいいね。

Carrie:君たちはその公演で何のダンスをするの。

Yoko:まだ決まってないのよ。いま,私たちのグループに向けてダンスを作ろうと思っているところなの。これが難しいのよね。

Kana:そうそう。いいアイデアがまだ浮かばないのよ。

Carrie:⑴なるほどね。

Yoko:Carrieはダンスに興味あるの。

Carrie:⑵めっちゃあるわ。私はアメリカで毎年やっているダンスフェスティバルでダンスをしていたの。

Yoko:まじで。

Carrie:そうよ。私たちの町では毎年大きなダンスフェスティバルがあって,たくさんの人がそこでダンスするの。

Yoko:みんなどんなダンスをするの。

Carrie:全部よ。みんな独自のスタイルでダンスをするの。ダンスにはいろんな種類の型とかリズムがあるのよ。

Kana:おもしろそうだね。

Mark:そうなんだよ。僕はいろんな型とかリズムを楽しんでいたんだ。ダンスの型って違うように思えるけど,全てのダンスに共通するところもあるんだ。

Kana:どういうこと。

Carrie:私知ってる。ダンサーは観客に自分たちの感情や考えを表現しようとしているの。⑶観客はそれを共有するの。それがすべてのダンスに共通するところだわ。

Yoko:なるほどね。ダンサーはダンスの中にメッセージを込めているってことね。

Carrie:そう。⑷私はそれがとても大事なことだと思っているわ。

Kana:そしたら,私たちのメッセージは何かな,Yoko。

Yoko:そのことを考えているんだけど……。「将来の夢を持とう」なんてどうかしら。

Kana:将来の夢。

Yoko:そう。将来の夢を持つと,夢は私たちが最善を尽くすエネルギーをくれるの。

Kana:⑸いいアイデアね。

Carrie:私もそう思うわ。

Kana:じゃあそれを観客に披露してあげよう。そしたら,ダンスに合う音楽を選ばなきゃね。

Yoko:そうしよう。素晴らしいダンスを作れると思うわ。

Mark:君たちならできるよ。僕たちも君たちのダンスを見に行ってもいいかな。

Yoko:いいわよ。また今度詳しいことを教えるわね。

Carrie:ありがとう。楽しみだなあ。観客も君たちのメッセージを受け取ってくれるといいね。

Yoko:⑹私もそう思うわ。ありがとう,Carrie,Mark。

Mark:うまくいくといいね。


〔問7〕

 こんにちは,Yoko。先週は【 (A) 】に私たちを招待してくれて本当にありがとう。Markと私は,あなたたちのダンスも他のグループのダンスも,とても楽しませてもらったよ。あなたたちのダンスからは強いメッセージを受け取ったわ。将来の夢を持つって素晴らしいことね。夢は私たちに最善を尽くすためのたくさんの【 (B) 】を本当に与えてくれると思うわ。重ねてありがとう。あなたとKanaが楽しくダンスをして,素晴らしいダンサーになることを願っているわ。


2.各問解答・解説

〔問1〕(配点:4) 正答:イ

 指示語の指す内容について問う問題である。本問でいう指示語とは指示代名詞thatである。このthatが何を指しているかが問われている。国語と同様に,指示語の指す内容は,たいていの場合は,その直前にあるので,下線部⑴の直前を重点的に読み込むことが必要である。

 ア 君たちがダンスをするということが分かる。

  →誤り。Carrieは,下線部⑴よりも前の時点で,What are you going to dance at the performance?とダンスのことについて触れているから,下線部⑴の段階でYokoたちがダンスをすることについて理解したわけではない。

 イ ダンスを作ることは難しいということが分かる。

  →正しい。下線部⑴は,直前でYokoがNow we are trying to make a dance for our group. It is difficult.と話し,続いてKanaがWe haven't had a good idea yet.と発言したことを受けてのことである。この部分は,まとめると,「ダンスを作ろうとしているが難しくてアイデアが浮かばない」ということであるから,これを表すのはイである。

 ウ 公演があることは素晴らしいということが分かる。

  →誤り。下線部⑴よりも前にKanaがOur dance school will have a performance next month.と発言し,それを受けてMarkがThat's nice.と応答しているから,「公演があるなんていいね」という流れはこの段階で終わっている。したがって,下線部⑴の段階まではこの話は続いていないから,誤りである。

 エ まだ君たちがダンスすることを決め切れていないことが分かる。

  →誤り。エは一見迷うかもしれないが,選択肢をよく検討すると,エの肢はつまり「ダンスをするかどうか自体が決まっていない」ということである。しかし,下線部⑴よりも前にKanaがOur dance school will have a performance next month.と発言していることから,ダンスをすること自体は決定している。YokoとKanaが悩んでいるのは,ダンスはするとして,どのようなダンスをするかということである。したがって,ダンスをするかどうか自体を問題にしているエは誤りである。


〔問2〕(配点:4) 正答:interested

 空欄を補充することで,読解力と文法力をみる問題である。本問のようにYesやNoで答えている文は,その直前にYesかNoで答えられるような疑問文があるはずなので,まずはその疑問文が何を聞いているか考えなければならない。そこで1つ前の文をみると,Are you interested in dancing, Carrie?とあるので,これが疑問文であることが分かる。そして,この疑問文では,「ダンスに興味があるかどうか」が聞かれているから,それに対する答えとしてはYesで始まっているので,「ダンスに興味がある」ということが伝わればいいことが分かる。「~に興味がある」というのはbe interested in ~で表すことができる。したがって,空欄にはinterestedが入る。また,be interested in ~というセットが思い出せなくても,疑問文にAre you interested in ……とあるので,そこから抜き出すことでも,正答を導き出すことができる。


〔問3〕(配点:4) 正答:ア

 〔問1〕と同様に,指示語の指す内容について問う問題である。本問でいう指示語とは人称代名詞themである。このthemが何を指しているかが問われている。

 ア 観客は同じ感情や考えを持つことができる。

  →正しい。下線部⑶の直前にDancers try to express their feelings and ideas to the audience.とあり,ダンサーから観客に向けて,感情や考えといったものが投げかけられるということが書かれている。したがって,観客としては,ダンサーから投げかけられた感情や考えをshareできるとするのが下線部⑶であるということが分かる。したがって,そのような感情や考えを持つことができると言い換えているアが正答である。

 イ 観客は全ての種類のダンスをおもしろくすることができる。

  →誤り。観客はダンサーがダンスをしているところを見るだけであるので,ダンスに直接何かするわけではない。したがってイのようなことは本文中には書かれておらず,誤りである。

 ウ 観客はいろんな型やリズムを楽しむことができる。

  →誤り。下線部⑵以降の本文は,「ダンスにはいろんな型やリズムがある」→「しかし,それらの中には共通する部分がある」→「それはダンスに感情や考えを盛り込むことだ」という流れになっている。そのような流れを受けての下線部⑶であるので,この段階で「ダンスの型やリズム」について話をすると,本文を逆流することとなってしまう。そこで,ウは不正解とまではいえないものの,適切ではない。

 エ 観客はダンサーと一緒にフェスティバルでダンスをすることができる。

  →誤り。そのようなことは本文中に書かれていない。


〔問4〕(配点:4) 正答:messages

 〔問2〕と同様に,空欄を補充することで,読解力と文法力をみる問題である。本問も,下線部⑷の直前を見ると,Yes.という記述があるから,解答の方針も〔問2〕と全く同じである。また,thatという指示代名詞があるから,この内容も明らかにしなければならない。そうすると,直前の文で,Dancers have messages in their dances, right?という疑問文がある。この疑問文は「ダンサーはダンスの中にメッセージを盛り込んでいるということか。」ということを聞いているから,それに対する答えとしてはYesで始まっているので,「ダンサーはダンスの中にメッセージを盛り込んでいる。」ということを伝えればいいことが分かる。ここで「盛り込む」というのをhaveで表現しており,書き換え後の文ではhavingとされている。そこで,その直後には,目的語,つまり「何を」盛り込むのかを回答すればいいということになる。したがって,messagesが正答である。


〔問5〕(配点:4) 正答:エ

 〔問1〕,〔問3〕と同様に,指示語の指す内容について問う問題である。本問でいう指示語とは指示代名詞thatである。このthatが何を指しているかが問われている。

 ア 私たちは将来の素晴らしい夢を持っている。

  →誤り。直前にWhen we have dreams for the future, they give us the energy to do our best.とあり,一見するとThatはこの部分を指しているようにも思える。しかしアの肢と同様のことが書かれているwe have dreams for the futureの部分は,あくまでWhenという条件の内容を表すので,この文章の核はthey give us the energy to do our best.の部分である。したがって,条件の方だけを指摘してThat's a good idea.とするのは,話の本質を見誤っている。また,この文章は,YokoがHow about "Let's have dreams for the future"?という提案をしたのに対して,KanaがDreams for the future?と聞き返したことに対する返答である。つまり,Let's have dreams for the future.を詳しく説明している部分にすぎない。したがって,やはり話のメインはLet's have dreams for the future.というメッセージ自体であるので,アは不適切である。

 イ 最善を尽くすためのエネルギーはいいものである。

  →誤り。アで説明したように,ここでの話の本質はLet's have dreams for the future.というメッセージであって,直前の

When we have dreams for the future, they give us the energy to do our best.はそれを詳しく説明しているだけにすぎない。したがって,イも不適切である。

 ウ 私たちはダンスに合う良い曲を選ぶだろう。

  →誤り。ダンスの曲を選ぶ話は,下線部⑸の後でKanaがNext, let's choose the music for our dance.と言い出したところからである。Nextという表現が使われていることから,この前後で話が分断されていることが分かる。したがって,下線部⑸の時点では,まだダンスの曲の話は関係がないことになる。よって,ウは誤りである。

 エ 「将来の夢を持とう」というのは素晴らしいメッセージだ。

  →正しい。アの解説参照。


〔問6〕(配点:4) 正答:イ

 〔問1〕,〔問3〕,〔問5〕と同様に指示語の指す内容について問う問題である。本問で指示語とは代名詞soである。このsoが何を指しているかが問われている。

 ア 私も,君たちが私たちのダンスを見に来ることを待ち望んでいる。

  →誤り。話の流れとしてはおかしくはないが,文法的に解釈が誤っている。I hope so,つまり「そのように思う」としている以上は,相手と同じことを思っていなければならない。そこで,相手がどのように思っているかについてみてみると,直前でCarrieが I hope the audience will get your message.と言っている。したがって,soの内容はthe audience will get your messageであることが分かる。そうするとアは誤りである。

