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2017-06-25(Sun)

【ロー過去】中大ロー平成29年民法

続いて民法になります。

≪問題≫
Ⅱ 民 法

 次の【事実1】【事実2】【事実3】を読み,【設問1】【設問2】に答えなさい。

【事実1】2014年11月初旬,Aは東京近郊の田園地帯に所有する庭付き木造二階建て住宅(以下「甲建物」という。)を,都心から郊外への転居を希望していたBに,一切の家具調度品付き(目録あり)で賃貸し引き渡した。賃貸期間は2年,敷金は30万円,月額賃料は15万円であった。なお,甲建物は最近1年半ほど借り手がなく空き家であった。

【事実2】2015年1月中旬,BはガールフレンドCの歓心を買うため,甲建物内の家具調度品の一つであるA所有の装飾用置物(目録に記載あり,以下「乙置物」という。)を,自らが海外旅行先で見つけ購入した掘り出し物と偽り,旅行土産としてCに贈与し引き渡した。しばらくしてこの乙置物の贈与引渡しを知ったAは,同年2月下旬,Cに乙置物の返還又はその価格の返還を求めた。そのときAC間には次のようなやり取りがあった。
  A「それはBに預けてあった私の大事な品物だから返してほしい。」
  C「前はあなたの物でも,今はBからもらって私の物です。返す必要なんてありません。」
  A「一銭も身銭を切ることなく他人の物をわが物にして,これから先そのままで済むと思っているの。世間の常識や公平感は,そんな不当なこと決して許しませんよ。」
  C「あなたにそんな説教をされる覚えはありません。文句があるならBに言うべきでしょ。」

【事実3】2015年3月中旬,Bは実際に住んでみて甲建物が気に入ったので,これを4000万円でAから購入し,敷地所有者Lから借地権譲渡の承諾を受け,所有権移転登記も経由した。ところが,夏に近づき気温が上昇するにつれ,どこからともなく異臭がするようになった。同年7月下旬,たまりかねたBがその原因を業者に調べさせたところ,甲建物の屋根裏が野生のコウモリの巣になっており,その排泄物が異臭を放っていることが判明した。建物本体にまでこびりついた排泄物の厚さからして,コウモリがすみつき始めたのは遅くとも甲建物が空き家になった1年半前ころではないかと推測された。そこで,Bは屋根裏からの巣の一掃,屋根裏及びその周辺部分の消毒,脱臭,補修を業者に依頼し,工事代金として300万円の支出を余儀なくされた。同年10月上旬,BがAに対してこの工事代金相当額の支払いを請求したところ,BA間には次のようなやり取りがあった。
  B「コウモリが巣くっている家を売りつけるなんてひどいじゃないか。」
  A「この辺りじゃ屋根裏にコウモリがすんでいる家は珍しくないですよ。」
  B「周りと比べてもこの臭いはひどすぎる。とても住めたものじゃない。」
  A「今さら言いがかりをつけるのはやめてほしいですね。あなたも買う前にちょっと天井裏をのぞけば分かったはずでしょう。」


【設問1】上記【事実1】【事実2】につき,Aは法律上Cに対して乙置物の返還又はその価格の返還を請求できるかどうかを検討しなさい。【事実3】は無視すること。

【設問2】上記【事実1】【事実3】につき,Bは法律上Aに対して300万円の支払いを請求できるかどうかを検討しなさい。【事実2】は無視すること。

(120点)