 イ 私も,観客が私たちのメッセージを受け取ってくれることを願っている。

  →正しい。アの解説参照。

 ウ 私も,私たちが将来の夢を持てることを望んでいる。

  →誤り。アの解説参照。

 エ 私も,君たちに私たちの公演についての情報をあげることを望んでいる。

  →誤り。アの解説参照。また,下線部⑹より前の部分でWe will give you the information later.と言っているので,情報をあげること自体の意思は明確にされているので,hopeという表現とは適合しない。


〔問7〕(配点:4) 正答:ウ

 本文の続きの文章について,空欄にあてはまる語を答えることで,本文の理解を問う問題である。本文の続きであるから,新しい概念が登場することはなく,本文で述べられていたことをしっかりと理解していれば解答可能である。

 まず【 (A) 】は,inviting ... to yourの後にきているから,CarrieとMarkがYokoに招待された場所を答えればいいことになる。そうすると,下線部⑸と下線部⑹との間で,MarkがCan we go to see your dance?と聞いたのに対してYokoがSure.  We will give you the information later.と解答しているので,2人はダンスに招待されたことが分かる。そして,このダンスは,本文の最初の方でKanaがOur dance school will have a performance next month.としていることから,performanceの中で行われることが分かる。したがって,【 (A) 】にはperformanceが入る。この時点で,正答はウである。

 また,【 (B) 】はdreams ... give us ...の後にきているから,夢によって与えられるものを答えればいいことになる。そうすると,下線部⑸の直前で,YokoがWhen we have dreams for the future, they give us the energy to do our best.と言っていることから,dreamsはthe energyを与えてくれることが分かる。そこで【 (B) 】にはenergyが入ることが分かる。したがって,正答はウである。



2016-08-16(Tue)

【高校入試】都立立川高校英語平成20年度第3問

(英語)
問題:東京都立立川高校平成20年度第3問
難易度:Bランク
解答時間の目安:18~20分

≪問題≫
3 次の文章を読んで,あとの各問に答えなさい。
  (*印のついている単語・語句には,本文のあとに〔注〕があります。)

  When I was five years old, my family moved from a city in Canada to New York because my father went back to college to study more. It was my father’s dream and my mother tried very hard to help him. I felt very sad because I had to leave our favorite house and say good-bye to my friends. I remember the words that my mother said to me then. She said, “Lisa, (1)we sometimes have to give up important things to help someone we love. Let’s think about the good things. We’re going to go to a new place together and we’ll make more friends!”
  The *apartment in New York was much smaller and older than our house in Canada. At first I didn’t like the rooms. My mother worked very hard to make the apartment *comfortable. We all cleaned the rooms and painted the walls, and my mother put little flowers here and there. Soon the apartment became a nice for us.
  Three days after we moved to New York, I started to go to a *kindergarten. It was two weeks before my 【  (2)  】 birthday and I wanted a birthday party. But I didn’t want a party in this strange place. I really wanted to go back to Canada and have a party with my friends there.
  On the morning of my birthday, I felt sad and *lonely because I still missed Canada very much. My mother tried to make me happy. She said, “You’ll have a happy birthday today. You’ll make a lot of new friends.” But I still felt sad and I couldn’t believe her. I went to my kindergarten.
  Just after class, we heard a *knock at our classroom door.
  “That will be our special *surprise,” our teacher, Ms. Smith, said and opened the door. We were surprised because my mother walked into our classroom with a box. The box was full of *cupcakes. Ms. Smith said to other children, “Today is Lisa’s birthday. Let’s have a party together.” Everyone sang “Happy Birthday” and we all had a wonderful time. (3)My mother’s words *came true. When I came home, I said to my mother, “Why did you come to school?” She said with a smile, (4) “When we love someone, we can do anything to make him or her happy.”
  There was a big field near our apartment, and children often played there. In the field, people who lived around there sometimes had parties. On warm evening, each family brought some food and enjoyed talking and playing games. During one of those parties in summer, (5)my mother asked me to go to our kitchen and bring a glass of water to her. I said OK to her and ran into our apartment.
  I found my mother’s favorite glass on the table. It was a present from my father for her birthday. My father visited many shops and finally found the glass. It was a little expensive for him. He spent all the money he had with him and bought it for her. My mother was so happy when he gave her the glass on her birthday.
  When I *poured water into it, I dropped it on the floor. The glass broke into pieces. I *was shocked. (6)I didn’t know what to do and stood in front of the pieces for some time. A *tear dropped from my eye. I started crying. I picked up a small piece and went back to my mother in the field. I thought, “【     (7)-a     】”
  She looked up when I came back to her. She was very surprised because I was crying.
  “Oh, no,” she said. “【     (7)-b     】” I couldn’t say any words, so I *handed her the piece of her favorite glass. I was crying very hard. When I tried to say something, my mother gave me a big *hug.
  “Oh, Lisa,” she said. “Don’t cry. Are you OK? You don’t need to cry about the glass. Please don’t worry.” I was still crying in her arms.
  “Stop crying, Lisa. You aren’t injured. 【     (7)-c     】 You are very important for us. So, don’t worry. You don’t have to cry.” She said to me with a smile.
  (8)She never said anything about her glass again but I knew that she felt so sad about it.

  I grew up and I am a mother of three boys now. A few days ago, my boys were running around in the living room with our dog. I told them to stop, but they were having a good time and didn’t stop. Soon my oldest son, John, hit the table and my favorite teacup fell off. The cup broke into a few pieces.
  When he came to me, he looked very *worried. He showed my broken cup to me.
  “I’m very sorry, mom,” he said with tears in his eyes.
  “*There you are! I told you, John!”
  “I’m very sorry, mom,” he was almost crying.
  Suddenly, I remembered that summer day. On the day I broke my mother’s favorite glass! I gave him a big hug and said, “That’s OK. Don’t cry, John. You aren’t injured, are you?”
  “【     (7)-d     】”
  “That’s good. I’m really glad,” I said to him with a smile.
  “I’m very sorry, mom.”
  “That’s all right. But please listen, John.”
  “Yes?”
  “When you play in the room next time, be more careful, OK?”
  “Yes, mom. I’ll be more careful,” he said with a smile.

  After my son returned to the living room, I stood in the kitchen and closed my eyes. I was thinking about that summer day. I wanted to say to my mother, “Thank you, mom. I still remember (9)the *lesson you taught me on that day. It was a small lesson, but it is one of the lessons which I can’t forget. It is still in my mind.”

〔注〕apartment アパートの部屋  comfortable 居心地の良い  kindergarten 幼稚園  lonely 寂しい
  knock ドアをたたく音  surprise びっくりさせる事  cupcake カップケーキ  come true 実現する  pour 注ぐ
    be shocked ショックを受ける  tear 涙  hand 手渡す  hug 抱擁  worried 不安である
    There you are! ほら,ごらんなさい!  Lesson 教訓・教え

〔問1〕(1)we sometimes have to give up important things to help someone we love.とありますが,Lisaの場合に当てはまると具体的にはどのようなことを表していますか。下の【 A 】~【 C 】に入る語として最も適切なものを,それぞれ本文中より1語ずつ抜き出しなさい。
   Lisa had to give up her favorite 【 A 】 and her 【 B 】 to help her 【 C 】.

〔問2〕【  (2)  】に入る,「~番目の」を表す英語1語を,数字を使わずに書きなさい。

〔問3〕(3)My mother’s words *came true.とありますが,具体的にはどのようなことを表していますか。Lisaの立場に立って,主語をIにした二つの英文で書き表しなさい。ただし,解答用紙にはすでに主語のIは記入してあります。

〔問4〕(4) “When we love someone, we can do anything to make him or her happy.”とありますが,この言葉に表れているLisaの母の気持ちに最も近いものを,次の中から選びなさい。
   ア “I wanted to make your father happy”
   イ “I wanted to make myself happy.”
   ウ “I wanted to make your classmates happy”
   エ “I wanted to make you happy.”

〔問5〕(5)my mother asked me to go to our kitchen and bring a glass of water to her.とありますが,この時にLisaの母が言ったと思われる言葉を,下の【 A 】と【 B 】に適切な英語を1語ずつ書き入れて完成させなさい。
   “【 A 】【 B 】 go to our kitchen and bring me a glass of water?”

〔問6〕(6)I didn’t know what to do and stood in front of the pieces for some time.とありますが,この時のLisaの気持ちに最も近いものを,次の中から選びなさい。
   ア グラスが割れてしまった理由がわからず,考え込んで悩んでいる。
   イ 何が割れたのかがわからず,不思議に思っている。
   ウ どうしたらいいかわからず,困惑している。
   エ 何をしたのかがわからず,誰かに尋ねたいと思っている。

〔問7〕【     (7)-a     】~【     (7)-d     】には,それぞれ次の①~④のいずれかが入ります。それぞれに入る文を順に並べたものとして正しいものを,下のア~エの中から選びなさい。
   ① I’m OK, mom.
   ② She will get angry.
   ③ I’m really glad.
   ④ What happened?
    ア ①――④――②――③
    イ ②――④――③――①
    ウ ③――②――①――④
    エ ④――③――①――②

〔問8〕(8)She never said anything about her glass againとありますが,その理由として最も適切なものを,次の中から選びなさい。
   ア Because she didn’t want to make her daughter sad.
   イ Because she was too angry to say anything about the glass.
   ウ Because she was angry and wanted to forget about the glass.
   エ Because she didn’t like the expensive glass.

〔問9〕(9)the lesson you taught me on that dayとありますが,その内容を表すものとして最も適切なものを,次の中から選びなさい。
   ア Be more careful when you play in the room.
   イ You don’t have to cry or worry about things.
   ウ You have to say sorry when you break something.
   エ People are more important than things.

〔問10〕本文の内容と合っているものを,次のア~カの中から二つ選びなさい。
   ア Lisa’s family moved from a city in Canada to New York because they bought a big house in New York.
   イ Lisa didn’t know that her mother would come to her kindergarten on the morning of her birthday.
   ウ Lisa’s father bought a beautiful teacup on Lisa’s birthday.
   エ Lisa’s mother got angry because Lisa broke her favorite teacup.
   オ At first Lisa got angry when John broke her favorite teacup.
   カ Lisa’s mother was surprised because Lisa remembered her lesson.

〔問11〕次の指示に従って,40~50語程度の英文を書きなさい。ただし,英文は二つ以上になってもかまいません。「,」「.」などは語数に含めません。
    Write about one of the lesson that you have learned from someone.



≪解説≫
1.文法解釈(略)

2.全訳
1 私が5歳のとき,家族がカナダの街からニューヨークへ引っ越すことになった。それは私の父がもっと勉強するべく大学へ戻るためであった。それは父の夢で,母は彼を一生懸命支えようと頑張った。私は,気に入っていた自分たちの家を去り,友達に別れを告げなければならなかったので,とても悲しかった。私はその時母が私に言った言葉を思い出した。「Lisa,私たちは,愛する者を支えるために大切なものを諦めなければならないことが時にはあるのよ。善いように考えよう。これから新しい街に行ってたくさん友達を作るのよ。」と彼女は言った。
2 ニューヨークのアパートの部屋はカナダにいた頃の家よりもかなり小さくて古かった。はじめ,私はその部屋が好きになれなかった。母は部屋を居心地良くすべく一生懸命働いた。私たちは部屋を掃除し,壁を塗り,そして母は方々に小さな花を置いた。すぐに部屋は善いものになった。
3 ニューヨークに移ってから3日後,私は幼稚園へ通い始めた。それは私の6歳の誕生日の2週間前で,誕生日会を開きたかった。しかし,私はこの慣れない場所で会を開きたくなかった。私はカナダに戻ってそこの友達と会を開きたいと本気で思った。
4 誕生日の朝,私はカナダが恋しくて,悲しく寂しい気分だった。母は私を励まそうとした。彼女は「今日は楽しい誕生日を送れるわよ。新しい友達もたくさんできるから。」と言った。それでも,私はまだ悲しい気分で,彼女を信じることができなかった。私は幼稚園へ行った。
5 授業の終わってすぐに,教室のドアをたたく音が聞こえた。
6 「特別サプライズだ。」と担任のSmith先生が言って,ドアを開けた。私たちは驚いた。なぜなら,私の母が箱を持って教室に入ってきたからだ。Smith先生は子供たちに,「今日はLisaの誕生日なんだ。一緒にパーティをしよう。」と言った。皆“Happy birthday”の歌を歌い,私たちは全員素敵な時間を過ごした。母の言葉は実現したのだ。家へ帰ると,私は母に「なんで幼稚園へ来たの。」と尋ねた。彼女は笑顔で「私たちは,人を愛するならば,その人を幸せにするために何だってできるのよ。」と言った。
7 私たちのアパートの近くには大きな広場があり,子供たちがそこでよく遊んでいた。広場では,その近所の人達が時々パーティを開いていた。ある暖かい夕方,それぞれの家族が食事を持ち寄って,話をしたりゲームをしたりして楽しんでいた。夏のあるパーティで,母が私に台所で水を汲んでくるように言った。私はいいよと言ってアパートへと駆け込んだ。
8 私は母のお気に入りのグラスを見つけた。それは父からの誕生日プレゼントであった。父は,いくつもの店を回り,やっとこのグラスを見つけたのだった。彼にとってみればそれは少し高価なものだった。彼は持ち合わせたお金をすべて使い切って,彼女にあげた。母は誕生日に父からそのグラスをもらうとたいそう喜んでいた。
9 それに水を注いだとき,私はそれを床に落としてしまった。グラスは粉々になってしまった。私はショックだった。私はどうしていいか分からず,しばらくその破片の前に立ち尽くした。涙が目からこぼれた。私は泣き出した。小さい破片を取り上げて,広場にいる母のもとへ戻った。私は「     (7)-a     」と思った。
10 私が戻ると,母は見上げた。彼女は,私が泣いていたので,とても驚いた様子だった。
11 「まぁ。」「     (7)-b     」私は何を言葉が出なかったので,母のお気に入りのグラスの破片を手渡した。私はめちゃくちゃ泣いていた。私が何かを言おうとすると,母は私を強く抱きしめた。
12 「まぁ,Lisa。」「泣かないで。大丈夫。グラスのことで泣かなくていいのよ。心配しないで。」と彼女は言った。私はまだ彼女の腕の中で泣いていた。
13 「泣くのをやめなさい,Lisa。けがをしてないでしょう。     (7)-c     私たちにとってあなたがとても大切なの。だから心配しないで。あなたが泣くことなんてないわ。」彼女は笑顔で私に言った。
14 彼女が再びグラスについて言及することはなかったが,私は彼女が悲しがっているのが分かった。
15 私はあれから大きくなって,今では3歳の男の子の母親である。数日前,子供たちが家の居間で犬と一緒に走り回っていた。私はやめなさいと言ったが,彼らは楽しんでいてやめようとしなかった。直後,長男のJohnがテーブルにぶつかり,私のお気に入りのティーカップが落ちた。カップは粉々になった。
16 彼は私のところへ来ると,とても困惑していた。彼は私に壊れたカップを見せてきた。
17 「お母さん,本当にごめんなさい。」と彼は目に涙を浮かべながら言った。
18 「ほら,だから言ったでしょ。John。」
19 「本当にごめんなさい。」彼はほとんど泣きそうだった。
20 その時ふと,私はあの夏の日を思い出した。私が母のお気に入りのグラスを割ってしまった日のことである。私は彼を強く抱きしめ,「いいのよ。泣かないでJohn。あなたはけがをしたわけじゃないでしょ。」と言った。
21 「     (7)-d     」
22 「それはよかった。とても嬉しい。」私は笑顔で彼に言った。
23 「本当にごめんなさい,お母さん。」
24 「いいわよ。だけどJohn,これだけはよく聞いてちょうだい。」
25 「うん。」
26 「次に部屋で遊ぶときは,もっと周りを見ること,いい。」
27 「分かったよ,お母さん。もっと気を付ける。」彼は笑顔で言った。
28 息子が今へ戻っていった後,私は台所に立ち,目を閉じた。あの夏の日のことを思い返していた。私は母に「ありがとう,お母さん。私はあの日あなたから教わった教訓を今でも覚えていたわ。それは小さな教訓だったけど,私の忘れられない教訓の1つだわ。私の心に今でも残っている。」

3.各問解答・解説
〔問1〕(配点:各2) 解答:A-house B-friends C-father
抽象的な文言を具体的な事実に当てはめることで,文脈を把握しているかについてみる問題である。本問下線部は,第1段落での事情を受けての,母からLisaへの言葉であるから,第1段落での状況を的確に把握していなければならない。まず1行目で「父の都合でニューヨークへ引っ越すことになった。」とあり,2行目で「引っ越すと気に入っていた家を出て,友達ともお別れしなければならず寂しい。」という感情が示されている。そのようなLisaに対して母が「諦めなければならない。」としているのは,「家を出ていくこと」と「友達と別れること」である。したがって,Aには「家=house」,Bには「友達=friends」(複数形でなければならない。)が,それぞれ入る。そして,この引っ越しは「父を支えるため」になされるのだから,Cには「父=father」が入る。

〔問2〕(配点:2) 解答:sixth
   文中の空欄にあてはまる語を,文脈から判断することで,文脈を把握しているかをについてみる問題である。本問ではLisaにとって何回目の誕生日か(=Lisaは何歳になるか。)について問われているので,Lisaの年齢に関する情報を探すと,第1段落1行目にWhen I was five years old….とあるので,当時5歳であることが分かる。とすると,次は6歳になる(=6回目の誕生日を迎える)ことになるので,「6回目」を表すsixthを入れればよい。

〔問3〕(配点:各4) 解答例:I had a happy birthday. I made a lot of new friends.
   文中に示された文言の内容について解釈することで,文の読解力についてみる問題である。My mother’s word came true.とあるので,その実現した内容について考えると,第6段落の状況としては,母がLisaの誕生日を祝うべく幼稚園まで来て,それによって,他の子供たちと楽しい時間を過ごせたというのであるから,本問下線部の直前までが,実現した内容である。では,これをMy mother’s wordとして表われている部分(=母の発言部分)を探すと,第4段落2行目にShe said, “You’ll have a happy birthday today. You’ll make a lot of new friends.”とある。そこで,My mother’s wordとは,この部分を指すことが分かる。では,これをLisaの立場になって書きかえると,Lisaはこの出来事を現在の視点から書き連ねているので,すべて過去の出来事である(本問下線部もcame trueという過去形になっている。)。したがって時制は過去としなければならない。よって,I had a happy birthday.とI made a lot of new friends.とすればよい。

〔問4〕(配点:2) 解答:エ
  ア 「私は父を幸せにしたかった。」
  イ 「私は私自身を幸せにしたかった。(=私は幸せになりたかった。)」
  ウ 「私はあなたのクラスメートを幸せにしたかった。」
  エ 「私はあなたを幸せにしたかった。」
   文の書き換えによって,文脈を把握しているかをみる問題である。本問下線部は,直前のLisaの“Why did you come to school?”という質問に対する回答である。したがって,本問下線部は,母が学校へ行った理由を答えているのである。すると,第6段落までの流れ,すなわち,①Lisaは誕生日を祝ってほしかった→②しかしニューヨークへ越してきたばかりなので,慣れない所で誕生日会をするのは嫌だった→③母が幼稚園へ来て,皆でLisaを祝うことを企てた,という文脈からすれば,母はLisaのために学校へ来たことになる。したがって,母(=私)はLisa(=あなた)を幸せにしたかったというエを選べばよい。

〔問5〕(配点:2) 解答:A-Will / Can / Would / Could B-you
   文の書き換えによって,助動詞の知識についてみる問題である。本問下線部は,母が私に台所で水を汲んでくるように言った,という意であるから,母としては,これをLisaに「依頼する」ことになる。そこで依頼の文(Will you ~? / Can you ~?等)を作ればよい。

〔問6〕(配点:2) 解答:ウ
   文中での人物の行動について,その理由を解釈することで,文脈を把握しているかをみる問題である。まず本問下線部前半でI didn’t know what to do….とあり,Lisaは「どうしたらいいのか分からない」という状態になっている。また,本問下線部後半ではI….stood in front of the pieces for some time.とあるから,前述の「どうしたらいいか分からない」という状態がしばらくの間続いていることが分かる。さらに,次の文でA tear dropped from my eye.とあるから,「困惑」の感情を表している。したがって,ウを選ぶことになる。アは,直前に….I dropped it on the floor.という原因が書かれているから,グラスが割れてしまった理由がわからないということは考えにくい。イ,エはアと同様のことから考えにくい。