中大の民法は,他の科目に比べて,明らかに事実が長いです。

使えそうな事情がまぁまぁあります。

一番差が出る科目なのではないかと,個人的には思っています。

民法で外さなければ,中大の合格はかなり近づくのではないでしょうか。

そんなことを言っていてあれなんですが,今年の民法は正直よく分かりませんでした。

特に【設問1】は問題の所在がいまいち掴みきれないところがあり,思考があやふやなところが答案に思いっきり反映されてしまいました。

【設問2】も整理しきれていない部分があり,全体としてダメダメな答案です。

≪再現答案≫

第1.設問1
 1⑴ Aは,Cに対し,所有権に基づく返還請求権として乙置物の引渡しを請求する。これが認められるためには,①Aが乙置物を所有すること,②Cが乙置物を占有することが必要である。本件では,①乙置物は,甲建物とともにBに引き渡された家具調度品の一部であり,Aの所有に属する。②Cは,Bから引渡しを受けたことにより,乙置物を占有している。したがって,上記請求は認められるようにも思える。
  ⑵ これに対して,Cは,自己は乙置物について,Bから贈与を受けたのであり,Aは乙置物について所有権を喪失したと反論する。
 しかし,Bは,乙置物について,Aからあくまで賃貸しているにすぎないため,乙置物の処分権限を有さない。したがって,Cは,無権利者からの贈与を受けたにすぎず,その効力をAに対して主張することはできない。
  ⑶ そこで,Cは,乙置物について,その所有権を即時取得したと反論する。即時取得(192条)が成立するためには,①取引行為,②平穏・公然,③善意,④無過失,⑤動産であること,⑥前主が無権利者であることが必要である。
 これを本件についてみると,①Cは,Bとの間で,乙置物について贈与契約(549条)を締結しており,無償契約であっても,取引の安全を保護する即時取得制度の趣旨は妥当するから,これは取引行為にあたる。②については,186条1項によって推定される。④についても,188条によって推定される。⑤乙置物は,動産である。⑥上記のように,Bは乙置物の処分権限を有しないから,無権利者である。それでは,④Cは,乙置物の処分権限がBにないことについて善意であったといえるか。乙置物は,AからBに引き渡された家具調度品の一部であって,目録に記載があるものである。そうすると,目録の記載をもって,Cは,乙置物がBの所有に属しないことを知り得るから,Cは善意ではないと考えることもできそうである。しかし,不動産における登記制度のような公示制度がない動産については,その権利関係の把握は,現実の占有状態によって判断するのが通常である。したがって,目録に記載があろうとも,その目録自体が誰からも認識しうる状態にあり,容易にこれを知り得たというような特段の事情がない限り,目録への記載のみをもって,取得者の悪意を推定することはできない。以上からすれば,Cは,Bが乙置物について処分権限を有しないことについて知り得た事情が特に存しない本件では,善意であるといえる。
 したがって,Cは,乙置物を即時取得する。
  ⑷ よって,Aの上記請求は認められない。
 2.そこで,Aは,Cに対して,乙置物が「盗品」にあたるとして,193条に基づく回復請求をすることが考えられる。しかし,AはBに対して乙置物を適法に賃貸している本件では,乙置物は「盗品」にあたらない。したがって,上記請求は認められない。
 3.そこで,Aは,Cに対し,不当利得(703条,704条)として,乙置物の時価相当額の返還を請求することが考えられる。しかし,Cは,Bとの贈与契約によって,乙置物を取得しているから,「法律上の原因」がある。したがって,上記請求も認められない。
第2.設問2
 1.Bは,Aに対し,瑕疵担保責任に基づく損害賠償請求(570条)として300万円の支払を請求することが考えられる。これは認められるか。
 2.「隠れた」とは,取引上要求される注意をもってしても発見することができないことをいう。「瑕疵」とは,取引上通常要求される性能・品質を欠いていることをいう。
 これを本件についてみると,まず,建物の売買においては,建物にコウモリが住み着いていないことが,通常の取引上は要求されると考えられる。たしかに,甲建物の周辺では,コウモリが住み着いていることも珍しくないことから,当該地区での取引上要求される性能・品質は保っているとも思えるが,これに伴う異臭が生じている本件では,それによって住環境が阻害され,住居としての甲建物の目的が達成されない状態にある。そうすると,やはり建物として通常要求される性能・品質を欠いているといわざるを得ない。したがって,甲建物には「瑕疵」がある。
 それでは,上記瑕疵は,「隠れ」ていたといえるか。この点,Aとしては,天井裏をのぞくことによって,これを発見することができたのであるから,取引上要求される注意をもってして発見できると主張すると考えられる。たしかに,天井裏は,通常,押し入れの奥に入ればのぞくことができ,その確認は容易であるといえる。しかし,実際の建物の売買がなされるときに,わざわざ押し入れに潜って天井裏まで確認することは,通常なされないと考えられる。また,本件売買がされたのは,3月中旬であり,未だ気温がそこまで高くない時期であるから,コウモリの住み着きによる異臭の発生もそれほど生じていないものと考えられる。そうすると,天井裏にコウモリが住み着いていることの方が珍しいことに鑑みれば,甲建物にコウモリが住み着いていることを発見することは容易であったとはいえない。以上から,甲建物にコウモリが住み着いていることについて,取引上要求される注意をもってしても発見することは困難であったといえる。したがって,上記瑕疵は,「隠れ」ていたといえる。
 3.よって,上記請求は認められる。
以 上

たたき台にしかならない答案です。

よく分からないけれど,あてはめに注力していた気がします。

諦めないで最後まで書ききればなんとかなるんじゃないでしょうか(適当)。

次回は,刑法です。

以上
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お疲れ様です。

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