〔問7〕(配点:2) 解答:イ
  ① 大丈夫だよ,お母さん。
  ② 彼女は怒るだろう。
  ③ 私はとても嬉しい。
  ④ 何が起きたのか。
   文中の空欄に適する文を補充することで,文脈を把握できているかをみる問題である。まず,(7)-aの含まれる段落での状況を確認すると,Lisaが水を汲んだグラスを落として割ってしまい,そのグラスは母のお気に入りのものであったというのである。すると,お気に入りのグラスを割られた母としては,それについて怒るだろうと考えるのが筋であるから,(7)-aには②が入る。次に,(7)-bの含まれる場面では,母が広場に戻ってきたLisaを見ると,泣いていたのであるが,母としては,その原因を知る余地がないから,その原因を尋ねるのが筋である。したがって(7)-bには④が入る。さらに,(7)-cの含まれる場面では,泣き続けるLisaに対してStop crying, Lisa. You aren’t injured.としたあと,You are very important for us.と述べていることから,Lisaが怪我をしていなくてよかったという気持ちが読み取れる。したがって(7)-cには③が入る。最後に(7)-dの含まれる場面では,LisaがJohnを抱きしめた後You aren’t injured, are you?という発言をしている。それを受けた本問空欄に対してThat’s good.としているから,Johnは無事けがをしなかったという文脈であることが分かる。したがって,(7)-dには①が入る。

〔問8〕(配点:2) 解答:ア
  ア 彼女は娘を悲しくさせたくなかったため。
  イ 彼女はグラスについて何も言えないほど怒っていたため。
  ウ 彼女は怒っていてグラスのことについて忘れたかったため。
  エ 彼女はその高価なグラスが好きではなかったため。
   文中での人物の行動について,その理由を解釈することで,文脈を把握しているかをみる問題である。本問下線部について直接理由を示した文はないので,消去法的に考えると(そんなことしなくても選択肢からして答えは分かりそうだが……),まずアについて,これを否定するような要素は見当たらない。次にイについて,母はLisaに対してYou are very important for us. So, don’t worry. You don’t have to cry.と述べていることからすれば,Lisaに対して怒っているような様子は受けてとれない。また,….I knew that she felt so sad about it.との記載があるが,ここから母が怒っている様子を読み取ることまではできない。したがって,イは誤りである。なお,Lisaはお気に入りのカップをJohnに割られてしまい怒っている様子が見られるが,本問ではLisaの母について問われているので不適切である。ウについてはイと同様の理由から誤りである。エについて,本件グラスは文中でもmy mother’s favorite glassと紹介されているから,母がこれを好きではないとするのは背理である。したがってエは誤りである。

〔問9〕(配点:2) 解答:エ
  ア 部屋で遊ぶときはもっと気を付けなければならない。
  イ (一般的な)物について泣いたり心配したりすることはない。
  ウ 何かを壊したときは誤らなければならない。
  エ 人は物よりも大事である。
抽象的な文言について,その内容を具体的に表すものを選ぶことで,読解力をみる問題である。本問ではthe lessonの内容が問われているが,ここでthe lessonはthat summer dayに母から教わったものである。すると,場面としては第7段落以降のLisaがグラスを割ったところを見なければならない。そこでは,第13段落1行目でYou aren’t injured…. You are very important for us.としていることから,グラスが壊れてしまっても,Lisaが無事ならよい,という心情が読み取れる。したがって,正答はエである。

〔問10〕(配点:各2) 解答:イ,オ
  ア Lisaの家族はニューヨークに大きな家を買ったため,カナダの街からニューヨークへ引っ越した。
  イ Lisaは,誕生日の朝,母が幼稚園に来るということを知らなかった。
  ウ Lisaの父はLisaの誕生日に美しいティーカップを買った。
  エ Lisaの母は,Lisaが,お気に入りのティーカップを壊したので怒った。
  オ 最初Lisaは,Johnが,お気に入りのティーカップを壊したときに怒った。
  カ Lisaの母はLisaが教訓を覚えていたため驚いた。
   本文と内容の一致するものを選ぶことで,読解力をみる問題である。アについて,Lisaの家族がニューヨークへ引っ越す理由は第1段落1行目に…. because my father went back to college to study more.と記されている。よってアは誤りである。イについて,第6段落1行目でWe were surprised because my mother walked into our classroom with a box.とあり,また同4行目でLisaが母に対しWhy did you come to school?と尋ねていること等を総合考慮すれば,Lisaはその日の朝,母がようちえんに来ることを知らなかったものと考えられる。したがってイは正しい。ウについて,第8段落1行目でI found my mother’s favorite glass on the table. It was a present from my father for her birthday.としているから,Lisaの父は「Lisaの母」に対し「グラス」を買ったのである。したがって,ウは誤り。エについて,〔問8〕の解説を参照。エは誤り。オについて,第18段落でThere you are! I told you, John!と発言していることから,Lisaが怒っている様子が窺われる。したがって,オは正しい。カについて,そのような記述はない。また,Lisaの母が驚いたのは第5段落でShe was very surprised because I was crying.とあるので,理由が異なる。したがって,カは誤り。

〔問11〕(配点:8) 解答例省略

以上
2016-08-14(Sun)

【高校入試】東京都英語平成19年度第4問

(英語)
問題:東京都平成19年度第4問
難易度:Aランク
解答時間の目安:13分

≪問題≫
4 次の文章を読んで,あとの各問に答えよ。
  (*印の付いている単語・語句には、本文のあとに〔注〕がある。)

  When Yumi was a junior high school student, she played video games with her younger brother Akira almost every day. Her parents felt sad to see that and often told her to study more. Her father was a *carpenter. He worked from early morning until late at night every day. But Yumi didn’t know why he worked so hard.
  When Yumi became a high school student, she made a lot of friends, and she began to enjoy learning things. Her life in high school was not so bad. But there was one thing she worried about. When her teacher asked her about her future, she couldn’t say anything. Most of her friends had their own dreams or plans, and they often told each other about them. She felt very sad when she couldn’t join them. She didn’t have any dreams or plans for the future. One night she told her father about that. He smiled and told her to come to his *job site some day. She didn’t know why he told her to do that.
  One day, on her way home from school, she decided to visit her father’s job site. When she got there, Yumi’s father was working with two young carpenters. He was showing them how to *plane a piece of wood. She saw something *professional in him. It was her first *experience to see him at his job site, and she got very excited. She thought her father was great. After a while, her father said to Yumi, “Come here. Let’s have some tea.” He gave a cup of tea to her and asked, “What do you think of my work, Yumi?” Yumi said, “It’s wonderful.” He said, “I have built about thirty houses in about fifteen years. Building a good house takes a long time.” Then she asked him, “Why did you decide to become a carpenter?” He answered, “I wanted to make a lot of people happy through building good houses. When I started to work as a carpenter, it was very hard for me, and I often wanted to give up. But I didn’t. Because my dream was to make a lot of people happy through building good houses. I *kept on working very hard.” She *was moved by her father’s words. They finished drinking the tea. Then a boy *came up to them. The boy was Akira. She was surprised and asked, “What are you doing here?” Akira answered, “I’m here to watch our father. I often come here after school. It’s interesting to watch him at his job site.” Yumi was surprised again and looked at her father. Her father was smiling. Akira was interested in his work! She thought Akira would *probably become a carpenter like him. On their way home, Akira said to Yumi, “I *am proud of our father. What about you?” She answered, “I am, too. Now I know why he told me to come to his job site.” Her father wanted her to know the *significance of working. She thought about her life. After that day, she began to think about her future. She also wanted to make a lot of people happy through her work. That became her big dream. She studied harder, and her school life got better.
  Now Yumi is an *architect and Akira is a carpenter. A lot of people in the town want her to *design their own houses. She is very busy, but she is very glad to make a lot of people happy through her work. Yumi’s big dream has *come true.

〔注〕carpenter 大工  job site 作業現場  plane a piece of wood 木材にかんなをかける  professional プロの
experience 経験  keep on working 働き続ける  be moved 感動する  come up to ~ ~に近寄ってくる
probably おそらく  be proud of ~ ~を誇りに思う  significance 意義  architect 建築
design デザインする  come true 実現する

〔問1〕But there was one thing she worried about.を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。
    But Yumi worried because 【     】.
   ア her life in high school was not so bad
   イ she enjoyed learning things in high school
   ウ her father kept on working very hard every day
   エ she didn’t have any dreams or plans for the future

〔問2〕次のア~エの文を,本文の内容の流れにそって並べ,順に記号を書け。
   ア Yumi visited her father’s job site and was excited to see her father.
   イ Yumi began to think about her future.
   ウ Yumi couldn’t say anything when her teacher asked her about her future.
   エ Yumi played video games with Akira almost every day.

〔問3〕次の(1)~(3)の文を,本文の内容と合うように完成するには,【     】の中に,それぞれ下のどれを入れるのがよいか。
   (1) Yumi’s father told Yumi to come to his job site because 【     】.
    ア he wanted her to build a good house
    イ he wanted her to decide to become a carpenter
    ウ he wanted her to know the significance of working
    エ he wanted her and Akira to help him with his work

   (2) Akira often came to his father’s job site because 【     】.
    ア he wanted to see his sister Yumi
    イ he was interested in his father’s work
    ウ he and two young carpenters were friends
    エ he was only interested in playing video games

   (3) Yumi’s school life got better when 【     】.
    ア she found a dream and studied harder
    イ she was moved by her father’s words
    ウ she saw something professional in her father
    エ she was surprised to see Akira at her father’s job site

〔問4〕次の質問に英語で答えよ。
   (1) How did Yumi feel when her friends were talking about their future at high school?
   (2) What has Yumi wanted to do through her work as an architect?



≪解説≫
1.全訳
 Yumiは中学生のとき,弟のAkiraとほとんど毎日テレビゲームをしていた。両親はそれを見て悲しくなり,彼女にもっと勉強をしろとよく言った。彼女の父は大工であった。彼は毎日朝早くから夜遅くまで働いていた。しかしYumiは,なぜ彼がそんなに熱心に働くのか分からなかった。
 Yumiは高校生になると,たくさんの友達をつくり,物事を学ぶことを楽しみ始めた。高校での生活はそんなに悪くはなかった。しかし1つだけ彼女が心配していることがあった。先生が彼女に将来のことについて尋ねると,彼女は答えることができなかった。友達のほとんどが自身の夢や構想を持ち,よくお互いに話し合っていた。彼女はその会話に入れなかったとき,とても寂しく感じた。彼女は将来の夢や構想がなかった。ある夜。彼女は父にそのことを話した。父は笑顔で,そのうち彼の職場へ来るように言った。彼女は彼がなぜそのようにしろと言ってきたのか分からなかった。
 ある日,学校からの帰り道,彼女は父の職場へ行ってみようと決意した。そこへ着くと,父は2人の若い大工と共に働いていた。父は彼らに木材へのかんなのかけ方を見せていた。彼女は彼の職人らしいところを見てとった。彼を職場で見るのは初めての経験であり,彼女はとても高まった。彼女は,父は偉大だと考えた。しばらくすると,父はYumiに「こっちに来な。お茶でも飲もうや。」と言った。彼は彼女に1杯のお茶を差し出して「Yumi,俺の仕事,どう思う?」と尋ねた。Yumiは,「すごい。」と言った。彼は「俺はおよそ15年で大体30棟の家を建ててきたんだ。家を建てるには時間がかかる。」と言った。そのとき彼女は「なんで大工になろうと思ったの?」と尋ねた。彼は「俺は家を作ることで皆を幸せにしてあげようと思ったんだ。大工として仕事を始めた頃は,それはそれは大変で,よくやめてやろうと思った。だが,俺はやめなかった。そりゃあ俺の夢は良い家を作って皆を幸せにすることだからな。俺は一生懸命働き続けた。」彼女は父の言葉に感動した。彼らはお茶を飲み終えた。そのとき,1人の少年が彼らのところに近寄ってきた。それはAkiraだった。彼女は驚いて「ここで何してんの?」と尋ねた。Akiraは「お父さんを見に来たんだ。僕は学校のあとよくここへ来てる。お父さんを職場で見るのが面白いんだ。」と答えた。Yumiはさらに驚いて父の方を見た。父は笑顔だった。Akiraは父の仕事に興味津々なんだ!彼女は,Akiraはもしかしたら彼のように大工になるかもしれないと考えた。帰宅路で,AkiraはYumiに「僕はお父さんのことを誇りに思う。お姉ちゃんはどう?」と言った。彼女は「私もよ。今なら私は,なんでお父さんが私に職場に来るように言ったのか分かるわ。」父は彼女に働くことの意義を知ってほしかったのだ。彼女は自分の人生について考えた。その日以降,彼女は自分の将来について考え始めた。彼女はまた,仕事を通して多くの人たちを幸せにできたらと思った。そのことが彼女の中で大きな夢となった。彼女はより勉強し,学校での生活は一段と良くなった。
 今,Yumiは建築士でAkiraは大工。町の多くの人たちが自身の家を彼女に設計してもらいたがっている。彼女はとても忙しい,しかし,仕事を通して多くの人たちを幸せにできてとても嬉しく思っている。Yumiの大きな夢は実現したのである。

2.各問解答・解説
〔問1〕(配点:4) 解答:エ
 要旨となっている文を解釈することで,本文の内容についての理解を見る問題である。今回は下線部にはっきりworried aboutと書いてあるので,「悪」のイメージの内容が書かれている部分を周辺から探せばよい。
ア しかしYumiは,高校での生活がそんなに悪くなかったため心配していた。
→誤り。本文の流れは「高校での生活はそんなに悪くなかった。(本文2段落目1行目後半)」→(しかし)→「彼女には心配事があった。(本文2段落目2行目下線部)」となっているため,高校での生活が悪くなかったことが心配事になっているわけではない。
イ しかしYumiは,高校で物事を学ぶことが楽しかったため心配していた。
→誤り。本文の流れは「物事を学ぶのを楽しみ始めた。(本文2段落目1行目)」→(しかし)→「彼女には心配事があった。(本文2段落目2行目下線部)」となっているため,高校で物事を学ぶことが楽しかったことが心配事になっているわけではない。
ウ しかしYumiは,父が毎日とても一生懸命働き続けていたため心配していた。
→誤り。Yumiは「なぜ彼がそんなに熱心に働くのか分からなかった。(本文1段落目最終文)」としているのみで,彼女が心配している内容とは書かれていない。
エ しかしYumiは,将来の夢や構想がなかったため心配していた。
→正しい。本文2段落目にある。下線部直後にYumiが先生に将来のことについて聞かれた際に何も答えられず,友達の会話にも入れなかったことが書かれている。それを受けて彼女は悲しく感じている(本文2段落目3行目後半)ことから,当該部分がYumiの心配事の内容だと分かる。

〔問2〕(配点:4) 解答:エ→ウ→ア→イ
 各肢を並び替えることで,内容の流れをつかむとともに,その要旨を捉えることができるかを見る問題である。本文をしっかり読んだうえで,各肢との適合部分を本文中から探し出す。
ア Yumiは父の職場を訪れ,父を見て高まった。
→本文該当箇所は3段落目1行目,3行目 ……she decided to visit her father’s job site.//……and she got very excited.
イ Yumiは将来について考えだした。
→本文該当箇所は3段落目14行目 After that day, she began to think about her future.
ウ Yumiは先生に将来のことについて尋ねられたとき,何も答えられなかった。
→本文該当箇所は2段落目2行目 When her teacher asked her about her future, she couldn’t say anything.
エ Yumiはほとんど毎日Akiraとテレビゲームをしていた。
→本文該当箇所は1段落目1行目 ……she played video games with her younger brother Akira almost every day.

〔問3〕
空欄に適切な文を挿入することで,内容の理解を見る問題である。問題文の空欄以外の部分に記載されている英文を頼りに,同趣旨または一致する該当箇所を本文から探し,適切な肢を選べばよい。
(1) (配点:4) 解答:ウ
  「Yumiの父は,……のために,Yumiに職場に来るように言った。」とあるので,本文2段落目4行目 He smiled and told her to come to his job site some day.と一致するが,ここにはその理由が書かれていない。本文を読み進めると,3段落目13行目にNow I know why he told me to come to his job site.とのYumiの発言がある。そこで,この周辺から理由となる部分を探す。
 ア 彼女に良い家を建ててほしかったため
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
 イ 彼女に大工になるように決心してほしかったため
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
 ウ 彼女に働くことの意義を分かってほしかったため
 →正しい。本文3段落目13行目後半Her father wanted her to know the significance of working.
 エ 彼女とAkiraに仕事を手伝ってほしかったため
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにもかかれていない。

 (2) (配点:4) 解答:イ
「Akiraは,……のために,よく父の職場を訪れていた。」とあるので,Akiraが父の職場を訪れた理由を表している部分を探せばよい。本文3段落目9行目後半でYumiがAkiraに対しWhat are you doing here?と尋ね,それに対するAkiraの答えが直後に書かれているため,ここに注目する。
 ア Yumiに会いたかったため
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
 イ 父の仕事に興味があったため
 →正しい。本文3段落目10行目,11行目後半I’m here to watch our father. …… It’s interesting to watch him at his job site. …… Akira was interested in his work!
 ウ 2人の若い大工と友達だったため
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。
 エ テレビゲームをすることだけに興味があったため
 →誤り。そのような趣旨のことは本文中のどこにも書かれていない。

 (3) (配点:4) 解答:ア
  「……した頃,Yumiの学校生活はより良くなった。」とあるので,本文3段落目15行目 She studied harder, and her school life got better.と一致する。この文が本段落の最終文となっているので,その直前辺りを探してみる。
 ア 夢を見つけ,より熱心に勉強した頃
 →正しい。本文3段落目15行目 That became her big dream. She studied harder, and her school life got better.
 イ 父の言葉に感動した頃
 →誤り。本文3段落目8行目後半に同様のことが書かれているが,このことが,間接的ではあっても直接的にYumiの学校生活を良くした原因ではない。
 ウ 父の職人らしいところを見てとった頃
 →誤り。このことがYumiの学校生活を良くした原因とは結びつかない。
 エ 父の職場でAkiraを見つけて驚いた頃
 →誤り。このことがYumiの学校生活を良くした原因とは結びつかない。

〔問4〕
 (1) (配点:4) 模範解答:She felt very sad.
  高校で友達らが将来のことについて語り合っているとき,Yumiはどう感じたか。
 →この場面が書かれているのは,本文2段落目である。3行目にShe felt very sad when she couldn’t join them.と書かれているので,ここから抜き出すだけでよい。

 (2) (配点:4) 模範解答:She has wanted to make a lot of people happy.
  Yumiは建築士としての仕事を通して何をし続けたいと思ったか。
 →この場面が書かれているのは,本文3段落目である。14行目にShe also wanted to make a lot of people happy through her work.と書かれている。
  ※質問文では現在完了が用いられているので答えも現在完了を用いる。

以上
2016-08-14(Sun)

【高校入試】東京都英語平成22年度第4問

(英語)
問題:東京都平成22年度第4問
難易度:Bランク
解答時間の目安:15分

≪問題≫
4 次の文章を読んで,後の各問に答えよ。
  (*印の付いている単語・語句には,本文のあとに〔注〕がある。)

  Greg was fourteen years old and liked to *draw pictures. He went to a park near his house every Sunday to draw. He *added color only for special pictures because he didn’t have much *paint. One Sunday, he went to the park to finish a picture for a contest. He decided to use the last paint he had. He thought, “I have to finish it today to *be in time for the contest.” In the park, he saw an old woman. She was sitting on a *bench and looking at a photo. He thought, “I’ve seen her there before.” Then he said, “Hello.” She said, “Hello. Oh, you sometimes draw pictures here.” He wanted to talk with her more and said, “My name is Greg Miller. You were looking at a photo.” She said, “Yes. My name is Karen Foster. This is my *grandson, Edward. He lives in another country.” She showed him the photo and said, “His parents sent it to me. I have seen him only once. It was three years ago. I want to see him again.” Greg wanted to do something for her and said, “I’ll draw a picture of you and Edward.” She said, “You’re kind.” He said, “You can keep sitting there. Please hold that photo in your hand and look at me.” He sat down near her and began drawing a picture with a pencil.
  Ms. Foster said, “I have a photo *studio. When Edward was born, I closed it for two weeks and went to see him. I took many photos of him. Now I can’t take a photo of him or feel him in my arms.” Greg finished drawing and showed her the picture. She said, “Wow! This is a *heart-warming picture! I like it very much.” In the picture, Edward was sitting on her *lap. She said, “I can feel Edward on my lap. I’m really happy.” He thought, “I draw pictures because I like to draw them. And my pictures can make people happy. That is a wonderful thing. I’ll add color to this picture. She’ll be happier.” But soon he thought, “If I do that, I will have to give up the contest.” When he saw her smile, he knew what to do. He said, “I’ll add color to it. It’s getting dark, and it’ll take a few hours. Will you meet me here again next Sunday?” She said yes.
  The next Sunday, Greg met Ms. Foster again in the park. He finished adding color to the picture there and gave it to her. She said, “Thank you, Greg. I really like this picture. It makes me happy. Please keep drawing pictures which make people happy. You can do that.” Then she gave him something. He was surprised and opened it. It was a box of paints. He said, “Thank you, Ms. Foster. I’ll never forget your words. I’ll try.”
  A few weeks later, when Greg went out, he saw some people in front of a photo studio. They were looking at something in its show window. When he came near the studio and saw its name, he knew it was Ms. Foster’s. An old man said to him, “This picture makes me happy. I remember my grandson.” Greg looked at the picture there and was surprised. It was his picture. It was on a table, and there was a message by it. He read the message and became happy. It was “I’m happy to be with my grandson.” When he went home, he saw the box of paints from Ms. Foster on his desk. He held the box of paints and remembered her words in the park. He thought, “I gave up the contest then, but I learned a wonderful things from her. I’ll try the contest next year.”

 〔注〕 draw 描く  add 加える  paint 絵の具  be in time for ~ ~に間に合う  bench ベンチ  grandson 孫息子  studio スタジオ  heart-warming 心温まる  lap ひざ

〔問1〕That is a wonderful things.の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,どのような1語を入れるのがよいか。
    It is wonderful thing to be able to make people happy through my 【     】.

〔問2〕次の(1)~(3)の文を,本文の内容と合うように完成するには,【     】の中に,それぞれ下のどれを入れるのがよいか。
   (1) When Greg was drawing a picture with a pencil, Ms. Foster was 【     】.
    ア talking to him about Edward’s parents
    イ taking photos in the park
    ウ holding Edward’s photo in her hand
    エ looking at his picture

   (2) Greg thought, “I will have to give up the contest if I 【     】.”
    ア go to the park every Sunday to meet Ms. Foster
    イ use the last paint I have for Ms. Foster
    ウ talk with Ms. Foster more
    エ give a picture for the contest to Ms. Foster

   (3) The thing in the show window was a picture of 【     】.
    ア a table and a message
    イ Ms. Foster and Edward
    ウ the box of paints from Ms. Foster
    エ an old woman and Greg

〔問3〕本文の内容と合っているのは,次のうちではどれか。
   ア When Greg saw Ms. Foster in the park and said hello, she knew his name.
   イ Ms. Foster looked at Greg’s picture and said she couldn’t feel Edward in her arm.
   ウ Greg finished a picture for Ms. Foster in one day and gave it to her.
   エ Greg had to give up the contest, but he decided to try it next year.

〔問4〕次の質問に英語で答えよ。
   (1) Why did Ms. Foster say Greg was kind?
   (2) Whose photo studio did Greg see?



≪解説≫
1.全訳
 Gregは14歳で,絵を描くのが好きであった。彼は絵を描くために毎週日曜日に家の近くの公園へ行っていた。彼はあまり絵の具を持っていなかったため,特別な絵だけに色を加えた。ある日曜日,彼はコンテストに向けて絵を描き終えるために公園へ行った。彼は,持っていた最後の絵の具を使うことに決めた。彼は「コンテストに間に合わせるために今日中に絵を描き終えないとならないな。」と考えた。公園で,彼はあるお年寄りの女性を見かけた。彼女はベンチに座っていて,写真を眺めていた。彼は「彼女,ここで前に見たことあるぞ。」と思った。そして彼は「こんにちは。」と声をかけた。彼女は「こんにちは。ああ,あなた,たまに絵を描いてらっしゃる。」と言った。彼は彼女ともっと話したく,「私の名前はGreg Millerです。写真を見てらっしゃるんですね。」と言った。彼女は「はい。私の名前はKaren Fosterです。この子は,私の孫息子のEdward。彼は違う国に住んでいるの。」と言った。彼女は彼(Greg)に写真を見せ,「彼(Edward)の両親が私に送ってくれたんです。私は彼を1度しか見たことがないの。それは3年前です。彼にもう1度会いたいですね。」と言った。Gregは彼女に何かしてあげようと思い,「私があなたとEdwardの絵を描いてあげましょう。」と言った。彼女は,「優しい方ですね。」と言った。彼は「あなたはそこに座り続けていてかまいません。その写真を手に持って私の方を見てください。」と言った。彼は彼女の近くに座り,鉛筆で絵を描き始めた。
 Foster氏は「私はフォトスタジオを持っています。Edwardが生まれたときに,2週間そこを閉めて彼に会いに行きました。私は彼の写真をたくさん撮りました。今では,彼の写真を撮ることもできないし,彼を腕に感じることもできません。」と言った。Gregは絵を描き終え,彼女に絵を見せた。彼女は「まあ。心温まる絵ですね。私はとても好きです。」と言った。絵には,Edwardが彼女のひざに座っていた。彼女は「ひざにEdwardを感じ取れるわ。本当にうれしいです。」と言った。彼は「俺は絵を描くのが好きだから絵を描くんだ。そして俺の絵は人々を幸せにすることができる。素晴らしいことだ。この絵に色を加えようと思う。彼女はさらに嬉しくなろう。」と思った。しかし,すぐに彼は「もしそうすると,コンテストを諦めないとならない。」と考えた。彼女の笑顔を見ると,彼は何をすべきか分かった。彼は「これに色を付けようと思います。あたりが暗くなってきましたし,まだまだ時間を要します。来週の日曜日にまた会ってもらえませんか。」と言った。彼女は,はいと言った。
 次の日曜日,GregはFoster氏に公園で再び会った。彼はそこに色を付け終え,彼女に渡した。彼女は,「ありがとう,Greg。私は本当にこの絵が好きです。この絵は私を幸せな気持ちにしてくれます。どうぞ人々を幸せにさせる絵を描き続けてください。あなたならできます。」と言った。そして彼女は彼にある物を渡した。彼は驚いて,それを開けた。それは絵の具箱だった。彼は「ありがとう,Fosterさん。あなたの言葉は決して忘れません。やってみます。」と言った。
 数週間後,Gregは出掛けると,フォトスタジオの前に何人かの人だかりを見た。彼らはショーウィンドウの中の何かを見ていた。スタジオの近くへ行きその名称を見ると,彼はそれがFoster氏のものだということが分かった。ある老人が彼に「この絵は私を幸せな気持ちにさせてくれる。私の孫息子を思い出す。」と言った。Gregはそこの絵を見て驚愕した。それは彼の描いた絵だったのである。それはテーブルの上に置いてあり,そばにはあるメッセージが書かれていた。彼はそのメッセージを読み,嬉しくなった。そこには「私は孫息子と一緒にいれて幸せだ。」とあった。彼が家に帰ると,机にあったFoster氏からもらった絵の具の箱を眺めた。彼は絵の具の箱を持って,公園で言われた彼女の言葉を思い出した。彼は「俺はあのときはコンテストを諦めた。しかし,彼女から素敵なことを学んだ。来年コンテストに挑戦しよう。」と考えた。

2.各問解答・解説
〔問1〕(配点:4) 解答:pictures
 要旨を表す文を解釈することで,内容についての理解を見る問題である。下線部の主語は“That”という指示代名詞が用いられているので,これが何を指しているのかを考えればよい。下線部は,2段落目4行目からはじまるGregの考えたことの一部であるから,“That”はその直前までの内容(「俺は絵を描くのが好きだから絵を描くんだ。そして俺の絵は人々を幸せにすることができる。」ということ)を指していると考えられる。これを,問題中の与えられた文を考慮して検討すると,私は「私の描いた絵」を通して人々を幸せにすることができる,といえる。よって空欄には「絵」を表す“pictures”を入れればよいことになる。

〔問2〕
 空欄に適切な文を挿入することで,内容の理解を見る問題である。問題文の空欄以外の部分に記載されている英文を頼りに,同趣旨または一致する該当箇所を本文から探し,適切な肢を選べばよい。
 (1) (配点:4) 解答:ウ
  「Gregが鉛筆で絵を描いているとき,Foster氏は……。」とあるので,GregがFoster氏の絵を描き始めた1段落目8行目“Greg wanted to do ….”からの部分が該当する。このとき,Foster氏が何をしていたかを適切に表している肢を選ぶ。
 ア 彼にEdwardの両親のことについて話していた
 →誤り。2段落目からFoster氏が話していることはEdward自身のことについてであり,Edwardの両親についての記載はない。
 イ 公園で写真を撮っていた
 →誤り。そのような記載はない。また,1段落目9行目でGregがFoster氏に対し“You can keep sitting there.”と話していることから,Foster氏は座っているだけで他に何ら行動していないものと考えられる。
 ウ 手にEdwardの写真を持っていた
 →正しい。1段落目9行目でGregはFoster氏に対し“Please hold that photo in your hand ….”と言っており,それを否定する記載は特にない。
 エ 彼の絵を見ていた
 →誤り。1段落目9行目でGregはFoster氏に対し“Please ….look at me.”と言っており,それを否定する記載は特にないため,Foster氏は彼の絵は見ていないものと考えられる。

 (2) (配点:4) 解答:イ
  「Gregは『もし…なら,コンテストを諦めざるを得ない。』と考えた。」とあるので,2段落目5行目“But soon he thought….”からの部分が該当する。コンテストを諦めざるを得なくなってしまった理由は“If I do that,”とあるので,ここでいう“that”が何を指しているのかを考える。“that”は指示代名詞であり,原則直前ででてきたことを表す。本問では,“But soon”とあるから,直前の内容を指している。
 ア 毎週日曜日にFoster氏に会いに公園へ行くと
 →誤り。GregがFoster氏に会ったのは,1段落目2行目の“One Sunday….”と3段落目1行目の“The next Sunday….”の2回のみであるから,毎週日曜日に会っているとはいえない。また,Foster氏に会うこと自体がコンテストを諦めざるを得なくなった直接の根拠にはならない。
 イ Foster氏のために自らが持っている最後の絵の具を使うと
 →正しい。まず,1段落目2行目で“….he went to the park to finish a picture for a contest.”とあり,その次の文で“He decided to use the last paint he had.”とあることから,Gregが最後の絵の具をコンテスト用の絵に使おうとしていたことが分かる。ところが,1段落目8行目でGregはFoster氏に対し“I’ll draw a picture of you and Edward.”とあり,コンテスト用とは別の絵を描き始めたことが分かる。そして,2段落目5行目で“I’ll add color to this picture.”とあり,絵の具をコンテスト用とは別の絵に対して使おうとしている。以上の点を考慮すると,ここで絵の具を使ってしまえば,コンテスト用の絵には絵の具を使うことができなくなってしまうことが分かる。これらを踏まえて,“If I do that….”の“that”の内容を考えれば,直前の“I’ll add color to this picture.”を指していることが分かる。
 ウ Foster氏とこれ以上話をしていると
 →誤り。そのような記載はない。また,1段落目3行目で“I have to finish it today to be in time for the contest.”とあり,GregがFoster氏に最初に会った日曜日のうちに絵を描き終えないとコンテストに間に合わないことが分かるところ,再び翌週の日曜日にFoster氏に会った時点ではすでにコンテストには間に合わないものであると考えることが出来る。
 エ コンテスト用の絵をFoster氏にあげると
 →誤り。イの解説を参照。GregがFoster氏にあげた絵は,コンテスト用の絵とは別のものである。

 (3) (配点:4) 解答:イ
  「ショーウィンドウにあった物は…の絵だった。」とあるので,Foster氏のフォトスタジオにあるショーウィンドウが登場する4段落目が該当する。ここで話題になっている絵が何の絵だったのかを適切に表す肢を選ぶ。
 ア テーブルとメッセージの絵
 →誤り。「テーブル」は4段落目3行目“It was on a table….”で出てくるが,これは“his picture”が載せられていたテーブルというだけであり,テーブル自体が絵として描かれているわけではない。また「メッセージ」は4段落目4行目“there was a message by it.”で出てくるが,これは“his picture”のそばに置かれていたものであって,テーブルと同様それ自体が描かれていたわけではない。
 イ Foster氏とEdwardの絵
 →正しい。4段落目3行目で“It was his picture.”とあり,ここでいう“It”とは直前で出てくる“the picture”を指している。この“the picture”とは,4段落目1行目の“something in its show window.”と一致する。ここでいう“its”とは,“a photo studio”のことであり,これは4段落目2行目“it was Ms. Foster’s”からFoster氏のものであるということが分かる。したがって,“his picture”とは,GregがFoster氏にあげた絵のことを指している。
 ウ Foster氏からもらった絵の具箱の絵
 →誤り。4段落目4行目に“When he went home, he saw the box of paints from Ms. Foster on his desk.”とあるから,“the box of paints from Ms. Foster”は,Gregの自宅にあるのであって,“the show window”にはない。
 エ ある老婦人とGregの絵
 →誤り。“his picture”の内容は1段落目8行目に“I’ll draw a picture of you and Edward.”とあり,ここでいう“you”とは“Ms. Foster”のことであるから,絵に描かれているのは“Ms. Foster”と“Edward”の2人のみである。よって,Gregが絵に描かれているとしている本肢は誤りである。

〔問3〕(配点:4) 解答:エ
 本文の内容と合っている肢を選ぶことで,本文の内容の理解をみる問題である。各肢が表している場面を本文中から探し,それとの適合性を判断すればよい。
 ア Gregが公園でFoster氏に会いこんにちはと言ったとき,彼女は彼の名前を知っていた。
 →誤り。GregがFoster氏に公園で会う場面は1段落目3行目以降である。1段落目5行目で“My name is Greg Miller.”とGregから自己紹介しており,Foster氏がそれ以前からGregの名前を知っていたという事情は存在しないから,本肢は誤りである。
 イ Foster氏はGregの絵を見て,Edwardを腕に感じ取ることはできないと言った。
 →誤り。GregがFoster氏への絵を描き終えた場面は3段落目以降である。Foster氏がEdward を腕に感じ取ることができないとしている記載はない。なお,2段落目2行目にある“Now I can’t….feel him in my arms.”は,GregがFoster氏に絵を描き終える前の事情であり,本肢とは合わない。
 ウ GregはFoster氏への絵を1日で終わらせ,彼女にあげた。
 →誤り。2段落目6行目で“I’ll add color to it. It’s getting dark, and it’ll take a few hours. Will you meet me here again next Sunday?”とあるので,GregはFoster氏への絵を1日で描き終えることはできず,2週にわたっていることが分かる。
 エ Gregはコンテストを諦めざるを得なかったが,来年挑戦することを決めた。
 →正しい。〔問2〕(2)イの解説を参照。Gregは最後の絵の具をFoster氏への絵に使ってしまったため,コンテストは諦めざるを得なかった。そして,4段落目最終文で“I’ll try the contest next year.”とあるので,Gregが来年コンテストに挑戦しようとしていることが分かる。

〔問4〕
 (1) (配点:4) 模範解答:Because he said he would draw a picture of her and Edward.
  なぜFoster氏はGregが親切だと言ったのか。
 →この場面が書かれているのは1段落目8行目“You’re kind.”である。この直前でGregが“I’ll draw a picture of you and Edward.”と言っており,それを受けての発言であると考えられるので,ここを抜き出したうえで,質問に合う形に書きかえる。直接話法(引用符“”を用いた書き方)を用いる場合は本文を抜き出せばよいが,間接話法を用いる場合は,Gregが言った言葉の中の主語と動詞の時制に注意しなければならない。模範解答は間接話法を用いている。

 (2) (配点:4) 模範解答:He saw Ms. Foster’s photo studio.
  Gregはだれのフォトスタジオを見たか。
 →この場面が書かれているのは4段落目である。2行目で“he knew it was Ms. Foster’s.”としているところ,ここでいう“it”とは“a photo studio”を指しているので,このフォトスタジオはFoster氏のものであることが分かる。

以上
2016-08-14(Sun)

【高校入試】東京都英語平成23年度第4問

(英語)
問題:東京都平成23年度第4問
難易度:Aランク
解答時間の目安:13分

≪問題≫
4 次の文章を読んで,あとの各問に答えよ。
  (*印の付いている単語・語句には、本文のあとに〔注〕がある。)

  Hiroki was a third-year student at a junior high school. His school had a chorus contest in March every year. At the end of February, Hiroki and his *classmates were talking about the contest. They wanted to win it. Everyone around Hiroki knew he liked singing and sang very well. One of his classmates said, “Hiroki knows how to sing well. So I want Hiroki to become the *conductor of our chorus.” Everyone agreed. At first, Hiroki wanted to sing with his classmates. But, for his class, he finally agreed and became the conductor. They started to practice after school every day.
  There were two weeks until the contest. Hiroki wanted to make their chorus better and started to give *advice to his classmates. He stopped the practice very often to give advice, and the students weren’t able to enjoy singing. Some of them started to *complain about that. Linda, Hiroki’s classmate from America, said to him, “Hiroki, you give us a lot of advice, but we don’t understand it well.” She looked a little angry. Hiroki said, “Well, I’m going to sing now. Try to sing like me, everyone.” He began to sing in front of the class. His voice was very beautiful. Linda and the other students thought he was a really good singer. They still didn’t know how to sing well. But they stopped complaining and started to practice again. Their teacher, Mr. Nakano, was listening to them outside the classroom. He thought, “They are practicing hard. But they don’t have a good *harmony. They don’t know that.
  Only one week was left before the contest. Hiroki *was worried about the chorus because it was not good yet. Akira, one of his classmates, often sang *off-key. Hiroki stopped the practice and complained to him, “We have practiced hard for a week. But we can’t do well because you sing off-key.” Then Linda shouted, “Stop, Hiroki!” She ran to Hiroki and said, “Akira has also practiced very hard. We all know you can sing very well, but that doesn’t mean you can say anything.” Hiroki was surprised because Linda was very angry. His classmates also looked angry. He didn’t know what to do and left the classroom.
  When Hiroki was going home, he thought, “I said something terrible to Akira. I will *apologize to him tomorrow. But what should I do for the class?” Then, he saw his little brother Ken. Ken was playing soccer with his friends in a park and looked very happy. Hiroki was surprised to see that because he knew Ken was not good at sports. Ken usually didn’t play well, but his friends didn’t complain about that. Sometimes he played well, and his friends said, “Good Ken!” Ken smiled and ran hard. At that time Hiroki thought, “Now I know what I should do for the class. I will practice singing together with my classmates. We need to help each other. That will make good harmony in our chorus.”
  The next day Hiroki said to his classmates, “I was wrong, everyone. I said something terrible to Akira. I’m sorry.” He said to Akira, “Let’s practice singing together. I’ll stand next to you today when we sing.” Akira smiled and said, “Thank you, Hiroki.” The other students also smiled. Hiroki said, “Linda, will you be the conductor today?” “Sure!” Linda answered. She said, “We don’t have much time until the contest. Let’s practice hard to win it!” Everyone said, “Yes!”
  When Mr. Nakano came into the classroom, the students were singing. Hiroki was singing, too. They looked very happy because they were really enjoying singing. After the practice, Mr. Nakano said to them, “You are better than before!” Hiroki said, “Yes, we have good harmony now!”

 〔注〕classmate クラスメート  conductor 指揮者  advice 助言  complain 不満を言う  harmony 調和
    be worried about ~ ~を心配している  off-key 音程を外して  apologize to ~ ~に謝る

〔問1〕They don’t know that. の内容を,次のように書き表すとすれば,【     】の中に,下のどれを入れるのがよいか。
    They don’t know 【     】.
   ア Linda is a little angry.
   イ Hiroki is a really good singer
   ウ they don’t have good harmony
   エ only one week is left before the contest

〔問2〕次のア~エの文を,本文の流れに沿って並べ,順に記号で書け。
   ア Hiroki stopped the practice and said something terrible to Akira.
   イ Hiroki asked Linda to be the conductor and sang with his classmates.
   ウ Hiroki started to give advice to his classmates to make their chorus better
   エ Hiroki thought his class needed to help each other and apologized to his classmates.

〔問3〕次の(1)~(3)の文を,本文の内容と合うように完成するには,【     】の中に,それぞれ下のどれを入れるのがよいか。
   (1) Hiroki’s classmates wanted him to become the conductor because 【     】.
    ア he was not good at singing
    イ they knew he didn’t like singing
    ウ they thought he knew how to sing well
    エ he really wanted to become the conductor

   (2) Linda was very angry because 【     】.
    ア Akira often sang off-key
    イ Hiroki left the classroom
    ウ the chorus was not good yet
    エ Hiroki said something terrible to Akira

   (3) When Hiroki saw Ken in a park, 【     】.
    ア Ken looked very happy
    イ Hiroki said to him, “Good, Ken!”
    ウ Hiroki thought Ken was good at sports
    エ one of Ken’s friends complained to Ken

〔問4〕次の質問に英語で答えよ。
   (1) What did Hiroki decide to do for the class after he saw Ken in a park?
   (2) Why did the students look very happy when Mr. Nakano came into the classroom?



≪解説≫
1.全訳
 Hirokiは中学3年生であった。彼の学校では毎年3月に合唱コンテストがあった。2月の終わりに,Hirokiとクラスメートはコンテストについて話し合っていた。彼らはそれで優勝したかった。Hirokiの周りの生徒たちは皆,彼は歌うことが好きで,歌うのがとてもうまいことを知っていた。クラスメートの1人は「Hirokiならうまい歌い方を知ってるさ。だから,俺はHirokiに合唱の指揮者になってほしい。」と言った。皆賛成した。はじめは,Hirokiはクラスメートと一緒に歌いたかった。しかし,クラスのために,彼は最終的に同意して指揮者になった。彼らは毎日放課後に練習をしだした。
 コンテストまでは2週間。Hirokiは合唱をよりよくしようと,クラスメートにアドバイスをし始めた。彼はアドバイスをするためにかなり頻繁に練習を止めたため,生徒たちは歌うことを楽しめなかった。数人の生徒がそのことについて文句を言い始めた。アメリカ出身のクラスメートであるLindaは「Hiroki,あなたはたくさんアドバイスをくれるけど,私たちにはそれがよく分かんないわ。」と彼に言った。彼女は少し怒っているように見えた。Hirokiは「じゃあ,俺が今歌ってみせる。みんな,俺みたいに歌ってみてくれ。」と言った。彼は全員の前で歌いだした。彼の歌声はとてもきれいだった。Lindaや他の生徒は,彼は本当に上手に歌うなと思った。彼らは未だうまい歌い方が分かっていなかった。しかし,彼らは文句を言うのをやめて,練習を再開した。担任のNakano先生は,それを教室の外で聞いていた。彼は「皆かなり一生懸命練習しているな。だが彼らには調和が足りない。そのことを彼らは分かっていないんだ。」と思った。
 コンテストまで残された時間は1週間のみだった。Hirokiは未だ合唱が良くならないため,心配していた。クラスメートの1人であるAkiraはよく音程を外して歌っていた。Hirokiは練習を止めて彼に「俺らは1週間一生懸命練習をしてきた。だけど,君が音程を外して歌うせいで俺らがうまく歌えないじゃないか。」と文句を言った。するとLindaが「やめなさいよHiroki!」と叫んだ。彼女はHirokiのもとへ駆け寄って「Akiraだって一生懸命練習しているじゃない。私たちは皆あなたは歌がうまいことを知ってるわ,だけどだからといってあなたが何を言ってもいいということにはならないのよ。」と言った。HirokiはLindaが激怒していたため驚いた。クラスメートも同じく怒っているようだった。彼はどうしていいか分からず教室を去った。
 家へ帰るとき,Hirokiは「俺はAkiraにひどいことを言っちまった。明日謝ろう。だけど,俺はクラスのためにどうしたらいいんだ。」と考えた。すると,彼は弟のKenを見かけた。Kenは公園で友達とサッカーをしていて,とても楽しそうだった。彼はKenがスポーツが苦手だということを知っていたので,それを見て驚いた。Kenはほとんどうまくプレーできていなかったが,それについて友達が文句を言うことはなかった。たまにうまいプレーをすると,友達は「いいねKen!」と言った。Kenは笑顔になって,懸命に走った。その時Hirokiは「やっと俺はクラスのために何をすべきか分かった。クラスメートと一緒に歌う練習をしよう。互いに助け合う必要があるんだ。そうすれば合唱にも良い調和が生まれるだろう。」と思った。
 次の日,Hirokiはクラスメートに「みんな,俺が間違っていた。Akiraにもひどいことを言ったと思う。ほんとにすまなかった。」と言った。彼はAkiraに「一緒に練習しよう。歌うときに隣に立っているよ。」と言った。Akiraは微笑んで,「Hiroki,ありがとう。」と言った。他の生徒も笑顔だった。Hirokiは「Linda,今日は君が指揮者になってくれるかい。」と言った。「もちろん!」とLindaは応えた。彼女は「コンテストまで時間はないわ。優勝するために一生懸命練習するわよ!」と言った。皆「おう!」と言った。
 Nakano先生が教室に入ってきたとき,生徒たちは歌っていた。Hirokiもである。彼らは歌うことを楽しんでいて,とても楽しそうに見えた。練習のあと,Nakano先生は「前よりも良くなっているぞ!」と彼らに言った。Hirokiは「はい,今なら俺たちは調和のとれた合唱ができます!」と言った。

2.各問解答・解説
〔問1〕(配点:4) 解答:ウ
 要旨となっている文を解釈することで,本文の内容についての理解を見る問題である。Theyとは,Hiroki,Lindaとそのクラスメートを指している。本問では指示代名詞thatの内容が問題となっているので,直近の文からHirokiとそのクラスメートが知らないこととして適切な内容となる部分を探し出せばよい。
ア Lindaが少し怒っていることを彼らは知らない。
→誤り。本文2段落目4行目にShe looked a little angry.とあるが,これはHiroki目線での話である。とすると,少なくともHirokiはLindaが少し怒っていることを知っているので,Hirokiを含めてだれもLindaが少し怒っていることを知らないとしている点で本肢は誤っている。
イ Hirokiが歌を歌うのが本当に上手だということを彼らは知らない。
→誤り。本文2段落目5行目にLinda and the other students thought he was a really good singer.とあるので,クラスメートは,Hirokiは歌がうまいことを知っている。
ウ 彼らには調和が足りないということを彼らは知らない。
→正しい。thatは代名詞だから,なるべく近くの内容を指している。そうすると,本問下線部の直前にBut they don’t have a good harmony.と書かれており,これをthatの内容としても文の流れとしてもおかしくない。
エ コンテストまで1週間しかないことを彼らは知らない。
→誤り。本問下線部は本文2段落目に書かれているところ,2段落目の話の時点では,There were two weeks until the contest.(1行目)とあるので,時系列が誤っている。

〔問2〕(配点:4) 解答:ウ→ア→エ→イ
各肢を並び替えることで,内容の流れをつかむとともに,その要旨を捉えることができるかを見る問題である。本文をしっかり読んだ上で,各肢との適合部分を本文中から探し出す。
ア Hirokiは練習を止めて,Akiraにひどいことを言った。
→本文該当箇所は3段落目2行目 Hiroki stopped the practice and complained to him,…… とあり,complainedの内容は4段落目1行目でI said something terrible to Akira.としている。
イ Hirokiは,Lindaに指揮者になるよう頼み,クラスメートと一緒に歌った。
→本文該当箇所は5段落目~6段落目Linda, will you be the conductor today? ~ Sure! …… Hiroki was singing, too.
ウ Hirokiはクラスメートに,合唱をよりよくするためにアドバイスをしはじめた。
→本文該当箇所は2段落目1行目 Hiroki wanted to make their chorus better and started to give advice to his classmates.
エ Hirokiは,クラスには互いに助け合うことが必要であると考え,クラスメートに謝った。
→本文該当箇所は4段落目5行目,5段落目1行目 We need to help each other. …… I’m sorry.

〔問3〕
 空欄に適切な文を挿入することで,内容の理解を見る問題である。空欄以外の部分に記載されている英文から,同趣旨または一致する該当箇所を本文中から探し出し,適切な肢を選ぶ。
(1) (配点:4) 解答:ウ
  「……のため,クラスメートはHirokiに指揮者になってほしかった。」とあるので,本文1段落目3行目 So I want Hiroki to become the *conductor of our chorus. ~ Everyone agreed.と一致する。Hirokiに指揮者になってほしいと思った根拠を表している肢を選ぶ。
 ア 彼は歌を歌うのが苦手だったため
 →誤り。本文1段落目2行目にEveryone around Hiroki knew he liked singing and sang very well.とあるので,彼は歌を歌うのが苦手だったとしている点で誤っている。
 イ 彼は歌を歌うのが好きではないということを彼らは知っていたため
 →誤り。アの解説参照。
 ウ 彼は歌のうまい歌い方を知っていると彼らは考えたため
 →正しい。Soは順接で,直前の内容を理由として文を続ける場合に用いるので,直前にあるHiroki knows how to sing well.が根拠になっていると考えられる。
 エ 彼は本当に指揮者になりたかったため
 →誤り。本文1段落目4行目にAt first, Hiroki wanted to sing with his classmates.とあるので,彼はむしろ指揮者になろうという意志はなかったものと考えられる。

 (2) (配点:4) 解答:エ
  「……のため,Lindaはかなり怒っていた。」とあるので,本文3段落目4行目 Hiroki was surprised because Linda was very angry.と一致する。Lindaが激怒した原因を表している肢を選ぶ。
 ア Akiraが音程を外して歌っていたため
 →誤り。Akiraが音程を外して歌っていることを咎めているのはHirokiであり,LindaはAkira has also practiced very hard.(3行目)というように,Akiraを庇っている。
 イ Hirokiが教室を出ていったため
 →誤り。Hirokiが教室を出ていったのは,Lindaに激怒されどうしていいか分からなくなったためであり,順序が逆である。
 ウ 合唱が未だうまくなっていなかったため
 →誤り。合唱が未だうまくならず心配していたのはHirokiであり,Lindaが激怒した原因ではない。
 エ HirokiがAkiraにひどいことを言ったため
 →正しい。

 (3) (配点:4) 解答:ア
  「Hirokiが公園でKenを見たとき,……」とあるが,この場面は本本文4段落目に書かれている。4段落目に書かれている事実と合致している肢を選ぶ。
 ア Kenはとても楽しそうだった
 →正しい。2行目にKen was playing soccer with his friends in a park and looked very happy.とある。
 イ Hirokiは彼に「いいね,Ken!」と言った
 →誤り。このように言ったのはKenの友達であって,Hirokiではない。
 ウ Hirokiは,Kenはスポーツが得意だと思った
 →誤り。Hirokiはhe knew Ken was not good at sports.(3行目)というように,Kenは現にスポーツが苦手であるということを知っており,また,Ken usually didn’t play well, ……とあるので,Kenはスポーツが得意だという事情も書かれていない。
 エ Kenの友達の1人が彼に文句を言った
 →誤り。3行目にbut his friends didn’t complain about that.とある。

〔問4〕
 (1) (配点:4) 模範解答:He decided to practice singing together with his classmates.
  Hirokiは公園でKenを見かけた後,クラスのために何をしようと決めたか。
 →この場面が書かれているのは本文4段落目である。HirokiがKenを公園で見掛けた後に考えたことが4行目At that time ~からはじまる。Kenがしようと決めたことであるから,主語がKenのみを指している文,すなわちI will practice singing together with my classmates.を抜き出したうえで,質問文の形に合うように書きかえる。

 (2) (配点:4) 模範解答:Because they were really enjoying singing.
  Nakano先生が教室に入ったとき,なぜ生徒はとても楽しそうだったか。
 →この場面が書かれているのは本文6段落目であるが,They looked very happy because they were really enjoying singing.と,設問と同内容のことが直接書かれている部分があるので,理由となる部分のみを抜き出して書けばよい。

以上
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||中央特快||高尾||

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